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日本酒感想日誌

シャトー・トロタノワ 1999

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とある百貨店にて、

1本5万
ボルドー
今飲めるやつ

という条件で出てきたのがこのワインです。
正確には5万程度でというつもりだったのですが、5万までととられたのか、税込みで4万ほどのようです。


以下うんちくの受け売り。
ボルドー右岸ポムロールの代表的シャトーなんだって。
右岸だからメドックの格付けには入ってないんだけど、評価は高いんだよー。
それはシャトー・ペトリュスと似てるからなんだって。
シャトー・ペトリュスと同様のムエックス社の所有で、同様の造られ方してるんだよー。
作付品種は、10%カベルネ・フラン、90%メルローさ。
へーカベルネ・ソーヴィニョンはつかってなくてほぼメルローなんだね!
以上。


まーボルドーは格付けがはっきりしていて素人でもわかりやすいですよね。
中にはこのトロタノワのように格付けより評価されていたり、あるいはその逆もありますが。
僕のごとき小童でも有名シャトーの5や10は空でいえますし。
セパージュしてるから出来不出来のブレも少ないんでしょ?
ブルゴーニュなんて畑×生産者でほんとよくわからないもの。



20170416_204443~01


1~2時間前に抜栓しとくのよ、といわれたので1時間我慢しました。
ちょっとはやいけどもういいよね?
だってもうコルクが凄い良いにおいなんだもの。
安いワインでたまにあるような、ウッっとなるようなキツイにおいじゃないです。


濃いめの紫色。
よく古いのはふちがオレンジといいますが、そこまでじゃないような。


香り。
安いのである、酸がきつく立つんじゃなくて。
いやビビッドな酸もあるんだけど。
色んな香りがなだらかに間を埋めてくれるような感じ。

黒いベリー、たばこ。
ハーブかスパイスか杉か。
コリアンダーっぽいか?
ちょっとだけ、革、樽、土?
いいっすね~。


あーうめえな。
柔かい。
深い。
蕩ける様な柔らかく優美な果実味。
ふくよかで、コク感のある旨みがあり、そこにしっかりしたタンニンがうまく混ざり合う。
初めはまだ少し硬い、ざらつく、苦いかなと思いましたが。
だんだんきましたよ~。


ああ、これは美味いっすね。
素直に鳥肌。
すばらしい。
果実味、酸、タンニンが蕩ける。

また香りが全然違うんだよね。
なんだろうなあコレ。
ただプラムがカシスがベリーがって感じではない。
全くもって違う。
深いコク感というか、ただ酸っぱいだけじゃなく全く違うニュアンスがありますね。


あーこれは全然違うね。
安ワインとは全く違う。
このブログで過去にやった、ラグランジュ2002とかと比べても違うし。
こりゃ日本の若いワインなんてゴミですね。
ごめんなさい。
違う飲みものです。
本醸造と大吟醸くらいは違います。


果実味の豊かさ、広がり。
全体の柔らかさとタンニンの溶け方。
奥にある甘みと、味わい深い旨み。
もちろん香り。
全然違う!
凝縮感!!
赤ワイン冷やすんじゃねえどアホ、というのを実感しました。
また温度、状態によって味わいが違いますね。
軽く冷やしてさっぱり、適温でベスト、少し時間がたつとパワーと重厚さがはっきり。




でもなんとなくもう1段上2段上がありそうというのもわかりますね。
スケール感とか、あるいはさらに味わいが開いて完全に渾然一体になったらそれはもう最高でしょう。
いや買えないけどさ。


ちょっと邪道だけど、ゴルゴンゾーラ・ドルチェなんか舐めながら飲むともう幸せ。
ゴルゴンゾーラってイタリアなんだっけ?
フランスの青カビだとロックフォールなんだっけ?
あー本当にチーズと、オリーブオイルのバケットだけでいいっすね。
そりゃチーズの勉強するのわかる。


なんかたぶん一応、伊勢丹の人は飲みやすいのを選んでくれたのか?
もっとガチッと荘厳なのがありそうというのがわかりますね。
その反対にもっと繊細なのも。

なんかまだ熟成いけそうなような、逆に少しピーク過ぎてるような。
そんな感じも。


あー。
たぶんブドウの品種の違いくらいはすぐわかるようになるな。
ヴィンテージの違い、テロワールの違いがわかって語れるようになったらカッコイイけどねえ。
安いワイン買いそろえて試せばわかるようになるのかな?


まあ価格についてはいろいろな意見があると思いますが。
現状オークションで十四代飛露喜而今あたりを買うよりはずっと良いでしょう。
3000~5000だったら別ですけどね。
また違った楽しさはありますが、世界観の深さとか重厚さは流石にワインには完敗でしょう日本酒は。

やっぱりこの辺と比べるには日本酒も熟成酒ですね。
ぎり勝負できるのは……ゆきの美人1999、松の司ブラックアゾラ、澤屋まつもとshuhari2014くらいかな。
梵とか石田屋とかは美味しいけど、ちょと勝負はできないね。

やっぱり日本酒はワインと歴史が違うなあ。
世界観の深さが違う。
まだそこまで深まってないし、行きついてもないから。
だってメドック格付けが1855年じゃなあ。
150年差があるんだもの。
例えば今年のヴィンテージの米の出来。
それも米の品種ごと、地域ごと。
蔵元の個性の体系化。
その辺が全くないし、伝統にもなってないし。
出来なくはないと思うけどな。
その辺をやる機関があってもいいと思うけどね。


1本行っちゃいたいところですが、1/4くらい明日に残しておきます。
でも結構ピーキーですね。
飲む前に軽く冷やしたんだけど。少し室温になれてきたあたりが最高で、完全に室温になるとちょっと落ちる様な。
今日あったかいからなあ。
昼は26度だったし、まだ室温20℃あるからなあ。






















10 Comments

サンジュリアン says..."1999 ポムロールとサンテミリオン"
トロタノー1999 ですか?

ここはペトリュウスに比べてムラがあるんですよ。多分厳格な選別がペトリュウス程やっていないんじゃないかと思います。
実際ここに2005年にこの周辺に行ってみて土壌が全然違うのに気がつきました。ここは、粘土質の畑と砂礫の二箇所から出来ている。一方 ペトリュウスは全て粘土質の畑なんですね。
また1999年は1998/2000年の良作年に挟まれて 微妙なヴィンテージです。
同じ右岸のサンテミリオンの シャトーを1997-2000年 毎年プリムールで買って持ってますが、1998>=2000>>1999=1997 の印象です。
1997は熟してるが収穫直前の雨にたたられ薄められたのに対し、1999は未熟な青っぽさがあるので1996年の右岸特にメルロー主体のワインと共通した果実味の不足と渋みがある印象です。例外的にカベルネフラン主体のシャトーは良い感じですが、
そんな中で厳格な選別したシャトーの1999年物 特に左岸の格付けワインはお買い得ですよ。そして何より安い!
一昨年 手持ちの1993年のトロタノー15本 ワインの古物商に一本¥8000で売却しました。9本飲みましたが感動しなかったです。
余計な御節介ですが、ヴィンテージに関係なくトロタノーよりレグリーズ クリネの方が安定していてると思います。或いはクリネ

2017.04.18 23:40 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re:サンジュリアンさん"

密かにコメントをお待ちしておりました(笑)
色々とご教授いただければ幸いです。

なにせワインのワの字も知らないものでして……。
恐らくこういう買い方ではそこそこのものは出てくるでしょうが、本当にいいものが出てこないのは承知の上です。
デパートに行っても十四代も而今もないし、まして篠峯や仙介は出てきませんから(笑)


それにしても現地に行かれたことがある、というのが素晴らしいですね。
ワインの場合テロワールとヴィンテージが非常に重要だと思いますが、私はそこのところがまだ理解できていないもので……。
そのあたりが理解できるようになるまで、少しずつ飲んでいきたいと思います。
おススメなんかあったら是非押していていただけると嬉しいです!!



2017.04.19 16:57 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017.04.20 08:54 | | # [edit]
日誌係 says..."Re: サンジュリアンさん"

おっしゃる通り、トップダウンでいいものを飲むのが幸せですね!
なにせもう肝臓の限られたキャパシティーを無駄にできないですから(笑)


トロタノーとエシェゾーは、意外とトロタノーのほうがしっくりきましたね。
エシェゾーはちょっと若すぎるかなと。
美味しいんですが、酸がフレッシュにバシッとあって。
このワインは流石にハイクラスで他のところがしっかりしていましたが。
これのランクが、ぐっと下がってくると、僕の苦手な感じになってきそうだなと。
逆にトロタノーはわりといい感じで熟して、わかりやすく楽しいワインと感じました。


若い内は収斂性が高い、というのは目から鱗ですね!
本当に若いころはワインが苦手だったので、最近美味しいと感じるようになったのはコレかなと。
30になりついにワインにも開眼しそうで困ってしまいます(笑)


おススメワイン、ありがとうございます!
さっそく買ってしまいました。
値段がお手頃で、またいい具合の古さなので楽しみです。
これからもよろしくお願いします。



2017.04.20 18:28 | URL | #- [edit]
サンジュリアン says..."ボルドーがお好きですか?"
毎度です。

ブルゴーニュとボルドー ワインの王 と女王 ですね。
もう気が付かれてると思いますが、ボルドーには大きく二つの異なるタイプがあります。
つまり左岸(メドック)と右岸(サンテミリオンとポムロールが代表)
そしてその中間的なグラーブ(ぺサック レ ゴニャン) 簡単に説明すれば、左岸はカベソ(カベルネ ソービニオン)主にメルローが従、右岸は殆どメルローで僅かにカベルネフラン(カベソより渋みが少なく草っぽい)、グラーブはカベソとメルローが半々という感じです。

カベソのワインは若い内はスパイシーで渋く、熟成すると香り高く寿命も長い。一方メルローは若い内から飲めて口当たりが柔らかくチョコレートぽく滑らか と本には書いてあります。
まあ、大体そんな感じですが、シャトー毎にスタイルが違うのでメドックでもメルロー主体で若飲みできる所があったり、サンテミリオンのオーゾンヌの様に若い内は細身で渋く最低20年寝かせないと旨くない というのもあります。

メルロー系で今飲むなら、サンテミリオンの1998/2000/2003/2005年 ボーセジュール ベコ(プレミア グランクリュ)辺りなら探せば¥10000前後で買えます。一押しは1998年です。
カベソ系 なら サンジュリアンのラグランジェ(日本のサントリーが所有)
理想的には1990年がベストですが、2000年以降のモノでも美味しく飲めます。
あとスーパーセコンドならレオビル バルトンが断然お買い得
1990/1995/1996/2000/2003/2005年辺りが狙い目ですが余りヴィンテージ気にしなくても外れがないワインです。
サンジュリアンは私が最初に好きになったAOCですので思い入れがあるワインエリアです。
ラフィットやムートンが在るAOCポーイヤックなら、 一押しがグランピュイ ラコステです。バルトンと同じくCPが高い 良いワインです。
1990/95/96/00/03 探せば見つかる筈でが、メドック全体に言えますが、格付けワインで若い内に飲むならオフヴィンテージ狙いも有りです。
余りオススメが無いのはAOCマルゴー 高い割にイマイチと言うのが多いです。

グラーブのワインは独特で葉巻シガーの様な香りがします。飲み頃はメドックより早く、滑らかでやや軽いのが特徴です。
オーブリオンが最高とされてますが、飲み頃のモノは10万超えます。
オー スミス ラフィット、ドメーヌ ジュバリエ 辺りが買い得だと思います。ヴィンテージはメドックと同じく傾向ですが、右岸と同じで1998年は良い出来です。

後は飲んで自分の好みを見つければイイと思います。


2017.04.21 12:41 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: ボルドーがお好きですか?"

毎度です!


まだボルドーが好きかブルゴーニュが好きかすらわからないというのが正直なところです。
ただしトロタノーを飲む限り、メルローは好きなタイプかなと感じました。
渋いものや若い物よりは、円やかな味わいを好むかもしれません。


やはりカベルネソービニオンは飲まなければいけないですね。
おすすめ頂いたレオビル バルトン、グランピュイ ラコステを第一候補としてみます。
マルゴーが高い割にイマイチ、といのは本物の愛好家ならではの貴重な情報ですね。
ネームバリューでうっかり手を出しそうなところなので。


クラーブ葉巻シガー、というのもまたそそられますね。
オーブリオンは厳しいですが、その下のランクは試していきたいところです。


的確な解説を頂き本当にありがとうございます!
しかしワインの世界は広いですね。
白や、ソーテルヌの貴腐なども興味があるので、色々試していきたいと思います!!


2017.04.21 19:14 | URL | #- [edit]
サンジュリアン says..."訂正"
オー スミス ラフィットじゃなく スミス オー ラフィットでした。訂正します。
最近 名前忘れや間違いが多くてボケの始まりかもと自覚してます。

因み グラーブ地区は白も多く作ってるので、同時に赤白買うという贅沢も有りかも? このスミス君の白も絶品です。
ドメーヌ ド ジュバリエは寧ろ白の方が値段高いくらいです。
お買い得の白ならカルボーニュも安くて美味いです。赤は軽いですが更に安い。
貴腐ワインならイケムでしょうが高いので、一押しはリューセック
http://winebeer.jugem.jp/?eid=126 イケムの1/5で買えますよ。
2017.04.21 19:36 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 訂正"

いやいや、それだけ次々にワイン知識が出てくればまだまだご健在でしょう(笑)


白ワインといって素人として思い浮かぶのはモンラッシェ、ムルソー、シャブリなどでしょうか。
そのあたりは一度チャレンジしなければと思っています。

でも甘党の自分としては白よりまず貴腐が気になるかなと。
ディケムは恐ろしく高価なので、おすすめ頂いたリューセックはすぐに買いたいなと思います!
ディケムと比べると素晴らしくお買い得に見えますね(笑)




2017.04.22 22:13 | URL | #- [edit]
サンジュリアン says..."白ワイン"
毎度です。

モウカンさんのプログにも何度も書いたので重複しますが、
白ワインで日本酒党にオススメしてるのはソービニオンブランSBのワインなのです。by26の篠峯生酒呑んで最初に思ったのはSBみたいな日本酒だなと思ったんですよ。
それも高いグラーブのGCじゃなくて、AOC ボルドーなど、
ロワールのSBとーニュージーランドNZの割りと寒冷地で作られたワイン。 辛口(日本酒の辛口並)でスリム所謂キリッとした味でフルーティ、でアクセントに軽い苦味があるんですよ。しかも値段が高くない〜¥3000 寿司に一番合うワインだと思います。
ロワールならAOCサンセール NZなら日本に入ってるのは外れはないと思います。
例えば、
NZ http://search.rakuten.co.jp/search/mall/ニュージーランド+ソービニオンブラン/
サンセール http://item.rakuten.co.jp/wineuki/838629/
どちらも自体呑んでませんので保証は出来ませんが、まあ冒険してもいいんじゃないかと思いますよ。
ボルドーなら安くて評価が高い モンペラブランがオススメです。
http://search.rakuten.co.jp/search/mall/モンペラ+ブラン/
当然温暖ならボルドーのモンペラが一番濃厚ですが、グラーブ地区のGCよりはずっと軽いです。
濃さで云えば、モンペラ> NZ>サンセール です。
ブルゴーニュの白はシャルドネですが、この葡萄自体はニュートラルで葡萄自体の風味(ワインでいうアロマ)はSB(アロマは柑橘系)の様に有りません。樽香と熟成香と乳酸発酵によってブーケ(発酵香)が出る様です。
シャブリはムルソーやモンラッシェ系はコート ボーヌより緯度が高い分 スリムです。シャブリはシャルドネで作ったサンセール と思ってます。
因みにサンセールルージュ(赤)はピノノアール葡萄使ってますが、ブルゴーニュの赤より軽いです。
2017.04.22 23:13 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 白ワイン"

毎度リアクションに感謝です!


>>by26の篠峯生酒呑んで最初に思ったのはSBみたいな日本酒だなと思った


ほお~そうだったのですか。
なるほど、それはまた興味深いですね。
ワイン発→日本酒のサンジュリアンさんの感覚と、日本酒発→ワインの自分の感覚でそのあたりをどう感じるかはかなり興味深いです。
ここから試すのが正解な気がしますね!


ニュージーランドやチリ、南アメリカなどのニューワールドまでカバーするとなるとワインの世界は本当に広いなあと思います。
ボルドーのモンペラというと、「神の雫」という漫画でルージュが有名になったのを記憶しています。
ここであえてブランが出てくるのが面白いです。


しかし、まだ飲んでもいないのに、白ワインも一筋縄ではいかないですね(笑)
そもそもシャルドネ、SB、リースリングの3大品種(?)すらたった今把握したくらいです(汗





2017.04.23 04:06 | URL | #- [edit]

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