【756】磯自慢 大吟醸28 ノビルメンテ 28BY



うっかり買ってしまった磯自慢ノビルメンテです。
これでもワインやウイスキーに比べれば安いですよ。
まあコスパなウイスキーのが度数の分いいかもな。

去年、伊勢志摩サミットに合わせてリリースした新商品になり、今年で2年目だったと思います。
アル添の大吟で、磨き28と磯自慢では最も磨いているお酒です。

不安があるとすると昨年末にやった中取り35が、明らかにその年に飲む造りではなかったことくらいでしょうか。
ブルーボトルは普通に飲んでおいしいですし、これも大吟でこの時期に出しているので、大丈夫だと思うんですけどね。


米は当然、東条秋津のAAA米。
これは特A地区の中でも最高のお米ということで、蔵元が勝手にAAAとしているだけですが(笑)
酵母は自社の酢酸イソアミル系となっており、まあトラディッショナルな静岡吟醸ということでしょう。
日本酒度が+6で少し高め、酸が1.2と低いのはこれまた静岡吟醸の特徴です。






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どれぇ。
おお淡いなあ~。
ただ流石に大吟なので、繊細ですが香ります。
メロンやマスカット、わずかにイチゴやライチ。


味わいの線が太くはないので果実水系です。
ただ磯自慢ぽいなと思うのは、クリアでつるつるなんですが、突き抜ける透明感やキラキラではなくて。
かるーく美しく薄靄がかかっているようなイメージだというところでしょうか。
つまり米からくるのか造りからくるのか不明ですが、独特の観高級酒ならではといって良いミルキーさを感じます。
細いんですが、強くしなやかに、確かにあります。


ああ、これは値段相応かはともかく、普通に楽しめますね。
良い出来です。
香りと、低いんですが全体がきれいな分だけ酸も感じられる、このクラスならではの設計。
きらきら、フレッシュでその中からわずかな甘みが深く妖艶に開いてきて。
すこしほろ苦さと、前述のしなやかで上品な旨み。

という感じかな。
開いてきたらもっとよくなってきそう。


まあただあえて言えば磯自慢はブルーボトルでいいですよ。
あとはやっぱり綺麗な造りなんでね。
熟成酒なんでちょっとジャンルが違ってきますが、よく比較される高級酒でいえば、梵のほうがわかりやすく美味しいのでそっちからどうぞ。
磯自慢と比較するのは黒龍になるでしょうか。
久しぶりに黒龍でもやろかねえ、しずくとかやってねーし。


でもまあこれはこれで良いんじゃないですか。
たいしたことねーなと思う人も多いかもしれませんが、らしさは出ていますし僕は結構好きですね。
磯自慢というのは日本酒界における歴史的な名品として、飲んでおいて損はないと思います。
たとえば黒龍なんかは造り手が変わってますし、まあ開運なんかは健在なので、磯自慢もそう味が落ちることはないと思いますが。
せっかくなんで多田さんが元気なうちにね。
日本酒界で名工と言われてる人も少なくなっているのでね。


あーでもこれは悪くない。
キレイで、別に低アルでもないんですが、軽いなあと感じるくらい綺麗です。
素晴らしい香りがあり、酸の明るいトーンがあり、その中から磨いたお米の旨さ。
すこしアル添っぽく苦みが出てるかな~という気もするんですが、きりっと程よい緊張感として寄与してるかなとは思います。
キレ感は辛くなくしゅぱっと行ってくれて。
温度が上がってくると滑らかさがぐっと出てくる一方ですこし辛くなってくるかな。
この辺のバランスは各個人が良いところを見つけて味わってくれという感じでややピーキー。
まあしかし品のある香り。

今飲んでもいいし、すこし寝かせてもっと妖艶さを出してもいい。
たぶん育てればベルベットタッチになりそうな滑らかさもありつつ、今はまだ少し若く程よくエネルギーを保っているというかね。
ぺたっとするんじゃなくて、程よい粒立ちや立体感をも担保してくれています。
香りは言わずもがな。

価格に目をつぶれば、個人的には楽しめるし、感じることのできるお酒でした。



3日目。
あっれぇ、なんかちょっと苦いような。
つか二兎の下位互換なような……。
別にアル添嫌いじゃないけど、ちょいアル添の悪いとこが出始めてるなあ。
滑らかですいっとした伸び感はあるけど。
甘みや深みが足りてないなあ。
酸の雰囲気はあるけど、当然低めだし結果として何が茫洋としていて、苦みと辛みのあるフィニッシュが目立つという。
特別香りや質感の高さも感じないしなあ……足はやすぎるぅ。



8月8日。
ぐんと香りが化けましたね。
磯自これだよなあ。
ブドウというか、ブルーベリーのような含み香。
清楚だが濃密な深い甘やかさ。
味わいも悪くはないけど、やはりアル添的な辛みというのか苦みというのか、ペラさはある。
その分疑似的なのかどうなのかわかないけど、ミネラリーなような凝縮感、エネルギー感はあるけれど。
でも酸も甘みも強いわけじゃないからねえ。つか酸なんて薄いし。

やっぱちょっと早飲みなのかなあ。
ここまで来るとピーキーでねえ。
磯自慢はブルーボトルあたりを試行錯誤しながら飲むくらいが良いと思う。
エメラルドとか水響華あたりも普通の範囲のハイクラスとしては楽しめるお酒だし。
中取り35がやりすぎなだけなんですね。
あれは本来はマニア向け熟成用なはず。
ノビルメンテはまあ、サミット2番煎じ?w
前のサミットの乾杯酒抜擢で味をしめちゃった的なね。
悪くないけどブルーボトルで十二分、金の無駄。


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Genre: グルメ
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Comment

  • お茶
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お久しぶりです。
ノビルメンテはなんだかんだ酒屋で見かける機会が多いですね。中取り35の方が見かけない…
聞いた話だとノビルメンテは、年2回出荷らしいとか。

私は細かいニュアンスを拾うのが苦手なので、こういう超高精米&高価格帯は中々飲まない、飲めないです。(なんだ、こんなもんかと思ってしまい、何故か負けた気分になってしまう)

しかし、開運の高価格帯は気になっています。伝波瀬正吉はしっかり味がのっていましたし、開運は今年バンバン賞を取りまくっているので…
この時代に静岡酒がこんなに賞をもらうと、「一体どうしたんだ!?」と逆に不安になってしまいます。

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Re: お茶さん



ご無沙汰です!
ノビルメンテのほうが歴史がない分だけまだまだ余裕で手に入りますね~高すぎますしねえ。
中取り35やアダージョは年末限定ですし、ほんとに手に入らないですね。
ほぼ飲食店の分だけで終了といった感じで飲む機会ないですねえ……。


いやあ~このクラスは絶対なんだこんなもんかってなりますよ!
これ2万ちょい位しましたけど、絶対におススメしません(笑)
一升瓶で1万円くらいですかねえ、ギリギリOKなのは。
4合瓶1万円のお酒で、一升1万のお酒の倍感動するってことはないですね日本酒は。


開運はここ最近もずっと良い状態をキープしているように思います。
むしろ良くなっているかもしれないですね。
去年やった愛山の無濾過生なんかも抜群に美味しかったですし。
最近香りの出にくい酵母のお酒が鑑評会なんかでも評価されるようになってきましたが、その流れじゃないでしょうか?
静岡酒はずっと昔からその流れでやってきているので当然といえば当然ですが……。
業界全体としても18号とか香るお酒への飽きがあるのかもしれませんね~。
静岡の酢酸イソアミル系で逆にハッとするみたいな。
やっぱりたまに飲みたくなるときありますもん。
第2次静岡酒ブーム、来るかもしれませんよw




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