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日本酒感想日誌

【894】醸し人九平次 純米大吟醸 彼の地 2016

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最近、実はすげー美味いんじゃないかと思っている九平次。

飲んでいない商品も多くて、そのなかから彼の地を買ってきました。
自家熟成もどんとこい、みたいなこと書いてありますが。
まずは最新のもの、28BYですかね。
山田40です。



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問題は今日はちょっと鼻が利かないということ。
少しイチゴっぽいのはわかりますね。
アカシアか~なんとなく。
王道というか、比較的純吟らしく香るかもしれません。
そんなでもないか。
ちょっとミルキーかな。
3年熟成の澤屋っぽとこはあります。
こっちのがちょっと味ありそうな雰囲気。
ガスは溶けているようですね。


想定していたよりもやや野太く力強い印象。
とろっとしたテクスチャーに、南国っぽいフルーツテイストもありつつ。
少し熟成したお米の味わいが、ややはっきり。
やや厚め。
熟成香があるってわけではないですが、熟成酒とはわかる程度にお米の味にニュアンスが出ています。
らしい伸びやかな酸も出ていて。
細かく溶けたガスとともに、さらっとミネラル。
そして程よく味わいを引き立て複雑性を与えるようなビターなニュアンスでフィニッシュ。
これが旨いんだよね~。
何とも言えない旨い余韻が長く続く。

カマルグや協田と比べると、やや密にエキス分を感じるかな。
ちょっとお米の味わい強めで、逆にその他は抑え目。
それでもそのやや太めのボリュームの味わいが、これまたやや出した香りと絡み合ってね。
南国ビーチで楽しむエキゾチックテイストありますね。
あるいは桃。
五味とか、あるいはテクスチャーやガス。
そういったとこまですごくまとまりが良くて、総合的に美味。


やっぱり世界観ありますよねえ。
コレなんか飲むと、澤屋まつもとは弟子、フォロワーなんだなと。
如実に感じさせられます。

飲み進めると最初に感じたやや重いかなという印象も消え。
リッチながら、酸の清冽さやピュアさもくっきりと感じ取れます。
それでもまあリッチ、リッチな密度か。
あとはお米的な甘みやミルキーさに、苦味や渋み、やや青いようなニュアンスが入って。
こまかーなガスやミネラルが立って。
これがあるからこその総合的な美味さ。

ここまでくると静かにメロンや、甘さをそいだしゃっきりとした梨。
あるいはその他の和的なフレイバーが繊細に重なるハーモニー。
乳酸っぽい霞んだニュアンスもあって、その辺なんかは最近のモダンな生もとっぽさもある。
クリアーさや果実感も担保しつつ、でもミルキーでリッチだ。


熟成させても美味いやつだけど、澤屋ほどはそいでないから1年でこのレベルになるんだね。
どのタイミングでリリースがあるのかわからないけど。
蔵元的には許せなくても、もっと若いところで早飲みしたい気もする。
別誂が35、彼の岸が30かあ。
入りは彼の地でいいと思いますが、今の僕なら上の2つはやらないといけないかもしれません。
逆に正統派のこの3つをやることで、カマルグや協田も映えるのかな。
あれはやっぱり蔵元的にはバリエーション、飛び道具なのかもね。

まあ美味いよね。
昔はおこちゃまで理解しきれなかったんだろうなあ。
九平次を味わうことなく日本酒を語るということはちょっと無理なんじゃないかなあと思います。
ワイン的な世界観とか雰囲気もなくはないんだけど。
酸味が強くて、日本酒でワインっぽく造ってみましたというまがい物とは全く違いますよね。
あくまで日本酒なんですよね。
日本酒の枠の中で、ワールドワイドな世界観、スケール。
これは確かにオンリーワン、先駆者です。

九平次なんてそれこそ俺が学生の頃にはすでに押しも押されぬという感じでしたけど。
ここまで納得できるのに10年、30すぎるまでかかっちゃいましたね。


3日目。
落ちるタイプではないね。
むしろまとまりが出ている。
やはりもう3月も半ばでそれなりに味は出ているかな。
それでもまとまりが良い。

紅茶感ですかね。
クリーミィさ、ミネラル感に甘みを溶かして、酸でスイっと伸びてくれる。
やや華やかで、熟成の分味も出ているので。
ちょっと出すぎていくのかなーとこで止まって。
十分な満足感のある程度の味わい。
またそこから瑞々しさと、軽くエレガントな酸の伸びと、ミネラル感。
ここの三位一体が大好物で。
その中にうっすらと妖艶な味わいで。

これはやっぱり文句なく美味いです。
この味わい、九平次はなんか1本は冷蔵庫に常備しておきたいですね。
いろんな日本酒があって、その都度気分のお酒は違うんですけど。
この手の味わいが今の僕の中で中心に来る1本ですよね。

五味の重ね方が秀逸で。
繊細な、薄味のものを積み重ねていった重層感ですかね。
味が濃いとかはっきりしてるとかってわけじゃないけど、豊かで広がりがある。
味わいも、香りも多彩なニュアンス。
飲んでいて、それこそイチゴだったり南国だったりエキゾチックだったり。
そんなフレーバーがたおやかにあふれ出してくる。







8 Comments

とっすい says...""
彼の地を2本、レマコムに預けてあります(笑)

半月後ぐらいに1本開けようと思ってた矢先、期待感高まる感想聞けて待ち遠しいです♪

そういえば山城屋はあそこにあったんですね!こちらのブログを見ていて気になる銘柄だったのですぐキープしちゃいました!行きつけの小料理屋に持ち込んで近々いただこうと考えてます。何てことないんだけど食と酒がバッチリだと幸せな気分になれるんですよねぇ♪


あ、ちなみに自分は厚岸買ったお馬鹿の一人です(笑)薦められるがままに予約…今後の変化を知る上で飲んどくといいネタになるし、実際ちょっと期待しちゃいました♪
2018.03.15 23:01 | URL | #- [edit]
kt says..."No title"
久々なんでコメント連投です(^^;)

九平次、先日「黒田庄に生まれて」を飲んだところでして、「九平次ってこんなにレベル高かったっけ?」と思い直しているタイミングだったので、今回の日誌は「おぉ!」と前のめりになってしまいました。
彼の地も別誂もまだ飲んでないので、飲んでみたいなぁ~その分、お高いんですが…

ちなみに、先日トップのコメントに出ていた「KING OF MODERN LIGHT」を昨日から開けて飲んでます。山田錦を使った純米大吟醸の方。生酒です。香りは控え目ではありますが、まぁまぁ良いかなぁ?と思います。味もフンワリとした甘みで良いなぁ…と思った瞬間に苦みが登場(^^;)初日なので、まだ好きか嫌いか?とハッキリしない状態です。
今のところ、気に入ったのはラベルだけかな?少し前のプログレロックのアルバムのジャケットなんかにありそうなデザイン(^^;)

数日様子を見たら、またご連絡します。それでは。
2018.03.15 23:38 | URL | #yErO6BWs [edit]
日誌係 says..."Re: とっすぃさん"

2本保有とはさすがですね(笑)
これは悪いってことはないお酒だともいますので、ご期待していてください。

山城屋は意外と取り扱いが多いんですよね。
酒屋も結構押していたりするので評価が高いのかもしれません。
小料理屋に落ち込みってのは最高のチョイスになると思いますよ、うらやましい~!
静かなお酒なので不安でしたらもう1本、華やか目のお酒も一緒にもっていってください。


厚岸、評判は上々みたいですね。
記念に寝かせておくか、それとも飲んでいくかは迷うとこですね~。
たしかまずはノンピートタイプで、これから本命のピートを炊いたタイプも出すみたいなので。
その飲み比べも楽しいと思いますよ!
2018.03.16 00:26 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: ktさん"


こちらもコメント感謝です。

やっぱ黒田庄もいけますか。
僕も完全に同じパターンで、昨年カマルグを飲んで九平次ってこんなだったか?とびっくりしました。
マニアからすると、逆にいまさら九平次かよ……みたいなところありますからね。
偏見はだめだなあと身に沁みました。


キングオブモダンライトは(笑)
僕も言った手前やらないのもフェアじゃないと思いまして購入しましたよ。
ちょうど今日届いたとこです。

ただそんなに悪くなさそうで安心しました。
名前が思い切りよすぎて、見ただけで笑っちゃうんですよね~めっちゃツボですw
ラベルはたしかにかっこいいですよねえ。
もしかしたら今後売れるのかもしれません。


またよろしくです!



2018.03.16 00:41 | URL | #- [edit]
龍力大好き says...""
彼の地は2015年に2014を飲みましたが、冷やしても勿論、結構常温でも舌にまとわりつつもさらっと流れるように飲めることと、華やかでありつつ良い軽さを持って日本酒歴は短かったですが、当時は衝撃を受けましたね。やはり、九平次はグラスで飲むと素晴らしくポテンシャルを引き出す酒だと今では思います。ロックスタイルでも良かったです。ここは早くから海外に目を向けて作っていましたが、良いことは比較的飲み合わせがしやすいですね。和洋中どれも良いです。
いつかシャンパンのようにストーリーを産み出せるお酒に成れたら良いなあと思うお酒でした。
2018.03.16 20:17 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力大好きさん"


あーやっぱりそうですよね。
もちろん違うものなのですが、九平次は龍力とはちょっと近いとこがあるのかなあなんて思っています。
龍力大好きさんから太鼓判が出るのが、個人的には納得です(笑)

僕もこの酒はやっぱりワイングラスかな~と思いますね。
彼の地なんかはそれなりに味も出ているので、もう少し寝かせてロックは夏にありかもしれません。

海外進出、マリアージュとかあるいは四合瓶メインでの売り方とか。
そのあたりではかなりの先駆者で、今もいろいろチャレンジしているようなので今後も注目ですね!


2018.03.16 22:29 | URL | #- [edit]
ぷりん says...""
はじめてコメントします!日本酒ビギナーですけど、いつもこちらのブログはお酒買うとき参考にしてます。
自分は九平次飲んで日本酒ファンになったので、この高評価は嬉しいです(笑)他の方はわかりませんが、ここ3年くらいは出来に不満あったんです。ここにきて盛り返してる感じですかね。それとも買った酒屋が悪かったのか(笑)あと個人的に聞いてみたいのですが、九平次みたく自分たちでお米栽培に挑戦してるような蔵のお酒ってやっぱり美味しいものなんでしょうか?
2018.04.18 17:58 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: ぷりんさん"

初コメありがとうございます!
ビギナーの方に参考にしていただければ本望です!


九平次は僕が飲み始めた10年ほど前にはもう確固たる地位を築いていたんですよね。
その後はそれこそ十四代に続くくらいすっごく有名だったし。
なんかパリのレストランにオンリストされたとか、ラベルもワインっぽかったり。
ある意味で、今の獺祭みたいというか。
日本酒マニアからすると、今さら九平次wwみたいなとこがありました。

味わいはそれほど大きくは変わってないと思いますよ。
僕もやっとわかるようになってきたという事なんだと思います。
その点ぽりんさんはもう気づいているんだからすごいですね(笑

この10年の間に、九平次なんかよりもっと華やかで甘いお酒の流行がありましたよね。
今も続いてますけど。
その流れとは九平治はちょっと距離をとってきたんだと思います。
常に先を見てる蔵だと思うので、よりモダンにモダンにとはなってきているかもしれません。
ここ数年の試行錯誤が、ここにきて開花してるってとこじゃないでしょうか。


>>九平次みたく自分たちでお米栽培に挑戦してるような蔵のお酒ってやっぱり美味しいものなんでしょうか?

これはどうなんでしょう。
一概には言えませんが、こだわっている分だけ、ちゃんとしたお酒を造る確率は高いかもしれません。
あとは自分たちの商品の中で、自家栽培や契約栽培のコメを使った商品が、他のよりも良いってことはあるかも。
それだけ気合入りますからね。

ただ別に普通のお米でも美味しい蔵は美味しいですからね。
あとは、自家栽培してるところが、良いお米の取れる地域なのかどうかですよね。
特A地区山田錦、というものがあって、昔僕は懐疑的だったのですが。
最近は特A山田のそれも良いもの、地域の限定されるものは別格の力があるな、と感じるようになりました。
ワインでいうグランクリュみたいなものですが、いっくら自家栽培でも例えば都市のド真ん中でつくってちゃ駄目ですしね。


まあケースバイケースというところでしょうか。
ただ基本的には頑張っている蔵だと思うので期待はできると思いますよ!

2018.04.19 12:52 | URL | #- [edit]

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