no.702


先日から一部で話題の米鶴
元からシッカリしたお蔵元ですが、一喜に在籍していた矢崎杜氏か移籍して2造り目かな?
3年目くらいにチェックしようともってたんっだけど、思ったよりも早く来たね。


ただ、矢崎杜氏のお酒はある程度わかっているので。
(参照:矢崎杜氏、おそらく一喜最後の作品、某酒店から惜別のメッセージが肩張りに)
盛り上がった時もスルーしていたんだけけれど。
たまたまツイッター見てたら、このお酒のことが流れてきまして。
なんでも昨日詰めたお酒を、もう日付超えちゃいましたが今日の朝に矢崎杜氏自ら遠路はるばるもってきたお酒らしく。
自転車で15分もかからない近場の酒屋だし、せっかくなんで買ってくるかなと。
そんなわけです。



まあ一言モノ申しておくと。
特殊な商品なんで、たとえ美味しいと評判でも、通販とかじゃなくて近くのお店で買いなさい。
というか、その日か次の日に飲むことに意義のあるお酒なので、わざわざ通販するお酒じゃない。
その点僕が買った酒屋は大半予約で捌いたようなので賢い。
なぜここで苦言を呈すかというと、昨年末に紹介した、みんなの姿がちょうどこんな感じでね。
思いのほか、ネズミ講的に広まったうえ、大したことないとクレームが来たので頭にきて(笑)
それは冗談だけど、ちょっとお店の方にもご迷惑をおかけしましてね。
商品の企画意図として、通販で買って後日飲むようなお酒じゃないわけですよ。
はっきりいうと。
ワケワカランのがよってたかってフリーライド。
バカじゃねーの、自重しろアホということなんですよ。
せめてコメントであいさつ位しやがれ。
蔵元も酒屋も手間も金もかかって、それをサービス商品として出してるわけであって。
それこそ熱心なファンか、酒屋の馴染みが楽しむべき商品のはずです。
それを節度なくアホが群がっていった先にあるのが、而今とか十四代とか飛露喜ですよ。
せめて商品の企画意図を読んで、日本酒好きなら自重するところはしてください。
テレビ見た一般大衆ならともかく、日本酒ブログ見て酒買うような人ならさ。
例えば僕が旅行の時、地方の酒屋行って而今を見つけた時に買うか。
買わないよ。
そういうこと。
でないと結局、本当に美味しいのが表に出てこなくなって、自分で自分の首を絞めることになりますよ。
獺祭に群がってたアホと変わらんやん、という話。
その手の人は当ブログではお断りです。
ちゃんと愛とリスペクトがある人に、買って楽しんでほしいです、どのお酒も。


はいごめんね長くなった。
ここまで、まだ飲んでないので寄っているわけではありません。
地元の出羽の里55、酵母は18号と7号らしいです。
このへんはらしいよね。
前回のお酒もそうだけど、香りだしつつ綺麗に造る、というイメージですね。
ちなみに米鶴の当時は取締役の須貝さんです。
矢崎さんは蔵人として責任仕込、あるいはプロデュースということになるのでしょうか。
ちなみになぜか酒粕ももらったので、せっかくなので鮭の粕汁をつくりました。






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フローラルな立ち香が香ります。
あるいは果実の蜜。
18号としては程々ですが、やはり香りますよ。

あーなるほど。
いいね、いいよこれは。
まさに一喜愛山の正統後継者という感じです。


クリアーで、また、味わいが非常に美しくすーっと伸びますね。
含んだ時に、ピタッと時間が止まるような感じがあって、この辺は流石だなあと思います。

直汲みらしいですが、ガス感は無し。
感じないレベルで超ミクロに溶けてるかなーといったレベル。
入りはどっちかというと、僕のいうところの果実水系ですね。
ふわっとちょうどいい塩梅で18号系のニュアンスが香ってね。
甘みはごく控えめ、キラッキラのクリアーさ。
ここから18号なら苦みが来るかなーというところで、少しだけありますね。
タンニンっぽいような好ましいアクセントとして受け取れるレベルですが。

そこからはかなり7号っぽい。
酸の出方が全然違う。
酸がボリュームもそうですし、そこからバニラっぽいようなエレガントさが出てくるあたり。
ビビッドってわけじゃないけど、静かでエレガントな深さ、表現のなかから色彩が出てきます。
乳酸っぽく、ヨーグルトに近いようなニュアンスと。
なるほどね~確かにかなりヨーグリーナ。
あるいはエキス感。
次第に開いてくると、ラベルのイメージに近く甘みも出てきて。
確かにややポチャッとしたに健康的な肉付きのよさでグラマーな雰囲気も出てきます。
ただそれでも飲みにくさはなく、酸とクリアーさとが仕事していて、全体のバランスまとまり良好。
つるるると滑って、少し苦みのタイトさもあるフィニッシュかな。
このアクセントは甘みを考えれば好ましいものです。

米鶴はね~。
ブログ開始前に一度飲んだことがあるのと、居酒屋で数度あるだけですが。
蔵癖か、蔵元からのオーダーか、あるいはあえて自発的に寄せてるのか。
米鶴っぽさと、矢崎さんっぽさが、いい塩梅に五分五分な感じありますね。
この香りの出し方、甘み控えめでキラキラ、ちょっと苦いとこ……このあたりはまさに一喜愛山。
このヨーグルトなエキス感と酸はありませんでした。
逆に米鶴は旨みと乳酸ぽい様なイメージがあったので。

飲めば飲むほどヨーグリーナだな(笑
このお酒を飲む前に飲んだことない人はヨーグリーナ飲んどかないと!
ヨーグルトとカプエチの香りが謎の一体感素晴らしい爽やかさ。
味わいの方でもクリアーなのにエキス感と甘みがいい具合の飲み応え。
これは流行り系の設計ですが、出来が違いますね。
少しとろみというか、弾力のある液体の粘性もマッチしています。

つかかなり甘くなってきた。
はっきり、深い甘み。
でもクリアー。
良いですよ。


いささいか失礼な話ですが。
一喜って、70点~75点のイメージで、安定感あるし美味しいけど、毎年飲むって感じじゃなかったんだよね。
今回良い化学反応というか、一皮むけた感じがありますね。
またバリエーションもいろいろつけていきそうなここ最近のリリース具合なので。
山廃純大とか、辛口とかね。
かなり面白そうな感じはありますね。

まあバカ向けに言っとくと。
ネット通販で出てきそうなとこに殺到するとかわいそうなので。
例えば東京で入りそうなのは、尾崎とかワダヤとかじゃない?
あとは五本木、杉浦とか。
保証はしないけどね。
最近酒屋行ってないから知らんけど、他にもいくつか心当たりがある。
逆にそのくらいポンポン思いつかないんなら、今回は我慢して、地道に一からやったほうがいい。
本当に。



しかし粕汁、くっそめんどくさかったけどうめ―な。
白みそベースで上品クリーミィ。
ゆずを散らすと最高です。
新潟でも北の方の出身で、鮭で有名な村上に近いので。
鮭の粕汁は故郷の味な感じがしますね。
食べたのがマジで12年ぶりとかだけど。


2日目。
僅かに苦み、すっとしたメントールのような揮発性の清涼感。
そこは賛否が分かれるかな、18号のダメなとこだよね。
昨日よりそこは強く感じるかも。
味わいはいいですよ。
タッチは綺麗ですし、透明感のあるベースに、極めてクリアーなままエキス感をのせています。
甘み酸味がほどよく練れて、一体感が秀逸。
甘じょっぱいような感じもあるかな。
かなりヨーグリーナで、そこに18号的な香りのと甘みが乗ってきます。
7号と両方使っているというのが、すごくうまく行っているような気がします。
イマドキの綺麗めな吟醸酒ってこいいう感じだよね、たぶん。



飲んだ感じ明らかに山廃は相性良いだろうなと思います。
ただ速醸の18でこれなんで、かなりライトにクリアーになりそうで、そこは好みや気分によると思いますが。
しかし米鶴自体も山廃をやってる蔵ではなかったはずなので。
あえてチャレンジするあたり、ハマりそうという感触があったんでしょうね。
なんとなくだけど、飲んだら山廃より辛口、のほうが好みだったかもしれない。



しかし矢崎さんっぽいなあ。
良くも悪くもクリアーだわ。
もう少し複雑性というか、深み、ボトムの幅が、遊びがあってもいいと思うんだけど。
ミルキーなんじゃなくてヨーグリーナなところがらしい。

ただ今回の教訓?としてわかったのが。
ひとつの蔵に努めるのではなくて、移籍してコラボしながら新しい形が出てくるというパターンが楽しみだなと。
蔵元杜氏、つまり農大醸造科経由の跡取り息子パターンにやや食傷気味で。
昨今の若者らしく意識も高いし、英才教育なんだろうけど、やっぱり何か足りないような気がするんですよね。
一方で昔みたいな職人気質の杜氏が減っています。
またちょっと大きい蔵だと社員杜氏、社員醸造のような形で、一人の才能に依存しない造りを目指しているとこが増えてます。
企業の経営としては極めて理にかなった判断だと思いますが。
やっぱりお酒はし好品で、地酒となれば個性や作品性が必要かなと。
そうなったときに、あちこち渡り歩くような職業杜氏、はこれから希少になるでしょうが絶対必要ですごく楽しみな存在。



Tag:米鶴


no.701



お気に入りのツキミズ。
冬季限定商品、一石亀口のSPです。
五百万石ver.も遅れてリリースされたようですが、これはたかね錦ver.。
磨き55でアル添なので特別本醸造規格か、酵母はG9。
中取り、直汲み、おりがらみだそうで、瓶底には雪のように綺麗におりが積もっています。


brut type、という情報が入っていたので、3か月ほど氷温で寝かせました。



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おりの量はちょうどいいくらい。
うすにごりってほど少なくもないし、どろっとするほど多くもなく。
撹拌していきます。


あー確かにややbrutです。
でもこの蔵、いよいよ他で無いような領域に入ってきましたね。

しゅわっとガスがあります。
ジューシーな酸にはちゃんと色彩やラムネ感があるし、おりの優しい甘みが繊細だが確かに。
そこからのすーっとウルトラスムースな引き。
これが異次元なんだよね。
ソフトなタッチで恐ろしい滑りの良さ、また同時にこれまたソフトタッチにマスカットや和梨を思わせる香り。

いやしかし良いな。
引いていくところの、ミクロな泡のさくっとした口どけの美しさ。
天使の羽衣のように漂わせるバニラアイスなニュアンスがエアリー。


さらに良くなってきたよー!!
いや最初からよかったけどさ。
ふっくらとした柔らかさ、それでいてすっと清涼感もある。
瑞々しく、ナチュラルで優しい果実味。
自然なお米の旨み・コクの乗り方が前述した要素を損ねない。
一筋の繊細なミネラル感があり、シャキッとしたクリーンな旨みとクロスオーバー。
それでもスマートな中から絶妙にスイートさを漂わせます。
この辺の芸術点が極めて高く、ちょっと他でないような雰囲気。


実は今年すでに1本やっていますが、前回のと一緒やね。
ガスがあるかどうかかな。
その分極わずかに渋みがあるけど、ミネラル感もあって、アリなアクセントになってる。
酸はこっちのほうがあって、これがまた綺麗だけどカラフル感もあって良い表情。
超カラフル!まではいかないけどね、全体のバランスがあるから。
基本はスマートな流れだしね。
でもいいわ。
マスカット的な香りははっきりあっちの方が出ていたけど、こちらも十分。
ちょっとビターが気になってもっと甘いのがいいって人もいるかもな。
でもこの独特なスムージーさは他ではないですよ。
甘やかさもちゃんと演出できてるからね。


とにかく素晴らしいです。
この界隈でもまだそこまで賑わってませんが、かなり注目の蔵。
2、3年前まではもっとハッキリ甘いって感じでしたが。
去年今年と非常に良い形で洗練されてきました。
去年ともまた少し違う路線に行っているようですが、ずいぶんと個性が出てきましたね。
とりあえずG9酵母使う酒はこの路線で固定化してくれ。


2日目。
まず冷えた状態から。
この状態だとジューシーな酸を感じるんですよね。
ややカラフルで乳酸っぽい雰囲気なんかは、最近だとちょっと菊鷹っぽさも。
もちろんしゅわっとガス健在。

冷えすぎは良くないお酒ですね。
だんだん甘みや、香り、ソフトさが出てきます。

このソフトなタッチと、すーっとした伸び。
あるいは少し独特の香り。
これはアル添効果ですね、たぶん。
ほんとにこのフェイドアウトは美しい。
足跡一つない雪原に緩やかなカーブを描くシュプール。

香りは何て言ったらいいか。
そもそもボリュームも大きくないし。
うっすらですが、メロンソーダ?
マスカット、メロン、梨といったフルールはうっすら。
超エレガントなバニラ、そして少しコクのあるカスタード感もこれまた繊細に。

エレガントでソフトなスムージーさの優しい甘みに。
ガスとともにシャキシャキ感。
硬すぎずに瑞々しい。

一歩引いてみるとそこまでパーフェクトなお酒でもなくて。
でもやっぱりエレガントだなあ甘みも香りも。
だんだん甘みが出てて、ウルトラエレガントな溶け。
ほわほわだけど、鋭さ冷たさがあるというか。
超高級バニラアイスの甘さ控えめちょっとだけフルーツのニュアンスみたいな?
この表現力がある分、こないだ飲んだ菊鷹よりも好きですね。
菊鷹も良かったんだけどね。

ただ温まって常温に近くなってくると。
繊細な甘み、バニラ、カスタードが濃く感じられるようになり、うっとり。
また違う表情。
いっそジャバジャバしてガス飛ばして、15度くらいで残り行こうかな。
そう思わせる。

やっぱいいわこれ。
ツキミズ好き。
でもまあビギナーは一周他で勉強してきてからきてくれ。
一足飛びに群がられても迷惑かなw
そんな少しだけ大人なお酒。













Tag:月不見の池


no.700


どうもテンション上がるお酒がなかなか無いんですよねえ。
コレ外れたら大人しくしばらく休みます。
いっそ秘蔵のゆきの美人1999でもあけて引退します。

先日やったShuhari2014の上位版。
前回のは東条産特上山田錦2014でしたが。
これは東条秋津の西戸1561番地2号の畑でとれた山田錦のみを使用。
一部では偉大なヴィンテージとの声も上がっている2014年産、26BYでそれは前回のものと同じです。
酒屋からの案内では3年熟成となっていましたが、正確には裏ラベルにある通り3年目、ですね。
2年ちょっとというのが正確なところでしょう。


純米大吟醸の中取り部分になるそうです。
ボトルナンバーの記載があり28番でした。
なお、税込21,600円です。
前回のものの4倍美味しいとは思えませんが、明確な違いは見せてほしいですね。





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ワイングラスで。

注いだ時にとろみがあるような気がしますね。
ヒネは皆無で、薄いリンゴ、純米的なイソアミルがわずかに、あとは高貴なバニラ。
熟成による紅茶やローズのように感じるニュアンス。
すこし立つと優しく、マスクメロンを感じます。


ガスは前回よりも少なく、より繊細。
ミクロレベルに溶けているが、たしかに感じるといった程度。
フルーティさがあって、やや薄いリンゴとバニラ、柔らかな瑞々しい酸。
そして熟成による深い甘みと旨み。
なので少しコンポート的な雰囲気へと向かってきます。
柔らかなクリーミィさ、繊細な苦みがごくわずかに。
でもクリアー、瑞々しく、フレッシュですよ。
香りはないですが、熟成されたニュアンスの味わいでが、少し前回より強めだと思います。

しかし美味しいね。
表面は爽やかで清楚ですが、内奥は深く濃い。
クリアーだけど極めてクリーミィ。
きらりと光る一筋のミネラルの流れ。
静かななかに湧くエネルギーのほとばしり。



初め少し苦いかなと思ったんだけど。
だんだん味わいがまとまり、より甘みを感じるようになってきました。
とにかく味わいが長く続きます。
強いんですが、すーっと柔らかく、エレガントに伸びる伸びる。
口どけなんてこのレベルではもはや言うまでもありませんが、清々しい甘やかな余韻が残りますね。
これは本当に脳が痺れます。
高貴な白い花のフローラルさ。

前回のと、すっごい違うわけはないですが、確かに違いますね。
価格考えたらアレだけどね(笑
こちらの方が全体的に濃いんだけど、綺麗にまとまって収束していく感じ。
前回のはだんだん深みが出ていく感じだったから、微妙に逆な感じがする。
しかしこのクラスが、ある程度継続的にリリースできることは素晴らしいですね。
澤屋まつもとの熟成酒として、芸風が確立されているので、自然と名声は高まっていくと思います。
このヴィンテージだけという可能性もあるけど。

余韻が本当に素晴らしい。
ぐーっとエネルギッシュに続きつつすーっと消えていく甘旨み。
柔かくすべすべで、絶妙な清涼感。
東洋的な高貴さも感じさせるバニラ感や、マスカテルな雰囲気。
ミズナラ樽のウイスキーで白檀なんて表現が出ることがありますが、ちょっとそんな感じ。



好みの差はあれど、間違いなく一定のラインの上にあるお酒です。
しっかりしたお店で十四代とコレが出てきたなら、断然こっちのが嬉しいですね。
まあ飲んでおいて損はないんじゃないの、日本酒フリークなら。
高いんで買えとはいわないですが、はせがわといまでやで売ってます。
あとさー本当にみんな結構いい加減だなと思うのは。
佐野屋でShuhari2014は売り切れてんのに山田穂2014はまだ売っているというね。
まあこれよりはそっちからかな。
なんかんだ、まだまだ自分で開拓しようという人が少ないんかなあ。
つまらんわ。



まだまだ化けていきそうな感じありますね。
細かいけど、鋭さが出てきたガス。
最強クラスの口どけと、香るバニラ、フルーツ&フローラル。
すっと流れた後に残る残る甘みと旨み。
ヤバいね。


2日目。
あー今日はのっけから、立ち香が素晴らしいね。
仄かな果実と熟成のフィネス。
含んでも良し。
4倍は違わないけど、確かにコレのほうが良い。
より鮮やかにフルーツがありつつも、味わいもしっかりしている。
昨日と比べると、すこし落ち着いた、スローなテンポ。
でミネラルの輝きが強いですね。
ガスも細かいけど、昨日よりはしっかりと感じる様な。
含み香のふっくら柔らかなバニラ、いやクリーム感が最高にエレガントです。
まだまだ値段分は楽しませてくれそう。
熟成にしかない甘みがあるなあ。
それでいてこのクリアーさがあるのが、ちょっと他にないところ。
ガスが飛ぶところまで残すように我慢できるかどうかですね。





4日目か。
細部にちょろちょろ乱れはあるかもしれないし2万は高いかもしれんが。
うまいはうまい。
まずね、カスタードを感じます。
ウチのブログをカスタードで検索しますとね。
出るのが梵氷酒熟成、仙禽赤とんぼ、で同じく澤屋まつもとのShuhari2014。
直近3つが熟成酒なんですね。
その次が正雪山田穂で、それも12月まで寝かせたお酒。
綺麗な熟成ででるニュアンスなんでしょうね。
これが結構いい感じなんですよ。
それぞれ全体は違うんだけどね。

そこにまだフレッシュな酸があって、ミネラルもあって。
ちょっとレモンティーっぽいか、これも梵氷酒ででた表現だな。
あえは特濃だったけど。
それよりはスムースで、キレイで、ミネラルで、美しいふっくら感。

違うとこは違いますが、スペシャルな酒にしかないニュアンスというものはありますね。
仙禽赤とんぼは異次元の色彩感だったな~ナチュールは今年何本かチェックしたほうがよさげ。
梵はさすがの熟成感というか濃い蜂蜜レモンティー感。
そこまで熟成いかないのにカスタード感はっきりおもくそプリン!な正雪山田穂。
そして月不見の池の新酒、カスタード、ふっくら、スムージーだけどフレッシュでシャキッと瑞々しい。

で、他のお酒は置いといて、この酒ね。
うめえわ。
澤屋まつもとの熟成酒は一度のんどきな。
レギュラーのひと味違います。
前述の山田穂2014まだあるし、この感じなら毎年それなりにリリースしてくれるでしょ熟成酒。
これを蔵元が、コンスタントに出せるということは非常に価値があります。
まあ2万はやりすぎだけどねw



5日目はちょっと苦いかな。
あとは前日のカスタードとか。
初日と、ガスが抜け始めた3に目~4日目あたりが面白いかも。














Tag:澤屋まつもと


no.699


あんまりね、真剣に飲むテンションじゃないので。
昨年末に拾ってきたデッドストックをネタ的に。

去年やって好印象だったのは花巴水もとの木おけver.でした。
今年は水もと×水もとな貴醸酒も出てましたね。
これは直汲みにごりver.の26BYです。
つまり2年熟成。
穴あき栓になっていますが買ってきて以降この3か月か4か月はセロテープでふさいでいます。
たぶんさほど効果はないと思われますが。
しかしどうなってるんでしょうね。
とても飲めたものではなくなっている可能性もあります。


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とりあえず上澄みから。
リンゴジュース並みかそれ以上に色がついてますね。
そして梅酒みたいな立ち香です。
ちょっと怖いです。


おお、ええ?
こうなるの?

舌先にわずかにガス感。
そして強烈なお酢をライトにしたような酸。
以上終了。
すこしウッディ&スモーキーな舞美人で感じたような香りの残り香が。
これは通常の水もとでも感じる様なものですね。
あとはに苦みが結構あります。
なんかチーズっぽいようなニュアンスもあるなあ。

甘みや旨みといったものは綺麗に飛んでますね。
これは最近ひそかに僕が考えている熟成理論からすると納得の結果。
つまり1年2年の低温での熟成だと綺麗になるというか、1度味が無くなる。
でそっからの熟成でまた味が出てくるのではないかというような。
もしくはそこまで低温で寝かせちゃダメなのか。
ヒネが出ない程度に香りが落ち着いた段階であとは常温に切り替えるとか。
熟成のテクニックは謎が多いですね。
また高精白と中吟では違うと思いますし。


いちおうおりも混ぜてみます。
少しだけ甘みがでてまだ飲めるかなとう感じ。
でもざらついた苦みも増しますね。


どんななってんのかなという、完全に興味本位だったので満足です。
まあ率直に言って飲めたものではないですが、あくまで2年熟成なので。
しかし同じ生で味のあるタイプでも、仙禽赤とんぼとか、あるいは篠峯櫛羅のような例もあったので。
そのへんと何が違うのか、どういった科学的な変化が起きているのかは興味深いところですね。


それほど数が多くもないですが、まだ何本かレマコムで寝かせている商品もあるので、たまに開けてみます。


Tag:花巴


no.698


今年2本目の残草蓬莱です。
前回は緑ラベルのにごりでしたが、非常に良かったですね。
もう1本、去年の純大を寝かせているので、それもそのうちやる予定です。

そういえばつい先日こだまさんのブログ経由で知ってびっくりしたのは、杜氏の菊池譲氏が移籍したんですってね。
ここは蔵元の大矢さんも一緒に造っていたので、大きな問題はないと思うのですが。
それにしても菊池杜氏の移籍先が、協会10号発祥の明利酒類ってのが面白い。
残草蓬莱では7号にこだわって、酸とミネラルのあるお酒を造っていたのに。
今度は酸が出ない10号でやっていくって話ですから、そちらも興味津々です。
水府自慢を押していきそうな感じがありますが、茨城に住んでいた人間に言わせると。
明利酒類といえば圧倒的に副将軍なんですよね。
で副将軍がぶっちゃけていうと、日本酒フリークが手を伸ばすような酒ではないことを知っているだけに。
驚きが大きいです。
すぐにチェックしたい気もありますが、まあ来年か、ともすれば再来年でいいかなって気がします。
3年目くらいの馴染んできたころが良いでしょうから。



閑話休題、今日は残草蓬莱、Queeenです。
すっかり有名になって、看板商品の一つになってしまいました。
どうも去年NHKにでたのも関係があるらしいです。
26BYに活性にごりver.のほうをやって以来ですね。
去年からはラベルもピンクになっております。

スペックは出羽燦々60の7号、麹だけ山田錦ととくには変わっていませんが。
裏ラベルに書いてある注目度が123%になっています。
2年前は125%でした、なんで2%下がったんでしょう(笑



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いただきます。
あれ、やっぱ結構香るね。
ピーチにちょっとブドウのような。
あとちょっとミルキー。
ワイングラスだからかな?
少し経つと残草蓬莱っぽい、いい意味での青さがでてくるかな。
でも足りないなあ。
なんか梅サワ―みたいな感じ。
もっとシャキッとしてほしいんだよね。



こんな感じだったっけ?
2年前だからなあ、ラベル変わってるくらいだし、あれは活性にごりだったし。

うーん、まあ悪くはないです。
良くも悪くも低アルで、ワインっぽい口当たり。
ガスは軽く溶けているくらい。

つるっとした口当たりに、ジューシーな酸。
アプリコット、少し開いてくると赤っぽい雰囲気も出てきます。
低アルのぶん、この蔵らしいシャキッとしたちょっと硬いような旨みが少ない。
ミネラル感はエレガントで美しく、大阪の居酒屋で飲んだ篠峯なんかも思い起こさせます。
すこし線が細めかな、でも十分。

問題はこの蔵としては少し甘みが出て、またミルキーさがある点。
あとはちょっとアプリコット&乳酸っぽいようなフレイヴァ―の酸、これは菊鷹なんかもイメージさせる。


悪くはないですが、なにか物足りないですね。
やや平面的で、嚥下するときに横に広がった酸が障害となるような。
その辺が凄くワインっぽいといえばワインっぽい。
味わいをそれなりに出しているのもあるかなーエキス感。


これなら、活性にごりver.のほうが良いのでは?
おりは邪魔かもしれないけど、パチパチとドライなガス感があったほうが嬉しい。
一昨年のほうが全然好きですね。
やっぱり前より少し甘みを出すようにしてる??
緑ラベルのにごりの時はハマってた気がしたんだけど、ちょっと不安になってきますね。
杜氏移籍の件が頭にあると余計にね。
中途半端に柔く、、エキス感があるような。

本当に甘くないな、シャキッとしてるな、硬いな。
という中から絶妙にバニラ感や甘みが出てくるのがこの蔵の良さだったのだが。
極々微妙なバランスの狂いですが、甘みやエキス感が出すぎのような気が……。

これだったら普通の度数の商品買った方が良いのではなかろうか。
これから買う人がいるなら、とりあえず活性にごりにしときな。
ミネラル感もちゃんとあるし、精緻で美しいけど、それ以上にふわっと柔いんだよな。
好みの問題かね。
これならもっとスパッとクリアーにしてほしかった。
それこそ低アル商品でいえば、去年やったあべのSPICAのほうが好きなくらい。
タンニンっぽさがいい感じだったし。
なんか酸も梅みたいでちょっと違うんだよ。




2日目。
うーん悪くない。
悪くないんだが何かがおかしい。
例えば静かに香るバニラのニュアンス難はたいへん好ましい。
やっぱシャキッと感がなんだよね。
微妙にエキス感が出すぎなのと、酸の感じもちょっと違うんだよな。
梅とか杏とかそういった感じで。
すこし余計なニュアンスがついちゃってるというか。
ビビッドで鮮烈ですが、もう少し硬質で無機質なような美しさがあったような気がするんだけどねえ。
妙に和っぽく、変なしなをつけているような。
悪くはないけど、コレジャナイ感をぬぐえない。
全般にカチッとした輪郭や芯が足りずにふわっとしているような。
すこし温まるとタニックな感じがでてきてそれは好きだが。
ちょっとやっぱり甘いのかなあ、この銘柄にしては。
狙ってこれならまあいいですが、数値は前と一緒のはずなのに官能の部分で違う、となると結構重症なんで心配。
緑ラベルのにごりは良かったんだけどな。





Tag:残草蓬莱 昇龍蓬莱


no.697


去年ブログ仲間がご紹介していて、飲んでみたところ非常に好印象だった七水
直汲みとかないかな~なんて言っていたら、そのものズバリな商品が。
全然チェックしてなかったんですが、読者さんにコメントでお知らせいただいたのであわてて購入。
みなさんありがとうございました。

スペックとしては前回のものと同じ、雄町55の純吟です。
前回ちょっと熟しぎみだったので新酒はどうでしょうか。
せっかく上槽初日限定となっているので、どうせなら上槽日の記入が欲しいかな?
ググってみたら純大45の直汲みや、虹乃井の名前で五百万石60の直汲みもある。
いいよいいよ、ジカグミンスキー的にはポイント高い蔵ですよ。



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さてどうでしょう。

まず注ぐ時点でとろっとしてるなあ。
ガスはしゅわしゅわというより、細かく溶けている感じ。
あーいいね。
雄町らしいような濃醇さを、うまく仕上げています。

香りは程々で、うーんイチゴ系のような感じでシロッピーなような?
ちょっとバニラっぽさ、柑橘なニュアンスもあるんだけど、それほど好みな感じじゃなくてね。
栃木酵母がちょっとよくわからないんですが、たぶん新開発の酵母なんでしょう、推して知るべしという感じ。
また味わいも最初ちょっと甘みと酸味が混ざってぶちゃっとするような感じで。
でもね、それをきちっと飲ませてきます。

それは少しビターな感じと、ミネラリーな感じでギリ支えてるからですね。
とろっして、味わいも甘酸旨とあわさって、とにかく濃醇ですが、ビターでバランス。
ともすると平面的で立体感にかけそうな感じですが、きちっと深みがありますね。
あとはこれはガスだけではなくて、本来の酒質もあると思いますけど、口どけ感の引き。
切れるって感じではないですけどサクッと行ってくれます。


これはやっぱりいいですよ。
ただ味わいはかなり濃いですね。
インパクト系好きな人多いと思うので、都内で大々的に売ったら人気出ると思うけどな。
たとえば高千代とか、花邑とかあの辺の人気があるならさ。
香りと甘さはすこしダウンサイジングされてるけど、全体の濃さは同等か上。
で溶けとかの質感はこっち。
つかこれが寝かすと、前回のになるのか。

個人的な好みをいえば、やっぱりいささか濃すぎですね(笑
寝かせたもののほうが良かったくらい。
ガス感もなかったけど、口どけや抜け感はあったし。
あと、たぶん香り系な栃木酵母が、この蔵の本質である質感の高さにそぐわない。
パンチやキャッチ―さはあるのかもしれないけどね。
出来たら9号とかで、もうちょっと普通に仕上げてくれたら最高。
つかこれが8月になると、前に飲んだヤツになることが、この蔵の造りの良さを感じさせますね。
イメージとしては味の幅はありつつ、かなりエレガントに、うまくまとめた感じがあったので。


そう考えると山田錦メインの純大45や五百万石60のほうが気になりますね。
そっちは特に酵母表記がないんで、もう少し普通な構成なのでは?
これは雄町ということもあってかなりパンチを意識しているように受け取れます。
純大は山田だと甘みが出すぎるってことで、ひとごこちを掛米の3割使うようにしたらしいですし。

ただし、普通に飲めますし、濃いめ好きな人には最高だと思います。
かなり可能性を感じる蔵ですね。
このお酒に関していえば、例えば、仙介なんかをガッツリ濃くしたような感じでしょうか。
ただべタッと甘いわけじゃなくて、とにかく全般に濃いという感じ。
休み明けなこともあるので、また明日。



2日目です。
昨日はあまりキチンと利けなかったので今日こそ。

ぶわーっと香るほどでもないですが、やはり華やかな香りがしっかり。
含むと、でもやっぱりいいですね。
濃いというか、粘性もある感じで、どろっと重いような入り?
ただ味わいが濃くてキツイってことではないです。
口に含んで、甘みが来て、一瞬そこで完全に停止するような。
ただそこからスッと一気にフィニッシュへ向かいます。
ほろ苦さや、すっとした清涼感もある。
ちょっとハーブっぽい。

甘みは適度で決して濁っているわけはなくクリアーさもあって、フレッシュさを加味する酸もきちんと生きています。
フローラルでちょこっとバニラリーもあるような香りが、味わいとともに液体から発散されるような感じ。
香り高く鼻にふわっと抜けるのとはちょっと違う香り方。
少し苦みがありますが、甘みといいバランスで締めてる好ましい範囲の苦み。
あとは細かいガスと、良質な口どけでさくっとフィニッシュ。
残らないです。

何だろうなコレ。
味わいを感じる時間が短いんですね、たぶん。
おお甘みがあって粘性が一時停止、と思ったらすぐにサクッと溶けて流れる。
濃醇なようで、このストップアンドゴーな捌けが不思議な感じ。
味が一定のリズムで爽快に伸びていくような感じではないんですよ。
止まってから流れる。
それがちょっと面白くもあり、戸惑うところでもある。
あと逆にひと口含んで、直後に飲む二口目のすっきりに感じるのがちょうど良かったりしますね。


ただコレ、うまいっすよ。
2日目でも状態が下がってないしね、強いお酒だと思います。
香りも出して、ある意味では流行りな設計のお酒でこの強さは割と稀有。
造りが良いんだと思います、それこそ生で夏まで引っ張ってもOKでしたから。
テンポ感とか、細かいところのバランスとかは違ったりもするんだけど。
似てるな、と浮かぶのは百春、秀鳳、仙介とかそのあたりなんですよね。
つまりこのブログを見てる方ならどストライクのあたり。
その辺に肉薄しています。
甘みの感じとか、ガスを伴った口どけ、すこしほろ苦い感じ。
今の時点でもかなりイケてますが。
もうちょっと気持ちよくカチッと全てがハマるところがありそうではあるけどね。
まだ未完成で、含むたびに表情が違ったりするのが、ちょっともどかしい。
瞬間瞬間で、やや苦かったりとか、濃いかなあと思う人がいるかもね。
9割8分くらいまでは行ってるんだけどなあ。
ただ逆に味わいの微妙な複雑性、あとは今後の育ちの部分ではその辺を超えているとも。
なんたってこれが前回のやつになるんだもの。
将来的にかなり期待大なお酒です。

これはねー、都内の酒屋がちゃんと発掘してきて、もっと売ってあげないとだめですよ。
彼らなら色々なアドヴァイスができるし、要求したお酒を売る力があるからね大きな酒屋は。
だって栃木の宇都宮のど真ん中よ、バリバリ関東圏なんですから。
ネット叩いて出るのって、ほとだ酒店以外だと、日光の吉田屋、小山のきき酒倶楽部だけじゃねーか。
直汲みはないけど増田屋、最新まで更新が追いついてないのが那須の月井さんくらいか。
ほとだ以外は全部地元栃木だよ。
にも関わらず、うちのブログ、相互リンクしてるの4つしかないけど、そのうち2つが自前で拾ってきてるからね(笑
ろっくさんとまるめちさん。
もしかしたら日本酒ブログ界発な注目銘柄になるかもしれません。
いやー愛好家のカバー力は本当にすごいね。
俺も頑張らないと恥ずかしい。


3日目。
あー今日くらいが飲みやすいかも。
全体のラインとしてはスッキリしてきたかな。
スタートラインが濃いのでちょうどよいくらい。
やはりフローラル系の香り。
少し飴っぽいようなコクと深み、テリのある甘みは、でもしつこくなくてスキっと流れる。
ぱちぱちとしたガス感に、ビターさでもって小気味よい爽快さ。
ここにきてドロッと止まる感じが緩和されてきました。
まあ味が飛んでスッキリしてきたんですね。
フローラルなニュアンスが濃厚なので、これくらいがちょうどよいかもね。

いや、これは良いですよ。
これが、前回にやった夏のアレになるってのが凄い。
香りとかフレッシュさの片りんを残しつつ、滑らかでエレガントに、本当に良く育った甘みと質感があったのでね。
3日目の今日なんかは、少し口どけ感とか柔らかさが粗くなってきて、質感としては並の新酒に近くなってきたんだけど。
寝かせたらこっち方面で平凡な香り酒で味気なくなるのではなくて、しっかり伸びてくるのかという。
本当に楽しみな蔵です。























Tag:七水



用事があって大阪いってきましてね、せっかくなのでお店で飲んできました。
裏なんばという、難波駅の北あたりのエリアが、いま大阪で熱いらしくて。
最近は女の子向けの雑誌なんかでも特集されたりしてるんだって。
こじゃれた洋食の店も多いんですが、日本酒は日本酒バースタイル、というか立ち飲み系が多いみたいです。
いくつかハシゴしようとおもったんだけど、ハシゴ酒が嫌いでね。
どうもめんどくさくなって1件目で腰をおちつけちゃうんですが、今回もそんな感じになってしまいました。
つかそもそも立ち飲みがアホくさくて嫌いなんだけど(笑
だってさ、なんでわざわざ立って酒飲まなきゃならないのよ?
美味しい酒飲むときくらい座らせてよ。


とは思いつつもせっかくなのでいってきました。
1軒目に選んだのは(結局のところ1軒目で挫折したけど)篠峯の千代酒造がやっている直営店、櫛羅です。
ちらっと話には聞いたことがあったような気がするけど、そんなものが本当にあるのね。
ちなみに直営ではないけれど、風の森押しな兵吾というお店も近くにあります。
ついでに天満にも前田酒店という、これはもう風の森しかない角打ちがあるらしいです。
やっぱり大阪でも勢いがあるね、奈良のお酒。










裏なんばだからなのか、大阪だからなのか知らないけど。
なかなかストロングな立ち飲みスタイルの雰囲気。
これが東京であれば、日本酒マニア向けとか、あるいはもっとオシャレな雰囲気で仕上げるんだけど。
それがこの雰囲気になっちゃうのがいかにも大阪だよね。
東京でいえばチューハイ飲んでる人しかおらんような雰囲気の店。








メニューと冷蔵庫。
だいたいカウンター前におでんのある感じで雰囲気わかると思います。
新宿の個人経営のこ汚いお店(褒め言葉)みたいな感じです。
おでんはうまかった。
流石に直営店なので季節ものから、ろくまるやハイスペまで一通りそろってます。
単価は90ミリで400円~、150ミリで600円~。
東京だったら安いんだろうけど、この辺だと逆に高いんじゃないかな。
同じ価格でもがっつり注ぎます!みたいのが評価されてるお店も多いし。
普通に酎ハイとかビールだけ、って人もいました。






めんどくさいから全然スペックとかもチェックしてないし写真もいちいちとってないけど。
お店限定の純米直汲み。
このあとに、ちょうど5周年らしくて、1週間限定のやつ。
新商品の田圃ラベルシリーズのBranc山田錦のささにごりver.だったかな。
飲まなかったけど他にももう1種2種くらいお店限定の肩張りがあるお酒がありましたよ。
18BYの古酒もあったな。
僕はそっから愛山の純大生と、あんまり見かけない4割磨きの純大(青い瓶)を頂きました。

なお味の違いは飲み方もあってあんまりよーわからんかったです(笑
ろくまる行ってないのもあるかもしれないけど。
どれも香りは程々の同系統ニュアンスでミネラルがシュバッとという感じ。
4割の純大はやっぱり香りにすこし違うニュアンスあったかなあ。
Brancのささにごりは流石に美味しかった、オリガラミスキー的には。
普通のも旨いんだけど、この蔵は上手く寝かせると最高なのかな~と改めて思いましたとさ。


なおなんか落ち着かずに短時間で4杯飲んで、さらになんか要求するのもアレなので和らぎ水も飲まなかったら。
その夜めちゃめちゃ悪酔いして頭痛いわ気持ち悪いわでほろ苦な夜でした。
あんまり厚かましく言えないタチなんですよ。
良くも悪くも大阪スタイルなんで、東京もんが一人でふらっといってリラックスして飲めるようになるにはもうちょっと通わないとね笑
そんなわけで気になった人は大阪いった時にあのあたりどうぞ。







no.696


福島の豊圀豊久仁)です。
蔵についてはやや紛らわしいところがあるので、前回の記事を見ていただければ。
純米のおりだったと思いますが、夏だったかな、秋口だったかな。
程よい味のりと五味のバランス、質感のよさで印象に残っています。
大きい蔵でもないし有名な蔵でもないんですが、9年連続金賞だそうです。

五百万石50の純大です。
3パターン、荒走り、中取り、そしてこの吊るしとありました。
吊るしは蔵出し50本の限定だそうです。
酵母はM310となっており、ご丁寧に香り系、単独使用と裏書に記載ありです。



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リンゴやフローラル系の立ち香ですね。
いきましょうか。

ほおー良いですね。
今年飲んだ香り系の大吟、純大の中ではコレか尾瀬の雪解けかって感じでしょうか。
そんなに飲んでないけどね(笑

香ります、ただ品はいいです。
ちょっと薄いリンゴ系がさっぱり鼻に抜ける感じ。

本当にタッチが柔らかくて滑らかな蔵ですね。
前飲んだのもこんな感じだった。
でクリアーなベースに抑え目の甘酸がキラっと。
そこから結構太めの旨みがきて、この豊潤さがやみつきジューシー。
そのままつるっと滑って流れるフィニッシュ。

ただの香り系のお酒じゃなくて、中盤から余韻まで、いい旨みを残すお酒です。
すこーしだけ苦みと、スーっとした清涼感があるんだけど。
甘酸、旨みとまとまってきたら全然問題ないでしょう。
もしかしたらまだちょっと飲む時期が早いかもしれない。
もうちょっと育てたいお酒ですね、この磨きで吊るしならなおさら。
食べながら飲んだりするといろんな表情も見せてくれます。


いいねえ、この蔵は結構好きですわ。
わかってる蔵ですね。
程よい香り、キレイで滑らかだけど、旨みがあってジューシー。
甘みとか酸とかもしっかりあって、それが調和したところの旨みを感じさせる蔵です。
全体に通じるpolicy、酒質もはっきりしてるなあと思います。

面白いなあ。
きちんと香り系の流行りな要素もあるのよ。
リンゴとフローラルが出てね、クリアーな甘みと酸があるのよ。
やらかいけど、わずかにミネラル感。
でも芯にちゃんといかにも五百万石っていわれたら納得しそうなちょいビターな旨みがあるんですよ。
でも軽くてスルッとね。

地味だけど。
福島の伏兵かなと思います。
福島でちょっと地味で好きなお酒っていうと、あぶくま、会津娘、天明、豊久仁…この辺かなあ。
奈良萬はクリームソーダな定番商品があって、それはいつでもウェルカムです。
あとは風が吹くとかはもうちょっとやってみたい。
飛露喜は泉川のふな口だけでいいし、写楽も全然。
一歩己は好きですけどね。
廣戸川は苦み問題が解決できていなくて、とにかく一度山田錦使えって感じ。
会津中将もいいけど、まあ福島はおっつかねえわ。
とにかくいい酒多いんで、それこそ奈良萬みたくド定番な看板商品つくれるかですね。


ちょっと褒めすぎたかな。
でもなんかいいんですよねえ。
やっぱりほっとする旨さが芯にあるからだと思う。
だからこれよりも、純米か純吟の本生をちょっと育ったとこで頂くのがいいかな、入り口は。
都民ならこだまさんで豊圀ひろってくればいい。


2日目。
まずはキリッと冷えた状態から。
うすくリンゴの香りがさっぱりと。
クリアーで酸のエッジもたっています。
そこにやわらかーい癒し系の甘みと旨み。
つるっと滑って、すこーしだけ嚥下の時にひっかかるか?ってくらいでしょう-ポイントは。
余韻に薄いリンゴの香りと、何とも言えない旨みが残ります。

今日も入りからいいですよ。
わかる人にはこの質感の良さは分かってもらえるはず。
なんとなくノームコアな感じ。

ひっかかるのは少し苦みがあるのと、すっとしたアルコールの揮発感があるのかな。
寝かせてもうちょっと味が出てくると、この辺も上手くまとまってきそうな感じがするんだよね。
でもこの円さはかなり異次元。
いいですよ。


3/19
少し間あいたけど。
立ち香からはカプエチ系と、少し苦みがあって、まあそこそこの出来の純吟。
あーーやっぱり随分と苦みが強くなっていますね。
これは早めに飲むべきでした。
甘みの出方、滑らかさやつるっと感はいいんだけどね。




















Tag:豊圀 豊久仁



no.695


久々に悦凱陣でございます。
家でやるのは3年ぶりだそうで。

実は昨年末にちょこっと香川県に行きまして。
金刀比羅宮に登ってきたのですが、その際にちらっと蔵元を覗いてきました。
別に見学してきたわけでもなく、本当に前を通っただけなんですけどね。
せっかくなんで末尾に画像を乗っけておきました。


今回は雄町50の純吟を選んでおります。
26BYで2年熟成、蔵出しが1年前となっています。
購入店は熟成酒にも理解があり、しっかりしたお店ですがどういった状態かは不明です。

でこれ値段が高いのよw
税入れると700円近くすんのね~。
いかに赤磐雄町とはいえ、磨き50でこれよりするお酒はなかなかないと思う。
自信の表れと受け取っておきましょう。




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おおおお~いいじゃん、いいじゃん。
これはちょっとテンション上がる。
これくらいの寝かせが適当なお酒だと思います。
早飲みしてもただ酸っぱいだけだろう。


含むと、滑らかなタッチで滑るように。
熟成のニュアンスはあって、次第に後半になるにつれ出ますが、入りのところではそれほど感じません。
むしろバニラの中から、果実感のある香り。
そこにうっすらと熟成のニュアンスが入って、ローズ、フローラルな印象もあり心地よいです。


凱陣でそれも熟成となるとパワルフルで飲みにくいような味をイメージする方もいるかもですが。
むしろ飲みやすい部類に入るかと。


味わいは旨いの一言。
酸はむしろ流麗でクリアー、かつ角が取れています。
柑橘からのバニラっぽい香りが本当に良くて、また酸の奥からしっかり甘みが顔を出します。

そして味わいの凝縮感、エネルギー量。
ながいこと含んでても、どんどん旨みが出てきます。
ガツンとという感じではなく、まだまだ綺麗な酸の中から、じわじわじわ~っとクレッシェンドで甘みとともに出てくる感じ。
終盤になりようやくビターなニュアンスが色を強め。
ややアタックを感じさせつつも、スルッとシルキーな滑り、さくっとした溶け感。
フィニッシュの余韻に良い熟成感のある、やや掠れた、枯れたような旨み。



うーん冷やでグイグイいけるね。
当然ここから常温で、あるいはお燗でも楽しめるパワーがあるお酒でしょう。
無濾過生の2年熟成でそれも味の細いお酒ではないにもかかわらず、綺麗な熟成感です。
ウッとくるネガティブなヒネは少なく、バニラやローズなどの深さのある香り、そこから終盤のナッツへ。
熟成酒が嫌いな人でもきちっと冷やして飲めば大丈夫。
モダン系山廃とか好きな人には適度な味わいと飲み応えがある分、最適解かな。


これは良い熟成酒です。
キャラ、太さは違うけど、最近でいうと櫛羅のコダマチューニング、ブラックアゾラ、shuhari2014。
この辺楽しめた人は分かってもらえるとは思う。
極めてよくできた熟成酒に育っていると思います。

いや~しかし力あるね。
すこし温度が常温に近くなってくると、とにかく無限のパワァァァァァァァ!(スターウォーズねw)って感じ。
鳥肌モノです。
質のよい、熟成ならではの甘みなんだけど、ほんとにエレガントな雰囲気纏ってる!
それを引き立てる酸と旨みのトルク!
ビターなミルクチョコやナッツもあるけど、クリアーだし、甘みのある柑橘のフルーティで明るいトーンも。
この時点で美味しすぎて今日はお燗まで行けそうもないな。
ながーく続く味わいの延長のアタック感も漲るエネルギーの強烈な波動ですよ。
このパワーにエレガントなバニラの甘みあるのは反則。
そして甘み旨み酸と時間がたつにつれ円やかに、一体感が出てきます。
素晴らしい。


間違いなくこの1ヶ月で一番だね。
ジャンルは違うけど、東洋美人地帆具も十四代角新大吟もこのお酒の前ではゴミ以下。
この酒と並べてあったら、一滴も飲まないぞ。
今年飲んだ中で勝負できるのは松の司あらばしりくらいかなあ。
あとは仙禽、ツキミズのHELLO。

ちなみにタンクは違うようですが、同じBYの同じ商品で、1年前の記事。
熟成度合いが違うのと、だいぶおおざっぱですが(笑)、おおむね同様の意見です。


お燗。熱々から。
あー香りが凄く良いね。
ほっこり感がきれいで、良い塩梅に柑橘。
甘み、ナッツ、その後に酸がバシッと。
あーあー。
これね、お燗で勝負するならもう1年2年熟成だね。
まだ酸がクリアーすぎるくらい。
もっともっと旨みを育てていい。
すごいお酒だなあ。
熱々だと酸が立ちすぎなので、少しずつ冷ましていきます。
オイリーなタッチが出てきました。
お燗は旨辛な感じですね~。
なるほど。
お燗より、冷やのほうがいいと思います。
燗つけるならぬるめですね。
そっちのが優しい感じで、酸が気持ちいいのと、旨みが味わえる。



2日目。
いいね~下がってない、うまい!!
甘い柑橘系、バニラ、そして極めて上品にナッツ。
嫌な香りはない。
ふわっとしつつも、芯のあるボディ。
凛としつつ軽やかな酸で、最近のモダン系山廃に通じるライトさがあるんですが。
そこにうっとりするようなエレガントな甘み、バニラ、あとは蜂蜜のようなニュアンスもあります。
そして湧き出る力強い旨み。
やや辛み、アタック感のあるフィニッシュですが、滑りも口どけもいい
爽やかささえ感じます。
本当に進むお酒。

旨みなんかはパワーあるんですが、まだ酸の澄んだ綺麗な流れの中に収まっていて。
最大値がこれからなのか、もしかしたらもう過ぎてしまったかもしれない。
でもこれからもっと熟成させて枯れた旨みも味わってみたいなあと思わせる。
素晴らしいポテンシャルのお酒です。

あーなんか、蜂蜜で甘みつけたコクのあるレモネード?


3日目。
今日は少し変わってきました。
初っ端から、より味わいが出ています。
熟成感もそうで、チョコっぽさがあり、飲み応えができましたね。
だいぶ熟成酒らしくなってきました。

5日目。
やはりセメダインっぽさとともに熟成香が出てきました。
一方で口当たりはシルキー。
爽やかかつエレガントな酸と甘み。
まだ清々しさとバニラがあるんだね。
ただしやはりややヒネ的な風味がでてきて、太さのある酸がすこし浮き、旨みとあわさり引っかかりますね。
ある意味で熟成酒らしくなってきたので、好きな人はこれこれ~って感じかもしれないけど。
お燗にするにはもっと旨みが太くないとダメ。
リリース直後がどういった状態か想像するのが難しいですが、基本は冷やのお酒かなと思います。
もうちょっといろいろ飲んでみたいなこの銘柄は。







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金刀比羅宮正面の参道沿い、つまり高松へとつながる高松街道沿いにあります。
表参道から歩いて15分20分くらいかな。
流石に歴史を感じる通りで、蔵の建物自体史跡指定を受けているそうです。
ちなみに表参道の中には金陵のミュージアム?とショップがあったりして。
日本酒好きには楽しめるスポットとなっています。


なにやら作業中で、大きなトラックで搬入していましたが、道が狭くて大変そうでした。
ちなみにすぐ近くに大吟醸「燕石」の日柳燕石の生家跡の碑もありました。











金刀比羅宮本宮から望む香川の地。
讃岐富士、その奥に瀬戸大橋まで見渡すことができます。
登りの階段は結構しんどかったな~ジジババで登る人は偉いわ。
あと表参道の観光地的なうどんを食べたんだけど、びっくりするくらい美味しかった。
あれはこれまで食べてきたものと全く違ううどんだった。
コシがあるのに異様に軽く、つるっつる。
ここでアレなら有名店はどんなだよ、という感じ。
いつか本気で讃岐うどん巡礼の旅をやらなあかん。





Tag:快凱陣


no.694


大変申し訳ない話ですが、今期はちゃんと全部飲み切るということにはこだわってません。
特に1升瓶がたまってくると、なかなかね。
3日で1升のみ切れるくらい進むお酒なら飲み切ってます。
それに至らないのであれば残します。

で昨日若波をあけたばっかりですが、次いきます。
若波は美味しかったんで今日もちゃんと飲みますけどね。

予告通り、長陽福娘の純吟山田の直汲み。
山口9E酵母じゃなくて、吟醸酵母verのほう。
長陽は年初から、コレと純米はやると告知しておりました。
こっちのバージョンは売ってる店が少ないんですよね~。
たぶんタンク1本とかじゃないかな?
ここは小さいタンクなので9Eなんかは複数仕込んでそうだけどね。
とにかくイレギュラーなバージョンで、どっかの酒屋がお願いして商品化してもらったらしいです。
長陽のむなら、これは最後でいいでしょう。
というか純米と9Eあたりやってあげてから買ってください。
雄町もあるし。

なお地元萩の山田錦50だそうで、今年は特等米だったようですよ。


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まあとある筋からの情報で熊本酵母と18号の混合だと判明していたのですが。
明らかに香りのキャラクターが違いますね。
ブラインドならまず間違いなく18号?というと思います。
通常の長陽に感じるグレープ系のものとは全く異なる立ち香。
ただガンガンではないですね。
そのへんはブレンドがあるんだと思う。


おっ、これは本当に全然ちゃうな(笑)

酸度が2近くあるので、結構酸が高く感じます。
きついんじゃなくて、クリアーでハイトーン。
香りは18号的な甘さが来るんですが、甘みはむしろ控えめであとからくる。
いわゆる果実水系のバランスに近い。


でちょっとドライですね。
ガスは溶けてるかなーというくらい。
精緻なミネラル感のスプラッシュ、ややドライに、流麗なフィニッシュへの流れ。

最近ちょっと18号系のはっきりした香りが苦手で。
コンディションによってはウッとくるんです。
これもちょっとそういうところがあるんですが、きちんと着地できてます。
さすがに岩崎さんで、そこらのドヘタのクドイ18号とはちゃいまっせ。
華やかな香りをまとった酸から、ガス&ミネラルな粒立ちが心地よく、シュバっとフィニッシュへ一直線。
初見のクソ女で、洋食にあわすならこっちがいいって人いると思う。

すこし温まってくると。
持ち前のミルキーさ。
旨みが硬くでないで、ミルキーにきちんと変換されてから出るのはこの蔵のいいところですね。
あるいは良くないところなのか?
とにかく果実水+ミネラリーに、ほの甘いミルキーな透け感ストール羽織ってます。


レギュラーの純米なり、9Eなりのほうが僕も好きです。
それを想像すると、良くも悪くも18号系のお酒なので、びっくりはすると思います。
ただ造りとして破たんしているとか、そういったことは全くないですね。
長陽流で解釈して18号系のお酒を造っています。

やや苦みが気になるかなあ。
それ以外はうまく仕上げてますよ。
キラキラ感があって、香りの分酸高め、甘味少なめでバランスを、という感じでしょうか。
このドライ感は9Eの50直汲みにも去年あったものですね。
18号の分ちょっと苦み出ちゃったかな、くらい。
ただ大人の炭酸感はあるので、これはこれで狙い通りって気もしないでもないけどね。


18号でこのキラキラ感とガス感は、ちょっと十六代九郎右衛門の愛山SP直汲みを思い出しました。
あっちのが一日の長があるけどね。
去年飲まなかったから、今年リリースあるなら飲んでみようか。
まあまた明日。



3日目。
この香りであれば、あえて香りを立てる必要もなく。
ストレート系の杯で。

いやあ含み香も香りますね~。
フローラルさがあって、黄桃やマスカット、かなりキャッチー。
そこに甘みと酸があって、比較的ライトなので、本当に流行りのお酒といった設計です。
ここでじわっとくる深い甘みなら(たとえば仙介や秀鳳みたいな)、まただいぶ違うんですが。
そもそもの本領がライトでクリアー、綺麗なお酒だったりするので、ちょっとそこがかみ合わないんですよ。
繊細な酒質から、ぺらっと香りが浮いてしまってきます。
そこがチグハグで、またそれが果実水レベルの澄んだ設計まで絞るいいんだけど、ほどよくミルキーさがでるのがまたチグハグ。
ただしガスとミネラル感、そこからシャープなフィニッシュへの流れと、しっかり芯はあります。
まあ18号とはかみ合わない蔵ですね。
いっそ静岡酵母とかのほうが、あるいはヒトケタ酵母のがいいですね、たぶん。

凡百の流行り酒とは格が違いますが。
この蔵の本領が発揮されたお酒とは言い難い。
いやほんとに、その辺の華やかな香りです~っつってる新酒の酒としてみたら、全然良いんですけどね。
チャレンジタンクならいっそ、ラベルとかアナウンスの方法とか変えたほうが良いでしょうね。
あくまで本流は9Eです。
純米のんで、9Eのんで、ちょっとドライならすこし寝かす。
そんな感じでいいんじゃないですかね、この蔵は。
この感じだと大吟はあまり飲む気がしないなあ。

しかしヤバいな。
本格的にオッサン化が進んで香り系のお酒が進まなくなってきた。
たまにそういう気分の時はあるけどね。

超激戦区山口でも、東洋美人と王座決定戦な蔵ですが。
そろそろ見切った感じはありますね。
85点だけどその先はまた壁がある的な。
極めて精緻な造りをなさる蔵なだけに、この先はなかなか修羅の道ですよ。
山廃はちょっと気になるけど、今後年に複数本飲むってことはないかもしれない。






Tag:長陽福娘

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