新酒、出始めてきましたね。
10月に出る新酒の定番といえば八海山越後で候、獺祭寒造早槽あたりがメジャーかな。
個人的には鳳凰美田のしぼりたては好きです。
鳳凰美田美味しいけどマニアの間では最近は今更……という感じなのでしょうか。


余談はさておき。
やはり秋のこの時期といえば笊籬採りでしょう。
去年は雄町を半年寝かせて飲みました。
ことしは寝かせずに、と思い露葉風を。

しかし露葉風って素敵な名前。
今回は70%の純米になります。
たいか昔は純吟があったような気がしたんだけど。
ちょいちょいラインナップが変わります。

酵母は毎度の7号系。
60%に達しない磨きのお酒はなかなか僕は飲まないので興味深いです。
それだけ風の森を信頼しているということでもありますが。



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さすがに立ち香はほぼ香らない。

含んでみる。
うおっ!

鮮やかなリンゴ様の香り、味わい。
これ70だからすごい。
さらにバニラっぽさもある。

つるりとした舌触りが秀逸。
ややぽてっとした甘み旨みに、フレッシュな酸が溶けて。
フルーティというかフルーツ丸かじり。
またもろみの風味そのままといった感じです。

旨みはややクリーミィ。
磨きが良けりゃもっと立体感が出るのかなあ。
ややぺちゃっとちた感じはあるが許容範囲でしょう。

口一杯に広がるフルーツ感と、ここまで寝かせた・磨き70とは思えぬクリアーさは何度飲んでもやられてしまいます。
しゅわりとほどよいガス感もたまりません。
味のあるお酒ですがキレが悪くもたつくようなお酒ではありませんよ。
次第に黄桃やマンゴー、洋ナシといった様々な果実のニュアンスが感じられます。





Tag:風の森

、以前にやったのはいつだったか。
たしかこのブログを始めて間もないころ家でやったと思う。
そのときはあまり良い印象ではなかった。


面白そうな限定酒が出ていたので久しぶりにやる。
お米は当然夢山水だ。
磨きは60。
16BY。
280ℓ限定ということは4合瓶でも400本無い程度か。
希少である。




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綺麗な薄い黄金色。
冷えていてかつ平杯ということもあるが立ち香は仄かに甘い香り。
熟成酒らしからぬフローラルかつフルーティな立ち香である。
熟成香は立ち香の時点ではほぼ感じない。

含む。
まろやかでとろりと濃厚な口当たり。
フローラルなニュアンスとともに古酒の芳しい熟成香。
蜜のような甘みがじわりと。
この甘みは温度が上がるにつれ存在感を増す。
さらに酸がくっきりと出ていてる。
甘酸っぱい古酒だ。
しかし全般に酸のリードが強く、濃い割にスイスイと飲める。
不思議なほどすっきりとした駆け足な後半である。

ゆっくりと味わうと枯れた風味の旨みも十分。
チョコとやカラメルといったビターなコクもしっかり。
やや苦み。
うーんフルボディで濃厚。
アフターは力強く長いものの、嚥下する際はやはりさっぱりと比較的スピーディだ。


これは見事。
他ではなかなか味わえない素晴らしい古酒です。
まずこの蔵らしい華やかな香りが10年経過してなお生きています。
フローラルで、ややベリーっぽさも感じられるような。
樽で香りづけしてるわけでもなしに、10年古酒でこの香りとは。
日本酒の可能性はまだまだ未知数ですね。
それは熟成香と調和し、さらに五味に調和をもたらしています。
日本酒らしい旨みもありつつ、飲みやすく。
また酸がかなりあります。
これ酸度どれくらいでしょうか。
熟成前がどのような味わいだったかも気になりますね。
6割でこれなら高精白はどうなるのでしょう。
二割二分を2本買って1本を寝かせてみれば面白いのかも。

素晴らしい。
日本酒という枠には収まらない芸術品。
ウイスキー好きな人なんかも気に入ってくれるのでは?


あーうめえなこれ。
次第に柔らかく蕩けるような旨みも。
きっと感も美味しいはずだ。
プラムの様な酸味がまた良い。
もう1本買ってこようかしら。
これ2000円ですが、これは5千1万~の価値ある古酒だと思います。


2日目。
円やか、優しく柔らかな甘みと酸。
チャーミングな古酒。


お燗。
うまい。
ほっこりとした甘み旨みが感じられるタイプ。
やや熟成香があるので好き嫌いは分かれるが僕は好きなお燗だ。
するするタイプよりはこっちがすきなんだよね。

Tag:イチオシ


今年2本目、長陽福娘
前回はたしか純米山田錦の直汲みだったかな。

今回はちょっとした掘り出し物?
4月詰めのにごりです。
雄町50と純大も名乗れるお酒のにごり、半年寝かせ。
かなり面白そうです。


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もうはじめから撹拌していただきます。

さわやかな甘い香りがほのかに立つ。
すこし洋酒の様な甘やかさもありますね。

含むとやや弱めもしっかりガス感。
リンゴやラムネ、ブドウといったところに少しビターなグレープフルーツの香。
この蔵らしい品の良い爽やかな甘み&酸。
うんめっ!
長陽福娘らしいおいしさ!
ぐいぐい行ってしまいます。


一方でやはり生で半年、とろっと滑らかな口当たり。
旨みもとろとろ、ボリューミー。
特に後半はどっしりクリーミィ。
やや苦みが出ているかな。
この時期ですからね~でもこのコクが食欲を掻き立てます。
少し温度が上がると酸もとろける。
燗つけてもいけるのかなあ、と思います。



やっぱ長陽福娘は好きですね。
とくに直汲み系は絶対に外れないと思います。
しかしこの時期ににごりが飲めるのはニゴリスキーオリガラミスキーとしては本当にうれしいです。


2日目。
はっきりとわかりやすい甘みはスイーツのよう。
それでいて重くなく、旨い。

Tag:長陽福娘

ひさびさに百春飲もうかなと。
去年もこの時期に飲みました。
去年はそれほど良い印象無かったな。
雄山錦の直汲みだった。

今回はお米は不明。
岐阜県産米の直汲み。
今期最後の直汲みだそうです。
磨き60、無濾過。

新潟‐松本戦を観戦しながらなので内容はおろそかです。


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お、けっこうフルーティな香りがたちますね。

含む。
ん、これはんまい!
ジューシーだ。

ややセメダイン系か?
フローラルなニュアンスも。

ガスがじゅわりと。
比較的軽快で品の良い甘み。
そこに厚めの酸
ややぽっちゃりめの旨み。
ジューシーです。

美味しいですね。
果実香のふくらみ。
軽快な飲み口ながら味幅あってジューシー。
風の森とか萩乃露あたり好きな人は好きなのでは?



3日目。
うんめっ!
やや弱くなったがガスは健在。
めちゃ爽やかなラムネ、サイダーの立ち香。
含んでも爽やか。
適度なボリュウムの甘み、旨み、口どけよく雑味少なし。
それが超スピーディにすっとキレ。
これぞ音速のキレ、いや光速のキレだ。
これは素晴らしい。

強めに冷やしたぐらいがいいかなあ。
基本フルボディタイプなんで、あったまるととっちらかる。
ピーキーですが、完璧な瞬間が確かにあります。
ややバニラリーな風味もありますね。


4日目。
つよい!
まだまだ劣化なく美味しい。
ガスもまだまだ。
ラムネ+バニラの風味にいい塩梅の甘み。
すてきです。
これはめちゃ好みだ。
まだ買えるとこあるっぽいので皆さんぜひ。
後悔はしないでしょう。
3,4日目はあれですね、智則とかそんな感じですね。


9日目。
ほんの少しの残りを。
まだわずかにガス感。
そしてフローラルな甘み。
うめなこの酒。
まだうまい。
一緒に飲んでる長陽福娘もうまいがくらべたらこっちに軍配が上がるかな。


Tag:イチオシ 百春

ひさびさの更新になりました。
あぶくまです。


菊鷹、花邑と上半期に良かったお酒を確かめるシリーズです。
あぶくまうすにごりが絶品でした。
今回はひやおろしになります。

僕はあんまりひやおろしと銘打った商品に興味がないので。
というか意図的に避けているところがあるので珍しいですね。


本当に福島は酒どころで、新酒鑑評会なんかでも躍進著しいですが。
ほんとにその中でもトップクラスの蔵元さんだと思います。
その割に知名度が低いのにはわけがありまして……。

蔵元は玄葉本店さんと申します。
ピンとくる方も多いかもしれません。
蔵元杜氏の玄葉祐次郎氏の兄は玄葉光一郎氏です。
民主党の大物代議士で、野田政権時代には外務大臣を務めました。
それくらいの代議士になると、あまり良からぬ意図でご実家のお酒を買おうという人が多いんだそうです。
そういったことを考慮して、逆にぐっと露出を減らしているようです。

あとはやはり震災の影響もあるのかもしれません。
福島県田村市、福島第一原発に非常に近いところにあります。
幸い距離が近い割に線量が低く、無事お酒造りを継続できたそうです。
おそらく非常にご苦労も多いかと存じます。



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ながくなりました。
のみましょう。
ほんのりと甘いような吟香がたつか。

含む。
おお~これは旨い。

優しくメロンや桃といった含み香。
そしてさらりとした口どけの良い甘みが静かにゆっくりと広がります。
やさしい、上品、バニラリー。
透明感のある酒質。
静謐な中にきりりと一筋、酸が流れて心地よい緊張感を与えます。
ぎゅっと細かい粒が密に詰まったような舌触りで飲み応えあり。

甘みの奥にはしっかりとしなやかな旨みがあります。
甘旨を酸がすっと収束させて。
ほんのり上品な渋みをさらりと舌に残しつつ静かにフィニッシュ。
ほんのり辛いかなあ?
これは甘口派の僕にとってもいい辛みです。


ああ~旨いなあ。
ひとくち飲んだときの甘みもいいんですが。
飲み進めるうちにじわりじわりとほっこりしつつ少し枯れた風合いの旨みが。
めちゃ旨い。



これは本当に期待を裏切らない出来でした。
同じ銘柄だな、というのがわかります。
旨みを感じさせつつ、嫌な風味なく。
ちゃんと甘やかで、質感も高い。
そんなお酒。
完璧です。

写楽?わらかすな。
飛露喜よりうまいぞ。
割とマジで。
ほんと福島は美味しいお酒多いです。
個人的なおススメあぶくま、一歩己、廣戸川とか。


しかし今みかえすとうすにごりの記事よくかけてるなあ。
このお酒でも感じるニュアンスを正確に取り上げています。
みればみるほどそのまんま。
自分だからわかるのかもしれません。



2日目。
含み香が良い。
昨日より甘酸っぱくチャーミング。
一方で辛い。
かなり辛いキレ。
ズパッと一刀両断です。
これはこれで。

Tag:おススメ あぶくま


花邑の試験醸造的な商品が出たので買ってみました。
今期、雄町の純吟を飲んでいるので今回は純米の陸羽田を。
前に飲んだのが非常に良かったので期待大。

通常のものより磨かず、しっかり味を出してるとか。
いや通常のも味じゅうぶん出てるけど(笑

花邑は十四代の高木さんがアドヴァイザリーを務めているシリーズですが。
陸羽田はやはり高木さんとこで交配したお米みたいです。
なお火入れですがちゃんと瓶燗一火。



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                                 <井上文 一輪挿し>

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純米という表記ではありますが香ります。
ふわりと白桃の様なカプエチ系。

含むとつるりとした舌触り。
やわらかく、そして綺麗です。
ほんのりとやはり白桃に感じるような含み香。
ん、いやベリー系?
そしてリンゴか。
柑橘のニュアンスも。



甘みはやはり火入れなので控えめ。
うっすら酸がきいてフレッシュ。
少し温まってきて、とろりとしたタッチに。
しっとりとした旨みに、少し苦み。
しかしタッチはうっとりする質感で、つつーっと滑って僅かな辛みでフィニッシュ。



まあまあ、でしょうか。
上品に仕上がっています。
甘みは控えめ、質感は十分ワンランク上。
ちょっと苦みが気になるかなあ。
日にち経ったらもっと良くなりそう。



んん。
徐々に深みのあるコクが。
そして甘みが感じられるようになってきた。
酸もいい塩梅で、純大かという滑らかで緻密なタッチ。
やや雑味はあるもののこれはなかなかですな。
旨みはあまじょっぱいような感じでしっかり感じられる。
確かに溶かしている感じ。
んーでもちょい苦いか。
実は自分流でやってみただけだったりして。
でもこれ2500は安いよ。



2日目。
苦みがだいぶ消えた。
透明感ある白桃の甘み。
円やかさ。
口どけの良さ。
爽やかな酸。
いいっすね。
通常のより十四代っぽくはないが普通に美味しいです。

Tag:花邑



一喜(甲子政宗)です。
千葉でも屈指の大手蔵元ですがこの一喜シリーズを中心に高いクオリティを誇ります。
このたび矢崎杜氏が移籍するらしいですね。
残念ではありますがこの蔵は大きくは乱れないかなと思います。

というわけで今回は某酒店限定のSP酒。
愛山の純大、一回火入れです。
愛山は初挑戦だそうで、60本限定とか。
磨き50ですが、扁平精米らしいのでもうワンランク上の質感に期待です。


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ふわりと甘い果実香がたちます。

含むとベリー系のような香りが上品ながら華やかに。
きめ細かいタッチに、透明感あるきれいな酒質。
セクシーな香りにのってしっとりと静かな旨み。
仄かに甘み。
表面を包む酸のキラキラ感。
すーっとスムーズに流れます。
僅かな辛みでのキレがまた心地よい。


味わいは控えめ。
静かできれいなお酒ですがそれを素晴らしい香りでメイクアップしています。
ふわりと広がり、鼻に抜ける香りがタマリマセン。
この酒店の店主さんの好みもあるのかな~なんて思ったり。
舌の上で軽やかにほどける感じもすばらしい。
磨き40くらいに感じますね。
それくらい質感が良い。



これだけ香りが違うと磯自慢との飲み比べも楽しい。
どっちも味わいは淡いお酒なのですが。
香りは全く違うのが面白い。




Tag:一喜


地酒マニア的には今更感があるのかもしれませんが。
僕は磯自慢すきです。
年に1本くらいはやりたい銘柄です。
去年は愛山の中取り、一昨年はブルーボトルをやったはず。

今年は大井川の恵みを選びました。
大井川流域産の五百万石55。


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やはり磯自慢といえばマスクメロン、バナナ系。
穏やかに品よく香ります。

含むときめ細かくまろやかな口当たり。
ほんのりと香るマスクメロン香。
優しいあまみがほんのりと。
続いてしっとりとした旨みが広がります。
うすーく穏やかな酸が効いて。
凝縮感を感じるような旨み。

さすがの安定感ですかね。
やや苦み、アタック感が気になるかな。
その分キレ感もあります。
ちょっとビターな感じは五百万石らしい気がします。

もっととろとろになるまで寝かせても面白いのかあ。
とろとろになるのかわからないけど。


まあこちらもゆっくりと楽しみたいと思います。
でもやっぱアッパークラスのお酒飲みたくなりますね、磯自慢は。


あ~こなれてくるといいですねえ。
ふわふわな口当たり。
瑞々しく、仄かな甘み。
良く練れた旨み。
アタック感は感じなくなりました。
ビターさはありますが。
さすがだなあ。


2日目。
よりよくなりました。
淡いながら官能的な含み香に、透き通りつつ円やかな甘旨み、キレ感の調和。
白身のお刺身なんかとやるといいですね。


3日目。
ほんのりマスクメロンな果実水、まろやかな旨みあり。
ああ良いですね。
これはよい。
日を追うごとに良くなる。

6日目。
マスクメロン香がより強く。
そしてとろーり。
これはうめえ!

Tag:磯自慢


今年2本目の菊鷹
同じ山廃の純吟ですが、前回は静岡酵母
今回は熊本酵母のものです。

また米の配合も2タイプあって今回は山田と夢吟香のタイプ。
前回飲んだのは山田錦、夢吟香、五百万石のタイプ。
今年は米違い酵母違いで4種の山廃純吟を出しているようです。
他にもバリエーションあるかもしれません。
だいぶ細かく造り分けする杜氏さんのようで。
その考えを聞いてみたいなあと思います。


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含みます。
バニラの香りに、ブドウ、オレンジやアプリコット。
香りは控えめ。

だいぶすっきり系で、前回のものとは印象が違うか。
酸がびしっと効いてスマート、タイトな印象。
甘みと旨み、もっとあったような気がしたんだけどなあ。
あまり感じないんですよねえ。

やや舌先にちりちりとアタック感を残しつつ、きめ細かく柔らかい酸の奔りで流れる。
もちろん旨みの下支えはあるのだか、苦みなどが感じられるわりにうまいこと広がらない。

もちろん酵母も違いコメも違い時期も違うんですが。
ここまで違うとやや困惑してしまいます。
いったい前回のあの旨さはなんだったのか???
どう考えても渋いんだよなあ。
色々試行錯誤しているのだろうか。
う~ん日本酒って難しい。
一升瓶しか売らない蔵なんで、これだとだいぶ手を出しにくいですよね。

常温になるとだいぶマシに。
オレンジテイスト増。
寝かせで甘みが飛ぶパターンなのかなあ。

ちょっとまあこれはゆっくり行きたいと思います。



3日目。
しっとりした旨みに僅かにガスを感じるような。
ほんのりバニラの風味に酸の軽快なオレンジテイスト。
甘みはごく控えめでやや苦味あり。
さっぱりとした口どけ。
やはりだいぶ前にやったのとはイメージが異なります。
この時期らしいといえばらしいのか。
きれいめで旨いっちゃうまいか。
時間たったら化けないかなあ。


6日目かな。
へこたれない強さはある。
香りはややセメダイン寄りにシフト。
旨みは一番よく出ているのではないか。
乳酸的な酸はちょっと酸っぱい感じ。
やっぱ僅かにガスあり。

10日目。
セメダイン系+柑橘系。
そしてうまい。
強いねえ。
旨い。口どけがいい。
まあ苦みとか細かいとこはあれだけど。
今日が一番好きかもしれない。



Tag:菊鷹

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