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日本酒感想日誌

長陽福娘 29BY 3種飲み比べ

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君たちそろそろ席を空けなさい。

というわけで長陽福娘の直汲み3種、今年の分の飲み比べです。
ちょこちょこ何かのついでに買いためてあったので。
長陽福娘については今更なので割愛。

・純米60
・辛口純米60
・純吟50山口9E

の3種で全部山田錦です。




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3匹とも細かい気泡がグラスについて元気な奴らですね。
とはいえ細かくて、しゅわしゅわというより溶けてるなって感じでしょうかね。

飲んだことない辛口から。
ばっちり美味しいね。
相変わらずブドウの香りが素晴らしい。
普通に甘いですよ、そこに辛口の演出がなされているというだけで。
しっかり辛口テイストで切ってくれるし、辛口の分なのかわからないけど程よく粉っぽいクリーミィさ。
シャープでドライって感じじゃなくて、むしろ甘みもあるし酸も表情ある中で、それを辛めにという感じでしょうか。
くちどけ感や、ミネラルの硬質な響きは相変わらずですが。


純吟9Eいってみましょうか。
あー。
明らかに香りが違いますね。
どっちも楽しいんだけど、選ぶならこっちかな。
こっちのほうが正統派って香り。
味わいもいいですね。
最近の好みにこっちのが近いかなあ。
いい具合に奥行き、複雑性が出てるんだよね。
そんなに似ていないけどイメージとして、九平次とか山城屋の生もととかそっちのイメージかなあ。
さっぱりした香りだけど微妙に南国的。
程よい甘さに、こっちのがより酸の表情が出て、味わいが重層的で繊細、細部まで煮詰まってる。
ミネラルとともに甘ウマや香りがふんわり綺麗に湧いてくる。
最後はシュパッと締めてフィニッシュ。

ただちょっと緩いな。
どっちもね。
これくらいの甘み感がちょうどい人のほうが多いと思うんだけど。
もうちょっと液性とか、酸のテンションを高めて鋭いほうが好みかもしれん。
思ったよりもソフトに仕上がってます。
もちろんガスもあるんですが、それもソフトでスローに溶けていく程度になっています。

さて純米。
これが一番古いだけにちょっと味出てるのかな?
ミルキー成分多め。
しっかしこれも柔いな、その分軽くもあるし滑らかだけど。
ブドウなんですが、辛口ほどじゃなくて、違うニュアンスも多め。
どっちかってっと、香り的には9eに近いのかな。
まあ旨いんだけどね、カジュアルめかな。
少し甘じょっぱいようなとこもあって。
相変わらず溶けは良いんですけどね。
ただ他と比べるとやや雑にも感じる。



3種ともはっきり違うってのも面白いですね。
個人的にはやはり9Eがワンランク上かなと感じました。
辛口は辛口の演出と、グレープ純度が高い。
気取らずに、味多めが好きなら純米。
それぞれ1か月ずつリリースもずれてますし、もう3月なので12月リリースの純米は3か月も寝てることになります。
その辺は多少斟酌してください。
ただちょっと気になったのは、全般にちょっと緩いなというところで。
少し暖かくなってきたので、冷やし方も変えて飲んだほうが良いかなあとかそんな感じ。


純米外して2種の飲み比べで十分楽しめるかな。
それくらいはっきり違うけど。
それにしてもちょっと緩いな。
明日は氷温でやってみようかなあ。
ファンタグレープなら圧倒的に辛口。
緩い分だけ辛いくらいでちょうどいいわ。
ただ今の俺が総合的に旨いと感じるのは、9Eかな。
ちょっと甘みが安っぽくて物足りないけど。
その意味では辛口が一番楽しめるか。



2日目。
やっぱり最近の好み的には、9Eかねえ。
少しフローラルだけど、程よい程度のまとまりある香りで。
そこにミネラル香が入ってちょっと紅茶っぽくもあるような黄金パターン。
甘さ、酸味、旨味なんかもどれも突出してないけど、混ざり合ってうまいなあという。
ガスもそうだし全体的にちょっと柔いイメージで、味が出ているってのもあるのかな。
たしかにややフローラルで、味わいもでています。
でもクリアーで、ピュアなタッチがあるのでそこの違い。
あとは細かく静かにガスと、精緻なミネラル感。
ここがワンランク上のエレガントさ。
香りは気持ち煩いけど、エレガントさでは例えばソガなんかよりも上かな。
ピュア、ピュアですね。
乗りかけた舟なのでソガもさらに追加でやるけどさ。

辛口のほう。
そしてこれもやっぱりですが、こっちのが好きな人多いんじゃないかな。
大人のファンタグレープですね。
はっきりブドウと。
甘みもあるけど、辛い演出で締まっているので、やっぱりこっちのほうが煩くなくてストレートに飲めます。
辛みから透明な澄んだクリーミィさがこんもり湧いてくるような、それがミネラル感でもありね。
ミネラルの良さは9Eのが良いんだけど。
こっちのが汎用性あるかなあ。
好みだけど、こっち飲んだ後だと9Eのがフローラルが煩いな。
だからもう少し酸出してくれていいんだけどね、2.0くらい。
こいつらならさ。
ただこの2種比べは面白いですよ。

予想外だったのは、コレと比べると純米がかなりチャーミングに感じられます。
良くも悪くも。
いや甘酸もジューシーだし、ミルキーもあるし。
世の流れ的に言えばこっちのがウケそうではあるけど。
ちょっと苦味も気になるって、もちろん長陽テイストはあるけど、他のお酒でもありそうな感じというか。
柔さとか香りも含めて、味出すぎかなと。
いやめっちゃ美味しいんだけどね。
比べると、という話。
こいつは黄桃とかも出ちゃってるから。


自分の味覚が絶対的だと1ミリも思っていませんが。
好みもかなーりぶれているので。
ただなんとなく今年は、長陽は全体的に例年より味がでているんじゃないでしょうか?
もっとほんとにドライで、純米がベストって時もありましたからね。

でもどれから飲んでも美味しいよ!
違いはあるけど、3種ともらしさは出ているし、ぶれてはいない。
飲み比べればはっきり違うけど、どれから入っても長陽の美味しさを堪能させてくれます。

今年に限った話ね。
王道の華やか系が好きなら純米。
らしいグレープ&ドライさなら辛口。
エレガントとフェミニンを求めるなら9E。

例年だとワンランクずつボリュームを下げて純米スタートで十分だと思うんだけどね。
シャープなら辛口。
フェミニンなら9E。
例年だと今時期なら純米以外はちょっと物足りないから寝かせってのも視野に入ってくると思うけど。
今年はちょっと熟成は厳しいかもな。

こんな感じかな。
自分の好みがわかっている人はうまくずらしてください。
割と微妙に変わる蔵というか。
どの商品、スペックも長陽イズムは出るので、微妙な揺らぎでどの商品がベストか毎年飲まないとわからないって感じ。


2 Comments

めい says...""
おばんです。

この飲み比べは楽しめますね!

自分も辛口が一番気に入りました。花見とか屋外で吞むなら9Eですが、全温度対応の辛口は「辛口」が災いしてるのか、まだ買えるのが嬉しいですね。

マチダヤ限定の「辛口中汲」も入庫していて、寝かせてます。こいつも楽しみです!

日誌係さんにダイスを分かっていただいて口角が上がってます。アルザスではズィント ウンブレヒトなんかも人気ですが、ダイスは別世界です。

次にお勧めしたいのはディケムの優良年(90年とか75年とか)ですが、こいつら高くて…
2018.03.12 22:08 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: めいさん"
どうもです!

どれもらしさがありながら、きちんと違うので飲み比べが楽しかったですね。
辛口がグレープ風味とらしいソリッドさで一番良かったですね。
9Eはややフローラルでフェミニンな印象でした。
中汲がどう違うのか、気になりますね。

ダイスは最高でしたよ。
微妙に貴腐っぽいのが日本酒好きの僕にも響いたんですかね。
あういうのがあると白ワインやシャンパンもやらなきゃって気になってしまいます。

ディケムはまたとんでもなく高いですからねえ。
まだハーフがあるだけマシといえばマシですが……。


2018.03.14 22:08 | URL | #- [edit]

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