日本酒感想日誌

ARTICLE PAGE

【643】澤屋まつもと 守破離 notitle 27BY

日本酒
  • comment0
  • trackback0

新酒もいいけれど、やっぱりこの時期は山田錦。
山田錦、特に高精白はこれからの時期本番。

ことし飲んで守破離の山田錦50が良かったので再び登場、澤屋まつもと
兵庫県加東市社地区にて完全有機農法で契約栽培された山田錦使用だって。
それ以外は非公開、ということで“no title”だそうで。
価格(¥4320)からすると磨きは50前後?


以下蔵元コメントです。(かがたやさんより)

『兵庫県加東杜地区の完全有機農法で育った山田錦で醸した特別な日本酒。いまはまだ、皆様に伝えたいメッセージたくさんあり過ぎてタイトルが決められず、名前は「no title」のままでリリースさせて頂くことになりました。今ある価値観では無く、守破離な視点で考える日本酒における本質的な「自然」「在るべき姿」を皆様に感じて楽しんで頂ければ何よりです。ただただストレスなく自然な姿で育った山田錦を想像してお楽しみ下さい』


こんなコメントもありました。(佐野屋さんより)

『今はまだ、この日本酒の個性が土壌にかけた手間暇からくるものなのか、農家さん手作りの有機肥料からくるものなのか、造った農家さんも醸した私たちもまだわからず、リリース時期がたびたび延びてしまっておりましたが、今季分の藤井さんの山田錦の収穫の目処が立ちましたので、名前は「no title」のままでリリースさせて頂きます。』





20161126_231805~01

20161126_231836~01




立ち香はブドウと、蕩ける白桃。
最近の中だと、東洋美人に近いか。
トラディッショナルなバナナもありますよね。
そしてこれは含み香で強く感じる瞬間があるのですが、クリーム。

全体の流れとして基本にあるのは柔らかくてスムースな水のライン。
そこにこの蔵らしいガス感(火入れでもバリバリ!)と、シャープなミネラル感。

さて問題は味わいである。
一言でいえば凝縮感がある。
甘みは香りを雰囲気としてまとう程度でごくわずか。
まず感じるのは少し厚めの酸。
そこから旨みに繋がっていくのですが、これが甘さ控えめなクリームのよう。
これはあまり感じたことがないですね。
たぶんこれと違う畑の山田錦比べたら如実にテロワールの差が出ているのではないか?という感じ。
ガスの粒とともに、飛沫を散らすようなミネラル感を断続的に放ちつつ、柔らかくすっと流れるフィニッシュ。




なかなか評価に困るお酒ですね!!
これパッとお店で出されてもなかなか評価しにくいと思う。
ゆっくりやったほうが良いね。
もしかしたら磨き50とかじゃなくて、むしろお得意の(?)磨き65とかかもしれん。
だとしたら磨き30で3年から5年熟成やるべきだな、この酒は。
少し温度が上がってくると、甘み、あとは味わいに太さを感じるようになってきた。
完全に冷えすぎ厳禁の酒。


わかりやすい美味しさでいったら全然ほかのお酒なんだけど。
世界観を感じるお酒ですね。
そもそも無農薬の米はストレスないの?むしろあるんじゃないの?とも思うけれど(笑
白桃やピノワールっぽい感じとクリームが繋がってくると、凄みが出てきます。
ベースはすっごくエレガントでとろみがあって上品に流れていくんだけど。
ガス感とミネラル感が、舌として本当に気持ちいい、もはや性的な意味で。
穏やかで優美な香り。
旨みは少し粗いかな?とも思うんですが、ハマった瞬間はクリームをベースにまじでうっとりします。
伸びやかだけど、芯が強い、一回り太い。
その余韻が長く残ります。
モダンクラシック最高峰。


しかしまあ大したセンスというか、目指す味わいが自分の中ではっきりあるんでしょうね。
これだけのガス感あるのは瓶火入れは当然として、その前からガスを残すことを意図してるでしょ。
蔵癖、というのは簡単ですがたぶん狙ってなにかひと手間加えてる?
甘みも意図的に殺しにきつつ、クリアーな中でわずかに感じさせる。
あとは旨みへスポットライトを当てる、焦点の当て方。
完成度はピカイチの蔵かなあ。
日本酒居酒屋じゃなくて、寿司屋か和食屋だなあこれは。


うまい!
新政より好き。
寝かせたらどうなるかね。
なにかかって寝かせてみようか。

お燗。
あんまり変わらねえな。
お燗にするにはもったいないし、まだ寝かせが足りてない。
とろみとほっこりな香りはますけど。
味わいは全く物足りない。
やはり冷やで、ちょっと高めの温度、15度とか、かなあ。
あえて言えば極ぬる燗。
やっぱ寝かせたくなってきますね。



2日目。
あれ、思ったより減ってるなあ。
部屋に小人さんが住んでいるのかな?

今日は最初からいいですね。
纏まったなという感じ。
ガスはまだまだあります。
いやあ旨いですね。
旨い。
グイグイいってしまいます。
緩やかな果実味をまとい、旨みがするりと滑らかに。
クリーミーかつほんのりビター?
そこにガスがある。
舌が幸せ。


4日目。
うっまいなあ、コレ。
ガスはまだまだ元気、火入れでこれは驚異的。
より明るく果実が出てきたような感じさえありますね。
ライトな乳酸テイストに、ガスとミネラルの発露、気持ちよさがって。
流れの中で自然に、絶妙に気持ちよく旨みを感じさせてくれる。


























関連記事
スポンサーサイト



Comments 0