日本酒感想日誌

ARTICLE PAGE

【546】澤屋まつもと 守破離 山田錦 27BY

日本酒
  • comment6
  • trackback1

あーあーだめだよ日誌係くん、今日は休肝日じゃなかったの?
なーんて注意してくれる美少女が隣にいれば今日は飲まなかったはず。


飲みたいような休みたいような、そんな微妙なテンションのせいか。
なぜか、少し意図的に避けてしまっていたこの銘柄を選びました。

澤屋まつもとです。
人気あって、置いてる酒屋も多いですよね。
なんで避けてたんだけっけ。
醸し人九平次のとこで修業した~ってんでコネかなんか知らんけど一時期ばっときましたよね。
酒屋が飛びついたという感じ。
いつものことですがそれにちょっと懐疑的だったんですね。
まあまたあえて流行の酒質とは一線を画すクラシック路線ってこともあったかな。
でもそろそろ飲んでおかないとね。

守破離という看板の格安純米酒があって。
で守破離シリーズを立ち上げたんでしたっけ。
最近特A山田を使えるようになって、去年の年末にフラッグシップ的な奴だしてたね。
東条の西戸だっけ。
で今回のお酒はその中間、ミドルクラスのお酒。
兵庫県産山田錦50の純大です。
特Aではなさそうだな、書いてないし。
純米にしようかとも思ったんだけど、どうせならいいやつをね。



20160509_011116~01

20160509_011130~01


裏書きにガスが~なんて書いてあるので、静かに注ぎます。

含みましょう。
たしかに極々わずかにパチパチと。
ふーん火入れなのにガスあるってのは蔵癖なのかなあ。

ふむ、まあでもこれは悪くないね。
とくに飲食店では重宝するだろうなという感じ。
家で飲むのにマリアージュが~なんて気にするバカはいないだろけど。
クラシックモダンですね。
田中六十五とかあっち系かなあ。


柔かい口当たり。
含み香に吟醸香と呼べるような華やかものは無いですね。
ほんのりラムネ、セメダイン系か。
大人しいです。


仄かな甘みが溶け込んで、絶妙の柔らかく円い酸。
微妙に柑橘の華やかさがあって、和の柑橘っぽいイメージかなあ。
それを旨みが下支えしているんですね。
旨みとしてバーンとは来ないけど、コクが川の水底をゆっくりと流れていくようなそんなライン。
すこし温度が上がってくると、じわりじわりとゆっくりと広がります。
ミルキーさもあるが、ミルキーというよりは少しビター?
そしてパチパチとわずかなガスがあって、それだけじゃないんでしょうが良い口どけ、抜け感です。
そのあたり、程よい苦みなんかが少し飲み応えを感じさせるフィニッシュになっています。


うん、これはいいね。
まいったよ。


高級なお料理と飲んだら最高のお酒じゃないかな。
上品なダシとあいそう。
うーんそうだね、甘さ控えめな而今??
こんなこと言ったら怒られるかな。
でも料理にあいそうと言いつつ、お酒オンリーで1.5合くらいいっちゃってるよね。

これ原酒なんだって、原酒にしては柔かく軽く滑らか、しっとり味もちゃんとあるけど。
そして火入れだけども絶妙にフレッシュだ。
slowlyなテンポで広がる世界観。
本質はクラシカルだけど細部の仕立てはモダン。
程よいミネラル、静謐の中に静かなエネルギーが張り詰めた凝縮感。
うーんエレガント。



あーまいったな。
これは惚れた。
これで2000円切るんだったらこれは、日本酒通を語る人には一度飲んでほしいお酒。
初心者が一発目に飲むべきお酒ではないけどね。


ただ一つだけ。
特A山田錦至上主義みたいのはあまり好きではないです。
たしかに現状ナンバーワンなお米かもですが、そこまで絶対的にランク付けされるほど日本酒の世界は深まってない。
ワインの畑の格付けとは違いますよ。
そもそもワインよりも多様な造りが可能だと思いますし。
品種改良もまだまだ進んでいるし、栽培環境だってなにがいいのかわからんでしょ。
いまなんか普通の米なんて売れないんだから、農家にはもっと酒米づくりにチャレンジしてほしいですけどね。
例えば温暖化の影響なんかもありますよね。
ほんのちょっと前までは山田錦の栽培地の北限は新潟県上越市といわれていたのが最近では秋田県くらいまで北上してる。
それこそ特A地区の農家が温暖化で苦労してるって話もあるし。
何がどうなるかわかんないですよ。
まあだからこそ蔵元が酒米造りに関与してくってのはいいと思いますけどね。
そっちの方がノウハウとかも広がると思うし。



2日目。
ああ、きょうも旨い。
ほんのりリンゴやバニラといったニュアンスも僅かに感じる気が。
穏やかな甘みと歩調を合わせ調和する旨み、酸。
ほんとにこのslouwyなテンポと適度なミネラル感はうっとりしますね。
甘くはないけどジューシーだ。
ううん、これは美味い。
前述のハイエンドの商品を飲んでみたくなってしまいます。






関連記事
スポンサーサイト



Comments 6

temakinori  
隠れファンです!

いつも楽しく拝見しています。
いくつかの日本酒ブログを見ていますが、日誌係さんのコメントが一番分かりやすく、イメージが伝わってくるのでいつも参考にさせていただいています。

私は日本酒を飲みはじめて一年と少しぐらいの初心者なのですが、ほぼ家飲みが中心なので、色々な銘柄を飲みたくてもなかなか手を出せずにいます。なので日誌係さんの記事にかなりお世話になっています。

最近のお気に入りは
風の森 全般
賀茂金秀 純米吟醸 雄町&山田錦
多賀治 純米 雄町
で、甘味あり、ガス感あり、キレ良し(と自分では勝手に感じている)なお酒を好んで飲んでいます。

風の森は日誌係さんの記事から挑戦しハマり、残り二つはたまたま手にしたら口にあってハマりました。

(風の森以外の二つについて)日誌係さんの都合や好みがあるとは思いますが、日誌係さんの表現を見てみたいので、もし飲まれる機会があれば是非試してみてください!(そして日誌係さんの表現を参考に、似たような表現をしているお酒にチャレンジしてみたいです)

また、今回のような「田中六十五とかあっち系かなあ」的な似たお酒の紹介は色々試せない自分にとってはとても参考になっています。本当にありがとうございます!試してみます!

最近買って美味しかった守破離の記事だったので思わず初コメントしてしまいました。
勝手に読んでいて勝手なコメントしてすみません。。。これからも読み応えのある記事を楽しみにしています。

2016/05/09 (Mon) 15:27 | EDIT | REPLY |   
日誌係  
Re: 隠れファンです!

コメントありがとうございます!
こんなブログにもファンがいるのは嬉しい限りです。

僕の家飲み中心なんで、お気持ちはわかります。
なかなか冒険できないですよね~失敗はしたくないし。


風の森はもう僕がどうこういえるよな銘柄じゃなくなりましたね。
これかもの日本酒界を引っ張るような蔵だと思います。
うちのブログの読者でも風の森ハマったって人多いです。

カモキンはなんでか飲んだことないんですよね~人気あってけっこうメジャーな銘柄なんですけどね。
そこまでおっしゃっていただいたらやらないわけにはいかないでしょう!!

多賀治は十八盛ですよね、お目が高い。
ことのわという別ブランドがあって、そちらはブログでもやりました。
以前岡山に行ったときににごりを飲んで、実はそれ以来気にしているお酒です。
多賀治も気になっていたんですが、良いんですね!
久々にやってみようかな。


ああ、守破離は純米も良いんでしょうねえ。
この純大の山田錦はかなりヒットでした。


参考になるような記事の更新、また頑張ります!
ぜひぜひ隠れファンさんもまたコメントなど残していってください。
おすすめ情報や同じお酒を飲んだ感想など、とっても嬉しいです。
甘味あり、ガス感あり、キレ良しが好みということは、たぶん僕とはすごく気が合うと思います(笑
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m



2016/05/09 (Mon) 20:02 | EDIT | REPLY |   
お茶  

守破離に純米大吟醸クラスが出てたんですね!最近は澤屋まつもとのお酒は全くチェックしてませんでした。
守破離は純米の時も味の割に値段が安いなぁと感じ、試験醸造、実験酒的な扱いなのかな?と勝手に思ってましたが違うんですね…

なんだかんだ京都の地酒あまり飲んだ事ないですね。澤屋まつもと、玉川くらいかもしれません。
蒼空という銘柄も気になっていますがまだ飲めていません。
というか西日本全般あまり飲んだ事無いですね…
田中六五も地元で取り扱いが無いのでいまだに飲めず仕舞い…
そこそこ取り扱いが多い蔵でオススメ何かありましたら教えて下さい。


私の舌では特A山田なんてラベルに書いてなければ普通の山田錦と味の違いなんて全く気づかないでしょう。
一種のブランドものだと思ってます。魚沼産コシヒカリみたいな。(これもブラインドで食べたら魚沼産だと分かる自信は全くありません。)

個人的には特Aブランド使ったお高いお酒より、地元の農家さんの米、自営田で育てた米で美味しくお酒を造ってくれた方が応援したくなりますね。(ただ貧乏でお高いお酒が買えないだけということもありますがw)

2016/05/09 (Mon) 23:50 | EDIT | REPLY |   
日誌係  
Re: タイトルなし

そうなんですよ~ハイクラスが出たんです。
守破離の純米はド定番というか、まsない看板商品らしいですね。
安いもんなあ。


僕もそうなんです!
京都っていうと地酒が出てこないんですよね。
おっしゃる通り澤屋まつもと、玉川、蒼空、あとはせいぜい英勲とか。

言われてみればやっぱり西日本のお酒は、東日本だと手に入りにくいですね。
静岡なんて地元にいくらでも美味しいお酒ありますしね~。
どうでしょう、西日本で取り扱いが多くて……意外と紀土とか。
今の気分でいえば土佐しらぎくですが、取扱い多くはないもんなあ。


僕の舌でも特Aの違いなんてわかりません。
米の違いも無理じゃないかなあ、なんとなくそれっぽい味とかその程度。
造り手からしたら明確な違いがあるのかもしれませんが……。

地元のお米を使うことにはまったくもって同意見!
さいきんはそのような蔵が増えていい流れですよね!


p.s.
ツイッターで変なコメントをいいねされて恥ずかしかったですw

2016/05/10 (Tue) 21:12 | EDIT | REPLY |   
日本酒初心者  
これうまいっすね!

ちょっとビックリです。
お酒だけでも、食虫酒としてもいけますね。
他の酒米の守破離も呑みたくなりました。友人も満足してました。
而今 雄町 火入れも、全く別物ですが、美味しかったです。

んで、信者の自分は、ほしいずみ(日誌係さんの最初のレビューのやつ)と百春(最近のやつ)とを手配済み。

どうしても、購入の5割近くがこのブログの影響下にあり、もっとチャレンジしないとなーと感じる今日この頃(笑)

ほしいずみと百春は、楽しみで呑む日が待ちどうしいっす。

2016/08/04 (Thu) 22:13 | EDIT | REPLY |   
日誌係  
Re: これうまいっすね!

これはね、良いですよ!
喜んでいただけて何よりです。

ちょっと僕は食わず嫌いしていた銘柄だったので反省しました。
醸し人九平治んpとこで修業した、みたいな感じで出始めに急にプッシュされたんですよ。
なんかね~コネっていうかうさんくせえと思って忌避していたんですが。
飲んでみたらそりゃ売れるわ、という素晴らしいお酒でした(笑


ウチのブログの中でも、ほしいずみと百春を手配とはかなりの信者ですね!w
なんかちょっと申し訳ない気もしますね(笑
でも嬉しいです!
ぜひ、飲んだ暁には感想をお聞かせください。


2016/08/05 (Fri) 21:06 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply

Trackbacks 1

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
  •  澤屋まつもと 守破離 山田錦 純米大吟醸
  • 本日の家飲み 澤屋まつもと 守破離 山田錦 純米大吟醸       京都府京都市伏見区のお酒です。  外飲み経験は何度もあり、ブログでの登場は2回目になります。  前回は愛山利用の特別純米をいただいています、今回は看板シリーズと思われる「守破離」の山田錦ということで、何というかど真ん中スペックですね。  セレクトの利用は、割とこの銘柄を推してらっしゃる「日本酒感想日誌」さ...
  • 2017.11.02 (Thu) 19:02 | 酔いどれオタクの日本酒感想記