もう正月という感じでもありませんが。
島根の王祿。
2007だから19BYかな。
全てにおいてトンデモスペックで王祿らしく期待大。


これまであまり感じたことのない上立ち香。
王祿っぽい甘旨酸を感じる香り+木のような少し枯れた香りかなあ。
ヒネ的な熟成香は感じない。
含むとたまらない滑らかな口あたり。
やはり枯れたような穏やかな香り+仄かな甘さが。
豊かで複雑な旨みが雄大に広がり、酸がゆらゆらと顔を出す。
うむむ、これは凄い。
ジャンルが違う。
このようなお酒作っているのは秋鹿とか数えるほどしかないと思う。
圧倒的存在感。
ワインで偉大な〜って表現を見るがまさにそんな感じ。
これこそ冷やしすぎ厳禁。
懐深い甘みがでてきて、旨酸と溶け合いシンフォニー。
重厚なようで軽やか。
これだけ複雑なのに荒くない。むしろ品がある。
滑らかに喉に流れ、深い余韻。
時間が経つにつれ香りも味も円やかな甘みが出てくる。
どんどん軽やかで、ほわほわとした酒質に。
このくにゃんとした甘酸、軽やかさ、枯れた奥深い旨み。
喉に流れる瞬間には清らかさえ感じる。
ちょっとこれはヤバい。
どのくらいヤバいかというとアテがまったくすすまないくらいうまい。
一ヶ月後の誕生日に飲むべきだったか。
間違いなくこれまでのBEST3に入る。
あとでちょこっとだけ燗つけてみよう。
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