no.689


菊鷹です。

ここまで4本やって、2勝1負1引き分けというところでしょうか。
山廃純吟静岡酵母>若水純米>山廃純米8号>山廃純吟熊本酵母、の順です。
詳しくはタグ使って昔の記事見てください。
26BY の雄飛(静岡酵母)が好きだったんですが、コロコロ変える造り手なんですよ。
去年は山廃純吟は9号と熊本酵母の発売で、静岡酵母はなくなってしまいました。

でこれまで純吟は山廃でだしてたのを、今回雄飛を速醸にしました。
ニューアイテムです。
これはなんとなく納得で、去年やった8号の山廃純米がものすごくライト、カロリーハーフな感じだったもので。
それはそれで悪くないけど行き過ぎだろうと思ってたんですよ。
かえって速醸のほうがいいんじゃない?と思ってたところだったので渡りに船。
そのへんの流れを踏まえての速醸への変更なんじゃないかなあ、と勝手に納得しています。
違ったらごめんなさい。

スペック。
磨き60で麹米に愛知の夢吟香、掛米に山田錦。
普通逆だろ!と思うのですが、この辺が面白いところ。
酵母は秋田今野株ということです。
これは秋田今野商店という、もやしやさんがあるのでその酵母なのでしょう。
オリジナルなんでしょうか?
WEBをみるといくつか種類があるようですが、どれかは不明。
そして、今回は本数の少ないおりがらみver.を確保しました!!




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まぜまぜしていただきますよ。
立ち香は柑橘系主体です。
あるいはプラムやアプリコット。


おおっとかなり面白いお酒に仕上がっていますね。

ガス少しあり。
バニラ感が、前述の酸系の香りとともに。
もういきなり、含んだ時点で口どけ、抜け感の良さを全開で感じさせてくれます。
バニラにのって奥から何とも言えない甘みがあり。
そこに鮮やかな酸がかぶさってきます。
この酸は極めてカラフルでいいですね。


米のエキス感がふくらんで。
ミルキーさり、ちょっと硬いようなところもあり、良い塩梅にドライな雰囲気もありつつの。
速醸でもカロリーハーフな軽さありますね。
そのまま口どけ感で流れつつ、スッと切れていくような感覚。


んーまずこれは、撹拌するべきではなかった。
上澄みのほうが雑味が少なく良いような気もするし、逆に物足りないかもしれない気もする。
あしたうまく分離してたら上澄みもやってみよう。


これだけうまくバニラリーな感じとか口どけを出せるのであれば。
僕としてはもう少し甘くしたほうが好みなんですが。
このお酒はこの酸が個性、山本さんの目指す所なのでしょう。

まとまってくると凄くたのしいですね。
この酸は面白い。
バシッと出てるんだけど、きつくはないし、でもこの時期なのに少しテロっとした雰囲気、コクがあって。
このへんはミルキーさ、バニラなのか。
柑橘とかプラムというよりは杏、アプリコットでしょうね。
ちとハーブもあるか。
糖度は高くないですが、ちゃんと酸の中に甘みがあるのがフルーツっぽく。
それでいてパウダリーなバニラ感と口どけの良さがエレガントという。
旨みもあり、ともすると若さもあるのか苦みが出てくるように、凝縮感、エネルギーがあります。
あとはやはりクリアーでライトなですね。


はじめはうおっ!っと思うんだけど、不思議と進むお酒。
酒質が強く、開けて10日20日と置くのも面白いと聞くので試してみようかな。
熟成&お燗も面白いと思う。
不思議なお酒。
局面局面で、ぎゅいんっっと加速力瞬発力を感じる。
酸に目が行くけど、旨みのボディがしっかりしてるなあ。
軽さもあるんだけど芯のところではしっかり。

万人受けは???
それも初対面では。
でも気になる。
すっぱいけどその奥にある甘みと旨みにとりこになる。
そしてそんなことを気にしているうちに進みます。
1、2回しか飲んだことないけど、一番天野酒の山本スペシャルっぽいかも??
しかしこの酸はカラフルだなあ。



2日目。
とりあえず100パー分離してるかはともかくとして、上澄みを。
ガスはだいぶ弱い。
当然酸があって、甘みが出てきて、そこに苦みがかぶさってくる。
苦みはなんとなくウッディでスモーキー、アクセントになってて飲めないって感じじゃない。
ちょっと舞美人てきな雰囲気もあるかな?
クリアーさと、ボディはきちんとあるけど、同時に軽さもあるというか。
その辺でいうとなんとなく、おりがあったほうが良い気がしますね。

撹拌して。
やっぱりこっちのほうがバランスは良いかなあ。
ちょっとチグハグだった軽さをうまくしっとり滑らかに埋めてくれるというか。
大人しいガスの刺激。
鮮烈で酸から甘みが出来るところがカラフルで、そして掠れたような苦み。
この濃淡というかテクスチャーというか?なギャップ。
捌けは潔い。
その分ちょっと軽いというか平面的なところがあるので、そこはもう一つ深く沈んで表現力が高まってほしいところではあるが。
ただそこの軽さが飲みごこちの軽さとか、あるいは職との併せ考えた時に特徴になるのかな。
バニラ感、口どけの良さ、その辺のエレガント感はまだありますが、少し落ちたかな。
でもちゃんと出てきます。

すごい好みでもないし、決して飲みやすくもなけど、不思議と進む酒。
年に1本くらいはやりたいなあと思う。
オンリーワンな個性があって、目指しているところもはっきりしているのかなと思います。
個人的には静岡酵母でまたやってほしいけど、それじゃこの酸は出ないし、たぶんもうやらないだろうね。


あーでもうまいね。
冷えすぎだとあまみがでこないので、こなれたくらいがいい。
ライトな酸からバニラと甘みが出て沈んでゆき、そのまま消えていく過程でスモーキーさ。
とろっとすぱっと、でもちょっとパウダリー。
進むなあ、好みでないくせにw
エネルギーが漲ってますね。
このままだと3日で飲み切りなので、明日は別のあけようか。




たぶん10日目くらい。
これはあえて寝かせているので、十四代の角新大吟より全然できる子でしたがどうでしょう。
いただきます。
強い!!!!
ええ~。
落ちてない、むしろ甘みが出て良くなってるくらいだ。
これは驚いたな、この抜栓後の強さはアル添速醸ではないかもなあ。
酸味は衰えず、甘みコク感がやや増して、無濾過・オリ感といいコラボレーション。
それで最近の山廃にたまに出てくるライトさ、クリアーさ。
でもはっきりとある乳酸てきなニュアンス。
おもしれ―な、これは面白い。
好き嫌いはあるだろうけど、去年カロリーオフすぎた8号純米をうまくtuningしているような。
生もと、山廃、速醸造の違いは科学的な分析をもっと進めないとわからんなあ。
なんとなく山廃は糖少なめ、うまみ成分はあるけどクリアーみたいな。
生もとはそれを濃縮したような感じ。
でもってこれは速醸なんだけど……うーんわからん(笑)
酒造りは化学ですが、僕化学だめなんですw
社会と国語しかできない文系人間なもんで。


2017/3/14
たぶん18日目くらい。
おいおい、マジで強いな。
全然うまい。
まだガスがある。
乳酸飲料っぽい甘み、香りがあ前よりも出て、超良い!
クリアーさ、ライト感もすぎずにちょうどいい。
美味いっす。
この状態でブラインドで出されてまさか抜栓18日目とは思うまい。
普通苦みが出たり、味わいが飛んだりするんですが、そういったことが全くない。
菊鷹はやっぱりすごいです。
1年熟成くらいの最近の新政っぽいかんじああるね。
近い。


3/21の深夜。
さらにもう1週間だから25日目くらい?
少し苦み、辛みが強くなってきたけど、それにしてもうめえなオイ。
爽やかなメロンやブドウが混ざったよな香りがあって。
程よい甘みが、さくっとジューシィ。
酸の主張、乳酸的なミルキーさが目立たなくなってきて。
逆にうるおいのある自然な甘みがメインになってきてるような。
ちょっとバニラ感。
普通にうめえ!!
この酒、3日や4日でやっつけてしまってはもったいないです。
これほど長期にわたって楽しめる酒はないと思います。















Tag:菊鷹


no.688


これそろそろ飲まないとマズいね、もう2月も終わりだし。
まだ去年のIPPO愛山もあるのになに買ってんだよ問題。

東洋美人です。
東洋美人はブログでは案外やってないなあ。
外では散々飲んでいるんだけどね、それこそベスト3に入るくらい。


去年かな、お店でやったIPPOの槽垂れ、直汲みのほうだったかおりのほうだったか忘れたけど、が抜群の出来で。
それを今年は買おうかと思っていたけど、それもつまらないので同じ槽垂れのこれを。
地帆具もやらなきゃなあと思っていたしね。
最近飲んだ中で比べるとしたらそれこそ師匠の十四代槽垂れあたりになるんでしょうか?

スペックは山田錦40、もちろん本生、酵母は自社培養酵母みたいです。
唯一不安があるとすれば、中吟はいいけど、大吟はそれほど得意な蔵ではないというイメージで。
もとがキレイでスタイリッシュなんで、なんかちょっと違う感じになっちゃうんだよね。
それこそもう本当に何年も前だけど壱番纏も、ちょっとピリッとしたようなところがあってそんなに好みじゃなかった。
だからそれ以降ブログではかなりのブランクがあります。
そういや去年久しぶりに復活した愛山の特吟も去年お店でやったけど、まああれは完全に熟成商品だった。
嫌いじゃなかったけどね。




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とりあえずワイングラスかなあ。
もうちょっと勢いがあるようなら、カジュアルな器にかえます。


流石に香るね。
東洋というと最近はブドウからのピーチ、そしてミルキーというイメージなんだけど。
ブドウはあまりなくそれよりもシャキッと少し青いメロンにミルキーさはあるね。
でもってだんだん白桃が出てきます・

んん、どうだ?
まだ俺のほうがアルコールに過敏になってるかなあ?
西の関でコメント貰って安心していたんだけれど。

アルコール感、メントールといってもいい、が目立つんですよね。
それ差っ引いてもモードすぎる様な?
とろっとしたタッチ、口当たりは滑らかで柔らか。
蕩けるような甘味はある。
酸はそれほど表に出てこないが、終始ちゃんと甘みの中に溶けてるというか、薄皮一枚おおってるというか。
クリアーなタッチのなかからミルキーさが出てくるのはらしい。
ここまでたぶん要素としてはいい時と変わらないんだよね。

問題はアルコール感、含んで比較的早い段階から苦みも入って、全体的にソリッドというか、カチッとというか。
ハーブっぽいような、メントールっぽいような感じが。
フィニッシュも雑味が混ざってちょっと嚥下しにくいような感じで、ピリッとというかもはやビリっとアタック。
苦みとアルコールのせいか、甘みもいつもより感じないくらいなんですよねえ、あるんだけどね。


まあ僕の舌が絶賛ぶっ壊れ中なことを加味しても、ちょっとベストな東洋美人ではないと思います。
やはり懸念が当たった形なんですよねえ。
もう5年なんでうかつなこと言えないんですが、壱番纏の時に感じたコレジャナイ感、ピリッと感がまさになんですよね。
具体的な例は思い出せないけど、大吟はヘタ、と思うような他のお酒も飲んでいたと思います、外で。
念のため言うと、通常の東洋美人は好きで、去年の白鶴錦なんかもスペシャルなものでしたけどね。


それと別にちょっと気になるのは、ここ最近の東洋美人はミルキー過ぎない?といこと。
“稲をくぐりぬけた水”感がなくなってきているような?
当然作り手の嗜好の変化がお酒に反映されるのは地酒の楽しいところなんですが。
例えばこの大吟なんか、通常のラインから離れて、もっと淡くてスッキリ、果実水くらいで仕上げても良かったと思うけど。

しかしまあそろそろ前のラインナップに戻してくれんかね。
夏の純吟とか亀治とかはたまた羽州誉、西都の雫とかなつかしいぜ。
そしてかねがね言っている番地シリーズをだな……。
とりあえずそろそろ原点、IPPOの統一シリーズをやめてバリエーションつけてほしいとは思う。
まあ1升だしまた明日ね、グッナイ!
しかしうーん、食べ物の味は違和感感じないんだけどな。



2日目。
とはいえさすがに大吟、昨日はそれなりの量のめましたね。
西の関や福田よりはずっと進みました。

今日もやはり華やかな香り。
ちょっとシャキッとした青さ、バナナ、黄桃…。

大吟醸らしい香り、甘みもあるがやはり硬くてソリッド。
それは質感ってことじゃなくて、タッチとしてはむしろ滑らかで柔らかいんだけど。
やっぱり苦くて嚥下しにくい、それに尽きるかな。

とろっとした大吟らしい甘みは十分にある。
黄桃のように、はっきりと出てきて、ここはすごく魅惑的。
味が出すぎなのかなあ、それが雑味になっているかも。
もしかしたら、ムロゲンで飲むが少し遅くなったことが関係あるかも。
甘みはすっごく良くなってきた、テンション上がるくらい。
なのでこの苦みは残念ですね。
これが平凡な大吟醸にしてしまっています。

黄桃系大吟ってなんとなくどれもこんな感じのような。
はっきりはしてるけどあんまり好みではないような。
大吟のみてーなあってときはハマるかもしれないけど。

ただやっと戻ってきましたよ、僕の感覚。
明日以降安心して飲めそうです。


2017/3/6
もう何日目かわからん。
あー十四代っぽいなww
でも十四代角新大吟よりクリアなだけましか。
黄桃のニュアンスの出方はこれだけ日数たっても秀逸。
ただやっぱり苦みがあって、それが甘みと重なって嫌なニュアンスになってしまう。
ただ今日に関しては十四代よりいいよ。



Tag:東洋美人


no.687


福田、長崎の新勢力?です。
長崎も結構酒蔵あるんですね。
壱岐の焼酎蔵の横山五十はやったし、あとやっときたいのは六十餘洲くらいかな。

古くから貿易港として栄えた平戸のお酒。
歴史は古く元禄元年(西暦1688)創業。
福田は21BYからの新ブランドで、蔵元さまの息子兄弟が中心となって作っているとか。
お兄さんは農大卒、もはやお決まりのパターンですね。

麹山田錦、掛レイホウで磨き55。
純吟無濾過生です。



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香りは控えめかな。
ほんのりブドウっぽさもあるが、甘やかな巨峰というわけではない。

あれ、ごめんなさい。
やっぱり久しぶりで舌がぶっ壊れてるかも。
これもエキス感がきつく感じるわ。

まあ軽快な酸があって、ややモダンテイストですね。
そこに抑え目ですが甘みが乗ってきます。
柑橘ベースな気がしますが、ちょっとだけブドウっぽいのはこの辺かな。
ちょっとだけ新政系?でもそこまでライトにモダンにってわけではない。

ふっくらとしたお米の旨み、またまたエキス感がありますね。
そこに苦みが乗ってくるので、これまたウッ!っとなってしまいます。
西の関よりも少しだけ香りと甘みがある分だけ、まだましかな。


うーん、リハビリの犠牲に捧げてしまった感があるのでまた明日。
それでもたぶん、美味しい、とはならないと思うけど……。



リベンジの2日目。
セメダイン系ですね。
甘みは控えめ、酸は少し高め。
そしてやはりエキス感と苦み渋みが気になります。
やっぱこの辺過敏になってんなあ。
それでもまあ普通。
スペックが違うので当然でyしょうが東洋美人よりは進まないですね。




Tag:福田


no.686


16日に親知らずを抜いたんですが、これが難儀してましてね。
もう6日もたつのにまだジンジン痛いし、まだちょっと腫れてるし。
ご飯も食べにくいのですが、さすがにそろそろお酒を飲んでいかないと在庫がね。
前日から飲んでないのでもうまるまる1週間飲んでいないし。
調べてみるとこんなに飲んでいないのは、1年半前に扁桃炎になって以来。
しかしそれ以来風邪ひいてないんですね~体がそんなに強くなくて毎年一回くらいは寝込むのですが。
ブログも長いことやってると、こんなふうに体調管理に役だったりするものなんです。

通販でうらの酒店さんを使ったので、いくつか九州のお酒を取り寄せています。
まずは大分の国東半島から西の関

老舗ですよね~それこそ元祖地酒ブームの時に、東の越乃寒梅、西の西の関という扱いだったらしいですから。
全く飲んだことはないのですが、手作り純米酒という商品が燗酒として有名でしょうか。
今回は搾りたての限定SPな商品です。

八反錦60の特別純米。
直汲みで中汲み、当然無濾過生です。



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よいしょ、どれどれ。
ううっ、イマイチだ!

ガス感なし。
ふわっとしたエアリーなタッチから、濃いめのエキス感。
これが米味が濃く。
新酒っぽい苦み、あとはアルコールが抜ける様な辛みと相乗効果でウッっときます。
捌けは悪くないけど、苦い米味が残る残る。

ただし1週間ぶりでお酒の味に過敏になっていることは考えられるので、そこは差っ引いてください。

うーんしかしこれはダメだよ。
この嫌なエキス感は、もう何年も飲んでいないけど、パック酒を思わせる感じ。
それがまた無濾過生なんだから余計たちが悪いという。

ごめんなさい。
そっこーで次のお酒いきます。


もう何日目だかわからないけど、2月28日の夜だよ。
もう一回飲んでみる。
やさしいなあ。
セメダイン系、柑橘、ブドウも、だいぶファーストインパクトよりはマトモである。
一方で酸がきつく感じる様な濃い米のエキス感がひっかかり、嚥下しにくい。
ピリッと抜けるアルコール感もある。
酒質は強いようだが、初日と味わいは変わりない。
抜歯後の休肝をへて初日だったので、ちょっと強烈に感じたことは否めないが。
初日よりは飲みやすい。
平凡なの純米(おれの基準でギリ許せるレベル)のガスを抜いて扁平につぶして引っかかりを多くしたようなお酒。
たしかに加水して火入れして寝かせてお燗したら飲めなくもないかも(笑
つまりだめだこりゃ。






Tag:西の関


no.685

今年は、ほんとにここ数年で良かったお酒をきっちり再確認していこうかなと。

で、26BYかな、良かった根知男山のプレミアム雪見酒です。
基本的に静かな旨口で、それも熟成をやる蔵ですが。
これは例外的にジューシーな味わいの商品です。
2年前はそのギャップと質感にやられましたが今年はどうでしょうか。

根知谷産五百万石一等米55、無濾過生です。


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含むとふわっと軽く、またサラッとしたタッチ。
すべすべ美肌に、スイートな甘みがあります。
香りは少し薄めのカプエチかなあ、マスカットやピーチ、ちょっとパインなど。

問題は苦いことなんですよね。
かなりノイジーです。

香り甘みともそれなりにありますが。
もっとジューシーだったような気がするんですけどね。
ちょっと大人しく、上品で奥ゆかしいテイストの仕上がりです。
過去の記事を見ると、共通のニュアンスも散見されるんだけどねえ。

とにかくかなり苦みがあるので、それがぶち壊してます。
質感の高さ、さらっと感とかふわっと感とかその辺はあるんだけど。
ちょっと南国っぽいトーンが出てきて、甘みもあるんだけど、それよりも甘旨いという感じ。
東一っぽいかね。

透明感はあるけど、パウダリーで霞がかった情景。
それにしても苦いなあ。
26BYは何だったんだ?
奇跡の出来だったのか、俺がどうかしてたのか。
もっとはっきりジューシーな甘さがあったと思うんだけどなあ。









Tag:根知男山


no.684


あーやっとできましたねこのお酒。
本来であれば何年もまえにやるべきでした。

お世話になってるうえも酒店さんで、むかしかなり大規模なブラインド試飲会をやっていたんですよ。
参加者が点数つけて、それをきちんと集計して発表までするという。
何回か参加しました。
その中で他の人が良い点つけるけど、自分はイマイチだったのがくどき上手。
逆に、自分は結構いい点つけて、他の人よりも評価高いかな?と思っていたのが三連星だったんですね。
もう3年前4年前の話なので、本来であればその時にやっておくべきだったのですが。
なぜか機会がなく、ようやくの登場です。


山田錦50の純大なんかはまさに今の正統派ではずさない味だったような。
いやもううろ覚えですがw
今回は吟吹雪60の純米直汲み。
酵母は9号のようです。

蔵元、銘柄の説明してないか。
まあ面倒だから調べて。
滋賀の甲賀市なので、三重よりのお酒ですね。
甲賀流忍術で有名な、忍者の郷ですよ。
ラベルとか裏ラベルのネタとか、完全にガンダムリスペクトとなっております。


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あら、なんとまあ。
最近やった中で近いのは同じ滋賀の、あさぢおですね。

程よい香りはラムネに、バナナ系も感じます。
つかそっちのが強いかも。
その辺は純米ってあたりを意識してるかな。

ガスはぱちぱち程度にあるか?ってくらい。
あ、でもあとから細かく溶けてるのが来るね。
ほどよいとろみで、うるおいを感じるナチュラルな甘み。
ちょっとバニラリーさもありつつ梨っぽいよな。
そこに酸も入って優しいパイナポーも。

少しビターな旨みが新酒らしく。
まあガスの分もあるかなこの辺。
でもちゃんと甘み感じさせつつ、とろっと滑らかにフィニッシュ。


なかなかいいんじゃないですか。
純米らしさを残しつつ、いい塩梅なモダン感。

だんだん甘みが出てきました。
いいぞいいぞぉ~。
ラムネ、少し薄めたメロンリンゴ混合果汁。
バニラ感もありつつ、直汲みっぽい口どけ感も。

入りの甘みはすこしふにゃっと柔かい癒し系な感じなんだけど。
そこに純米(=つまりそこまで磨いてないお酒)っぽいほどほどな太めの酸と、少し若さもあるビター&シャキッとな旨み。
その表面にまた優しいとろっと感で甘みが乗ってくるのがいんだよね。
梨ジュースとか桃ジュースみたいなナチュラルなとろみ。
甘さも自然なほのぼのする甘み。


いいですね。
やっぱり好きです。
また明日。



2日目。
昨日より甘みすくなめ。
最近のなかだと、白老なんかにも近い雰囲気出てますね。
純吟ってより純米って感じの味わいに、直汲み。
それでもメロン的な香りは、しっかりキレイに抜ける瞬間がある。
派手じゃないけど。
とはふにゃっとした柔らかさと酸の太さの対比が面白い。
昨日よりやや雑味多めでフィニッシュで収斂性というか、少し引っかかる感じあるけれど。
それでも口どけの良さはあり、また最後のところはとろっとスムースに流れてくれます。

あーまとまってきた。
程よい甘みが出てきて、バニラ感、ブドウも。
柔かくチャーミングなとろみ。
細かいガスからの適度なクリーミィさ。
やや苦みばしったところは気になりますがね。


そうなると長陽と比べると落ちますが。
それでもなかなかあいいなあと思いますよ。
やっぱり山田50の方もやらなきゃあ。
渡船55の純吟もあって、おりver.もあんのか。
ふむふむ。
滋賀は結構熱いですね。




Tag:三連星


no.683

全く本編と関係ないんだけど、今月発売のdancyuみたよ。
相変わらずクソの役にも立たないセンスない特集だったな。
だいたい巻頭記事が『日本酒を相撲にたとえたら。』ってもう意味がわかんねーよ。。
いったいどの層を想定しているのか、何がしたいのか、ばっかじゃないのかね。
挙がってる銘柄も記事内容も全く持ってセンスなかった。

でも世の中上には上がいて、年末にでてたサライの日本酒特集はまさにキングオブうんこ。
『筋の通った日本酒』と題していきなり出てくるのが十四代の内容薄っぺらい記事。
表紙には而今と、かろうじてゆきの美人の写真。
シニア向けだからしゃーないけど、イマドキどんな顔して十四代と而今を選んだんだろう。
サライって日本酒特集毎年やってるはずだが。
でもなじみの居酒屋にきくと、のると客は増えるらしい。
他の雑誌なんかと比べても。
謎。

近年で良かったのは、つってもずいぶん前だけどHanako for Menだね。
ありゃちゃんと若い子が飲んでみようって内容になってたよ。
タイトルがそもそもずばり『モテる日本酒』だったし。
挙がっている銘柄のセンスもよかったし、1年前くらいに保存版として再リリースされてたけどその時点でもありだった。

なんでこんなことを長々語ったっかというと、唯一dancyuで参考になる記事が“酒鍋”の記事だった。
さいきん日本酒を使った料理に興味があって、やってみようと思ってたんだよね。
居酒屋なんか行くとそういうメニューあるじゃない。
日本酒つかった〆のカレーなんてものがあるのだから、他にもその手のメニューがあるはずなんだよねえ。
最近は美味しくなかったお酒はあまり飲まないので、料理酒が増えるんですよ。
捨てるのももったいないし、どうせなら料理に使おうかなって。
誰か、なにか面白いメニュー知りませんか??
でも思い出したら何年か前も酒鍋やってたわダンチュウ。
ほんと進歩ねーな。



長くなりました。
本編です。

町田酒造の、ましだやコレクション。
増田屋という栃木の酒屋さんで、楽天にショップ出してます。
栃木中心に北関東の酒に強いみたいです。
で、オリジナルのSP商品。

スペック非公開。
これは蔵元が好きみたいで、トリプル???なんて商品も出してたよね。
純米規格で、無濾過生ということしかわかりません。
価格は2500くらいだったので美味しければコスパは良いでしょう。
本編はあっさりw




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いきましょ。


最初のインプレッションは良好、ちょいやりすぎなくらい。
ベリーやパイン系の香り。
語弊を恐れずいえば而今の千本錦とかあんな感じ。
あるいは十四代とかね。
香り、マシマシやない?

いつもより華やかな気がします。
あとはいつもの感じのフレッシュな甘み、酸味だけど。
とろっとした甘みもマシ気味。
ミルキーさもあるけど、ほどほどにキラキラ。

極々わずかに、舌先にちりりとガスが溶けているか?
あとは入りから最後まで、少し苦み渋みのノイズ感があります。
これは香り甘みがあるので、必要なノイズにはなっているとおもうけど。
適度なほろにが感。
ただこの辺が微妙なさじ加減で気になるっちゃ気になる。

終始甘さを感じさせながら、するっととろっと流れていきます。
最近飲んだからだけど、本当にけっこう十四代っぽいな(笑)
とろけるようなの濃厚な甘みはやはり及ばず、パイン増し、その分後半にかけフレッシュでさっぱりな印象がでる。
そこが好きな人もいるんじゃない。
僅かにガス溶けてるし。
少し渋みがかかってくるのはやっぱりマイナスかなあ。
でも甘みもあり、コク感やベリー感みたいな深さもあります。

あえて言えば連続で杯を重ねると、甘みが引っ込んで苦み渋みが出る瞬間もある。
そのあたりが微妙な差。
甘みが引っ込むんで酸を感じるけど、ビシッと酸が決まってるわけではないあたり。



美味しいですし、町田酒造さんがこれくらいできるのは知っています。
コスパは文句なしでしょう。
その辺の流行りに乗ったお酒よりは断然うまいです。
普通の人に飲ませれば絶賛なはずです。
まんま而今な瞬間もあります。

あえていえば、作品性とか世界観。
80点から90点の世界に行くには何かが足りない気がしないでもないけど。
その何かが難しいが、あえて言えばオリジナリティ、コンセプトとかそのへんなのかな。

いやあ、うまいんだけどね。
俺のテンションが今日はそこまで高くにゃいので、その分評価が低めに出てるかもしれん。
なんで十四代→松の司あらばしりの流れだったし。
また明日!!!!




あと酒鍋はけっこう旨い。
とくに肉がうまくなる、しっとりやわらか。
野菜は変わらん。
酒張った鍋でしゃぶしゃぶでいいわ。
箸休めにネギくらいでな。
酒はきっちりわかしてアルコール飛ばすこと。
あとニンニクひとかけ入れるとイイらしい。
独特のコク、あまうまはでるからいいけど、毎日やったら糖尿で死にそう。
普通に煮込みに使ったらつまらんわ日本酒は、テリコク出すぎる。
どっぷり酢つかって、手羽の煮込みとか。
それこそスパイスのきいたのに入れると楽しいかも。
それ以外はアクセントレベルでちょっと入れるのがいいんでない。
以上!!!!!!!!!!



2日目。
美味しいし、価格考えたら全然OKなんだけど。
町田酒造さんに敬意を払って厳しい目で行くと、やっぱ何か足りない。
ボディ感がないというか、旨みも甘みも少し足りないなあ~と。
通常のものよりも華やかに振っている分、味の飛びが早目で。
ちょっと薄ぺっらい感じにはなってますね。


4日目か。
やっぱり“っぽい”んだよなあ。
香りの出方とか一瞬ハッとするけど。
やっぱりバランスがおかしくて、あちこち破たんしている。
今日であれば苦いし。
最初の香りはいいけど、後半の酸のところで寄り添う香りが無くなってしまう。
だから、後半は表情がないような味のないものになってる。
まあチャレンジタンクに近いんだろうからしょうがないけど。
その点でいえばやはりレギュラー酒は長くやってるなりの安定感なんだね。






Tag:町田酒造


no.682

なんかピントが合ってないな。
でも良いじゃないですか銀の袋、遮光的な意味でも実利あるし。
何回も言ってるけど、馬鹿の一つ覚えみたくカラフルな箔押ししてる蔵より全然いい。
袋を取ってもちょっとアースカラーっぽいような配色に“生”の緑の文字がいいじゃないですか。
センスのいい蔵ですよね。

えー前置きが長くなりました。
昨年末にブラックアゾラを飲んで素晴らしく良かった松の司です。
基本的には寝かせの蔵なので、この時期はこれか、楽のしぼりたてくらいでしょうか。

レシピ的には毎度おなじみの感じ。
地元の竜王町産山田錦55。
自社保存の金沢酵母。




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これはワイングラスにしようかな。
びちっと締まった恐ろしく硬い栓。

派手ではないですが綺麗な吟醸香。
柑橘やバナナの中から、バニラアイス。
メロンのようなわかりやすいフルーツも徐々に出てきますね。

お、うんめっ。
ここの酒はちょっと雰囲気が違う。
流行りのわかりやすささはないかもしれないが、明らかにオーラが別物。

するっと切れ上がってくるような、滑らかさのある最初のタッチ。
極めて上品なバニラアイス香とともに、静かな甘みが冬の澄んだ空気のように。
表面に酸がゆらゆらと光を指して。
甘みはハイグレード大吟のようなコクがあり、旨みへとつながる。
あー旨いなこの旨みは。
フィニッシュの後も素晴らしい余韻として残ります。
フィニッシュも入りの勢いそのままにスルッと綺麗に美しく鋭利さをもって切れ上がるような。。
雑味は極めて少ないお酒ですが、酸とともにわずかに新酒らしさ。
あとは極々わずかにピリッと来る感じかな。


これもまた非常に旨いですね。
基本は綺麗なんですが、凝縮感があります。
やはりこれが真に綺麗な形で仕上がるには、寝かせが必要というのは分かりますね。
まだ粒子がぐっと密なところがあり、ハイクラスとしての透明感と味わいを両立させるには時間が必要でしょう。
すっごく上質なんですが、パウダリーというか。
しかしそれでも並大抵じゃないぞこのお酒。
ただ漫然と新酒を出してるって感じじゃないです。
商売を考えた時に、この時期に新酒を出さなければいけないことはこの蔵にとっては苦しいところでしょうが。
パーフェクトに仕上げた商品を出してきますね~。


恐ろしく旨い。
すこしブドウ感が出てきましたか?
バニラアイスに、ちょっとマスカット、というか南国フルーツ的な香りがぐんぐん。

うおおおおおおお。
役者が違う。
この静けさ、時がとまるようなslowlyな流れ。
そこに奥ゆかしいフルーツ感ある甘みがあり、そしてしなやかな良い山田錦のパワーを感じる旨み。
瑞々しく若さもあるのだが、とろっと、そして程よい太さ円やかさ。
でもまだ少しだけ硬さや粉っぽいようなところもある、本当にわずかにね。
これは超々ハイレベルなところでの話ね。
酸もその他の五味と調和するような太さがあって、1本筋が通っていてきらっとします。
美しく静かにするっととろっと流れる。


あれぇ、松の司こんなヤバかったか?
気づくのが遅くなって恥ずかしいな。
とんでもない酒やぞ。
とても磨き55の中吟とは思えない。
この世界観と細部までに仕上がりは、その辺の大吟を凌駕します。
鳥肌ですね。

ありゃりゃこりゃ凄いわ。
その辺のミーハー女に飲ますなら前回の十四代選ぶけど、自分が飲むなら断然こっちだね。
ナニコレ、ブラックアゾラの片鱗もあるのでどうぞこっちから。
30になりようやくわかるようになったということなのだろうか(笑)
なんちゅう酒じゃ。
こればっかり飲んでるとわからないかも。
最近の流行りの路線、それもただ香るとか甘いとかじゃなくて、上質な流行り路線を飲んだうえで。
それらを駆逐する力のお酒ですね。
一気にスーパーマイフェイバリットですね。

行きつけの居酒屋でね。
2年くらい前かな、途中から取り扱いを始めたんですよ。
その店は、自分が訪問した蔵元じゃないと店で出さないという縛りがある店で。
美味しくてもポンポン出すお酒を増やさないんですね。
ちょいちょいは増やすんですが、出す酒を吟味するお店。
別にその時もそれ以降もそのお店で松の司を飲んだことはないんだけれど。
その時に、なんでこのタイミング、このラインナップで松の司なんです?と聞いた答えが妙に記憶に残ってますね。


『今だからこそ、あえてウチの店に必要な蔵だと思っています。』


ああ、なるほど。
今ならなんとなくわかりますね。


十四代の後にもう1杯。
バナナ家がかなり目立つようになりました。
やや温まりすぎか?
酔いも回ったのでまた明日。



2日目。
あー今日もいいですね。
どちらかといえば静岡吟醸系。
終始バニラアイスな香りがふわあっと広がります。
あとは柑橘に、わずかにマスカットとか。
あとから巨峰が出てきます。
ここまで来たらもう最高。

入りからフィニッシュまで精緻で滑らかなタッチ。
優しい甘み、コク感があって上質な旨み感へ。
ここがたぶんバナナ系のコク感で、温度が上がって開き過ぎになると少しバナナとしてはっきり目立ってきます。
その手前くらいがいいバランスかな。
ピークが繊細ではある。

そして程よい酸味とミネラル感。
ただ繊細、軽いんじゃなくて芯がある。
やっぱ、良い山田錦のお酒、って感じ。
でもこの辺のニュアンスがアタック感や雑味として感じられない。
素晴らしい質感で、ほんとにゾッとするというか。

その手前が好みだけれども、温度が上がってとろっとバナナになってきたところでも美味しいは美味しいよ。
ここまで来ると少しピリリとくるかな?
あとはビター感が少し。
それも気持ちいけどね。


ブラインドで新酒あらばしりって言われたら、ファッ!?ってなると思う。
素晴らしく旨いですね。
がぶ飲みしたい。
つかしてる。
そりゃもうこんなおいしいお酒、細かく利くのが馬鹿らしいもの!











Tag:松の司

no.681

30になったことですし(全く関係ないけど)、ここらで十四代の復習でも。
前も言いましたが、十四代は基本お店飲み。
双虹龍月とか七垂二十貫なんかのほうが飲んだこと多くて。
ミドルクラスをあまり飲んだ頃が無いんですよね。

で新酒の時期ってことで、基本は火入れの多い蔵元ですが、生の酒を2本手配しております。
今回の槽垂れおりと、角新大吟の2本です。

まずは槽垂れのおりからみ。
おりがらみじゃなくて、おりからみなのは蔵元のこだわりなのでしょうか?
十四代、現行のラインナップでは唯一のおりがらみだと思います。
まあそれほどラインナップを正確に把握しているわけでもないですが。

おりの絡んでないバージョンもあります。
いづれも本生原酒です。
純米吟醸となっておりますが磨きは50、ただしお米は不明です。



20170205_014940~01


おりがらみといって極々うっすら。
普通の無濾過生なんだけどちょっとおりからんでっかも?くらいのレベルですね。
みるからにとろっと、糖度高そうな感じ。

ああ、うまい。
入手困難なことを考えなければ、やっぱり美味しいですね。
これも4500円くらいするのでミドルクラスというにはやや高めですが。
それでもまあ普通に買えたらみんなこれ買っちゃうよね。

香りはイチゴやメロン、マスカットなどでしょうか。
過不足ない、非常によくできたカプエチ系です。
あえて難癖つければ高級感はあまりないですが。
結局それはこの時期にフォーカスしてるだけで、ボリューム搾ってtuningすれば熟成向けの酒も造れるでしょうね。
香りも甘みも。
とろりと滑らかな口当たりから、十四代らしい蕩けるような甘さ。
そこにちゃんと酸が溶けて、味わいとしても綺麗の溶けて流れていく。
おだやかなキラキラ感。
ああーやっぱ派手じゃないけどミネラル感があるんだ。

酸は新酒本生の分、すこしキュッと溌剌としてるかなあという感じもあるんだけれど。
とはいえ程度次元が全く他のお酒とは違うので。
その分甘みのボリューム感も2割増しで、チャーミングだしね。
新酒に求められるインパクト、わかりやすさと楽しさに満ちています。
このあたりでははちょとバナナバニラもあるかね。


甘み、酸のラインに乗って香りとともに、味わいが膨らむ。
ミルキーさ、あとはまだちょっと若いようなニュアンスもありますね。
でもちょっと若いしゃきっとさがイチゴっぽい香り、酸と相性抜群。

甘み旨みは磨き50の新酒でそれも本生なので、火入れのハイクラスよりややポチャっとした感じで。
でもこの適度のサシの入った、ほどよい肉付きの女性は、まさに好み。
味わいの情報量としては多く、上のクラスよりも苦みも感じる。
まあこの程度は極めて良好なアクセント程度。
むしろ個人的にはプラス要素になっている。


しかしまあ旨いな。
香りの出方なんか磨き35のアル添大吟みたい。
ほんのり硬く苦いようなのがあるんだけど、それが味わいが膨らんで収束していく中で、すごく気持ちよい。
ガスもないし、特別ミネラル感のあるお酒ではないけど、気持ちの良い口どけ感。
やっぱ絶妙なミネラル感ってことになるんだろうな。
蕩ける甘みに隠れてね。
酸も絶妙なんだよね。

ウルトラクリアーとかエレガントではないかもしれないが、僅かな雑味アタックが舌に気持ち良い。
とはいえフィニッシュは優しくスムース。
甘旨みとマスカットのような余韻を残します。


うーん、パーフェクト。
いまだに十四代だけが別格の人気を保ち続けている理由が飲めばわかります。
正直そこまで期待もしてなかったし、むしろ新酒ってことで味乗りの不足とか心配していたんだけど。
そんな次元の低い心配をしていた自分が恥ずかしい。

1月にこのクラスの味わいを出してこれる蔵はないと思います。
去年やった愛山の純吟より良いです。
まあわかりやすいですね。
もう杯の進みがすべてで、二日酔いを覚悟すればいくらでも飲めますね。
一晩中、一升のむって人は飽きるかもしれないけど(笑)


うーん、他の系統ならともかく、この系統でこの酒に勝負できる酒が見当たらないなあ。
けっきょくこれだけの甘みを出しつつ、細部まで詰められる蔵は他にない。
これもだから、粗いとか、あるいは痩せてるとかないんだよね。
それをどの酒でもきちっと仕上げてくる。
やっぱり天才ですねえ。


2日目。
うん、今日もすこぶる美味。
ミリ単位でひと周り綺麗になったかな?というところでしょうか。
その分かえってメロン系の香りとバランスが良くなっているくらい。
いや、レマコム出しの冷えすぎなだけで変わらないか。
むしろ纏まっておる。

この香りはややシロッピーでキャッチ―過ぎるかもしれませんが。
だからこれを1本2万3万のプレミア酒、唯一無二の存在……と構えすぎると、がっかりするかもね。
特にいろいろな日本酒を飲みなれている人は。
価格が違うから当たり前だけど、世界観とか作品性でいえばそら松の司ブラックアゾラに軍配があるよ。
ただしやっぱり、ドストライク、ど真ん中、ド本命。
高木顕統氏が蔵に戻ったのが1993年ですか。
ですののでもう25年近くたっているわけですが。
いまだに今の日本酒のトレンドの原点、本命であり、その路線のトップですね。
あとは大吟じゃなくても、本丸から徹底してこの路線、というのが大きかったのかな。

まあこれに+軽くガスがあれば最高ですよね、個人的に、普段飲みとしては。
而今はやはりこの系譜です、最近は少々薄くなってしまいましたが。
あくまでこの路線にガスがある程度なので、変に自分を出して路頭に迷うと劣化してくだけだよ。
好きだけど、大西さんはそこまで確固たるものがある人ではない。
その意味でいえば仙介なんかは而今より割り切ってる。
あとはニュアンスは違うけど風の森か。
あそこも手を広げてきているのが心配だけど。
あくまで絞ったほうが良いよ。
及ばないながら忠実に近いとこ寄せてくんであれば川中島幻舞とかか。

あとはもう別ジャンルで、甘くないけどモダンなお酒。
澤屋まつもととか、残草蓬莱とか。
極端に言えばもっともっと酸を高めていってもいい。
あとは生もと系はチャンスあるかもしれないですね。
新政は頭でっかち縛りプレイに行き過ぎたとこがあるので、自在さがあるのは仙禽かな。
それを少しクラシックにしたところでいえば菊鷹とか、あるいは白老あたりにも期待しているんだけれど。


戻ります。
それでも甘みは十分。
極上な甘みが、流麗な酸の流れでするりと流れます。
程よく内奥から旨みを感じさせつつ。
甘くてもペチャっと潰れない、軽すぎないんだよね。
ここを勘違いしている蔵は結構ある、技術的に難しいのかもしれないけど。
ミディアムな重み、飲み応えがあって。
鮮烈ではないですが、ちゃんとミネラル感、口どけ、縦方向の奥行き。

蕩ける甘さを犠牲にしても、これの酸を高めてキラキラ感をアップしてくって方向性はアリかな。
難しいと思うけどねえ。
とにかく蕩ける濃い甘み路線では、これを超える酒は出ないよ。
もうそれは物理的なレベルで不可能といっていい。
それくらい極まっている。
高木さんが凄いのは、ブレが少ない。
それで2000石造ってるってところ。
2000石造ってアベレージでこの味を超える蔵元は無いよ。
つかアベレージなら7割超える蔵もないだろう。
2000石造っている地酒蔵自体そこまで多くないし。

たとえば大西さんはせいぜい600か700石程度だと思うけど甘くなったり、綺麗になったりする。
それがイイとこでもあり悪いとこでもあるんだけど。
いや言っとくけどおれは而今好きだよ。
特に何もないのに蔵元眺めに名張行くくらいには(笑)

長くなりましたがとにかく旨い。
つかその他の十四代とくらべてもやはり人気のお酒。
明快な美味しさです。
あーやっぱミネラルあるわ。


3日目。
わずかにダレてきたかな?とも思う瞬間もありますが。
それでもやはり飲ませてくれます。

温度やタイミングにより表情を変えます。
やはり基本冷やしすぎ厳禁、注いで少し時間がたつとポテンシャルを見せます。
ハマると圧巻の甘味の密度と、溶け感を見せます。
コクがあって深くて、酸と旨みが薄皮の下で支える様な。

南国も感じる様な明るいトーンの香り、そして酸。
目立ちはしないですがそれなりの数値はあるでしょうね。
ミルキーと、ちゃんとほろっと来るミネラルか適度な苦みか。
基本は滑らかですが、やはり生詰の十四代に比べると収斂性がありますね。
とくに底の部分なのでおりの影響もあるかな。
雑味といえば雑味ですし、これが良いんだといえばいい。
甘すぎて飽きる、クドいという人もいるとは思いますが、この路線では完成品でしょう。

しかし今日なんか見てもかなり濃くてリッチですねえ。
生詰とかかなり違う。
やはりこの蔵は基本設計は生詰の蔵ですね。
最近はベースがムロゲンって蔵も多いけど。
まあその意味でいえばやはり店で少し飲むのが映える酒か。
1升飲めるのは贅沢だけどね。
大吟醸角新も楽しみです。


4日目。
先に飲んだ松の司がとんでもなかったですが。
経過観察のために1合ほど残しておいたので今日明日くらいはレポートを。
やはり少しずつ甘みは飛んでいます。それでもまだまだ大丈夫。
旨みの部分か、少しナッティな雰囲気。
流石にこのお酒も違いますね。
普通ならぺらっぺらに軽く味が飛ぶところですが。
まだ腰を残してます。
でもやはり十四代ははやく飲むに越したことはないですね。
これは火入れでもそうだと思います。

























Tag:十四代


no.680

昨年末に行ってきた、新前橋の高橋与商店で買ってきたお酒。
すっかり飲むのが遅くなってしまいました。

うひょなんやこれぇ、ぜったい未飲の銘柄やろ!しかも甘口やて!!
ってテンションで喜び勇んで買ってきたんだけど。
家でよくよく調べてみると、柳澤酒造って結人の蔵元でした。
ラベルにおっきく書いてあるのが銘柄名に違いないと思っていたら、ただ亀口!!!と書いてあるだけでした。
銘柄としては地元むけの桂川だそうです。

いささかガッカリ感はいなめませんが、結人は以前飲んで好印象だった記憶あり。
酒好きに飲んで欲しい上品な甘口の酒、だそうでお店でも新酒の中でイチオシ商品、って感じでした。
雪の精というお米で磨きは65。
日本酒度が-14で、アルコール度数は18~19と高め。
なかなかストロングなお酒です。





20170204_012351~01


べつに濁ってもないですし、ガスもなさそうです。
色はかなり濃く、リンゴジュースのよう。
いただきま。

あーまあ普通。
流石に甘いです。
入りのタッチは比較的サラッとしてますね。

香りはなんだろうな。
リンゴにちょっとバナナ、フローラル?

甘みそのままにするっと流れてく感じでしょうか。
フィニッシュはするっと潔く、スピード感あり、わずかに辛み。



これ読者さんでも、ふつうの人が飲んだら美味しいっていうと思う。
好きっていう人も結構いると思う。
でもなんか気に入らないんだよな~なんでだろう。
ふわっと軽いタッチで、すっと消えるとこなんかは極めて秀逸なんだけどな。

独特のニュアンスがあるんですよ。
アルコールからくる押し味があって、ちょっと苦みが出ているんですよね。
それがバナナっぽいような含み香と、そして甘みと干渉して引っかかる。
ちょっともたついたコクがあり、それも気に入らない。
これはもしかしたらお米のせいかもしれません。
上品な甘みかもしれないけど、田舎のお土産菓子って感じ。

甘みだけで勝負するならもう少し繊細に、もっとノーブルに仕上げてほしかった。
フレッシュさで勝負するなら、酸のストラクチャーが全く不足しています。
ただの甘くてフルーティ、甘酸っぱいは、僕のいうところのジューシーではないんですよ。
口どけとか、ほどよい凝縮感、酸の流れとか。
なんかしらの+αが欲しいですねえ。
逆に俺がジューシーといったら、ジューシーじゃなくても美味しいよ(もはや意味不明)。
なんでもかんでもジューシージューシー言う安倍総理みたいだ(笑)


あっまいな。
やっぱり問題はアルコール度数の高さと酸の無さですね。
いやある意味インパクトはあるけど。
ふわっとしたエアリーな繊細さもあるんでもったいない、ちぐはぐ。
甘口は甘口で異存ないから、普通に15度で造れ、以上!






Tag:結人 桂川

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