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日本酒感想日誌

【872】北の勝 搾りたて 29BY

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当ブログでこれまで一回も北海道のお酒が登場したことはありませんでした。
また後日触れる機会があるのですが、ずいぶん昔に飲もうと思っていた銘柄で機会を逸して。
それ以降わざわざ北海道の酒飲まなくても……みたいな気持ちもあったんです。
その間にもたとえば二世古とか都内でも目にする機会もあり評判も上々だったのですけどね。

今年良くも悪くも上川大雪酒造のオープンというのがありまして。
いい機会なので、何本か北海道のお酒をやろうと思っています。
いまや日本でもナンバーワンといってもいいようなコメどころですし、北海道産酒米の躍進も著しいです。
なんとなく北海道というと日本酒ってよりもウイスキーやワインのイメージなのですが現地の日本酒熱も実は高いのかもしれません。

というわけで初回は根室の北の勝
とあるところで良い評判を聞いて入手してみたのですが、これがググると地方局のニュースが出てきて。
幻の酒、7分で完売と。
北海道ではたいそうな人気酒らしいんですね。
別に全国的に名が通っているような銘柄ではないのに、それはすごいなーと。
それも出荷本数も17500本と普通に多いのに並ばないと買えないんだからすごいですよね。
びっくりしてしまいました。
根室、せいぜい釧路中心で販売ってことなんで北海道の東の先っぽで、地元販売だと札幌なんかでも入手困難で知人に頼むって感じなんでしょうね。
いや根室釧路で17500本即完売レベルって尋常じゃないだろう。

公式情報があまりないので、調べるのもめんどくさくて気が向いたら後で加筆します。
精白歩合の表記がなし、そのため特定名称の表記もなし。
普通酒ですね。
アル添で18度から19度。
生詰なので1回火入れで、瓶底かすかに霞んでるなという感じになっております。




20180217_013858~01


それなりの筋からの情報とはいえ一般向けのお酒なので過度な期待はしておりません。
とはいえさっぱりだったら北海道辺は初回にしてとん挫するかもしれませんw

まずは攪拌しないで。
立ち香はするって感じじゃないですけどね~。

いただきます。
お~これは確かになかなか美味しいっすね。
いい酒だねえ。

さらっと軽く、最後までスムースなお酒です。
それでいて味わいもしっかりありますね。
すこーしクセっぽいといえばそうなんだけど、もちゃっとしたよな田舎酒って感じではないですね。
しっかり甘さもあるので、甘さの乗った柑橘というか。
グレープフルーツに砂糖たっぷりしゅがしゅがとも言えますが、ニュアンス的にもう少し和の柑橘っぽいかな。
でも甘みが程よくしっかりあるんだけど、さらっとパウダリー、僕のいう良いパフュームっぽさも。
いくら軽くてもそれだけだとつまらないんだけど、さらっと甘み、そしてそこに酸のニュアンスが絶妙に入るのが素晴らしいですね。
フレッシュでジューシーでもあり、旨さとしても味わい深い。
あとは少し辛い雰囲気でアルテ添らしくスカッと切らす。
でも辛すぎなくて、甘さとか味わい風味を生かしながらスカッとという感じ。

あーまあこりゃみんな買うでしょうね。
たぶん根室とか釧路だけじゃなくて札幌とかそっちの人にも頼まれるからまとめ買いするんちゃう?
これはみんな買うよなあ。
素晴らしくよくできた普通酒・本醸造クラス、アル添ですね。
スペック的に近しいとこで、ヒミツのお酒シリーズあたりを思い出させます。

そういえば全くの別件で酒屋おしえてくれーってコメがあってスルーしましたけど。
ヒミツのお酒とかもそうだけど、普段コメントくれてる方とか、SNSでお付き合いある方には普通にお教えしますよ。
はじめまして!どこですか?気になったもので!とかいうバカじゃなきゃね。
初めましてでも、せめて教えていただけないでしょうかーってアドレス書くくらいならいいけど。


はい、本編に戻りわずかなおりを攪拌していただきます。
いいっすね~いや別にそんなに味は変わりませんが。
やはり思い出すのはヒミツのお酒ですね。
しかしこれのクオリティを2万本近い出荷、生詰で出せるのか。
それがちょっと驚きですねえ。
この銘柄は他のもおいしいというお話はすでにしっているのですが、そりゃあそうだろうなと思いますよ。
17500本だしてすぐ捌けるってのはやっぱ尋常じゃない。

いいパフューム感、白粉感ですねえ。
さらっとしてて、軽くてスムーズ。
しっかりと甘みも出ていて、酸味もしっかりあるのが良い、繰り返しになりますが。
最初はそんない出てこないけど、中盤からぐっといい具合に押してくるんですよ。
それも全体のソフトさとかスムースさを絶妙に損なわない範囲で。
柑橘的なニュアンス、あるいはほかの果実感とかフレッシュさも与えてはいるんだけど。
皮を除いたブドウも感じられるし。
でもそれ以上にさらっとした味わいに立体感をつけて、旨味とかコク感を演出してる。
旨い酸というやつで、それ自体はたまに、結構あるんだけど。
出し過ぎてない、さらっとした甘みとのバランスが秀逸。
全体のスムースさと、キレ感と、そこに支えられて五味のバランス、全体の味わいの良さが余韻まで続きます。
エアリーだけどややゴツめの旨味感もありつつのマスクメロンさらっと。

僕は若いお酒のゴツめの旨さはすごく好きですよ。
たとえばごつっとした旨味と、エキスが引っかかって嚥下しにくいのとでは雲泥の差です。
若くても健全なお酒は、寝かせれば当然良い円さに育ってきますしね。


あーいいっすねえ。
ハイクラスってとこまでバキバキギラギラに仕上がったって感じのお酒ではないけど。
カジュアル、スタンダードを上質に仕上げましたって感じ。
いやあこれはそれこそ都内で、もっと生とかいろいろなスペックを飲んでみたいですが、これが2万本近く地元で蒸発する時点でそれは無理でしょうね。

都内の地酒マニアが飲んだらどうなのかね。
わかる人はわかるだろうけど、たぶん日誌係はまたひとりで騒いでるのかって人も半分くらいだと思う。
今はね。
それくらいイマドキのお酒に毒された人もおおいのかな~なんて最近思うようになりました。
半年ぶりくらいに某掲示板の次期プレミア酒みたいなスレをみて。
すごく役立つ情報もあるけど、あそこ見ていつも思うのはレベル低いな~と。
2割くらいは先見の明に富んだ人もいますが、8割くらいは3年は遅れてますよね。
3年って言ったら家で500本は飲めるわけで周回遅れもいいとこだなど。
そんなれんちゅが日本酒オタ気取ってるんだから、まあ日本酒業界も大変ですよ。

いや酔っぱらってくると話がそれるんだよな。
北の勝、素晴らしいお酒です。
そうですね、もっと色々、それこそ今っぽいレシピのお酒とか飲みたいなという気持ちもありますが。
一方で地元で大事にされてればそれでいいのだ、今のままいってくれというお酒でもある。
いやでもいいわあ。
これ、g北海道の最高の魚介にベストフィットなんだろうな。
いや肉だってなんだってウェルカムだろうけど。
ヒミツのお酒も魚介にベストフィットな土地柄で、ちゃんと甘みもあるというお酒だったからなあ。
その最適解がエアリーな甘さと、程よい酸ウマなんだろうか。


2日目。
美味しいんだけど、今日はコレの気分じゃなくてワインあけてそれがすこぶる良いのではあるが。
もちろんこっちも飲んでおきますよ。
ちゃんぽんで悪酔いなんて言いますがそんなこと知ったこっちゃねえ。
なんならハードリカーまでフルコース行ってもいいぞ。

相変わらず素敵なパフューム。
さらっとした甘やかさ。
そこに少し厚く酸が入って、砂糖のかかった和柑橘みたいなニュアンスで。
そしてほろ苦さとともに、いい具合の旨味感。
酸が旨いタイプですが、酸が表に出すぎずパフュ的さらっと甘みでマスクされ。
すこし舌にジンと響きつつ、辛口テイストで切らす。

すこしフィニッシュのところの厚さとかゴツっと感、エキスの引っ掛かりは出てきたかもしれませんが。
いかんせんもうワイン3/4開けてるし、11.5度のワインの後だからね。
全然落ちてないですよ。
マスクメロンのようなニュアンスもあり、メローです。
意外とないんですよ新酒でメロー。
開けた後に上がってくるタイプではないでしょうが、息は長そうでさすが一火。
旨みもでてきたのでお燗も十二分以上にいけそう。
何でもかんでもお燗お燗ってタイプの人間じゃないですが、寒いしね。
最初の1杯、あるいは最後の締めでお燗があるといいよね。
特に一升で買うお酒なんかは変化も付けられるし。

しかし雪国ならわざわざ冷蔵せずとも暖房つけない部屋で放置でいいから生でもいいと思うんだけど?
いや生が飲みたいだけなんだけど。
でもこれは火入れまで計算に入れて造ってるけど。
いやでもこの本数でこのクオリティは素晴らしいと思います。
1タンク2タンクじゃないですから。
逆に北海道くらいになると室内もすげー暖かいから気を遣うのかな。
新潟なんて中途半端だけど。
あと内陸じゃかえって寒すぎての冷蔵、なんてのがありえそうで怖い。


3日目。
うん、今日もいいですね。
いやつーかめちゃウマ。
ぜんぜん落ちるようなお酒じゃなくてまだまだいけそう。
その辺も人気の秘訣かね。
さらっとしたタッチから甘みが入って、その甘みがどんどん深みを見せてくる。
奇しくも純青と似てるとこもあってね。
さらっとしつつ、酸があるとこなんか。
バランスは違うんだけどね。
ちゃんと酸があるんですよ。
激しくあるわけじゃないけど、しっかりある。
酸がゆっくりじわじわ効いてくるというか、甘みと響きあって、旨いんだけどそれとともに甘みが素晴らしく感じられて。
割とスイーツ系なお酒ですが、モダンですよ。
たとえるならいいカカオのチョコレート、酸味感もあってね。
カカオっぽいニュアンスちょっとある。
そしてそこに絶妙にミルクや洋酒のエッセンスが加えられているような。
それでもクリアーで、フィニッシュはすっと。
うまいっ!


5日目。
甘みが強まっている。
その分酸味や旨味、ビターさの複合体としての味の押し出しは強まりややピリッとアタックはある。
それでも美味いなあこれは。
パウダリーでソフトなタッチ。
ボンタンアメのような、和柑橘に砂糖たっぷりなテイストの甘み。
それでもヒキはするんと良くて、余韻も長く、いい甘さが残ります。

これはやっぱり良いお酒ですね。
1回火入れで補強してるとはいえ、アル添にネガティブな意見がある人は飲んだらぐうの音も出ないぞたぶん。
これを飲んで辛いとかピリピリするとか悪酔いするとか言えるのか。
スペックよく知りませんが、記載ない以上これ本醸造ですらなく普通酒というね。
そして繰り返しますが17500本集荷です。
1タンク蔵出し600本とかじゃないからね~。
なんかもう来年以降僕が買うのもおこがましいというか、地元でこれからもずっと愛されて行ってほしいなあというお酒です。




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