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日本酒感想日誌

【596】木戸泉 Afruge Macherie 2011

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ちょっと最近なかなかバシッと決まるお酒がないんですよねえ。
最近では開けたお酒があまりにも……、な場合には躊躇なく2本目を開けるようになりました。
贅沢はあまりよくないのですがね。
というわけでもう1本、変わり種です。
アフルージュ・マシェリとよむのかな?


千葉県いすみ市の木戸泉さん、このブログでは割とおなじみの蔵ですね。
ここにAFSという甘酸っぱ系の看板商品があります。
今でこそ、そういったジャンルのお酒も増えていますが、そのはしりと言えると思います。
平成13年からの醸造ということで、15年もの歴史があるんですね。
高温山廃一段仕込みという極めて特殊な製法で造られたお酒です。

流石に歴史あるだけあって、バリエーションには一日の長。
スパークリング、熟成、梅酒、最近は低アルのシングルカスクなんてものも矢島さんで出してたり。
そんなバリエーション商品の1つです。


基本は純米65のAFSです。
それを6か月間シェリー樽にて熟成、その後3年半貯蔵熟成、だそうです。
AFSなので日本酒度-25、酸度が6~7というおよそ日本酒とは言えないようなキチガイスペック。
あ、念のため言っておくと褒め言葉ですよ!w




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常温のほうがいいのかな?
とりあえず氷温で保管していたのでそのまま行きますよ。

立ち香はあまずっぱい、プラムや杏のような香り。
ただ流石に熟成酒できつくない、枯れたような熟成純米っぽさも。
そして樽由来の複雑なフレーバー。
カラメルやバニラなど。
次第に熟成香がはっきりと。


うおっ、これは良いねえ。
軽やかな口当たりから、ビビッドながら艶っぽく品のある酸。
シェリー樽由来か、微かなタンニンが官能的。
奥からドライフルーツやバニラの甘やかなニュアンス、わずかに赤い果実。
甘み自体は極々控えめで、適度なドライ感です。
ただ次第に、蜂蜜のようなニュアンスの甘さが控えめに優しく出てきますね。

うーんこれは面白い。
当然洋酒っぽいんですが、日本酒っぽさも確かにあるんですよ。
食べ物と合わせてもいけるけど単独がいいかな。
食前酒でも食後酒でも。
ナイトキャップにも。
バニラアイスにかけたらおいしそう。

ただこれかなり複雑さが出ているのがいいですね。
もう1本買ってあるので、秘蔵古酒リスト入りです。
もう5年くらい寝かせたら超おもしろそうだよ!
そこまで我慢できるかわからないけど。
ワイン樽フィニッシュのやつあるらしいんで買っておこうかな。
日本酒すきだけどウイスキーもすき、みたいな人にはぜひ。
古酒好きにも。
酸があるんで女性もすきかも。
あえて言えば甘くなくて、フレーバーが複雑な梅酒やね。


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3日目かな。
基本線に変化なし。
強いね。
これは本当に美味しい。
ヒネとか全然ないしね。
樽由来の香りと、適度な熟成感のハーモニー。
立ち香のバニラリーな感じにうっとり。
その分今日はカラメルも強いけど。
含んだときにスパイシーさは八角なんかも想起させる。
それでいて日本酒の度数で、さっぱり飲める酸基調のライトさ。
そしてタンニンの心地よいざらつき、赤い果実のニュアンスの甘酸っぱさ。
控えめながら蜂蜜のコクを思わせるニュアンスの甘み。
日本酒の新たな地平を切り開く、傑作酒です。
古酒好きにはたまらないけどな。
この路線で色々チャレンジしてほしいなあ。
ウイスキーばりに色々な樽で熟成してほしい。
むしろウイスキー熟成に使った樽とかね。
売れると思うけどなあ。
出資したいわ、ウン十万レベルなら。
クラウドファウンディングとかやらんかね?




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