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日本酒感想日誌

【971】百楽門 純米大吟醸 雄町50 中汲み生原酒 27BY

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興が乗ったのでもう1本、とっておきの熟成酒をば。
奈良県、百楽門です。

昨年は別に見学とかそういうわけではありませんが、蔵元の周辺も歩いてきました。
風の森、篠峯の蔵元と同じ地域の蔵です。
ミネラル感というものを考えるときに水というものを意識するようになって、遅ればせながら飲んでおいしさに気付いたお酒。

実は昨年、28BYの造りを休んでおりました。
理由は杜氏さまがお亡くなりになったことだったようです。
今期からは蔵元さまが杜氏も兼ねるという体制のようですね。
実は昨年のうちに奈良の酒屋さんから話を聞いていて、復活するということは知っていました。
実はいつどうなるかわからない、ということで亡くなった杜氏さまから造りの技術継承は以前から行われていたそうです。
なので、その話を聞いた酒屋さんも別に1年休まなくてもいいじゃない?といったそうなんですが。
万全を期したいということで1年間休造し、満を持してリスタートとなったようですね。
その辺が蔵元の人柄であり、酒質にも出てるという話でございました。
とはいえ僕は今年の奴まだ飲んでないんだけどね(笑)
やんなきゃなあ。

これは27BYなので前杜氏さまの遺作になると思われます。
出荷は28年の3月。
ここは雄町にこだわる蔵で雄町50の純米大吟ですから、かなり自信があるというか中核的なスペックのはず。
問題は生原酒なので、どうなってるか知りません。
さらに昨年末からの私の事情により、少なくともここ数か月常温での貯蔵となっております。
もともと熟成も意識した、耐性のあるお酒なのですが、生ですからね~。
どうなっててもおかしくはないのですが、逆転満塁ホームランにも期待します。






ほぼ常温からのスタートです。
なんかもう瓶底軽く濁ってるし、くるっとアレとったら軽く栓浮いてくるし。
申し訳ないような恐怖するような楽しみなような。

いやすごいねw
いけるわ、これたぶん冷やしたら全然いけるんじゃないか?

うっと来るようなヒネ感は冷やしてないにもかかわらず、気にならないですね。
そしてビネガーっぽさも出ているのですが、パイナポーなニュアンスの酸味。
じゅわっとジューシー。
甘みも感じるまさにパイナポーな味わいです。

微かに熟成なのか何とも言えないニュアンスがはありますが、気にならない。
じゅわっと酸味が広がった後はすーっと自然にキレイに収束しながらフィニッシュへ。
辛くはないけど、辛さが旨い事作用したようなスッとした鮮やかですがすがしい引き際。
余韻も別に嫌なニュアンス残らないし。


おっそろしいなあ!!
吃驚仰天ですね。
こういう古酒はちょっと飲んだことがない。
何かがどうなってぶっ壊れて酸味が出てるにしても飲める、面白すぎる。
なにこれぇ、やや刺激のあるビターってのが無くて、するっと行っちゃうんだよね。
まあ味は人を選ぶかもしれないけど、面白すぎる。
だって生熟2年以上、しかもこの半年は常温ですよw

あらためて熟成ってのはわからないですねえ。
そしてこのお酒の力。
最後にほんの少しだけでも味わえたことを幸運に思います。
やっぱり受け身じゃなくて、こういうお酒を発掘して伝えていかにゃならんと、変な使命感にかられますね(笑
願わくば、今年以降もかつての百楽門であることを祈ります。

しかし御所市、どんな土地だよなあ。
かつての風の森、篠峯櫛羅、百楽門
これ直径2キロの円におさまるんだぜ。

ビネガーでクリーミィではありますが、この酸は面白いなあ。
あきらかにリンゴとか、ともすればパイナポーな雰囲気があります。
そしてスッとしたフィニッシュ。
このフィニッシュが健在なのも面白い。
ソフトながら切れ味抜群、ノイズ極少。
ミネラル辛口ですよねえ
ミネラル辛口と端麗軟水辛口の差はどっかで検証しておきたいなと思いますが。

酒質ぶっ壊れが災い転じて福と、ということもあり得ますがまあ違うでしょう。
寝かせでこういう酸味とかは感じないなあ。
全然違うにしろ、舞美人とか、菊鷹とかあっちくらいの酸味感。
その辺もやらなきゃなあ。
あー楽しい。


また明日。
ああん、でももしかしてあれか?
ちょっとたかちよの熟成っぽいな。
以前おまけで大量に送られてきてそれやったことあったけど。
ほんと熟成酒はわかりませんねえ。
マジでパイナポーだからな。
パイナポーな熟成酒飲んだことあるか?
なぜこうなるのか意味不明w


3日目かな。
予想外の仕上がりに驚きましたが改めて冷やして。
ぎゅっと味の出る長さが短くなりました。
パイナポーでありビネガーでもあり、クセっぽくややかすれたような熟成のニュアンス。
旨いかといわれるとよくわからないのだが、珍味的に飲むと楽しいお酒。

でも少しこなれてくるといいんだよね。
軽ーくガスある?
きゅっとした酸味に甘みちょっとシロップっぽいイメージで溶けて。
かるく熟成感がうまみとしてアクセントになりつつ、しゅっとさばけよく。
さすがだなあという気分。
普通にうまいっす。







2 Comments

まさ says...""
酒屋でおすすめされて最近2〜3年熟成の酒にハマってます
以前菊鷹山廃純吟を買ってすぐ飲んだときは辛口でガス感あって個性的だけどそんなに美味いかなぁという印象でした
その酒屋で聞いたところ菊鷹は出てすぐは硬すぎて食中に向いてない、ガス感ほぼなくなってからが美味いとのことでした
1年熟成買ってみると日誌係さんがおすすめしてたのがよくわかる美味さでした
奈良は数年の熟成酒の宝庫ですよね
挙げられた中以外では大倉純吟ヒノヒカリの3年熟成が燗にすると非常に美味しかったですね
これからも熟成酒の更新楽しみにしています
2018.06.13 13:24 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: まささん"

熟成酒はおもしろいですよね。
外すこともありますが、予想もしない味わいがでたり、とんでもない場外ホームランが出たり。

菊鷹はド変態もいいとこで、新酒でも抜栓して1か月くらいは平気で飲めますからね。
熟成しても1年くらいじゃ全く変化がないくらいですし、楽しいやつです。
たしかにガスが強いお酒は飲みやすいんですが、ガスのせいで本来の味わいがわからないということはありますね。

あー大倉という手もありましたか。
あまり縁がなくて、そんなに本数飲めてないので改めてチェックしてみようかなあ。
熟成酒の弾はけっこうあるんですよね、飲み頃を逃して寝かせているだけですが(笑)
今後はザ・純米というようなちょっと古臭い銘柄も試してみたいとは思っています。

2018.06.15 00:51 | URL | #- [edit]

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