もう飽きた。
思えば最近は甘口!23BY!無濾過生原酒!みたいな酒ばっかり飲んでいる。
たまにはもっと洗練された酒を飲みたいのだ、このブログの趣旨に反しても。

そんなわけで本日は東洋美人の最高峰、壱番纏。
よくよく見返してみると中国四国地方のお酒を紹介するのはこのブログを始めて以来初のことだ。
ちょっとにわかに信じがたい。
それくらい中国四国にも旨い酒はあるのだ。

今日取り上げる東洋美人の澄川宜史氏は日本の酒造界を背負ってたつ人物。
醸造家としても一流であるし、経営者としても非常に優れている。
業界への貢献は計り知れないし、これからの時代のスタンダードになるべき考えをお持ちの方だ。



そんな澄川氏の醸す東洋美人の最高峰が壱番纏。
香りはあくまで控えめ。
エレガントな吟醸香だが、他とくらべて控えめで穏やか。
だが香りの質は極めて上質。このただならぬバランス。

なめらかな口当たりが水のよう。
甘やかな含み香になめらかな酒質。
それでいて繊細な米の旨みがふくらみ、玄妙な五味のバランスを味わえる。
湧き出る泉のような透明感。
上品で柔らかなキレ。

素晴らしい。
「稲をくぐり抜けた水でありたい。」
そうおっしゃる澄川氏の理想を体現した渾身のお酒。

ちょっと手に入りにくいしお高いですがぜひ味わっていただきたい一本。
ちなみに手に入りやすい、テロワールの思想を取り入れた番地シリーズもお勧めです。


Tag:東洋美人

長野県のお酒。
その名の通り上杉謙信と武田信玄が戦ったあの川中島古戦場の近くに蔵があります。

杜氏の千野さんは女性の方。
伝統的に酒造りは女人禁制とされていたのその名残なのか今でも女性の杜氏は珍しいです。
でもはっきり言ってその多くはイロモノ。
そのなかで実力が全国的に評価されているのは富久長の今田さんとこの川中島の千野さんでしょう。




上立ち香はふんわり。
さわやかな林檎に熟感のあるメロンやパイン。
含み香は熟感がつよくほんのりバニラも。

ごくごく控えめな超微炭酸にのせて大ぶりな甘み。
旨みががきもちよくすーっと広がる。

苦み渋みがうまく甘みを引き立てつつ、控えめな酸が輪郭をきりっと。
キレも悪くなく軽やかにしまります。
いい設計ののお酒ですね。高レベル。

甘みが強いので若干強めに冷やしつつゴクゴク飲みたいお酒。


Tag:川中島幻舞

富山県のお酒です。
22BYまでは「羽根屋 純吟 富の香仕込 生原酒」という名称でした。
なんでこんなDQNネームみたいな名前に……。




香りがウリお酒だけあってすっと華やかに香ります。
若干アルコールのアルコールのアタック感があるがこれは生原酒の荒々しさと言うことで。

含み香もフルーティな甘さを感じますがこちらもアルコールのドライな感じが少々。
とろりとした舌触りからわかりやすい甘み。
どことなく大らかな印象を受けます。
酸は控えめ、少々の苦みとコクがアクセントに。

初心者にはお勧めの1本。
新酒ならではのフレッシュな味わいが楽しめます。

Tag:羽根屋

(ざく)と読みます。三重県鈴鹿市の清水醸造さん。

余談ですが日本酒の瓶にも様々な色や形があります。
私が一番好きなのがちょうどこんな感じの墨色?に少しスリムなシルエットの瓶。
ラベルもシンプルだけど高級感があっていいですね。



立ち香は鮮やか、ふっと香ります。
温度によって様々な果実のニュアンスが。

含み香も心地よく広がります。
中取りらしいスムースで軽やかな酒質。
味わいにも幅がありますね、少し濃いめの甘みに透き通るちょい強めの酸。ふっと消えるような後口。
バランスの良い上品なお酒です。

純米吟醸としては少し高めの価格設定ですが、十分の出来。
ぜひワイングラスで。料理は比較的なんでも合いそうな雰囲気はあるが……天ぷらなんかいかがでしょう。

Tag:

秋田県の天寿酒造さんより鳥海山になります。
先日いただいた「鳥海山 香妙酒脱 純米大吟醸」が非常に美味しかったので少し下のランクのものをということで。



開栓すると梨やパイナップルのような華やかで濃厚なパンチのある香り。
んん~これはもしやと思いラベルを確認するとやはり。花酵母ですね。

口に含むとこれまた華やかな含み香そのままに濃厚な甘み。甘旨。
酸の使い方がうまいのはさすが。
無濾過生原酒らしい勢いの感じられるお酒。

ただし花酵母なのでやはりくどい。少し飲みあきする。
食後にデザート感覚でどうぞ。少し強めに冷やしてお飲み下さい。
半年寝かせて火入れにしたらちょうどイイかも。

花酵母は前述のように香りが濃厚すぎて諄い。
個人的には正直あまり好きではないが、このような価格帯の酒に使うのはいいんじゃないかなあ。
あまり日本酒に親しみのない方を驚かせるのに適した一本。

Tag:鳥海山

福岡の新星、山の壽。今年大注目のお酒です。
ちなみにこちらの杜氏さんも東京農業大学醸造学科卒のお若い方です。
カネセさんの頒布会で分けていただきました。



さっそく開栓。
完熟フルーツの官能的な香り。
メロン、ブドウ、桃、かすかにオレンジなど様々なフルーツのニュアンス。
これはなかなか。熟感を強く感じますね。

とろりとした舌触り。上立つ香そのままの華やかな含み香にエレガントな甘み。
おおお~まじか。こりゃすげえ。
下支えする酸味と旨み。いやらしさのないキレ。
これは凄い、最上級の大吟醸の味わいを低価格で楽しむことのできる「わかりやすい」お酒です。

う~ん世の中凄い奴がいるなあ。
そんなことを思うくらい素晴らしいクオリティのお酒です。
今後大ブレイク間違いなし!

Tag:山の壽

山形の新進気鋭の銘柄。
杜氏は蔵の若い跡取りの新藤雅信さん。
近年よく見る東京農業大醸造科卒の蔵元後継者ですね。



香りは酸を感じます。ほのかに柑橘系。わずかに苦みやこくのニュアンスも感じます。
口に含むと透明感があるきりっとした酸味。
うーむ出羽燦々らしい。

酸が落ち着くとほんのり甘み。やわらか。
微妙に熟成感がある気がするので22BYと思うのだがわからない。
製造は2010年10月。

全体の作り込みがうまいね~すっきりしつつ控えめな甘みが効いている。
するする飲めます。


Tag:雅山流

佐賀県から富久千代酒造、鍋島です。
世界最大規模のワインコンペティションであるIWCの日本酒部門で昨年最高賞を受賞した銘柄です。



華やかな香りがふわっと。メロンが近いかな~酢酸イソアミルをベースに甘いニュアンス。
わずかなガス感に果実的な酸、みずみずしい透明感と程良い甘み。
これらが渾然一体となった柔らかな飲み口。凄いバランス感覚だ。

味が乗ったらもっとうまいだろうな。
鍋島は外れ無し。今や日本を代表するお酒です。

Tag:鍋島

長野県のお酒ですね。「ほうか」と読みます。「とよか」ではありません。
ひとごごちという比較的新しい品種のお米を使っておるようです。
カネセさんの頒布会でいただきました。



開栓するとふわっと香りが広がりますが、吟醸としていないだけに華やかさはありません。
つるんとした飲み口ですとんと落ちていきます。水風船の感触が思い出されました。
無濾過生原酒なので米のうまみも残しつつ、酸を使った辛口ですっきり飲ませます。

特別うまい訳じゃないけど安定感はありますね。
この酒を60点に据えて採点していくといちょうどいいかもしれません。

Tag:豊香

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