【660】正雪 純米吟醸 山田穂 27BY



せわしない年末で、忙しいけど酒だけはきっちり飲むよ。

正雪です。
静岡酒のなかでもお気に入りの一つ。
ハイスペックが文句なしに美味しい蔵なんですよ。
なんで、磨き50がどんなもんなのかをしっかりやりたいな~というのがあまり進んでいませんがここ最近のテーマ。
でもなんだかんだ毎年1本ずつ飲んでるはずです。
愛山は去年やったはず。
山田錦50の山影純悦か、これかというところでこのお酒です、

山田穂50で原料が限られるので、600kg仕込みのジャケットタンクで、大吟なみの小仕込みだそう。
酵母は静岡系自社培養らしい。


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いただきます。

おや思いのほか小ぶりでカワイイお酒。
まず香りですが、控えめにわずかに香る含み香。
イソアミル系なんですが、マスクメロンに近い。
がっつりバナナって感じはなく、甘やかさとエレガントさがあるのがここのお酒。


優しくシルキーなタッチから、この時期らしい程よく練れた味わい。
ヒネはもちろん熟成感もほぼなく、キレイに育ったひやおろしって感じか?

淡い甘みに低い酸がいい塩梅に絡む。
フレッシュ!!って感じではないが明るさがある。
ほっと安らぐような感じというコメントをどっかの酒屋で見ましたが、まさに。
年頃の女の子というよりは、幼女ですね。

そこから旨みが来るんですが、これが良いですねえ。
全体的な優しい流れにきちんと沿うかたちで、良いコクがあります。
程よい太さというか。
この辺はたぶん山田錦とは違いますね~、いい意味で少し田舎っぽいような感じ。
ただ自然に旨みを感じさせつつ、旨くするっと流れてくれます。
すこし最後のところで収斂性を感じますが、まあこのくらいはOKでしょう。





ああ、いい。
甘み香りが出てきましたよ~、いい時の正雪のクリームメロンソーダみたいな感じ。
いやガスはないからクリームメロン?
いい感じのバニラ感と、甘みの明るい抜け感とでも言おうか。
これ伝わるのか?w
穏やかでメローなんだけど、気分が浮き立つようなニュアンスがあるんですよ(笑)
極わずかにあるか?という熟成感が、より官能的に仕上げてますね。
ちょっと梨っぽいか、ニュアンスとしては。


去年の愛山はちょっと苦かったんだよねえ。
これもちょっとザラツキとくすみが若干はあるが、まあ許容範囲というか好みか。
繊維のスムージーな感じと、いい感じの蕩けるミルキーさとも言えるしここは好み。
ぱきっとクリアーでキッラキラジューシーみたいな酒質ではない。
通常の正雪と比べてもちょっとキャラ違って。
よりおだやか~で地味な田舎娘的なんですが。
あくまでその中にらしさ表現してくるこの匙加減。
実はそこまで期待してなかったんだけど、テンション上がってきた。
やっぱり正雪は大好きなお酒です。
ごめん、龍神丸より全然上かな。
これはおすすめですね。
特に新酒でフレッシュで香るけど痩せてる、みたいなお酒に辟易なお客さん!
その後に飲むとこのメローさにはヤられますよ。


過去最大級にヤバかったこのお酒の片鱗を見せてくれましたね。
またマチダヤやってくんねえかなあ、大吟の生原酒。
いやしかしすこし大人しいのと、フィニッシュが少し辛いのをのぞけば、かなり良い線いっとるわコレ。
熟れ熟れメロン感もだんだんでてきますよ~。




2日目。
今日は疲れてるんでいつもに比べれば少量、さらっと飲みます。
イイ!!
今日もいい。
粗も探せばあるんだけど、とにかくこの甘みの質。
メローさに惚れ惚れです。




3日目。
えっ??????
なんだこれ、風の森フラッグシップの後にこの鳥肌か?
これまで日本酒で味わったことのない甘み。
そう、これは……プリンです!
ええ~。
完全にプリン。
バニラ、というよりカスタードなニュアンスの、滑らかな甘み。
そこに少し香ばしいようなカラメル→これは苦みがうまく作用してるんでしょう。
いやメロンっちゃメロンもあるけど。
なんじゃこりゃあ。
この時期の正雪はこんな地平を切り開いてしまうのか(笑)
いやいやいや。
これは想像以上にプリンだよ、まじで。
たぶん世界初、プリンリキュール。
そして言い忘れたけど、美味しい。
いやあマジか。
僕もこのブログ始めて5年、本数にして660本。
銘柄にしても300は超えてると思うけど。
プリンといったのは初めてです。




4日。
やはりカスタードがはっきりと。
これが全くいやらしくもないし、変な風味もない。
カラメルのニュアンスもちゃんとあったりするから困る。
すごいなーこれがうまいんすよ。

冷静にもう一度聞いてみる。
いやな引っかかる苦みはない。
あくまでわずかに、ニュアンスといっていいレベル。
低い酸は主張はしないが、酒質全体にフレッシュさを与え。
さらっとしつつ、ふっくら柔らか。
終盤にわずかに熟成香があるが、それがよりカスタード的なコクを表現している。
うめえ。
こんなお酒、ちょっとない。
カスタードの深いあの甘やかさ、コク。






5日目。
ん、もう5日目か。
すこし苦みは強まったが、やはりプリン。
なんだろうね、これ。
バニラに、ほんの少しの熟成のニュアンスでカスタード、そしてビターさか。
まったく別ジャンルだけど、ある意味で風の森も磯自慢も凌駕する味わい。
やっぱり正雪はすげえよ。
いや本当に旨い。
風の森よりも磯自慢よりもこれが好きな人、絶対いる。


1月4日。
すこしだけ残していたのを、常温で飲んでみる。
冷やとあまり変わらないな。
ふっわふわ、滑らか。
あー極々わずか、超いい塩梅に熟成香ですね。
やっぱりこれがカスタード&カラメルなプリン感を演出してたわけだ。
常温でも抜群に旨い。
この時期ならではの品の良い甘み。
これ、たぶんお燗も旨いな。











Theme: 日本酒
Genre: グルメ
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Comment

  • P太郎
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はじめまして。

初めてコメントさせていただきます。
日本酒購入の際はいつも日誌係さんのブログを参考にさせて
いただいております。

「正雪」地元ということもあって僕も大好きな銘柄です。
正雪と言えば何といっても山影純悦さんですが、残念ながら
28BYをもって引退するそうです。

29BYからは副杜氏の崎村勉さんが杜氏として指揮をとる
とのことです。なので山影シリーズのお酒も終了となって
29Bからは違うスペックになるみたいです。


この「山田穂の純吟」先週に発売されたばかりで、地元では
何故か流通数も少なく(関東圏に行ってしまうらしいです)
争奪戦なのですが、何とかゲットしました。
日誌係さんの評価も高かったので楽しみです!

これからも日誌係さんの記事、参考にさせていただきます。

  • 日誌係
  • URL
Re: P太郎 さん


初コメありがとうございます!
嬉しいです。


そして貴重な情報をいただき感謝です。
崎村さんへの世代交代の準備は進んでいたので、いつかはと覚悟はしていましたがついに来てしまいましたか……。
たしか山影純悦さんは昭和7年の生まれ、もう85歳とかなので本当にお疲れさまでしたの一言ですね。

正雪の静岡吟醸を踏襲した華やかさが好きなんですよ。
バナナを超えたうえでのマスクメロンというか。
3年前に飲んだ大吟醸の生バージョンは忘れられないお酒の1本です。


山田穂は本当に本数少ないですからね~ゲットできて何よりです!。
僕もあわてて今年の分の大吟斗瓶と山影シリーズを1本ずつポチりました(笑)
酒屋で見かけたらほかにも買っちゃうかもしれませんね~。

本当にありがとうございます。
参考にしていただけるよう頑張ります!
これからもよろしくお願いします。

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