日本酒感想日誌

今日のんだ日本酒の感想・テイスティングリポート・評価。

日本酒感想日誌は、家で実際に飲んだ日本酒の味わいを、リアルタイムで飲みながら更新するブログです。

長編番外企画:たかちよナナメ飲み

 04, 2016 03:03

えーワインの世界で垂直飲み、水平飲みという作法があります。
垂直飲みは違うビンテージの同じワインを飲むこと。
水平飲みは特定のテーマに沿って(例えば同じ生産地、ブドウ品種など)違うワインを飲み比べること。
これはそのまま日本酒でも行えることですが、今回はさしずめナナメ呑みといったところでしょうか。

たかちよの熟成酒を集めました。
スペックもばらばらです。
同じBYなら水平、ちがうBYでスペックが一緒なら垂直ですが。
そうはいかないので斜め。
集まったのは右から以下の4本です。

赤ラベル   24BY(12.11)
空ラベルおりがらみ 24BY(13.04)
桃ラベルかすみ酒  25BY(14.02)
シルバーラベル 26BY(15.05)


たかちよは原則スペック非公開。
全種無調整生原酒となってますので、いわゆる無濾過生でしょう。
シルバーラベル(Summer Blue)のみ純大ということで磨きが48%だそうです。

実はある酒屋さんでお酒を買った時に全部もらったんです。
オマケつけるよ~福袋だよと言ってたので、サンプル小瓶何本か来るのかなと思ってたらまさかの1升瓶4本。
買ったお酒より多いんですけど……。
というかブログあるし同じお酒ばっかりこんな飲めないよ……。
ということで大変申し訳ないことですが、全部は飲みきれません。
一気に開けて数日は楽しみます!



20160304_013156~01



うーんどうしよっか。
とりあえず一番新しいサマーブルーからいこか。
これは純大で夏酒というくくりですかね。
無濾過なんでちょっとオリはいっちゃった、くらいの極々僅かオリあるので絡めて。
おっとこれがなかなか美味しい。
たかちよらしい濃厚な甘みに、わずかに熟成感が入っていい感じ。
ヒネてるとか、嫌な感じはないですね。
保存状態が良かったのでしょう。
まだ酸もフレッシュといって良いでしょう。
パインの缶詰めのシロップ。
これですね。
そこにこの蔵でいつも感じるあのほろにがアクセント。
ほんとリキュールだなあ。
ある意味すごいわこりゃ。
ですがソフトで軽いタッチです。
スムーズで雑味なく、とろりと流れてすっと消えます。
あれ、コレ良いな。
雑な感じで行っちゃったけどもったいなかったか?


次、桃ラベル。
かすみ酒の2年熟成。
うすにごりですね、これも撹拌して。
ん、さすがにはっきりと熟成感が出てきますね。
まだフルーティなニュアンスと、まったりな甘さは健在。
これは比較的ライトなタイプでしょうか、たかちよの中では。
さっぱりとした酸がありつつも、熟感のあるお米の旨みが乗ってきます。
まったり感もありつつ、枯れたようなニュアンスも少し。
やや辛みで切らします。
酸がある分まだ新酒感覚に近い形で楽しめます。
燗もやってみたいですね。
これもなかなか。


次。
スカイラベル、これはおりがらみですね。
正規のリリースの時点で少し氷温で寝かせたような商品。
ガスもあるみたいですね。
オリはかなり少なくて、おりがらみというよりはうすにごり。
桃ラベルと同等くらいかな。
さすがに3年熟成なので、だいぶ色味がついています。
おっと、熟感としては桃ラベルより感じないくらい。
舌先にわずかに感じるのはガス感かアタック感か。
ほお~これまた旨い。
僅かに熟成のニュアンスはありますが、ラムネのような爽やかなイメージが残っています。
そして甘みと酸。
それがちょっとシャキッとしつつ、すとんと落ちます。
これ旨いな。
一番好き。
まだ酸があってシャキッと感が秀逸。
それでいて熟成で練れた甘旨がマイルドに。
とろりと滑らか。
ハーブ系のリキュールのようなニュアンスも絶妙に残りますね。
まだ色々と顔を出してきそうな感じ。


つぎは赤。
まあシリーズの中でも一番スタンダードな商品ですよね。
これまたあんまり熟感ないなあ。
あんまり新酒でのんだ時とイメージが変わらないんですが。
まったりとした甘み全開ですね。
ま~ったりと長く続きます。
ていうかほんとあまんまり変わらんな。
林檎のニュアンスもはっきりあるし。
とろーりだけど、ほろ苦いニュアンスがあり、案外キレも悪くはないという。
あ~でも熟成酒の良い旨みとしては一番わかりやすいか。
いい熟成酒ですね。
すこーしだけ枯れた熟成の良いニュアンス。
これも燗いきたいですね。
しかし基本強いね。
酸がうまく残るんで、結構飲みやすいんですよ。
基本綺麗なのか、飲みにくさもないんですよねえ。
むしろ甘みが特徴のお酒なので、まったりとそれが強調されていいんじゃない?
思った以上に熟成と親和性が高い銘柄ではないでしょうか。
また香りの華やかさも、熟成しても綺麗に残るんでね。
いや~しかし本当に変わらんなこの酒。
燗にして旨いかなって旨みが出ただけ。
もう酩酊してよくわからなくなってきたので今日はこの辺で。
たかちよ、ちょっと濃いかなと思っていたんですがたまに飲むとイイね。
だから居酒屋でスポットで出す分にはインパクトあるし使い勝手いいかもね。
毎日飲むのはいやだけどさ。
好きな人は好きでしょうねえ。
ああでもこの赤は燗もだな。


1日目総括。
桃だけちょっと落ちるかな。
スカイはややシャキッと。
シルバーはパイン、赤は林檎でやや熟感の違いはあるが好みだと思う。
どれもかなりの甘味ですが。
どうだろな。
選ぶならスカイか赤。
どれもクソ甘いけどな!


2日目。
一番BYの違う赤とシルバーを比べるが、差があまりない。
林檎の蜜のような甘みにほんのり熟成感とほろ苦さ。

次に空ラベルを開けると、やはりこれが一番好み。
酸が一番強く出ていて、4本の中ではさっぱり行ける。
しかし香り残ってるなあ。
フローラルな感じですねこれは。

最後に昨日一番落ちるかなと思った桃に行くけど悪くない。
ちょっとすっきりした感じに、多少辛みがあってむしろ飲みやすい。
米の旨みもあるので燗もいけそうだ。

3日目。
桃に燗をつけてみる。
フルーティな香りと甘みに、熟成による複雑さのある旨みが絡む。
おもしろいなあ~チーズにあうわコレ。
フルーティ燗。




忘れていました。
総括です。

多少の差はあれど、たかちよ自体がコンセプト色の強いお酒。
そのせいかどのお酒も同じような一つの方向を向いた味わいでした。
むしろ熟成によってよりその方向感が収束したのかなと。
そして思った以上に熟成に適性のあるお酒だと思います。
生で、これだけ味のあるお酒にもかかわらず非常にきれいに熟成していました。
3年の熟成でも、フルーティさが十分に残っていて熟成感は弱めです。

味わいは何より甘み!でした。
ただし酸も感じられ、まだすっと消えるような感覚もありました。
日本酒というよりリキュールに近いような印象も受けましたね。
たかちよファンの方、ぜひ熟成させてみてください。
きっと楽しいと思いますよ!!





Tag:たかちよ

COMMENT 2

Fri
2016.03.04
23:20

やまあつ #-

URL

日誌係さんの飲み比べ、もっすごい興味あります。
人気蔵対決、お気に入り頂上決戦等、見てみたいものです。

最近メニューがここになってます。次飲みたい物を頼んでお帰りに。
而今とかは困りものデス(笑)。口下手な店主の一押しは完全無視っすよ。

管理者にだけ表示を許可するにポチッしないと…。

Edit | Reply | 
Sun
2016.03.06
02:08

日誌係 #-

URL

Re:

どーもです!
確かにあんまりこのブログで飲みくらべって記事にしてないですね〜。
スペックが同じならやってもいいなあと思うんですがなかなか揃わなくて。
あとそこまで違いがわからないということもあります(笑


参考にしていただいて恐縮です!
たまには酒屋の店主の話も聞いたげてくださいね(笑
またいろいろご紹介できるよう頑張ります。
これからもよろしくです。



Edit | Reply | 

WHAT'S NEW?