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日本酒感想日誌

【682】松の司 純米吟醸 あらばしり 28BY

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no.682

なんかピントが合ってないな。
でも良いじゃないですか銀の袋、遮光的な意味でも実利あるし。
何回も言ってるけど、馬鹿の一つ覚えみたくカラフルな箔押ししてる蔵より全然いい。
袋を取ってもちょっとアースカラーっぽいような配色に“生”の緑の文字がいいじゃないですか。
センスのいい蔵ですよね。

えー前置きが長くなりました。
昨年末にブラックアゾラを飲んで素晴らしく良かった松の司です。
基本的には寝かせの蔵なので、この時期はこれか、楽のしぼりたてくらいでしょうか。

レシピ的には毎度おなじみの感じ。
地元の竜王町産山田錦55。
自社保存の金沢酵母。




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これはワイングラスにしようかな。
びちっと締まった恐ろしく硬い栓。

派手ではないですが綺麗な吟醸香。
柑橘やバナナの中から、バニラアイス。
メロンのようなわかりやすいフルーツも徐々に出てきますね。

お、うんめっ。
ここの酒はちょっと雰囲気が違う。
流行りのわかりやすささはないかもしれないが、明らかにオーラが別物。

するっと切れ上がってくるような、滑らかさのある最初のタッチ。
極めて上品なバニラアイス香とともに、静かな甘みが冬の澄んだ空気のように。
表面に酸がゆらゆらと光を指して。
甘みはハイグレード大吟のようなコクがあり、旨みへとつながる。
あー旨いなこの旨みは。
フィニッシュの後も素晴らしい余韻として残ります。
フィニッシュも入りの勢いそのままにスルッと綺麗に美しく鋭利さをもって切れ上がるような。。
雑味は極めて少ないお酒ですが、酸とともにわずかに新酒らしさ。
あとは極々わずかにピリッと来る感じかな。


これもまた非常に旨いですね。
基本は綺麗なんですが、凝縮感があります。
やはりこれが真に綺麗な形で仕上がるには、寝かせが必要というのは分かりますね。
まだ粒子がぐっと密なところがあり、ハイクラスとしての透明感と味わいを両立させるには時間が必要でしょう。
すっごく上質なんですが、パウダリーというか。
しかしそれでも並大抵じゃないぞこのお酒。
ただ漫然と新酒を出してるって感じじゃないです。
商売を考えた時に、この時期に新酒を出さなければいけないことはこの蔵にとっては苦しいところでしょうが。
パーフェクトに仕上げた商品を出してきますね~。


恐ろしく旨い。
すこしブドウ感が出てきましたか?
バニラアイスに、ちょっとマスカット、というか南国フルーツ的な香りがぐんぐん。

うおおおおおおお。
役者が違う。
この静けさ、時がとまるようなslowlyな流れ。
そこに奥ゆかしいフルーツ感ある甘みがあり、そしてしなやかな良い山田錦のパワーを感じる旨み。
瑞々しく若さもあるのだが、とろっと、そして程よい太さ円やかさ。
でもまだ少しだけ硬さや粉っぽいようなところもある、本当にわずかにね。
これは超々ハイレベルなところでの話ね。
酸もその他の五味と調和するような太さがあって、1本筋が通っていてきらっとします。
美しく静かにするっととろっと流れる。


あれぇ、松の司こんなヤバかったか?
気づくのが遅くなって恥ずかしいな。
とんでもない酒やぞ。
とても磨き55の中吟とは思えない。
この世界観と細部までに仕上がりは、その辺の大吟を凌駕します。
鳥肌ですね。

ありゃりゃこりゃ凄いわ。
その辺のミーハー女に飲ますなら前回の十四代選ぶけど、自分が飲むなら断然こっちだね。
ナニコレ、ブラックアゾラの片鱗もあるのでどうぞこっちから。
30になりようやくわかるようになったということなのだろうか(笑)
なんちゅう酒じゃ。
こればっかり飲んでるとわからないかも。
最近の流行りの路線、それもただ香るとか甘いとかじゃなくて、上質な流行り路線を飲んだうえで。
それらを駆逐する力のお酒ですね。
一気にスーパーマイフェイバリットですね。

行きつけの居酒屋でね。
2年くらい前かな、途中から取り扱いを始めたんですよ。
その店は、自分が訪問した蔵元じゃないと店で出さないという縛りがある店で。
美味しくてもポンポン出すお酒を増やさないんですね。
ちょいちょいは増やすんですが、出す酒を吟味するお店。
別にその時もそれ以降もそのお店で松の司を飲んだことはないんだけれど。
その時に、なんでこのタイミング、このラインナップで松の司なんです?と聞いた答えが妙に記憶に残ってますね。


『今だからこそ、あえてウチの店に必要な蔵だと思っています。』


ああ、なるほど。
今ならなんとなくわかりますね。


十四代の後にもう1杯。
バナナ家がかなり目立つようになりました。
やや温まりすぎか?
酔いも回ったのでまた明日。



2日目。
あー今日もいいですね。
どちらかといえば静岡吟醸系。
終始バニラアイスな香りがふわあっと広がります。
あとは柑橘に、わずかにマスカットとか。
あとから巨峰が出てきます。
ここまで来たらもう最高。

入りからフィニッシュまで精緻で滑らかなタッチ。
優しい甘み、コク感があって上質な旨み感へ。
ここがたぶんバナナ系のコク感で、温度が上がって開き過ぎになると少しバナナとしてはっきり目立ってきます。
その手前くらいがいいバランスかな。
ピークが繊細ではある。

そして程よい酸味とミネラル感。
ただ繊細、軽いんじゃなくて芯がある。
やっぱ、良い山田錦のお酒、って感じ。
でもこの辺のニュアンスがアタック感や雑味として感じられない。
素晴らしい質感で、ほんとにゾッとするというか。

その手前が好みだけれども、温度が上がってとろっとバナナになってきたところでも美味しいは美味しいよ。
ここまで来ると少しピリリとくるかな?
あとはビター感が少し。
それも気持ちいけどね。


ブラインドで新酒あらばしりって言われたら、ファッ!?ってなると思う。
素晴らしく旨いですね。
がぶ飲みしたい。
つかしてる。
そりゃもうこんなおいしいお酒、細かく利くのが馬鹿らしいもの!











6 Comments

アイオライト says...""
すごい絶賛ですね。これは飲んでみたいな。実は昨年、これの8年熟成を飲む機会に恵まれまして、かなり美味かったんですよね。熟成香が強めだったので苦手な人は苦手かもしれませんが、熟成&燗酒好きの自分としてはドストライクでした。それ以来ずっと熟成してないほうの味が気になってたんですが、これは絶対買いたくなりました。
2017.02.08 16:35 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: アイオライトさん"

これは良かったですね。
2日目はまだですが、1日目の2杯目3杯目あたりは抜群でした。

8年熟成はすごいですね!
この蔵は基本熟成に耐えるポテンシャルがあるので旨そうですね。
さすがに8年にもなると熟成感がガッツリ出ると思いますが。
大吟で2年3年ならまだまだフレッシュさも、というようなお酒です。

ぜひぜひ飲んでみて、感想をおっしゃっていただければ(笑)





2017.02.08 17:18 | URL | #- [edit]
アイオライト says...""
二日目も良かったようで安心。
ここは是非、燗も試していただければ!それと、残り1合くらいを常温で1ヶ月くらい放置するとか(笑)
(生熟お嫌いなんでしたっけ?)
でも、この感じからすると結構いい感じに育ってくれそうな予感がしたもので。
2017.02.09 13:14 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: アイオライトさん"

2日目もばっちりでした!
残念ながら美味しかったので全部飲んでしまいました(笑

自分は生熟もお燗も全然OKですよ~。
お燗はあまりやらないですけどね。

このお酒は全然お燗も熟成もいける酒質だと思いますよ。
同時にもったいない気もしますが。

2017.02.09 23:57 | URL | #- [edit]
Jo says..."おいしかったです"
この酒を飲む前に郷 の 誉 山桜桃とを飲みました。
香りは似ており、味は、このお酒がはるかに良かったです。
価格を考えたらりっぱなお酒です

先週、東京の居酒屋でお酒を飲みました
想天坊 純米 しぼりたて生原酒
来年に是非飲んでみてください
あなたの評価が知りたいです
2017.04.08 10:47 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: Joさん"

楽しんでいただけたようで、良かったです!
このお酒は本当にいいので、山桜桃あたりには負けませんよ~。
郷の誉も良いお酒ですけどね。
僕は黒吟か、花薫光がおすすめです。


想天坊、しばらく飲んでないですね。
まだ売ってるところあるかもしれません。
探してみます!!

2017.04.10 01:06 | URL | #- [edit]

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