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日本酒感想日誌

【804】菊鷹 純米 Hummingbird 無濾過生 おりがらみ 28BY

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菊鷹ハミングバード。
今年ちょいちょい出てたおりがらみバージョンなのが良くも悪くもご注意くださいというところでしょうか。
レシピは毎度変わりますが商品構成は安定してるので、とりあえずひととおりチェックしいってる菊鷹
ことし1本既にやっているんですが、おりバージョンをつい衝動買いして寝かせておいた商品。
掛米に富山の雄山錦70、麹米に地元愛知の夢吟香60、金沢酵母という構成。

金沢酵母(協会14号)は結構つかみどころがない酵母。
イソアミル系なんて言われることもあるんだけど、使い手によってかなり表情を変えます。
主力で使っているところでメジャーなのは例えば松の司とか手取川だけど。
松の司なんかはハイクラスのものはリンゴ系の香りがはっきり出てますし。
あと意外なとこだと醸し人九平次なんかは14号主力だったはず。
あそこは柑橘にややトロピカルな香りなんても言われたりするんで、これだけ見ても蔵によるなというのがわかってもらえると思います。

あとは酸が低いといいますが、僕のイメージでは数値よりもしっかり感じることが多い。
それも結構しっかり骨格のあるもので、ハマると品格が出ますが、序盤はやや硬くギスギスするかなと。
少し寝かせた方が良くなるなというイメージで、松の司とかあるいは手取川なんかもやっぱちょっとそんな感じ。

まあ酸という意味でいうと、それをはっきり出しつつ全体に強さのある菊鷹なんかとは相性いいのかなあなんて思います。
菊鷹については前回抜栓後1ヶ月ほど引っ張りましたが、かえってそっちのがおいしいくらいで。
そういえば引退なささった日本酒ブロガーの日本酒ランナー様が、山本スペシャル押しでしたがそんなこと言ってたなと。
今回もたっぷり時間をかけて飲む所存です。
もっともっと寝かせてもいいんですけどね、それも山本スペシャルで日本酒ランナー様がおっしゃってたような。
日本酒ランナー様は金滴でも思い出しますね、その話は来年。



20171112_214910~0120171112_214920~01



開栓注意は酒屋さんが貼ってくれたもの。
ご親切にどうもです。
半年程度だけど生だからおりver.なのがちと怖いんだよなw

まずは上澄みから行きましょうか。
あーやべ、ちょっと味出すぎか?
ガスシュワシュワではないけど、あります。
ブドウ系に柑橘、そしてバニラ香。
乳酸菌飲料感。

あーでもいいですね、これなんぼでも行けるやつ。
バニラっぽい甘みもありつつ、果実様のジューシー感あり。
ガス感と軽い酸でスカッと切れる。

ややしっかりとエキス感があるのですが、小気味の良いリズム感がある酸でスカッと。
まためちゃ軽くトーンの高い酸ですよね。
この蔵は速醸でも十分ハイトーンで、山廃になると僕的にはいささかライトが過ぎるぞということなので。
今年ラインナップがぐっと速醸よりになったのはさもありなんといったところ。

含み香の表情が多彩ですね。
軽く苦み分を含んでグレープフルーツなんかも感じるし。
ややボリュームをもってエキス感を出てくるところなんかはマスカット。
ただ切れは良いですし、独特のニュアンスが長く余韻として残りますが悪くないですね。
少し苦みというかタニックというかなところがあるんですが、温度が上がってきた方がいいバランス。
甘みも出てくるし、酸味はきつすぎず、リンゴ酸やクエン酸もありそうで乳酸やコハク酸もしっかりしてそうな。
この辺はお燗にすればまた露わになりそうですけどね。


さて、おりを絡めて。
まあそれなりに濁るので、うすにごりとおりがらみの間くらい?個人的なアレですが。

うーん、オリがあったほうがいいんだよねえ(笑)
グレープフルーツから甘やかさがでてブドウっぽい香りがフルーツ感満載。
艶やかでジューシー。
苦みはこれガス由来なとこありますね、少し抜けてくることに期待。
ガスの分ややドライなテイストになっちゃうんだよね。
ただオリのほうがいいというのは、エキス感と酸を、おりがなだらかにつないでくれるというか。
段差ギザギザがなだらか坂道んいなるというか。
そんな感じ。

少しこなれてくると甘みと酸味のコラボがたまりませんね。
どっちもしっかりあるのですが一体感が素晴らしい。
乳酸菌飲料っぽいのが、それらといい感じにバランサー。
うまい。

ここのおりは独特の風合いがあります。
腰の重さ、すわりがあるけど、ジューシーですしスカッとしてるという。
旨くなってきましたねえ。
さすが。

ただしこのお酒は今日はここまで。
これでも十分ですがこっからが楽しいのでね。
おりver.と澄み酒との違いも気になるところですがさすがにもう1本買うのはムリポ。
ああ、もうちょっと飲みたい~食べながら飲んでも強いんだよね。
いろんな顔出すから楽しいのよ。

あとなんとなくあちこち見ると28BYは雲外蒼天(山廃)がよさげっぽい感じありますね、生も火入れも。
まあ来年もやるんだけど、もう1本くらい買っておいて寝かせるのもやってみたいんだよなあ。



2日目。
まずは冷やで半合。
これがだからこなれてきて昨日よりもいいからこのお酒は面白いんだよね。
乳酸菌飲料に、柑橘の皮をむいたときに出るミクロの飛沫と香りがあり。
そしてその間を取るような甘さがチャーミング。
これも重すぎず、素直に楽しめる甘み。
苦みとかも格段に低減。
いい塩梅のほろにがニュアンスでフィニッシュも爽やか。
変に格式張らずに、素直にうめぇ!という状態です。

熟成感?全くないね。
あえて言えばやっぱり甘みは出てるんだと思う。
そしてその分酸は当初よりマイルドになってるかもなあとは思うけど。
ハッキリ言ってあまり変化ないんじゃないかな。
それくらい強いお酒ですよ。
冷蔵庫空いたら澄み酒でもかって2、3年寝かせてみようかな。

うすにごりのお燗。
熱めで。
あーこりゃいいですね。
こっちも肩ひじ張らず老若男女楽しめる。
ほっこりした香りに、良い意味での粉っぽさ、クリーミィさ、旨み。
これだけで出てドライってこともあるんだけど。
わかりやすい甘みたっぷりで、こたつで食べる常温ミカンのような。
旨みと、酸は果実ジューシーでもあり出汁でもある。
あー澄み酒だったらどうだったかねえ。
ワンサイズ細い分もっと最高だったかもしれないし。
逆に甘みがしっかりでてる分、まだまだ酸味があってもいい。
これも楽しいけどね。
まあでもこのほっこり感は最高ですね。

ただ一つ言うと、程度の差はあるかいたって菊鷹としては平常運転ということ。
これがものすごくよくできて特別って感じでもなく、いつもどれでもこれくらいは決めてくれます。
あとは好みでね、もっときれいなのがいいなら山廃を選ぶとかね。
甘みとか香りの分でもややカジュアルにチャーミングなのは金沢っぽいと僕は思います。
おりと寝かせのせいかもしれんけどね。
静岡酵母復活してくれえ。
ヒトケタもいいんだけど、ともすると厳しくなりすぎるから。
綺麗になるとね、酸がしっかりある分ね。
寝かせにはそっちのがいいかもしれませんが。
とにかくいろいろ楽しいお酒。

少しぬるくなってくると甘みは優しく、酸はすこしエッジィさを取り戻してくるような。
これもまた楽しくよりジューシーです。
またマイルドながらきれいにメロン系の甘みも感じられますね。
なんか小手先で甘くしたり香り出そうとしたり、逆に薄くしようとしたり。
そういうのじゃなくてとことん良く発酵させた先にこの味があるようなすばらしさは感じますね、この銘柄は。


11/26
何日目ですかね?
良くなってきました。
驚くことにやっぱり開けたてより明らかに良くなってくるんです。
ぐっとジューシーさが出てくるんですよね。
香りもそうですし、酸なんでしょうけど甘みとか味わいも表面がつるっとしてくるというか。
ラムネっぽい感じと、乳酸菌飲料っぽいところと。
ノイズも少し違うニュアンスが出てくるという意味ではあるんですが、それよりも全体のまとまり感が全然面白いといえるレベル。
ノイズはウオッカとかそっちっぽいニュアンスがちょっと苦く出るんだけど。
まだガスもあるしスカッとしたとこもオッケー。
お燗も旨そうだな。

ただこれに関しては本当にこの1本が、ということではなくて菊鷹がということだともいます。
今年は生のそれもおりしかやってないから、そのせいかもしれんけど。
表情を変えつつ、本当に長く菊鷹のおいしさ、ジューシーさが続きます。
これなんか生のにごりで半年寝かせたうえでのこの強さだからね。



12月7日の日付またぎ。
もう1ヶ月近いのか?
久しぶりに冷やと燗でチェック。

うおーい、うんめえなオイ!
なんじゃこりゃ、相変わらず変態的なお酒でまったくへたらない驚異的な強さ。
というか良くなっているというあり得ないお酒。
含むとより甘やかに、真に迫るリアル感を持ったブドウのニュアンス。
すごい再現度ですよ。
皮の近くとか、種の周りとか、そういうとこまで想起させる再現度。
そこに鮮やかで溌剌とした酸があるからこりゃまさに凶悪。
ブドウじゃん!
乳酸菌飲料的なミルキー甘みもありつつ、少しビターなのと、かなり弱くなっていますがガスがあって。
その分ちょっとドライというかそっけない感じなのがいいバランス。
いやしかしウマい!!
これ澄み酒はどうなんかね~。
ことしオリしか飲んでねえからな。


お燗。
あーほっこりした香り。
うーんこれまたうまいな、冷や燗ともに鳥肌もの。
マイルドで軽い!
乳酸菌飲料的な甘みがエアリーに来るが、酸のジューシーさでさっぱり。
あえて言えば軽くなるのとほっこりしたお燗の香りを除けば冷やと変わらない味。

いやしかし美味しいね。
というか面白すぎる。
すこーしビターでかつあとはミルキーなので。
それがオリのせいだとしてクリアーできらっきらだったらそりゃ最強ですけどね。
おり部分だからこその活性とフレッシュの維持、この甘み感も可能性もある。
そこ、澄み酒との違いだけは気になる。
まあでもこないだ26BYの案内が酒屋からあって買っちゃったから買えないかなあ。


熟成感はほんと感じないんだよね、ゼロ。
あとこれはやっぱりもう一回言っておくと、これハミングバードがすごいというより、雄飛の今年の速醸のおり。
これも多少時期による差は飲み比べればあるかもしれないが変わんない。
ほんとに同じような感じで開けて2週間から1ヶ月までどんどん美味しくなっていってるという。

まだ実は結構残してるので、もうちょっと粘ってみます。
あとは来年が楽しみですね。
いろいろ変えて試している造り手なので。
ただ去年27BYよりは28BYのほうが良かったと思います。
もう29BYもでてて何を買うのか悩ましいお酒ですが、2本くらいは買うでしょう。


12月16日。
(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
ほんと落ちないな~このお酒は。
まだガスが溶けているようなエアリーさというか、立ち上るニュアンス、抜け感も感じつつ。
これが少し微妙に辛味雰囲気といえばいえなくもないか。
味わいはより甘みがはっきりと出てきました。
いやそれでも十二分に酸味のフレッシュさはありますよ。
バナナが増してきて、ブドウなどがそれと溶け合う濃醇なフルーティさ。
ブドウは程よく皮のニュアンスがあるのが真に迫る。
甘じょっぱいような構成で、少しビターさも感じさせつつ。
スカッと抜けていく。
お燗もうまいんだろけど、まず冷の時点でうまいっすね。

かつて風の森なんかがガスが抜けていく過程を1週間10日かけて飲むのがいいよねって感じでしたけど。
これはほんとに毎日1杯ずつ1か月から2か月までもかけて楽しめるお酒。
酸味もフルーティさもちょっと乳酸菌飲料っぽいとこも大枠は全くかわらず。
ホントに時間がたっても無限のパワーで味わいを維持。
あとは表情の問題で、口開け直後より2週たった以降のほうが好みなくらい。

この点は本当に異次元なお酒ですね。
ただしこれがすべてのお酒なのかというのはわかりません。
今年にごりしか飲んでないからね。
にごりだけなのか、生はOKなのか、それとも火入れはどうなのか。
26BYの火入れがあるので、それ開けたらまた少しわかると思いますがまあ来年でしょうね、開けるのは。














2 Comments

めい says...""
おばんです。

Humming Bird良いですよねー。

これを吞んだのは大阪では有名な「燗の美穂」さんでした。

当然熱燗でした。これが美味くて、お代わりして冷やと燗で再確認してその夜の内にポチりました。

家でも色々試しましたが、ぬる燗よりは熱燗の方が良かったです。

もう一本あるので、これは少し引っ張ろうと思います。
2017.11.13 21:59 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: めいさん"


めいさん、どーもです!


なかなか良い出来栄えでしたね~ハミングバード。
こっちはおりがらみバージョンなのでそちらとはやや違うかもしれませんが。
まったく熟成を感じさせないお酒で、今後の変化が楽しみです。


お燗のお店での出会いでしたか。
燗も行ける酒ではありますが、基本は冷酒推奨な蔵元なので、それは意外でしたね。
僕も燗をつけてみましたが、ネガティブな要素なく、おいしかったです!

2017.11.16 00:03 | URL | #- [edit]

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