【702】米鶴 純米吟醸 超しぼりたて28BY



先日から一部で話題の米鶴
元からシッカリしたお蔵元ですが、一喜に在籍していた矢崎杜氏か移籍して2造り目かな?
3年目くらいにチェックしようともってたんっだけど、思ったよりも早く来たね。


ただ、矢崎杜氏のお酒はある程度わかっているので。
(参照:矢崎杜氏、おそらく一喜最後の作品、某酒店から惜別のメッセージが肩張りに)
盛り上がった時もスルーしていたんだけけれど。
たまたまツイッター見てたら、このお酒のことが流れてきまして。
なんでも昨日詰めたお酒を、もう日付超えちゃいましたが今日の朝に矢崎杜氏自ら遠路はるばるもってきたお酒らしく。
自転車で15分もかからない近場の酒屋だし、せっかくなんで買ってくるかなと。
そんなわけです。



まあ一言モノ申しておくと。
特殊な商品なんで、たとえ美味しいと評判でも、通販とかじゃなくて近くのお店で買いなさい。
というか、その日か次の日に飲むことに意義のあるお酒なので、わざわざ通販するお酒じゃない。
その点僕が買った酒屋は大半予約で捌いたようなので賢い。
なぜここで苦言を呈すかというと、昨年末に紹介した、みんなの姿がちょうどこんな感じでね。
思いのほか、ネズミ講的に広まったうえ、大したことないとクレームが来たので頭にきて(笑)
それは冗談だけど、ちょっとお店の方にもご迷惑をおかけしましてね。
商品の企画意図として、通販で買って後日飲むようなお酒じゃないわけですよ。
はっきりいうと。
ワケワカランのがよってたかってフリーライド。
バカじゃねーの、自重しろアホということなんですよ。
せめてコメントであいさつ位しやがれ。
蔵元も酒屋も手間も金もかかって、それをサービス商品として出してるわけであって。
それこそ熱心なファンか、酒屋の馴染みが楽しむべき商品のはずです。
それを節度なくアホが群がっていった先にあるのが、而今とか十四代とか飛露喜ですよ。
せめて商品の企画意図を読んで、日本酒好きなら自重するところはしてください。
テレビ見た一般大衆ならともかく、日本酒ブログ見て酒買うような人ならさ。
例えば僕が旅行の時、地方の酒屋行って而今を見つけた時に買うか。
買わないよ。
そういうこと。
でないと結局、本当に美味しいのが表に出てこなくなって、自分で自分の首を絞めることになりますよ。
獺祭に群がってたアホと変わらんやん、という話。
その手の人は当ブログではお断りです。
ちゃんと愛とリスペクトがある人に、買って楽しんでほしいです、どのお酒も。


はいごめんね長くなった。
ここまで、まだ飲んでないので寄っているわけではありません。
地元の出羽の里55、酵母は18号と7号らしいです。
このへんはらしいよね。
前回のお酒もそうだけど、香りだしつつ綺麗に造る、というイメージですね。
ちなみに米鶴の当時は取締役の須貝さんです。
矢崎さんは蔵人として責任仕込、あるいはプロデュースということになるのでしょうか。
ちなみになぜか酒粕ももらったので、せっかくなので鮭の粕汁をつくりました。






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フローラルな立ち香が香ります。
あるいは果実の蜜。
18号としては程々ですが、やはり香りますよ。

あーなるほど。
いいね、いいよこれは。
まさに一喜愛山の正統後継者という感じです。


クリアーで、また、味わいが非常に美しくすーっと伸びますね。
含んだ時に、ピタッと時間が止まるような感じがあって、この辺は流石だなあと思います。

直汲みらしいですが、ガス感は無し。
感じないレベルで超ミクロに溶けてるかなーといったレベル。
入りはどっちかというと、僕のいうところの果実水系ですね。
ふわっとちょうどいい塩梅で18号系のニュアンスが香ってね。
甘みはごく控えめ、キラッキラのクリアーさ。
ここから18号なら苦みが来るかなーというところで、少しだけありますね。
タンニンっぽいような好ましいアクセントとして受け取れるレベルですが。

そこからはかなり7号っぽい。
酸の出方が全然違う。
酸がボリュームもそうですし、そこからバニラっぽいようなエレガントさが出てくるあたり。
ビビッドってわけじゃないけど、静かでエレガントな深さ、表現のなかから色彩が出てきます。
乳酸っぽく、ヨーグルトに近いようなニュアンスと。
なるほどね~確かにかなりヨーグリーナ。
あるいはエキス感。
次第に開いてくると、ラベルのイメージに近く甘みも出てきて。
確かにややポチャッとしたに健康的な肉付きのよさでグラマーな雰囲気も出てきます。
ただそれでも飲みにくさはなく、酸とクリアーさとが仕事していて、全体のバランスまとまり良好。
つるるると滑って、少し苦みのタイトさもあるフィニッシュかな。
このアクセントは甘みを考えれば好ましいものです。

米鶴はね~。
ブログ開始前に一度飲んだことがあるのと、居酒屋で数度あるだけですが。
蔵癖か、蔵元からのオーダーか、あるいはあえて自発的に寄せてるのか。
米鶴っぽさと、矢崎さんっぽさが、いい塩梅に五分五分な感じありますね。
この香りの出し方、甘み控えめでキラキラ、ちょっと苦いとこ……このあたりはまさに一喜愛山。
このヨーグルトなエキス感と酸はありませんでした。
逆に米鶴は旨みと乳酸ぽい様なイメージがあったので。

飲めば飲むほどヨーグリーナだな(笑
このお酒を飲む前に飲んだことない人はヨーグリーナ飲んどかないと!
ヨーグルトとカプエチの香りが謎の一体感素晴らしい爽やかさ。
味わいの方でもクリアーなのにエキス感と甘みがいい具合の飲み応え。
これは流行り系の設計ですが、出来が違いますね。
少しとろみというか、弾力のある液体の粘性もマッチしています。

つかかなり甘くなってきた。
はっきり、深い甘み。
でもクリアー。
良いですよ。


いささいか失礼な話ですが。
一喜って、70点~75点のイメージで、安定感あるし美味しいけど、毎年飲むって感じじゃなかったんだよね。
今回良い化学反応というか、一皮むけた感じがありますね。
またバリエーションもいろいろつけていきそうなここ最近のリリース具合なので。
山廃純大とか、辛口とかね。
かなり面白そうな感じはありますね。

まあバカ向けに言っとくと。
ネット通販で出てきそうなとこに殺到するとかわいそうなので。
例えば東京で入りそうなのは、尾崎とかワダヤとかじゃない?
あとは五本木、杉浦とか。
保証はしないけどね。
最近酒屋行ってないから知らんけど、他にもいくつか心当たりがある。
逆にそのくらいポンポン思いつかないんなら、今回は我慢して、地道に一からやったほうがいい。
本当に。



しかし粕汁、くっそめんどくさかったけどうめ―な。
白みそベースで上品クリーミィ。
ゆずを散らすと最高です。
新潟でも北の方の出身で、鮭で有名な村上に近いので。
鮭の粕汁は故郷の味な感じがしますね。
食べたのがマジで12年ぶりとかだけど。


2日目。
僅かに苦み、すっとしたメントールのような揮発性の清涼感。
そこは賛否が分かれるかな、18号のダメなとこだよね。
昨日よりそこは強く感じるかも。
味わいはいいですよ。
タッチは綺麗ですし、透明感のあるベースに、極めてクリアーなままエキス感をのせています。
甘み酸味がほどよく練れて、一体感が秀逸。
甘じょっぱいような感じもあるかな。
かなりヨーグリーナで、そこに18号的な香りのと甘みが乗ってきます。
7号と両方使っているというのが、すごくうまく行っているような気がします。
イマドキの綺麗めな吟醸酒ってこいいう感じだよね、たぶん。



飲んだ感じ明らかに山廃は相性良いだろうなと思います。
ただ速醸の18でこれなんで、かなりライトにクリアーになりそうで、そこは好みや気分によると思いますが。
しかし米鶴自体も山廃をやってる蔵ではなかったはずなので。
あえてチャレンジするあたり、ハマりそうという感触があったんでしょうね。
なんとなくだけど、飲んだら山廃より辛口、のほうが好みだったかもしれない。



しかし矢崎さんっぽいなあ。
良くも悪くもクリアーだわ。
もう少し複雑性というか、深み、ボトムの幅が、遊びがあってもいいと思うんだけど。
ミルキーなんじゃなくてヨーグリーナなところがらしい。

ただ今回の教訓?としてわかったのが。
ひとつの蔵に努めるのではなくて、移籍してコラボしながら新しい形が出てくるというパターンが楽しみだなと。
蔵元杜氏、つまり農大醸造科経由の跡取り息子パターンにやや食傷気味で。
昨今の若者らしく意識も高いし、英才教育なんだろうけど、やっぱり何か足りないような気がするんですよね。
一方で昔みたいな職人気質の杜氏が減っています。
またちょっと大きい蔵だと社員杜氏、社員醸造のような形で、一人の才能に依存しない造りを目指しているとこが増えてます。
企業の経営としては極めて理にかなった判断だと思いますが。
やっぱりお酒はし好品で、地酒となれば個性や作品性が必要かなと。
そうなったときに、あちこち渡り歩くような職業杜氏、はこれから希少になるでしょうが絶対必要ですごく楽しみな存在。



Theme: 日本酒
Genre: グルメ
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