【325】出雲富士 純米吟醸 佐香錦 無濾過生原酒 25BY

島根県出雲市から出雲富士

杜氏をなさっている蔵元後継者の今岡稔晶さんは東農大のご卒業。
卒業後は籠屋(秋元酒店)さんに就職し、都内の地酒事情にも精通しておられます。
就職して1年半がたつころ杜氏が急逝、蔵に戻ったそう。
現在は蔵人2名と今岡杜氏で年間300石ほどの生産量。

お米の佐香錦は島根県の酒造好適米。
改良八反流に金紋錦の交配。
硬いお米で味乗りがやや遅いらしく、一夏じっくりと低温貯蔵したうえでの出荷。
あとは写真見てください。

説明が長くなりました。
この時期ムロゲン、ということに加えお燗まで見据えたチョイス。
力強いラベルにまけない力強い酒質に期待です。


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立ち香は酸に、コクのあるいかに旨そうな感じの香り。
基調としてはセメダイン系なのでしょうか。
やはり寝かせたお酒という感じ。
しかしその中からバニラのような甘く芳しい香りも。
あえて言えばおなじ島根の王祿とかそっち系。


含むとめっちゃ旨い!
美味しいではなく旨い、ですね。
全体として非常によく練れた味わいで、調和がとれています。

とろみのある滑らかな舌触り。
まずはハリのある酸。
リンゴっぽいでしょうか。
そしてじわ~とまろやかなお米の甘ウマが広がります。
この甘みがすごくいいですね~果物&ご飯の甘み。
フルーティだけど滋味深いとでも言おうか。
ぐぐ~っと長く大きく膨らみます。
伸びがいいですね。
そして酸との調和が素晴らしい。
酸も浮くことなく、フレッシュでありながら伸びて混ざって。
クリーミィな旨み。
でも爽やか。

ほのかにリンゴとバナナが混ざったような含み香。黄桃?
酸もあってフルーティさもあり、ボリューム感はあるがくどくはなくさっぱり飲めます。
辛さやムロゲンにありがちな粗さもなし。
トロリと流れて、心地よいやや熟感のある余韻。

ジューシーさ、フレッシュさもありつつ、この時期らしいふくよかさ。
香りもそうなんですね、
この両立、バランス感覚は秀逸です。
本当に伸びやかで、雄大なお酒。
純米酒らしい旨みを、モダンなエッセンスで楽しめるお酒。
脱帽です。

お気に入り度は4.5/5.0
秋の味覚に合わせて飲むには最高の部類でしょう。


お燗。
当然熱燗。

ほっこりしたお米の甘うまみ。
クリーミィさ。
酸が爽やかなアクセントとして浮き立つ。
うまいっすね。
太鼓判の秋酒です。
Theme: 日本酒
Genre: グルメ
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Comment

  • まるめち
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ご無沙汰しております。
いつも記事は見ているのですが、それで満足してしまいコメントしてませんでした(苦笑)

出雲富士、全く同じスペックを私も飲みました、これは旨かった!
今年特に思ったのですが、正直中途半端な熟成感になりがちなひやおろしより、この時期の無濾過生原酒の方が魅力的なものが多い気がします。
管理は大変でしょうけど、もっと多くの蔵元さんにこういうお酒出して欲しいですね。

  • 日誌係
  • URL
Re:

ご無沙汰です、私もいつも拝見させてもらってます。


美味しいですよね、これ!
そういってくれる方がいて安心しました。

個人的には火入れは現状の品質を保つための手法で、お酒が育つのはムロゲンのほうかなと思っています。
蔵元さんにとっては冷蔵施設の容量とかの問題もあるんでしょうが、がんばってほしいですね。

これからもよろしくお願いします!

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