fc2ブログ

【861】千代緑 紅緋 純米吟醸 無加圧甕口 29BY

日誌係
日本酒
このカテゴリ一覧を見る
0
コメントの投稿

秋田でも高く買っている千代緑
他にもいいお酒あるし、そんない大きくもないし売ってるとこも多くないしであんまり聞かないけどね。

ここほどなんだかよくわかんない酵母を使いまくっている蔵も珍しい。
大体秋田の酵母で、それを真っ先に商品化してるんだろうけど。
このあとms3とかR-5とかspとかそんなのが各種出てくるんだけど。
その前に2本立てで出してくる新酒。
紅緋と若草があって、前者がカプエチ系、後者がイソアミル系らしい。
前者がut-1、後者がut-2という秋田の新開発酵母らしくて。
AKITA雪国酵母という名前がついてるみたいだけど、生ヒネとかオフフレーバーの出にくい酵母を目指して開発されたみたい。
じつはもう多くの蔵で使ってるみたいですよ。
麹酒こまちの掛美山。


20180203_005836~0120180203_005848~01


まっ、新酒だから関係ねーんだけど。

カプといってもそんなに煩いタイプではないです。
どっちかというと薄味のリンゴ系で、ちょっと含むとフローラル系のニュアンスもあるかなってくらい。
ブリブリではないです。

いいよね、ここは。
香りのあるもの、甘みのあるものでもいい塩梅で、あとはクリーンな味わいが魅力。
今回もそれが十二分に出ています。

程よく、程よくとしか言いようのない果実感と甘み。
すこしフローラルなのはちょっと最近の俺の好みからは外れるけどほんのちょっとだけ。
基本的に小ぶりで、またちょっと薄口の果実。

酸は低めですが、きちんと潤いがあって、ゆるいナチュラルな果汁が表現できています。
ボリュームコントロールが絶妙ですね~。
とろっと感もあるけどさっぱり。
もう少し育てても面白いけど、俺は今のが好みだな。

パチパチとしたガスが脇を固めつつ、ややタイト、シャープな後半。
キレは悪くないけど、キレるってよりもタイトですが伸びるという感じ。
でも苦すぎたり硬すぎたりしないのがこの蔵ですよ。
あくまでクリーンとしか言いようがない。
ガワは少し辛く仕上げているんだけど、コアにある優しい潤いと甘み。
これがすっとしみこんでいくようで心地よい。
ちょうどいい甘さ。

相変わらず美味いな。
ここのは本当に誰にでも進めやすいお酒。
ここで味が抜けないで、逆に出てきそうなお酒なんだけど、その通りになっていってくれればさらに楽しい。


2日目。
原田のあと。
原田もそんない知名度があって人気のお酒でもない地味目な存在だけど。
これもそうなのかな、秋田の中でいえば。
それでもコレも美味いのですよ。

あーやっぱそうだよね。
カプとかいって、いやカプもあるけど。
ここの蔵はカプとか言いつつイソアミルも入ってくるタイプ。
このバランスが良くて、きちっと香りもあるけど程々なのか第一の魅力だと思ってます。
第二の魅力は無加圧とか、直汲みとかやってくれるところ。
そして流行りっぽくきちんと旨味も香りもあるけど、クリーンでスマートなところが最大の魅力。

なんだろうねこのスマートさ。
苦いわけでもなく、やりすぎなくらいミンティでもなく。
やりすぎてないのにきちっとスマート。
これよりもクリーンでスマートな野郎を俺は知らない。
新政のブランド服着てるシャレオツ野郎よりもずっとスマートでクール。
そういや飽きたってあんまり田舎臭い酒無いな(失礼、いい意味での地方感、土着感ね)。
なんでだろう。
いや逆に田舎臭ーい酒が良いときもあるから、逆に県のセンターに反逆してとことん田舎臭い酒作っても売れるかもしれんよ(笑)
千代緑はいいっすよ。
違う酵母でもぶれないし、技術があるんやろね。
でもまたとろっとカプっぽかったりそれもマイルドだったり大したもんだ。
ガスもしっかり強めに溶けてるけどパチパチ粗いんじゃなくて、たぶん細かい感じなんだろうな


2/5
細かい気泡はあいかわらず。
でも原田や磐城壽に比べると明確にカプってますね。
そりゃカプっていって売ってるんだからそうだろうけど。
それでもカプカプしたお酒に比べればやはりクリーン&スマート。




コメント 0

There are no comments yet.
日本酒