日本酒感想日誌

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【867】農口尚彦研究所 山廃純米酒 無濾過生 29BY

日本酒
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能登杜氏四天王、いささか晩節を汚しぎみの農口尚彦の新しいお酒。

元菊姫蔵杜氏、常きげん蔵杜氏です。
学生時代に常ぎげんは何度か飲んでいて、すごく好きだったんですが。
2010年、NHKの番組に出てしまってからちょっとおかしくなっていきます。
2012年に常きげん蔵を退職し、2013年に自らの名前を冠して農口酒造で酒造りを再開。
まあこれがまずかった。
休業していた酒造を買収して農口さんを据えてってことだったんですが、社長が商売っ気がありすぎてかなり胡散臭かった。
まあ有名になるとこういった有象無象が寄ってくるんでしょうね。
価格じたいかなり高額で、まともな地酒蔵がやらないような下品で胡散臭い広告と販売を新聞なんかでやったりは記憶にあります。
結局農口さん自体は社長と意見対立して2年で辞めたみたいですが、彼自身3度目の引退宣言ってことで、まあちょっとなんだかねって感じは否めなかった。

ちなみに前所属先の農口酒造はまだデカデカと“農口”をウリに営業している。
ここはかなり胡散臭いとこで、公式ツイッターで『念願の野口杜氏のお酒!!』という明らかに間違ったお客のツイートをいまだにリツイートしたりしてる確信犯の極悪蔵。
滅びろ。

で、その関係で野口酒造という名前は使えないので、今回復活するにあたり農口尚彦研究所という名前にしたと。
今期がデビューみたいですね。
しかしね、農口さんがそんなに悪くないとはいえ、3度引退宣伝してまた復活というのもまあなんかうさんくせえなって感じですよ。
今回は蔵を新設したようですが、大きな資本が入っているっぽい。
調べると社長が朝野勇次郎という方だそうで。
これまた調べると石川県内でパチンコチェーンを経営してる(株)東洋コンツェルンの社長さんと。
まあやっぱうさんくさいなと思うのが普通の感覚ですよね。
金のにおいが強すぎるというか。
美味しければ文句は言いませんが、少々ネガティブな気持ちで入るのはしょうがないことだと僕は自分では思っています。

一応弁解しておくと、たまたま目に留まって同梱しただけです。
数年ぶりに彼の名前を目にして飲んでみるかと思って買ったらまたうさんくせえことになってるなと。
もう何本もリリースされているようですが、僕は山廃からのエントリーになりました。
彼自身昔から山廃を得意にしている杜氏さんなのでそこはまあよかったです。
ただガツンとした熱燗がおすすめのお酒らしいので、いまリリースされてる多少果実味があるという本醸造のがよかったかな。

五百万石65の山廃純米、無濾過生。
石川県産五百万石を75%使用ってなってるけど、残り25パーはなんなんだよ。
なんかこの辺もちょっとずれてるんですよねえ。
大体研究所てセンスが何年か前のセンスで田舎もんが頑張っちゃった感あるよね(笑)
珍しくディスが止まらないのでさっさと飲みます。
ディスるために飲んでいるわけではないのですが。





とはいえまずは冷やからです。
軽くバナナ系の香り。
程よい弾力感を感じるような旨味もあります。
それを酸味とすこし辛いかなくらいでスカッと切らすタイプで、潔いフィニッシュは好ましい。
少しビターというか、エキスが引っかかってですなというとこはマイナス。
クリアさや軽さがまああるのはプラス。


そんな大したお酒じゃないですが、大きく間違ったことしてくる造り手でもないとは思いますので、今後機会があったらどうぞ。
個人的には確かそこそこ香りもよく味わいもあるような山廃を造るという記憶なので。
もうちょっと上級のものが出たら、好事家は試してみてもいいかもしれません。


杜氏推奨の熱燗。
おっ、これはいいな!
流石です。
ドライさが立つ中の良い販売のほっこりした香り。
自然に甘さも感じさせつつ、酸が流れて、すごしごつっとそっけない生米風雨の旨味と余韻。
まだ若いんで、旨味と余韻はしゃーない部分もあるのかな。
ほっこり感した味というより風味は少しテンション上がった、
寝かせればうまくなってくるんだろうけどね。
今飲むなら少しフルーティめに振ってほしくて、やっぱ昭和感、田舎臭さはあるかな。

熱燗よりさめてきてぬる燗のがいいなあ。
甘みが出るし、酸味も滑らかにふるーつっぽさが出てくれる。
旨みもクリーミィさ、乳酸的なものが上手くつないでくれて、これが一番いい。
ぬる燗酒でこれが出てくれば文句はつかないだろう。
冷やじゃなくて常温くらいから飲むべくお酒なのかな。











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  • 2018/02/11 (Sun) 22:41
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日誌係
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Re:



まあこき下ろすほどひどくもないですが、大した酒ではなかったですね。
おっしゃる通り線が細くて、モダンってわけでもなく、逆にガッツリしたお燗酒や熟成酒でもなく中途半端でした。
おそらく最近の流行などは追えていないでしょうし、進歩もないお酒ですね。
地元のちょっと怪しいお金持ちにもう一度酒造りがしたくて泣きついたってとこでしょうか。
益荒男の5年モノはうらやましいですねえ。
風が吹くの金ラベルは数年前に飲んだっきりですが香る山廃としては最高峰レベルですね。

上川大雪は注文は通していて、今月末に届く予定です。
あそこも大きな資本が入っているので、期待半分怪しさ半分と思っています。
早くも現地で人気が下降線というのはショッキングです。
それでも通販や観光に、社長のレストランでだして儲かってしまうのが地酒ファンとして期待できないところですね。

実はこのブログで一回も北海道のお酒をやったことがないんですよね。
ことしは上川大雪の件があって、他にも飲んで見ようと思っています。
地元の方からのおすすめは超ありがたいです!!
二世古が筆頭になってくるのですが今年は苦戦気味ですか。
おすすめの北の錦ふくめ色々チェックしてみます!
コメントありがとうございます。


  • 2018/02/13 (Tue) 00:48
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