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日本酒感想日誌

【857】山城屋 スタンダードクラス 生もと 純米大吟醸 29BY

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新潟、栃尾の山城屋ですが今年から商品構成を大幅に改定。

実はいつだったか、山城屋の記事で米ごとにラベルの色変えて~みたいのもうやめろよと怒ったら蔵元さんからコメントが来て。
メールでご提案をしたり、少しだけやり取りしたことがありまして。
わざわざラベル案の画像まで書いたりして今となっては恥ずかしい(笑)
まさか本当にこんな思い切ったアップデートを行うとは思ってもいませんでしたが、まずはその勇気に拍手。

今後は全量純米大吟醸の生もとで中取り。
それを磨き50、40、30?そんな感じで3種展開するようです。
このスタンダードとなに?セカンドクラスだかスペシャルクラスだかプレミアムだかそんな感じになるみたい。
これが生詰め、1回火入れの原酒で通年で出していくと。
なんかちょい新政のNo.6っぽい気もしますが、それは大目に見ましょう(笑)
あとはもう夏酒となんかとーみたいな感じで5種6種くらいでぐっとラインナップも絞るそうです。

まあとにかく良いじゃないですか。
250石程度の小さな蔵らしいですが、いまのうちにコンセプトと商品構成をしっかり整えとくのはいいことですよ。
でも小さな蔵だけに覚悟もいることだと思います。
miracle world of micro organismsなんて書いてあるからお米なんかも基本的には地元みたいにするのかな?

スペックを見ていきましょう。
磨き50の生もと、原酒で14度の低アル系の造り。
お米は麹が五百万石、掛に五百万石とこしいぶき。
酵母は新潟酵母、日本酒度+2、酸度1.9、アミノ酸1.0。

これが新生山城屋の基本にするつもりで出してるんでしょうからどんな味わいなのか。
楽しみです。




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香りは柑橘系がさっぱりとという立ち香。

味わいは地味系だけど俺は嫌いじゃないな。
というか案外個性があるか?といファーストインプレッション。

滑らか。
酸度1.9だけあって、まず表に酸味が出てきて、洋食なんかにも合いそうな感じ。
酸っぱい!って感じに尖っているものではなく。
また別に特別カラフルでもないけど。
良い潤いを湛えている酸というか、自然に落ち着きつつ十分な力感のある流れというか。
これは全体になのですが、しゅいんっっと、小気味よい抑揚と勢いはあります。


酸から、味わいは強くないのですが凝縮感のようなものを感じ。
中心にいくとちょっと素朴な甘みというか旨味というか、ほっこり来るようなニュアンス。
それもべたっとせず、古臭くもなく、硬いような感じでもなく。
このあたりを味わいっていると、ほのかに果実的な雰囲気を漂わせます。
柑橘だったり、かすかにブドウのようなニュアンスでしょうか。

あとは少しドライにクリーミィなニュアンスを極わずかに気持ちよく持ちつつ程よくきりっと。
ラスト、瞬間的にわずかにミネラルなキレ。


一呼吸置くと、酸味がわずかに甘さをはらんでいます。
これがただ物凄く自然で、ヨーグリーナってとこまでは強くない。
乳酸系ではあるんでしょうが、はっきりとそうは感じさせないような自然な表現。
量も時間も、ずっと飲めるお酒で、全然違うんですが、ちょっと白隠正宗なんかも思い出しました。


僕は結構好印象ですね。
通年出荷なので、ここからどう育っていくのか。
ほどよく乗ってきたらそれはそれで楽しそうだなと。
あとは他の2種をどう仕上げてくるのか。
もうちょっと華やか系にはしてくるんだと思いますが、生もとなのでどういう表現で来るのかね。
楽しみです。

これは良い。
高次元なとこで絶妙なバランスで予想を超えてきましたね。
ラベルとかスペック情報で、モダン系のさっぱり生もとってのは想像はできると思います。
そうなるといくつか懸念点があって、一つは全く物足りないこと。
もう一つは新政の焼き直しみたいなの。

そのへんを絶妙なバランス感で克服しています。
ごく小規模に、軽くふんわりとシュガーっぽい甘やかさ。
だんだんと絶妙に甘さがでてきて、これが好きですね。
そこにこれまた最小限の果実香。
やさしい酸とのモダンな関係性。
エキス分はそいでいるんだけど、きっちり旨味感があって、そこに焦点をスポットライトのようにピンズドで当てることができている。
はんなりしつつも最小限の粒立ちで表現も演出も完璧。

うまいっ!
化けたな、まさかこんな方向に化けるとは思いもしなかったけど。
華やかジューシーもとめてこないように。
じゃない人は気に入ってくれるはず。

まーたこういうことを言うと語弊があるのですがw
ガスがない澤屋まつもとといえばいちばん理解しやすいのかな、違うとこは違うけどさ。
たぶん澤屋まつもとすきな人は気に入ってくれると思うし、これ比較的ちゃんとした料理屋さん(和洋問わず)に間違いなく売れるはずです。
僕が酒屋だったらそれこそ日本酒扱ってるフレンチとか真っ先に営業に行きますね。
静かですが澤屋まつもとよりはちょっとバナナメロンっぽい雰囲気があって、これが繊細な甘い雰囲気といいコラボ。
この辺静岡吟醸好きの心もくすぐってくれると思います。
ボリュームは適切に絞っているんだけど、じわじわ繊細に感じさせてくるんですよ。
その上に柑橘と酸がクロスオーバーしてくるのもたまらない表現になってる。
モダンだけど和も想起させる酸の表現と、絶妙なキリっとミネラル感、旨味。

これは良いですね。
ぶっちゃけ全然期待してなかったんだけど(失礼)、想像を超えてきました。
ニューヒロインの予感ビンビンです。
今期、他の商品もチェックすることは確定。
なんだろうなあ、微妙な甘みも乳酸っぽいヨーグルトっぽいのよりもカプエチっぽいというか。
わずかにベリーっぽいような深みの筋の通り方というか。

今日ね、僕の誕生日だったんですよw
不味かったら秒で次の酒開けるぞと思っていましたが、これで結構です、これがいいです。
前菜の時点で2合いってますが最後までこれで行かせていただきます。
ありがとうございました。
土下座。
なんだもうファーストクラスも出てるのか。






2日目。
ちなみにインスタで軽く見てたら。

DATE SEVENの薄いやつ。
好みじゃないただそれだけ。

みたいにバッサリ斬っている方がいらして、まあわからんヤツが飲んだらそうなるわなあとw
好みがあるのでディスりはしませんが、これをただの薄い酒というのはただただ残念な人としか。


3日目。
結局2日目は飲まずに3日目に熱燗から。
いやこれが良いのよねえ。
クリアーで、程よくシュガーな甘みと。
まだ若いけどちゃんと旨味も雰囲気あるけど。
それよりも酸がいいねえ。
張り、エネルギー、それでいて一転の曇りなく果実のニュアンスも漂わせる。
まだ新酒だけど、遅い時期のリリースがすごく楽しみですね。
どういう育ち方をしてくれるんだろう。
いやでも今も絶妙に粉っぽいクリーミィさがあるんですよ。
これがないと本当に薄いだけのお酒になっちゃうし。
逆にありすぎてもそりゃエキスがうっとおしいだけだし。
そこの旨味の演出がピンズドで美味いんですよ。
お燗も美味しいけど、あるいみで冷やもお燗も変わらない旨さ。
現時点ではふくらみがあるというよりは、わびさび水墨画な旨味表現ですよね。
たぶん育ってもそこは変わらないんじゃないかなあ。
その辺が澤屋まつもとを引き合いに出したとこなんだと思う。








6 Comments

めい says...""
お誕生日おめでとうございます。

今日、小山商店でこのお酒と1st-Classを買って来たところで、おめでたいやら美味しそうやら(笑)
2018.01.31 21:49 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: めいさん"

ありがとうごぜいます!
ナイスタイミングですね(笑)

ファーストクラスはわかりませんが、これを飲む限り期待できると思いますよ。
素晴らしい味わいでした。
できたら、地味なのが飲みたいというタイミングで、良いアテをそろえてあげるのがベストだと思います!
2018.01.31 23:35 | URL | #- [edit]
アイオライト says..."No title"
誕生日おめでとうございます。
僕もこれかなりの好印象でした。ちょうどこのくらいの香りが弱くて旨みはタイトかつ、ほどほどに酸がジューシーなのが最近の気分なんですよね。
生詰だし、ちょっと自家熟成させてみても面白そうだなと思ってます。
2018.02.01 12:16 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: アイオライトさん"


ありがとうございます!

これは良いお酒でしたね~。
僕も最近はこれくらいの穏やかなものが好みです。
とはいってもおっしゃる通り酸だったり、細かいところがしっかりしていないとだめですが。
このお酒はわからない人はまったくわからないでしょうが、わかる人にはわかると思います。


僕も寝かせて味をのせたら、冷やでもお燗でも良くなりそうな感じビンビンだな~と思っていましたよ。
単発の出荷ではなくて通年で出すと酒屋から聞いたので、自家熟成するまでもないかもしれません。
そのあたりも期待して追っていきたいお酒ですね。



2018.02.01 16:39 | URL | #- [edit]
治五郎 says..."おめでとうございます"
お誕生日おめでとうございます。
って、初めて書き込みするのにすみません。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
このお酒の日誌係さんの記載や皆様のコメント、一々深く頷きながら拝見していました。
私もこのお酒、とある場所で飲んだのですが、「このお酒はちょっと…、でも試しに飲んでみます?」って言われて頂いたんですが、「何言ってるの⁈この酒、要らないなら瓶ごと貰って帰るよ。」って思った次第です。
確実に開けてからもどんどん伸びるし、少し温めても凄く良いお酒ですよね。
正に、「ピンとこない人には全く伝わらない(悪い意味ではなく)」けど「好きな人はずーっと飲んでいたい」酒。
少しだけ違いますが、相模灘の美山錦のprototypeと被りました。軽いのに五味が調和されていて長く飲めて最高でした。
長文失礼しました!
2018.02.02 00:39 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 治五郎 さん"

ありがとうございます!
まさかお祝いに初コメしていただけるとは、誕生日なんて書いてみるもんです(笑)


この酒はちょっと……、からの要らないなら持って帰る!は最高ですねww
でもそれもしょうがないですよね~華やか系もとめてこられたら一口飲んで捨てたくなるのも理解はできます。
この良さがわからないのは勿体ないくらい良いお酒なんですけどね~いささか地味ではあります。
これで勝負かけてきた蔵元はかなりチャレンジャーですよ。

相模灘の美山錦のprototypeがこれに近いというのは貴重な情報ですね。
別に嫌いでも何でもないんですが、相模灘ってもう5年以上飲んでいないもんで。
お話しいただいた商品含め、複数買って確かめてみようかなと思います。

ありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いします。



2018.02.02 01:23 | URL | #- [edit]

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