栃木県の超個性派、仙禽
木桶仕込み、中取り無濾過生原酒の袋しぼりになります。

酸度3、日本酒度-5というスペックからして変態的。
なんといっても精米歩合19%亀ノ尾の木桶仕込み純米大吟醸で金賞取っちゃうような蔵なんで。








上立ち香は穏やか。
生酛らしい感覚だがいやらしさは感じない。
甘さがもありつつすっと爽やかな所も。

プルーンやチェリーのような甘さを感じる含み香。
わずかに木桶由来らしきの香やスパイシーなニュアンスも。
口に含むと仙禽らしいジューシーな甘酸っぱさに加え渋み、苦み、旨みが混然一体となって一気に押し寄せる。

厚みのある複雑な五味のバランス、そしてしっかり切れる。
日本酒っぽさも残しつつ、洋酒のような所がある。
するっと喉に消えつつ心地よい余韻がじーんと響く。

例年より酸がきつくなくて味が乗っている印象。
この味わいで尖った嫌みがないのが凄い。

どこか赤ワイン的な味わいがある。(個人的には日本酒を安易にワインに例えるのは好きではない)
あくまで日本酒らしいのにワインの土俵に上がって偉大なワインと戦えるポテンシャルを持っているというか。

日本酒の新たな可能性を感じさせる1本。
お勧め度は☆5








Tag:仙禽

福井の常山(じょうざん)。
スペックはラベル参照。






上立ち香はほのかな甘いメロン。
酸とすーっとする感じも。

含み香もやはり穏やかな甘さに酸味、アルコールのすっと抜ける感じも若干。
メロンとか柑橘系かな。

優しい甘みを湛えつつ、やさしくクリアな水のなタッチ。
すっきりとしつつ、山田錦らしい米の甘旨が見え隠れ。
きりりとシャープな酸が輪郭を際立たせ、そのまますっと喉に流れ落ちる。
爽やかな香味とともに、後引く余韻が残る。

ベテラン杜氏の栗山雅明をプライドを感じる一本。
イケイケな若手杜氏もいいけれど、この玄妙さはベテランならでは。

日本酒好きの人に味わってほしい1本。
白身の刺身なんかにあわせると最高。
冷やし過ぎは厳禁。花冷え~涼冷えで優しい香味と甘みを堪能してください。

お勧め度は☆3.5




Tag:常山

福島県南会津のロ万(ろまん)。
花泉の蔵元です。

ロ万シリーズは独自の4段仕込みという手法で醸造しているそうです。
通常日本酒は米と水を徐々に加えていく3段仕込み。
ロ万では最後にもち米を加え、甘みやコクのある旨みを引きだしているようです。

綺麗で美しいラベル。
ちょっと花見の時期は過ぎてしまいましたが、ぜひ桜を愛でつついただきたい。



スペック非公開。
度数18%。
酵母はうつくしま夢酵母F7-01。
純米規格のようです。
噂によると福島の酒造好適米の夢の香にもち米のヒメノモチらしい。

けっこうオリ多め。

甘めの吟醸香が華やか。
これはおりがらみだからなのか酵母のせいなのか、それとも4段仕込みのせいなのか。
やはりおりがらみ的なニュアンスはある。
甘いんだけどすっとした所がある。
カプロン酸エチルがガンガンって感じではないかな。
鼻よくないのでわかりませんが。

含むとやわらかい。
含み香は上立ち香と調和。やはりすっと抜けるようでブドウといったらいいか。
ほろ苦グレープフルーツも少し感じる。
極々微発泡。

やはり強めの甘みが先に来ますがいやらしさはなく比較的爽やかでさっぱり。
度数18なのに水っぽく感じるくらい軽快。
酸も効いてるが、甘みとなかなか良い調和である。
ほろ苦コクうまを感じさせつつきゅっと。
柔らかく余韻を残しつつ、ふっと消えます。

ん~いい出来!
いいバランス。
なんかいつも言っている気もしますが。

甘口だけどべたっと嫌らしくなく、終始軽快。
ほんと花見の席で飲んだら最高でしょうね。
日本酒初心者にも飲みやすい。ロックにしてもっと飲みやすくしても良いと思います。

お勧め度は☆4






Tag:花泉 ロ万

愛媛の賀儀屋(かぎや)。
生っぽい火入れ、一年以上熟成した味の乗った酒がコンセプトの賀儀屋ですが、番外編の無濾過生原酒です。
しずく媛は愛媛県の酒造好適米のようです。

しずく媛 100%
精米歩合 45%
アルコール度数 16度以上17度未満
酵母 愛媛酵母EK-1

オール愛媛のお酒みたいです。




ガンガンに香るのではなく穏やかな果実香は純米大吟醸らしい。
メロン、わずかに柑橘系、熟感もある。

さらりとやさしいタッチの穏やかな甘み。
上品な甘みを邪魔しない程度にフレッシュさを加味する酸。
ムロゲンらしく濃厚な旨みがじんっと響きつつするりと。

うん、いいですね。
穏やかで上品。純米大吟らしい純米大吟。
コスパは良好です。
穏やかなので食中酒にいけるし、度数の割にはスイスイいけるので女性やお酒の弱い方にもどうぞ。

お勧め度は☆3
開栓3日目で崩れた。
生だからしょうがないのですが。



Tag:賀儀屋

奈良県の千代酒造さんから櫛羅。くじらと読みます。
篠峰のほうが有名かな。

櫛羅は千代酒造さんのある地域の地名です。奈良県御所市櫛羅
自家田で自家栽培した山田錦を使用しています。
米水すべて地元産の酒ということで地名を冠したわけですね。

最近は米作りを行う酒蔵さんが増えてきました。
それぞれの風土を感じられてすごく良い取り組みだと思います。

販売店によると
日本酒度+3.5
酸度1.8
9号酵母のようです。






9号酵母らしいエレガントな香り。けっこう華やかめ。
ほのかに甘い含み香。

強めのガスに瑞々しい酸がきりっと。
やさしく自然な甘み。芯の通った旨みとほろ苦いコクは適度で滑らか、いやらしさがない。
これらが一体となってすっと流れるようにキレます。

うま!
素晴らしいバランス。軽すぎず重すぎず。
フレッシュだが滑らかでキメの細かいタッチは上品。

常温だとどっしり骨太な甘旨が顔をのぞかせる
山田らしい懐の深さ、ポテンシャルの高さを感じます。
秋冬まで寝かせたらぐっと味が乗ってそれはそれで旨そうだ。
もちろん春夏のフレッシュさと奥行きのある味わいの玄妙なバランスを味わうもよし。

日本酒の王道!というとちょっと褒めすぎだけれども。
丁寧なつくりと蔵元の思いが伝わってくる1本。
やっぱ9号はいい。

お勧め度は☆4.5
日本酒好き、酒好きには特にお勧め。









Tag:篠峯 櫛羅

本日は変わり種。
和歌山の車坂、特A山田の純大吟ですがムロゲンの21BY。
生なのにおよそ2年の熟成。どんな感じか楽しみです。

和歌山もなかなか面白い酒が多い所です。
日本酒どころというより醸造大国。
味噌とか醤油なんかも有名ですよね。





やはりツンと来るヒネ香。
ムロゲン2年熟成ともなるとこれはしょうがない。
ほのかに甘い香りも。使用酵母を見る限り熟成前は華やかな明るいリンゴ系の吟醸香だったはず。
なんとなく面影を感じます。
明利酵母は協会10号のこと。小川酵母ですね。

含み香もやはり熟成香がツンと。
しかし非常に軽やかで柔らかいタッチ。
品の良いこぎれいな甘み。
うっすら被膜のように包み込む酸。
熟成香にのってじわじわくる旨み。
するっと喉の奥に消えつつじ~んとくるアフター。

香味によって好き嫌いはわかれる。ちょっとキツイ。
だけど不思議な味のバランス。
飲んでいるとだんだんクセが気にならなくなり、自然と杯が進む。
酔っているだけかもしれないけれど。

明日は燗つけてみよう。
蔵が語りかけてくるようなちょっと不思議なお酒。
熟成感はともかく、目指す酒質はなんとなく伝わってきた。
レギュラー的なものも飲んでみたくなりました。

ちなみに今回からスペックを明記する方向で行きます。
基本的には数値は一つの尺度にすぎないのであまり興味はないのですが。
これも勉強という事で。

お勧め度は割愛。




Tag:車坂

奈良県の風の森
露葉風というのは奈良県の酒造好適米です。
米の種類も多くてなかなかそれぞれの特性がつかみにくくなっている昨今です。
もっと色々なお酒を飲みたいのですが。




これも協会一ケタ酵母系の落ち着いた香り。
ラベルを見たらK-7と明記してあった。
例えるならやはりブドウなんですかね~ラベルにも書いてありますが。
酸プラス米の旨みを感じるような香り。
酢酸イソアミルに麹からくる新酒らしい香りといえばいいのか。
開栓後次第に豊潤さが出てきます。なかなかイイ!

はじめは強めに冷やして。
ガス感はしゅわっとくるが、一拍おいてくる。溶け込んでいる感じ。
透明感のある酸を基調にすっと。良いキレ。
ガス感と酸による爽快な飲み口は風の森らしい。
この蔵も方向性がはっきりしています。

しかしそれだけでなく甘み、旨みもたっぷりのってますよ。
露葉風はキレがよすぎて物足りない場合もあると聞いたことがありますが流石に上手く仕上げますね。
穏やかな甘み。ハーブを思わせるほろ苦さをはらんだ旨み。
全国区のすばらしいお酒です。

しかし常温に近いとフルボディですね~。
がっつり乗ってる。おもしろいなあ。

強めに冷やしてごくごく酸の爽快感とキレを味わうも良し。
ちょい冷やで本来のバランスを味わうもよし。
お勧め度は☆4です。














Tag:風の森

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