【719】あべ FOMALHAUT 生 2017


僕の中で去年一番ブレイクしたお酒といっても過言ではないあべです。
今年はすでにいくつか商品が出ていたんですが、あまりそそられるものが無くてね。
なんかみんな本筋からのアレンジ的な商品説明なんだもの。
去年の純吟と純大の直汲みがよかったので、とりあえずソレ待ちでいいかなと。
出なかったらまた考えますが。

その代わりに新商品が出ていたので買ってみました。
去年SPICAという白麹を使った商品をやりましたが。
★(スター)シリーズということにして1等星の名前を冠してちょっとチャレンジングなお酒のシリーズを展開するみたい。
白麹のSPICA、低アルのVEGAに続いて、今回は貴醸酒のFOMALHAUTだそうです。
前回の作品といい、シリーズを通してちょっとワイン的なエッセンスも意識しているのか、食後のデザート酒を意識した味わいのよう。
つまりは貴腐ワインですね。
ちょうどこのまえ貴腐ワインをやったのでそれとの比較でイイかなと思いまして。



20170509_074058~0120170509_074114~01


まあとりあえず飲んでみましょう。

あれ、初っ端は酸を感じる立ち香だけど?
甘さは感じず、それこそ寝かせてないシャープな篠峯なんかに近い香り。
だんだん不思議なニュアンスが出てきます。
トロピカルマンゴー、グレープフルーツ、さらに赤いベリー。
ほろ苦さもあるのか?

おっ、こりゃウマいな。
面白い。
あまり貴醸酒を飲んだことが無いんですが、たぶん少し違うテイストですよね。
やっぱりこの蔵は面白い。

まず含み香が極めて独特。
やっぱり特有のトロピカルな要素を引きずってるのなか?
あえて言えば飴のような香り?
いや、砂糖たっぷりしゅがしゅがなグレープフルーツ、赤いワイルドなベリー。
少し苦みのような物があって、それが良いし、確かにこの時点でちょっと貴腐っぽさも感じます。
そういうと嫌な感じに聞こえるかもしれないけど、ふわっと鼻に抜けていくようで、独特のニュアンスが心地よいです。

とろっとした滑らかさはあるけれど、重くはない。
むしろクリアーで、クリスタルな輪郭。
その中から純度の高い甘みが出てきます。
やはり蜂蜜か、花の蜜か。
エッジィでもないし太くもないけど、ハイトーンの酸が薄くきれいに酸が溶け込んで、蜂蜜レモン。
また重さやくどさを感じさせずに飲ませてくれます。
僅かに感じる苦みも程よく、この辺も本家の貴腐っぽい。

面白いね、やっぱりこの蔵はいいよ。
冷やして飲むと、レモンシロップをかけたかき氷みたいな?

今回はカネセさんのコメント通りだな。
SPICAの時はブログでピノノワールの余韻……とか書いてあったけど正直それは無かったって。
ちゃんとしたブルゴーニュを飲んだ後ならそれは断言できる(笑)
ブドウ感がある、という意味ならわかるけれど。


余談はともかく、良いね。
もう何度も言っていますが、この蔵は飲めばあべだとわかる個性がある。
やっぱり甘々なグレープフルーツ、トロピカルにバナナやマンゴー。
まあみんながどのスペックの花陽浴のんでパイナップル!っていうようなもんです。
甘みは密度あるがクリスタルでキラキラ。
酸味の綺麗な流れでスイスイ飲めます。
ほろ苦みが立体感をつけて、少しタンニンのような余韻感も出すあたりとかね。

ここで見返してみると、SPICAも純吟直汲みも純大もやはり通底するものがあることがはっきりとわかります。
微妙に赤っぽい果実のカラーとか、タニックさがあるのもやっぱり同じ。
甘いしそこまで酸はないけど、最近でいえば黒澤に近い感じも出ますね。
赤いベリーと、透明でトーンの高い酸がきゅいーんと引っ張る感じ。
その部分では軽快さもあるんだよね、最高だね。
ほろ苦さはグレープフルーツの白いわたみたいな雰囲気。
そこまで苦くないけど香りだけ、みたいな。
これが甘さとマッチするのが良いんだわ、それもこの蔵の他の酒にも出てくるところ。

いや、これ良いぞ。
蔵元は寝かせてみたいなこと言ってたけど今の時点で全然最高。
追加注文しようかな。
デザートみたいなこと言ってたけど普通に3合4合行けちゃうくらいスイスイ。
食前食後はもちろん食べながらも行けるって。
ちゃんとすっきり。

やっぱりこの蔵はセンスいいなあ。
らしさをまたワインリスペクトな商品の中で、しっかり融合させて表現してくるあたり絶妙、
飲めばわかるってば。

そりゃ貴腐と比べたらパワーやポテンシャル、酸の質量や純粋なフルーツ感は負けるけど。
ちゃんと、ぽいんだよ。
甘みの濃さとか、酸とか、苦みとか。
そして香りまで。
たぶんすごい勉強してると思う、ここの6代目は。
若手で押すなら断然ここですね。

いま酒屋開業するなら無からずお取引をお願いする蔵です。
甘口系最高峰。
ぶっちゃけ栄光富士とか買ってるヤツ見下してます。
ハッキリ言っておこう。
こないだ店で飲んだ十四代龍月双虹SP生酒バージョンより、こっちのが好き。


さてさてこっちもあまりにテンションが上がった反動で飲みすぎてしまい2日ほど休んでいました。
なので4日目。
んー不思議な味w
すこし独特の苦みが出ていて、そのあたりなんかもちょっと貴腐に通じるところもあるんだけれど、なんか砂っぽいようなニュアンスがあります。
ただそれともともに感じたことのないようなフルーツ感も感じる、うーん、今日はありえないくらい甘く甘くしたスモモ?
コクのある甘みといい、ちゃんと酸も混在しているあたりとか、面白いお酒です。
1日目でほぼ飲み尽くしちゃってたからあれだけど。











Theme: 日本酒
Genre: グルメ
Tags: 

Comment

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Leave a Reply










Trackback