日本酒感想日誌

今日のんだ日本酒の感想・テイスティングリポート・評価。

日本酒感想日誌は、家で実際に飲んだ日本酒の味わいを、リアルタイムで飲みながら更新するブログです。

櫛羅 純米 無濾過生 kodamaTuning 27BY

 07, 2017 03:58

手持ちのお酒でどうもイメージ合うのが無くて、これを開けることにしました。
純米と純吟をどっちも1升で買っていたのでレマコムを圧迫していたのもあって。
詳しくは去年の記事でも見てください。

以下、販売店コメントから抜粋。
『米の甘味、特有の酸味、そしてかすかな苦味のバランスが絶妙』
『軽い熟成感の中に煌く複雑な味わいがこの蔵を代表する味わい』

昨年の篠峯櫛羅を飲んだ経験から言うと全面的に同意です。
今年は大阪で何種か飲みましたが、どれもしゅぱっとシャープでミネラルな感じ。
で先週ろくまるの雄町のんだけど逆に甘すぎる感じでらしくなかった。
東洋美人のIPPOおりの後に飲んだんだけど、それに近いなって感じでした。
バリエーションが多い蔵なので何とも言えませんが。
もしこれが美味しかったら熟成酒だけでいいや、ということになりそう。


櫛羅産山田錦60、9号です。
製造年月日が昨年11月になっているので、蔵元である程度寝かせた分を出荷してもらったうえで、さらに追熟かな。

販売店からはゆっくり飲みなさいと言われています。
ガスが抜けたくらいのほうが本領で、冷やしすぎず、常温、お燗でと。


20170507_031338~0120170507_031347~01


立ち香はいいですよ。
この蔵らしい明らかに粉っぽいようなミネラル感のある香りに、フルーツもあり、いい熟成のニュアンスが乗っている感じ。
ヒネなどの嫌な感じはもはや気にするきも起きないくらい皆無。


いいね、いいんじゃないか。
冷やした状態から十二分に良い。
ブドウにちょっとリンゴ、ラムネのような含み香。

白ワインはまだ飲んでないけど、このお酒がワインっぽいってのは理解できるようになった。
1本筋の通った精緻なミネラルの流れ、飛沫がきらきらと美しい。
ガスと、ミネラルの区別が難しい。
気泡がグラスにつくような感じではないが、舌への刺激感はちゃんとある。

いやあこらウマいな。
フルーツからの、絶妙にクリーミィな雰囲気。
味わいは純米のせいか、いい感じに乗ってます。
これは素晴らしい、熟成特有の独特の甘やかさ。
甘いんじゃなくて、甘やかさをまとっているようなイメージ。
ミネラル感と、微かな苦みが引き立てる旨みの立体感。
それでいてまだリンゴやブドウといった果実感が生きています。
ミネラルやガスが無ければクドイくらいの妖艶な雰囲気を漂わせつつも。
それがつーーーっと美しくあと引く流れ。
酸は強烈にあるわけではないが、つるりとフレッシュに、しっかりと効いています。


純米と純吟の差はあるのでしょうが、去年のものと遜色ない仕上がりです。
これを見ると、純吟もそこまで引っ張らないで早めに飲んだほうが良いかもなあ。
こだまさんなんで、状態を見てのリリースで、ちょっと去年より早かったのはその辺もあるのかなと。
個人的には甘みも味わいもかなり出ているので、強めに冷やしたくらいが好きなんだけどね。
まあお燗は明日あたり試してみます。

しかし篠峯くらいちゃんとミネラル感を感じられるお酒は日本酒にはないですね。
この蔵がなぜこの味わいに至ったのかというのは興味深い。
もっと増えたら面白いんだけどなあ。
ワインじゃたぶんこれよりミネラリーなんてザラ。
それがいいとは限らないけれど。


2日目。
のっけからいいね、やっぱガスあるかな?
今日はバニラアイス香もでています、俺の好きなヤツ。
熟成にしか成しえない紅茶的にも感じる甘い香り。
もちろんそれに加えてミネラル的なたまらない香り。
それらと熟成による妖艶な最上級の甘みを引き立てるように酸が入り、フルーツ的みずみずしさがあり。
フィニッシュへ一筋のミネラルの光。
伸びやかに、酸がフォローして。
甘やかさが戻ってきて。
絶妙としか言いようのないわずかなほろ苦さ。
舌にチリチリと残るミネラル感の残滓が圧倒的に美しい。

タイミングによって微妙にですが結構表情豊かなので、比べるのはなかなか難しいですが。
いいですよ、去年の純吟と比べても全く遜色ない。
むしろ美化されたイメージを塗り替えるあたり、上回ってるんじゃないか??
どっちかというと熟成感が濃厚に出てクドくなる方を心配したんだけど、杞憂だったね。
そこがものすごくいい塩梅なんだよね。
ともすれば少し重くくどくなるような妖艶さを。
強く主張はしないけど、酸がクリアーで滑らかで、伸びやかにすいっと引っ張っていってくれます。
そこにエレガントなミネラルとその絶妙な立体感、煌めき。
ほろ苦みが僅かにきいて、ミネラル先行のクリーミィさも引き立てられてくるという。
うーん、どうも店主おススメの状態まで待てないんだよね(笑)
たぶん今くらいのほうが個人的には好みだと思うし。

うーんあんまり持ち上げると買えなくなるから下げたほうが良い?w
結構さあ、フリーライドする人も多いからさあ。
こういう流れで十四とか而今とか入手困難になったのかとおもうといたたまれなくてね。
気のせいならいんだけれど。
コメントでおススメ酒情報くれたら全然いいんだけれど。
普通日本酒ではありえないけど、氷温じゃなくても低温の保存環境があるなら毎年ケース買いしたいお酒。
一軒家ならね、地下セラーとまではいかなくても、日当たりのないところの床下とかさ。

日本酒は保存きかないからあまり買いだめしないようにしてるけど、熟成酒は買っちゃうんだよなあ
ゆきの美人1998&1999、木戸泉がワインカスクとシェリーカスク、こないだやったAFS2本。
さっきうっかりググったら出てきたブラックアゾラ2008&2009ポチっちゃったし。
その他もちょっとずつ飲むタイミングを逃したお酒がたまってくる。
去年のNEXT5とかマジでいらねーのに。
この櫛羅も3年以上、5年10年の熟成酒なんて飲んでみたいけどね。
例えばこれが磯自慢だなんだとなるとあるところにはあるわけですよ。
でもたぶん篠峯でその単位で寝かせてるお店はないんじゃないかな。
うーんやっぱり自分で一部屋かりてやった方が早いのかな?
実家ならスペースはあるわけだし、ホシザキのプレハブ庫とかいくのが真のマニアか?
3坪100万くらいで行けるらしい。
3坪ってどれくらいだ?
つか電気代が恐ろしいけど。
東京に実家があって相続できる人がうらやましい。

申し訳ないが天吹の裏生もとなんて今日は飲む気がしないな。
こっちをずっと飲んでいたいよ。
2/3行っちゃうから明日は他のお酒も飲まなきゃだけど。



3日目。
あべのあとの櫛羅、どうかな。
うーんやっぱり篠峯篠峯ですね。
このミネラルの流れはともすれば辛口って言われるくらい。
しかしうまいなー。
熟成の妖艶な甘やかさ。
といってもここまで綺麗な熟成はほぼないけれど。
そこに酸の出す果実味が加わるからね。
深い旨み感もあるという。
うーん、すばらしい。
ミネラル香に頭くらくら。


飲みすぎた後遺症で2日ほどお休みしていたので6日目ということになりますでしょうか。
いやー変わらないねえ。
むしろ熟成による妖艶さは少し後退し、香りからしてチョークのミネラル感がはっきり。
含んでもミネラル感がビシッとあるんですが、それとともにフルーティさがやや出ています、リンゴのような。
極々わずかに紅いというか茶色いというか。
そのあとからミルキーでくらくらする甘さがきて、ミネラルがほろほろキラキラ。
そのあとにまた甘やかな余韻。
あえて言えば少しボディ感が無くなって薄くなってきた感じはあるが、これは飲みやすくなったかどうか人によると思う。
しかし良い味わいですね。長らくコメントしていますが、販売店コメントのそのまんまだと思います。



5/19
こだまさんの言う通り(やりすぎ?)10日以上も引っ張ってみた。
栓を抜くとシュッと。
妖艶な香りがくっきり感じられますが。、あいかわらず綺麗でヒネなどはパーフェクトにゼロ。
クリーミィさが強い感じです。
クリーミィさ×ミネラル香。
セメダインが出てる感じかな。

おお!
ガス無し。
つるりとした綺麗なタッチ、光沢がはっきりと感じられます。
揺らめくまろやかな酸の奥に、軽い熟成感の甘みと旨み。
まったりとした感じなんですが、それをやはり酸とミネラルがシャープに、まだまだ綺麗。
旨いっすね~余韻が美しい。
うまあまを伴ったミネラルの飛沫がやや辛くもありやっぱり旨甘くもある。
スローモーションでキラキラと……。




Tag:篠峯 櫛羅

COMMENT 6

Sun
2017.05.07
06:48

サンジュリアン #-

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篠峯イイですね

毎度です。
この一年駆け足で速醸の日本酒を飲んできましたが、ミネラリーでワインの様に飲める日本酒はここ千代酒造の篠峯と櫛羅のムロゲンだと気がつきました。先ず細身で甘過ぎず、喉越し良く、飲んだ時の足の長さ(多分 酸)がある酒は千代が一番、二番手は、篠峯を全体に甘く濃くした感じの仙介純米吟醸ムロゲン生 と重陽福娘の山田/雄町純米吟醸ムロゲン生 だと思ってます。どこも硬水仕込ですよね。
十四代、而今、花浴陽などはミネラル感が足らず酒自体がクドく感じます。
ワインのミネラルと酸味は赤も白も土壌に含まれる石灰質から来てるので、日本の土壌は元々石灰質が少ないので葡萄もミネラル感は無いです。例:甲州の白
増して田圃で作るお米にはCaは含まれていない筈なので、仕込み水が硬水の酒蔵でないとミネラル感は感じられないと思います。
更に今は軟水仕込みでフルーティな酒がブームですから益々ミネラル感のある酒は少ない気がします。

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Sun
2017.05.07
17:02

日誌係 #-

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Re: サンジュリアンさん


毎度どうもです!


>>ミネラリーでワインの様に飲める日本酒はここ千代酒造の篠峯と櫛羅のムロゲン

ワインをやることで僕もようやくこれが本当の意味で理解できました。
これだけミネラリーで酸もあるお酒は他にはちょっと思い浮かばないですね。
やっぱり次点で長陽福娘が来るのもわかります。
恐らく今回やった熟成バージョンはサンジュリアンさんからするとクドく感じるかもしれません。


石灰質からくる強烈なミネラルは、日本酒ではどうしようもないですよねえ。
だいぶ食文化も変わってますし、日本酒自体も華やかで甘いものが増えているので、逆説的に今後もっとミネラル感のあるお酒が求められそうな気はするんですけどね。
いっそ水に頼らずにミネラル添加の酒とか無いかな(笑)


最近飲んだ中でミネラル感がはっきりわかるのというとやっぱり澤屋まつもととか。
これも硬度75らしいので日本ではやや高めですよね。
あとは意外と会津娘。

http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1508.html
これは純大で甘さも華やかさもありましたが、今にして思うとかなりミネラル感がはっきりあったような気がします。
良さそうな商品があったら今年も1本か2本やりたいですね。







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Sun
2017.05.07
19:45

サンジュリアン #-

URL

硬水

毎度です。
灘が硬水、伏見は軟水は有名ですよね。
山形政宗のHPに、ここの仕込み水が硬度120 と書いて有ります。
因みに全国平均は50だそうです。
山形政宗にもミネラル感は感じますが、篠峯の方が細身でワインぽいですね。

この硬度はアメリカ硬度で一般的な分類では、
軟水
0 - 60未満
中程度の軟水(中硬水)
60 - 120未満
硬水
120 - 180未満
非常な硬水
180以上

Edit | Reply | 
Sun
2017.05.07
21:24

日誌係 #-

URL

Re: 硬水


あーたしかに山形正宗はそんな感じですね。
篠峯とは少し違うサラッとシルキー&バナナ系で静岡吟醸みたいな雰囲気もありますがミネラル感はありました。
雄町 袋採り直汲み、雪めがみあたりは好印象でした。
久々に飲んでみようかな。


山形正宗というと、イメージ的にちょっと近いのは石鎚ですかね。
いささか地味な酒質ですがキラッとミネラルの流れを感じるようなお酒で、例えば白身の魚なんかと合わせると生きそうな感じ。
今調べたらやはり中硬水で硬度100ちょいだそうです。


ただし硬水といえば風の森でしょう。
硬度214の超硬水で、おそらく日本でこれほどの硬水で造っているところは他に無いと思います。
篠峯は中硬水らしいですが、この2つの蔵はどちらも御所市ですぐ近くですからね!
この2つの蔵の近くで、百楽門というお酒もあります。
水を頼りにチャレンジしてみても面白いかもしれません(笑)



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Mon
2017.05.08
20:37

愉快者 #-

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昨年の感想日誌さんの記事から気になっておりますが、篠峯をある程度飲んでからと決めております。あと熟成にも理解がないとなんて決め込んでおります。
来年こそいただきたいですねー。

Edit | Reply | 
Tue
2017.05.09
09:48

日誌係 #-

URL

Re: 愉快者さん



いやーこのお酒に関しては熟成うんぬんは全く気にしないでいいと思いますよ。
ヒネ感がない良い熟成酒でも、たいていはナッツやカラメルが心地良いという意味ですが。
このお酒に関してはそういったものすらないですからね。
独特の妖艶な甘さの薄衣はまとっていますが、酸もミネラルもありますから。
生で1年寝かせてこの熟成というのは他にはほぼないでしょう。
逆にこれがダメなら本当に熟成酒は無理ですね(笑)

通常の篠峯を飲んでから、というのは良いと思いますが、同時に飲んでも楽しいかもしれませんよ。
とくに香りや甘みの強いろくまるじゃなくて、そのほかのやつ。
あと最近出たBrancとかもいいかもしれません。
ややドライでスリムなミネラル&酸が基本で、その延長にこれがあるという感じでしょうか。
激押しなので、来年はぜひ!!


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