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日本酒感想日誌

【886】黒澤純米大吟醸 金紋錦 28BY

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黒澤、今年はやるつもりなかったんだけどな。
モウカンさんとこで絶賛してたのでついついね。
麗人もあるし、このあと縁喜も買う予定なので長野マイナー酒シリーズとしてつなげていこうかなあ。

この銘柄は詳しくないのですが。
28BYの熟成品ということのようです。
金紋錦45の生もと純大、瓶火入れ。
出荷は2月のものですがタンクが違うとかそういうことはないでしょう。
-5の2.0は思い切ったレシピですね~蔵でも上級ランクならなおさら。
しかも生もとですから、あまり他ではお見掛けしないですね。



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ワイングラスにしてみましょうか。

なんかワインみたいな香りするなあ。
グラスちゃんと洗ったよね?
あーまあ生もとですよね。
モダンな生もとっぽい酸の香りに、ややタニックなイメージでビターが入るという感じでしょうか。
柑橘系にすっきり薄いバナナ、ミネラルで味が湧いてくるようなのはありそうな香りです。

おーこれは凄いね。
美味しいか美味しくないかはともかく、他ではない味わい。

かなり酸っぱいお酒です。
後半ビネガー的な響きも出ますが、前半は良い意味で水っぽく透き通って滑らか。

甘さは思ったよりもちゃんとあります。
はっきりしています。
前半は桃や、あるいは赤い果実のニュアンスで、瑞々しくウォータリーに、水が甘いというような感じでしょうか。
ココはすごく好き。

さらにそこからミネラル的な旨味とかクリーミィさが湧いてくる、湧いてきそうなとこがあるんだけど。
そのあとにぎゅっともう一山大きな山があるんです。
酸味とビターささがぶつかってぎゅっとはじけるんですよね。
凝縮感っちゃ凝縮感なのか?
タニックで、かなりワイン的です。


なるほどなるほど。
モダン生もとの系譜であることは疑いようもないですね。
味のある、華やかさもあるモダンな生もとです。
酸の出方なんかもうブラインドでモダン生もとでしょってわかるレベルになってきましたね俺も。
ちょっと薄味で、伸びやかに、少し乳白色の霞みかかって、ちょっと出汁っぽいような感じね。

ああ、これは確かに大したもんだ。
半歩先に行っている。
他の生もとよりははっきり甘いです。
でも野暮ったいものじゃなくて、リンゴの蜜のようで、それが酸味の発散するエネルギーによって担保されているというか。
モウカンさんがいうところのコアへの収束とかそんな感じなんでしょうか。
生もと系の系譜で軽やかでクリアーにくすんだ乳酸があるけど。
それらと違うのはリンゴ酸とか、他の酸もあるとこじゃないでしょうか。
旨い酸がありますよね。
それがぎゅっとした力強さになっているんだけど、苦手な人は苦手。

面白いお酒です。
そして間違いなく良くできている。
色々な表現が湧いてきますね。
なるほどなるほど。
このお酒をのむと、浮かぶのはやっぱり仙禽の赤とんぼ、前のヤツね。
あれですよね。
だいぶモウカンさんの最近の好みも腑に落ちてきました。
軽い伸びやか「さ、生もとっぽさのある赤とぼか。
基本はカラフルでリンゴ酸、コハク酸なほうが好みなんでしょうねえ。

なるほどなるほど。
たしかにこれは美味しいわ。
あーこれ好きなら、むしろ通常の日本酒やめてワイン酵母の商品とか拾っていったら?
酸の出方なんかは明らかにそっち系。
ワイン酵母的な味わいを、モダン生もと的な軽く薄味な伸び感とは乳白色で割っている感じ。
その分だけ日本酒っぽくてそれが絶妙なんですね。
だからワイン酵母的な酸がきつい!って人も飲めるように仕上がってるある意味ハイブリッド。
僕はそっち系あまりこれまで興味がなかったので何とも言えませんが、
少しふんわり薄めたワイン酵母でありえそうな感じですね。

えーフィニッシュは良くも悪くもややノイジー。
ちゃんとギザギザしてますし、粉っぽいですよ、フィニッシュはね。
ぎゅっとそこで盛り上がりがあるので。
酸とビターさがあって、タニックです。
やや金属的にシャープなエッジありますね。
ざらつきも当然ありますが、全体には、シルキーですしね。
熟成感はほぼ無いですが、後半やや梅酒とかあんず酒的なニュアンスに混ざってすこしカカオっぽいニュアンスはあるかな。


はっきりいって好みは分かれると思います。
酸は個人的には少しきついなと思う。
でもその手前で感じる、桃かスモモかという透明感のあるニュアンスは最高。
純大のフラッグシップでこれ出してくるってのは、こっち志向なんでしょうね、蔵元が。
黒澤×ソガペ長野日本酒ワイン対談とか誰か企画せーや。

なるほどね~長野の片田舎からこれが出てきたってのは面白いですね。
仙禽の通りかけて放棄した道ではあります。
くるりが開拓しかけて放棄した邦ロック&エレクトロっぽい路線が、のちほどダンスロックっぽいのに引き継がれましたみたいな。
ちがうか。
つかわからんか。
ワイン的な酸を、生もとニュアンスでやってみたって感じなんですよね。
で、それを思想は同じだけど、微妙に別々にやってるのが仙禽のソムリエ兄弟と。
ソムリエは片方だけだったか。


開いてくるとさらに良いですね。
ワイン的な酸味と、日本酒的な甘みの、生もと表現に乗せてスッキリ目に伸ばしてというか。
造り手は面白いですね。
個人的な好みはもう少しすっきり澄ませてということなのだが、これまで飲んだ黒澤の酒でも微妙にずれてるからなあ。
造り手が元来日本酒派じゃなくてワイン好きなんじゃないの?
あっ、硫黄?
酸の張り出しと貴腐っぽさは微妙には違うが、マルセル・ダイスっぽいニュアンスだぞ。
すごいな、めいさん。
やっぱ他の酒類も飲まなきゃだめだ!

総括。
うまいっす。
先進的という意味で凄さもあります。
でも変わり種って感じですね。
今の日本酒好きのメインストリーム層に受け入れられるかどうかは微妙。
もちろん色々違いはありますが、これが真に日本酒的な意味で好きなら、木戸泉のアフルージュなんかは気に入ってもらえると思うんですけどね。
あれはだめでこれはオッケーってなると、ぶっちゃけ日本酒やめたら?ってことになっちゃう。
ちょっと薄味のビオっぽいブルゴーニュでも飲んてたほうが、確実に近いと思う。
あるいは出来のいい白ワインでもいいよ。
いやそれこそマルセルダイスでも飲んでたほうが幸せなはず。

いや、うまいっすよ。
僕も好きです、文句なしに進みます。
これは興味深い発見ですね。

面白いなあ。
蔵元なのか杜氏なのか、どっちが主導してるのかしりませんがちょっとお話してみたいですねえ。
うーん不思議とダイスっぽい、マッチすったニュアンス。
絶対造り手はイマドキの18号流行り酒なんか嫌いで、ワインのほうが飲む回数多いと思う。


2日目。
いや香住鶴が旨かったしディスってやろうと思ったんだけどw
やっぱうめえな。
昨日の後半とか酔っぱらって何書いてるかわからんし。

でもこれは確かにすごいですね。
絶妙。
酸のスムースな高音の伸びに、スモモ的な酸もありつつの甘みを麗しく溶かしてる。
少し梅ニュアンスと甘みがあるのが、和テイストなのかな。
そして後半にタニックなアクセントでフィニッシュ、そこに酸がすこし余計に干渉してビネガーっぽいニュアンスでもあるんだけど。
ほんとにマジで言ってるんだけど、マルセル・ダイスのシュネンブルグ的なニュアンスがあるんですよね。
5度、10度のずれはあるけどね。
もtっといえばマルセル・ダイスのが好みだけど。
微妙な硫黄分と、果実ニュアンスの違いかな、梅とブドウ。

うまいっすよ、これ。
革命的とは言わないですが、ワインエッセンスを加えた日本酒という意味では半歩先かもしれません。

でもこの後に香住鶴飲むと甘い分こっちかなあっても思うんだよね。
けっこう近いよ、この2つ。
マジで全く狙ってないんだけどね。
たのむ、誰か、コレと香住鶴とマルセル・ダイスのシュネンブルグ飲み比べてくれる人いませんか?
できたらワイン好きと日本酒好き両方で。
これの一升瓶ならあるので提供します。
3つともうまいよ。
かなり知見の広がる酒でした。


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