【764】鶴齢 純米吟醸 愛山 28BY


鶴齢から愛山の純吟です。

いまや新潟を代表する銘柄になった鶴齢
さいきんじゃカタギさんからも、八海山や久保田よりも鶴齢!なんて聞くことも増えました。
僕はどうしてもいつでも飲めるなという気があるのでブログ登場回数は少なめですけどね。
だからラインナップもよくわかってなくて愛山なんてあったんだ、という感じです。
中心に来るのは茶色のラベルの山田55特純あたりなのかねえ。
個人的には雄町が気になりますねえ。

そしてなんと、“鶴齢の雪室”なる貯蔵庫が今年完成したそうです。
雪室での貯蔵は電気式と違い庫内の温度変化が無く、温度が一定で温度ストレスがなく味わい風味も良くなる、らしいっす。
雪の冷気を利用した、-5℃、5℃、外気温−5℃〜-10℃の3つの温度帯での貯蔵ができるそうで、容量1000石。
1000石となれば1年分の製造量をまるまる保存できるくらいなので、素晴らしいですよねえ。
秋鹿の社長さんが、熟成やるならそれくらいの容量の冷蔵庫がないとだめ!なんていってたという話を耳にしたことがありますが。
まさにその資格を得たということで、今後の展開が楽しみです。

東条産愛山57の一火。
火入れはパストライザー使ってるみたいで、きちんと設備投資している蔵元だなあと感じます。
この世には売れると社長とバカ息子がフェラーリ買う蔵と、設備投資する蔵の2パターンある。
当然信頼すべきは後者。
これ、自動の瓶火入れ機なわけですが、かなり高いらしいんですよねえ。
普通はアバウトにどぶづけ(お湯はったところに瓶ごとつける、それでも瓶火入れなだけマシ)。
これだと機械で温水シャワー浴びせて、さらにそのあと急冷(穏便に段階を踏んで)できます。
フレッシュさ、香気成分を残すことができるのと、機械のため温度管理が精密で品質が安定します。



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立ち香はしないのでぐいっと。


ああ、鶴齢っぽいですねえ。
パストライザーの話をしたからでもないですが、含み香も良好です。
基本的にはイソアミル、セメダイン系の蔵元であり、このお酒もそうですが。
微妙にラムネっぽさ、スカッと抜けるバニラっぽさがあって秀逸。
この辺は去年の開運の愛山にすこし通じるところが。
酸もやや高めあという感じで、すこしミカン?というゆおうな瞬間も。


味わいもおおむね良好で、またらしさがありますね。
程よく練れた、熟れたような甘みも感じさせつつ、柔らかな旨み、コク感。
全体的に円やかな旨口ですが、そこにやや高めか?という酸が涼やかで。
少しランクの高い、上品で洗練された純吟感を出しています。
やや苦みがあって、フィニッシュはスッとやや冷たく硬質なキレ感といったところか。

これ調べたら愛山初年度らしいっすね。
愛山使い立てってよく溶かすぎて失敗したりするもんですが、さすがっす。

あえていえば、これはこのお酒がどうというより鶴齢全般、またセメダイン系の純米によくあるのですが。
すこし粒子がつまりすぎてギシっと感じるというか。
そういったテクスチャの質感と、やや強いかなという苦み渋みをどうとらえるかでしょう。
それなりにあるんですよね苦み。


個人的にはもう少し柔らかくとろけるまで、夏越しあるいは年末まで引っ張って寝かせてみたいなという気持ちのあるお酒。
酸も程よくあるんで、いい感じにテロテロ蜜柑も入ってきたりすると最高なんだけど。
そうなると今見返すとまんまコレかあ。
今のややきつめに、美人系でしあげた状態と、少し寝かせた状態どっちがいいかは好みでしょうな。
なんか1本くらい自家熟成してみようか。
それとも雪室でそういった商品が増えてくることに期待か。
ただし現時点で十二分に楽しめるお酒。
お燗はまだ早いかなとも思うけど、そっちもイケるはず。
あまり熱くつけずにほどほどがいいかな。



2日目。
あれっ。
昨日も奥にちょっと感じてはいましたが。
リンゴっぽさにフローラルも、カプエチが出てますね。
味わいのほうも変化していて、まったり円やかというよりは澄んできました。
カプと、蜜っぽい甘みに、そこそこの酸。
あれえ鶴齢っぽくないな。
なんか普通の香り系の純吟みたい。
そこに苦みが入って、エキス感がやや舌に残るような感じ。
あまり良くないですねえ。
これはこれで好きな人はいるでしょうがらしくない。
やや強めに冷やしていることもあるのかなあ?
なかなか評価に困りますなあ。


1週間後くらい。
常温、室温で。
あっ、結構いい。
さくっと軽いけど、練れた円やかなアマウマ、コク感。
ああやっぱり鶴齢はこれくらいのほうが良いのですね。
酸もほどほどで絡んでグッド。
和食屋やすし屋で、これは良いね。
日本酒メインのお店でも後半に常温で出したいお酒だね。
やっぱり夏より秋口に飲みたいお酒。
熟成酒、までいかない絶妙なレベルでビターが入り、甘さとともにミルクチョコレート。
ゆるっと、でも確かに入る酸なんかもカカオっぽいんだよね。
常温で飲むとアタックとかキレ感がどうしても強く感じられちゃうんだけど。
これベースがエアリーなくらい軽いんですよね。
だからそこも気にならない。
甘み旨みもすこぶる気持ち良い。
これはうまいっすね。
昨今の流行りとは少し違う中で、でも古臭いネガティブがあるわけでもなく、きちんと自分の良さを確立してる。
明日あたりお燗でも。

















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Comment

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鶴齢の愛山、自分もいただきました。
これはこれで良いなぁ、と思うのですが…
折角の雪室だから、もっと長く寝かせてから出してほしかったなぁ、と思いました。2か月しか寝かせてないなんて、もったいない気がします。
今後、もっと半年・1年と雪室で寝かせたモノが出るといいですね。
ちなみに、そういう寝かせたヤツでは、最近のモノでは景虎の洞窟貯蔵酒が個人的に好きだったりします(^^;)

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Re: tkさん


おっ、飲むの早いですね~!


おっしゃる通り、僕ももっと寝かせても良いのになあと思います。
今年の5月に完成したばっかりらしいのでこれからでしょうね。
マニアとしてはただ熟成酒を出すのではなく、同じ愛山でも新酒と熟成の2タイプをリリース、なんてやってくれると面白いのですが。


そういえば景虎さんは洞窟あるんでしたね。
景虎も今更な気がして、もう10年近く飲んでないなあ、久しぶりに飲んでみようかな。
八海山も雪室もってましたし、新潟ならではなので、鶴齢さんにはかなり期待しています。



  • kt
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鶴齢のこれからは本当に楽しみですね~
八海山のような一年貯蔵(ちょうど今がその季節ですが)、三年貯蔵のような素晴らしい展開をしてほしいです。

景虎の洞窟貯蔵酒は年一回・11月あたりなので、まだまだ先なのが玉に瑕ですが。
普段の景虎はイマイチ好みではない(^^;)のですが、寝かせた洞窟貯蔵酒は、まろやかになって好みだったりするのです。

11月まではまだ大分あるので、今の時期に出ているモノとしては前述の八海山一年貯蔵とか、琥泉の氷温貯蔵あたりを当たってみようかなぁ?と、結構楽しんでいる今日この頃です(^^)

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Re: ktさん


景虎、八海山は昨今の地酒―部で扱われるような蔵ではなくもはや大手といった感じなので。
なおさら地酒蔵として、鶴齢に期待してしまいますね~。

とはいえ食わず嫌いはよくないので、景虎飲んでみます!
八海山は……数年前に金剛心をのんだたイマイチだったので(^_^;)
でもあの雪室貯蔵の白い瓶はカッコいいなあと思います。
琥泉の氷温あたりもいいですね~。

ことしはやたらと涼しいので、一足早くひやおろしてきな商品が欲しくなってきます。
程よく味の乗った日本酒のリリースが増えてくるのが楽しみですね!

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