【814】菊盛 純米吟醸 しぼりたて 29BY | 日本酒感想日誌

【814】菊盛 純米吟醸 しぼりたて 29BY


茨城県の菊盛です。
これ読みはきくさかりなのかな?
きくざかりだと他にタクドラの喜久盛があるけど。

またこの蔵は常陸野ネストビールの醸造元ですね、木内酒造さん。
ワインなんかも始めちゃったりしてね。
その意味ではもうとくに日本酒が売れる必要もない蔵なのですが、いいお酒造ります。
ともすればあちこち手を出しやがってなんて思いますが、最近はそういう蔵は日本酒も造り上手だななんて感じることも。

まるめちさんのとこ経由で、前回どっかの酒屋のPBみたいなお酒をやりました。
山田錦50のしぼりたてみたいなお酒で、ちょっと飲むのが遅かったんで熟しぎみだったんですが光るものがありました。
その1回たしか池袋西武のイベントでオリジナルを試飲したことがあったはず。
それも買おうかちょと悩んだくらい良かったんですが。

まあとにかく今回は割とレギュラーなしぼりたてです。
お米も酵母もちょっとよくわかりませんが、磨き55の純吟で当然無濾過生。
軽く自然にガスが溶存するタイプになります。



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うん、いいですね。
結構はっきりとガスがあります。
香りは控えめですが、ブドウ系統にややバナナ、少し青いメロンがわずかに、というくらいで含んだ時点で好印象。

味わいのほうは酸味が基調です。
最初からジューシーな酸味がきて、その中からナチュラルな甘みが出てきます。
甘みとしてそこまではっきりというよりも自然な薄味果実テイストで、良い旨み感につながっていくもの。
クリーミィさが立ち上り、そこから程よいエキス感で旨みを感じ、それとともにちょと甘いというくらい。

ガスを省いたら、この時期としては少しぽっちゃりめなのかもしれませんがそのバランスがグッド。
味わいの粒立ちというか、立体感がすごく気持ちよく感じられて、舌への刺激感が心地よく官能的に残る。
好きなタイプのガスのあるお酒ですよね。
わずかなビターさも秀逸で、ほかの味わい、甘みとか香りを引き立てるようなイメージ。
旨みもちょうどいいんですよねドライすぎず痩せすぎず。
クリーミィさと、粒立ち、霧が立ち上る立体感で、絶妙にトルクが太いというか存在感。

香の立ち方もすごく良くて、うるさくないんだけどきちんとあります。
各要素がきれいに混ざっていい感じのフルーツ感なんですよね。
18号みたいのとは違うけど、含んだ時とか全体の中の瞬間にはっとする香りのお酒で。
また中盤終盤でもそのまま綺麗に香ってくれます。

フィニッシュはあたりまえに良好。
ガスにのってスッとキレて伸びていくというか溶けていくというか、
フィニッシュの後姿は美しく気持ちよく、官能的といえる新酒です。
なだらかにすーっと遠いとこまで美しいシュプール。
ほどよい辛みというか存在感と甘やかさと最高。

これは文句なしにおすすめの1本。
あんま売ってないのがアレだけど、僕としては新酒の王道を行くお酒。
進みます。
たた栄光富士とかたかちよ好きとか言われても困る(笑)
而今とか花陽浴ならそれよりワンサイズ地味だけど十二分に行けると思う。
濃厚オリガラミスキーはまたちょっと違うけど。
ガスがあって、うるさくないけど程よく新酒っぽさもある澄み酒。
香の絶妙な出方、酸の気持ち良いトルクと、自然な甘み、クリーミィな旨み、フィニッシュの後姿。

うーん何度反芻しても素晴らしいですね。
いろいろな方向性がありますが、一つの完成形。
Sでもいいかな。
のっけからSというよりは、新酒Aやねというとこから始まって、何度反芻してもSつけなあかんかなとい感じ。
まあこれつけないとみんなAかSSのどっちかになっちゃう。

最近香りぶわっとはきつくなってきましてねえ。
ただやっぱり程よい香り・甘みとかガスは好き。
甘みは香りの演出とのバランスなんですけどね。
もちろんパワーある甘みは好きで、ただボリュームある香りはよっぽど細部までつめてないときついかなって感じなのかな。
それこそガスとかミネラルのシャープさがないとね。

このお酒でいえば全体にはクリアーだしスマート。
そのうえでやっぱり絶妙な香りの質感が静かなトロピカルで。
あとはクリーミィな旨みが立体的にわっと舞うというか立ち上る感覚が秀逸ですね。
このへんが近いところだとまあ白老なんだろうね、香りはちと違うけど。
とにかく吟味していけば吟味していくほど細部まで素晴らしい完成度。
フィニッシュなんかはほんとにうっとりしますね。
立ち姿とか波形とか。

今年俺が飲む中吟のスタンダードな価格帯でこれを超える新酒があるか。
たぶんないぞ。
果実感もいいんだよお。
まあ飲めよお前ら、飲め飲め。
苦情は受け付けます、ほかの人の話も聞きたいお酒ではありますけどね。
ほんとにおすすめ、抜群です。
進むので2合じゃちょっと物足りない。



2日目。
入荷のとこですでにやってますが補足。
これ西武池袋で試飲ができてそこで買ってきたもの。
これの他に、西武限定の生もと新酒と、それの1年熟成バージョンがあった。
生もと新酒も全然いいんだけど、ちょっと流行のそれこそ新政とかそっちに寄せたような乳酸ぽさを感じて。
このレギュラーのしぼりたての、少しある青さみたいのが逆にはっとするというか個人的にはこの蔵らしく好みかなと思いました。
ただ、これは買ってありますが西武限定バージョンの生もとの1年熟成バージョン。
これは良かった。
程よい熟成のコク感がでていて、そのうちやりますが個人的にもかなり楽しみです。

長くなりましたが、六歓のあとの2日目。
まったくタイプは違いますがやっぱいいっすねえ。
あえて共通するところを上げれば香りや甘みの程よさと、全体のきれいさでしょうか。

ただ昨日より甘みをはっきり感じます。
こっちのがさらに好きな人多いでしょう。
クリアーでタイトなボディラインに、ガスのメリハリもある中で。
これは僕は好きなんですが、少し粉っぽいようなクリーミィさの雰囲気が漂い。
そこからややトロピカルな香りと甘みが来ます。
それもハデハデケミカルじゃなくて、程よくタイトですこしそっけない。
クリアーさもあってそこに絶妙につるっと甘い雰囲気。

もちろんハデハデ甘々たっぷりジューシーも嫌いじゃなくてそういうのも欲しい時もあるんだけど。
基本のところで飽きずに、いつも冷蔵庫にあってほしいというのはこれくらいのサイズ感。
ガスの爽快感もありつつ、きちんとした幅もあり、クリーミィな旨み感とちょっとのビターな締めとか。
でも全体にトロピカルニュアンスが程よくありますよ。
酸も厚くはないですが、透明で綺麗にあって、色彩感も見せてくれます。
また少し粉っぽさと乳酸感で旨みも演出してくれるとこなんかもかゆいとこに手が届きますね。
個人的にはフレッシュ新酒系では今の好みの中の王道、ど真ん中を行ってるお酒。
もうちょっとアレが欲しいな、くらいはあってもみんな満足してくれると思いますよ、2日目は。
これがためだと、新酒方面ではちょっと好みが合わないかも。

菊盛&六歓の飲み比べはかなり満足度高いです、今年の中でも。
六歓もかなり良いのだが、このお酒はさらにその上に行ってるようにも思う。
かなり良い。


Theme: 日本酒
Genre: グルメ

Comment

  • まるめち
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どうもです。
おお、いつかは再挑戦されると思っていましたが、思った以上に高評価ですね。

つい最近、秋葉原のマーチエキュート内にこちらの木内酒造系列の角打ち、「酒+蔵 な嘉屋」ができたという情報を得たので、早速行って同スペックを買ってきました。
同店はスペースの関係か、取り扱い銘柄を相当搾ってましたね、菊盛以外は楯の川、阿櫻、そして栄光冨士(笑)をかなり集中的に入れてましたよ。
鈴木酒販もちょっと前に店出してますし、ふくはら酒店さんも一応徒歩圏内ですし、あの辺りは一気に調達先として充実してきたと思います。

とりあえず、感想書いたらまたリンク&トラバすると思うので、そのときはよろしくです!
(まあ、数ヶ月後になると思いますが…)

  • 日誌係
  • URL
Re: まるめちさん


ご無沙汰してます!
いつもちゃんと拝見してて、安芸虎はほんとけっこう良いんだよね~とか高知のアンテナショップはガチだよねとか思ってました。
タイミングが合わずコメントできずに申し訳ないです……。


そんなお店ができていたのですか~全く知りませんでした。
WEBみたら謎のセレクトですが全部きちんとそろえばかなり良い感じ。
三ノ輪の鈴木酒販が神田に出したのは聞いてはいましたがこれもほぼ秋葉原ですもんね。
空白地帯だったので一気ににぎわってますね~。
僕も顔出してみようと思います、情報感謝です。


このお酒は良かったです。
少し控えめではあるので、2月3月くらいまで引っ張っても、まるめちさんならかえって良いかもしれません。
こちらこそ引き続きよろしくお願いします!


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