日本酒感想日誌

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【545】天領盃 純米大吟醸 四年の眠り

日本酒
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佐渡のお土産です。
ちょっとガス系のお酒が続いて飽きてきましたので。


天領盃です。
これで佐渡5蔵のうち、4蔵目ですね。
飲んでないのは真野鶴だけかな。

酒の陣とかにも出していた限定酒のようです。
24BYの純米大吟醸、その名の通り4年熟成。
贅沢ですね、そこそこしましたよ500ミリで2500円とかかな。
兵庫県さん山田錦35、火入れでしょうが原酒だそうです。
原酒なのに14度なんだ、はじめから造りを変えてるのかな?
たしかPOPに甘口を意識してからとか日本酒度-14とか書いてあったような。
うろ覚えだけど。
マジで限定らしくググってもどっこも出てこないんだよね。
佐渡汽船のお土産屋にはどこも置いてあったんだけど。



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色は極うっすらであまり熟成酒という感じではありません。
立ち香もややフルーティな甘めの香りがありますね。
いただきましょう。

んんっ。
含むと熟成感強めですね。
リンゴ系の爽やかな香りもありますが、そのあとから熟成香。
クセはやや強めでしょう。
チョコとかそういう感じじゃなくて、玄米茶みたいなニュアンスがあるんです。


味わいはいい感じですね。
ライトな仕上がりというか、かなりフルーティな甘みと酸です。
4年熟成とは思えないフレッシュさ、酸を感じます。
ただし熟成酒らしい滑らかさやまったりとしたコクも感じられます。
すこしミンティな、すっと清涼感も感じさせつつ滑らかなフィニッシュ。
このスムースで円い舌触りは熟成酒ならではの世界観でしょう。


やや含み香での、熟成のニュアンスは気にかかりますが。
それが苦手な人(=熟成酒がダメな人)でなければかなり楽しいお酒です。
さすがに美味しいですよ。
確かにトロリと濃醇、スイートで度数を上回る飲み応え。
でも爽やかさもあってね。
熟成酒の世界は面白いです。




余談。
僕の中で最も心に残った熟成酒といえばゆきの美人1999
3年ほど前のリリースですが、いまだに1本後生大事に抱えております。
でこのお酒が2年は冷蔵庫で、その後は蔵内の涼しいところに常温で熟成したらしいんですよ。

これに近いことをしているのが熟成酒に力を入れている群馬県は分福の蔵元さん。
色々工夫なさっているようですが、10年レベルの古酒で最初の2年は氷温、次の3年冷温、以降が蔵内貯蔵みたいなことをやっているらしいんですよ。
「香りは先に熟成するが、味は遅れて熟成する」から、らしいんです。

これが最近理に適ってるのかなあと僕も実感し始めて。
じつはこのブログに書かないで熟成酒をちょいちょい開けたりしてたんですが。
(ひとくち飲んでてんでダメで料理酒行き、なんてものがザラなので)
氷温で1年~2年くらいの熟成くらいだと、驚くぐらい香りも味も飛ぶというか綺麗になるお酒があるんです。
ほんとに、生酒でもともと香りも味もあるようなお酒でも。
その時点では全然つまらないんですけど。
で前述の手法というのは、いっぺん綺麗な状態で(嫌な香りが出ないように)落ち着けてそこから味をのせていくイメージなんでしょうね。

でまあ何を言いたいのかというと。
ほかの蔵もこの手法で熟成してくんねえかな~って。
黒龍とか磯自慢とか義侠とかどうやってんでしょうね?
この辺の手法が共有化されてある程度確立したら日本酒の世界ももっと広がってくると思うんだけど。

現状日本酒の古酒というのはオマケです。
売れ残りみたいな側面もありますし。
アタリハズレもあって、バクチ的であくまでイレギュラーな商品ですが。
そろそろ安定的にヴィンテージ展開する蔵があってもいいんじゃないかなあと。
まあいずれにせよ大規模な冷蔵施設は必要でしょうが。
今日はそんなことを思いました。




2日目。
ちょっと甘みが飛ぶのがはやいなあ。
そこまででもないか、少し落ち着きましたね。
ナッツ、カラメルといった古酒らしい香りがふわっと立ちます。
今日はビターさが感じられますね、これはこれで楽しいビターさ。
まあ高精白なんでもう少し綺麗に熟成してほしかったなあという気持ちはあります。
熟成の具合ってほんとに微妙で、古酒らしい風味でもうめええってなることもあるし。
難しいよねえ。



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