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日本酒感想日誌

【1000】龍力 奥吉川ブルー 生もと特別純米 生原酒 28BY

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はて、先の菖蒲渓でも触れました奥吉川ブルー。
昨年全く同じお酒を頂いてますがそれの1年寝かせということになります。

つーかこれがまだ買えるのがおかしんだよなあ。
それくらい去年の時点で傑作だったのに。
ただし、出荷が18年の4月になってるので、蔵で囲ってもらってたまに送ってもらってるって感じでしょうか。
贅沢なことですねえ。
スペックとかは変わらんから去年の見て。
美味いのは間違いないのですが、生で1年はどうなってるか。








やっべぇぞ。
相変わらず異次元。
ビンビンにくるね~鳥肌。

もちろん熟してはいる。
いるのだが。
この香味はちょっと感じたことがないな。

マスカットティー?
ライチ?
ブドウをドライフルーツ化というか氷結したというかそんな独特の甘やかさを漂わせて。
もちろん甘み自体のボリュームがすごいわけじゃなくて、むしろ静かになってんだけどその中の表現として。
さらにクリアーな中にバニラを繊細に溶かしたようなニュアンス。
何だろうねえ。
うすーい練乳をかけたようなニュアンスというか、深みと妖艶さ。
んーいや違うか。
練乳もあるけど、熟れた果実のエチレン感もあるのか。


それでいてベースは恐ろしくクリアーで、抜けるような明るさがある。
酸味も単体として感じるわけじゃあないが、しっかりと溶けている。
そこに前述の甘みがしなやかに強く続いて、それを感じるさなかにふっと消えるようなフィニッシュ。
ミネラル的な辛めのフィニッシュとともに、ビターさはあるんだけどその中から甘みや旨味が出てきて。
無茶苦茶な余韻の長さ。


少なくとも菖蒲渓とはちょっと次元が違いますね。
というかこのお酒自体が日本酒とかお酒とかそういう枠に収まらない、なにかとてつもないものになっている。
これが単純に感じる五味レベルでいうと、これ美味いかって言われたらわっかんねえなって人も多いと思うけど。
それでもなんか凄いってのはわかってもらえると思うなー。
あえて今の日本酒ファンが避けるところといえばフィニッシュの苦みははっきりしてるとこか。
これは苦いっちゅーより鮮烈なミネラル感なんだけど。
その証拠にその先にまだ余韻の味わいが延々と続いてくからね。


菖蒲渓と違うのはこれは甘いんですよね。
こんだけ寝かせてもはっきり甘い。
それでもその中にある果実表現とかミルキーさが繊細で深く、酸味からんで明るく。
ビターというかタニックな感じというかははっきりあれど余韻がもう全くもって別格。
まあこれは甘いとか甘くないとかじゃなくて、スケールがちがってますが。


ミルキーだなあ舌に絡みつくミルキーさで、その点ではコーヒー牛乳な龍神丸なんかも思い出される。
ああ、確かに温度が上がるとそれっぽいなあ。
クリアーさ、明るさ、抜け感とか果実感はやっぱこっちだけど。
あとはラストに鼻に抜けてくようなミネラルがね。
蕩けるけど切れるというか。

もうすっきりとか甘いとか辛いとかそういう次元を超越してんだよね。
美味すぎる。
減点法つーより加点法の酒。
あれ、ここイマイチって思っても必ずいいとこで上書きしてくる。
苦いは苦いんだけどね~。
つーかいいとこが異次元。
これが3000円て頭おかしなるでホンマ。
これがワインだったなら、3万ちゃうで、これ30万の味わいや。



2日目。
とろっと濃密に蕩ける甘みとフルーツティーのキラキラ感、軽い渋み。
熟感が逝っちゃうとあれなんだけど、そこまで熟してない。
熟成酒だなあとは思うけど嫌な感じはしない。

そしてとろっとするっと消えるさなかに、ビシッと来るミネラル的な辛味。
そこからミネラル香。
さらにそれとともに広がる鮮やかな世界。
いやこれはもう世界ですよね。
世界観とかじゃなくて固有結界レベルに世界が明瞭に目の前に広がる余韻。

圧倒的に唯一無二。
変な表現をしなくても凄いなーと思うのは、これ飲んで生もととか、磨き70の特別純米とか全く思わないです。
ブラインドで飲ませてこれ生もとの磨き70でしょっていう奴いないですよ。
どう見ても大吟醸か純米大吟醸だもん。
まあそこも完全に超えちゃってますが。

松の司愛山21のあとに飲むと確かに熟してます。
ああそうか。
初日もこれは感じた。
ブランデーとかそういう系のに近い香味があるんですね。
確かに熟してはいるんだけどその分ね。










4 Comments

龍力大好き says...""
奥吉川は産地を見ると、私が好きな西武限定の龍力の奥谷と同じなので、この感想には納得しました。因みに前に飲んだ奥谷は甘くないソーヴィニヨン・ブランチックな感想です。少分谷の方は多分飲んだことないので、いつかは挑戦してみたいですね。

特a地区の中でもどうやら、a-c級があるらしいと昔聞いた覚えがあり、確か奥谷はその中でもかなり上だった印象がありますね。

龍力で自分にとって旨いやつに出会うと夢中で飲んでしまうので、意外に風味や味って言葉で表しずらいんですよね。私の語彙不足がかなり影響があるのは承知してますが(笑)

前記事の香住鶴について言及していなかったので、追加で基本速醸はやってないので、良い意味で癖がある酒が多いと思いますよ。
私は大体にごり酒かしぼりたてを飲んではいますが、日誌さんの趣向とはおそらく違うでしょう。
2018.07.23 23:54 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力大好きさん"

どうもです。
その感じですと菖蒲谷は西武の奥谷のほうに近いかもしれません。
あーやっぱりちゃんとやらないとだめですね。
秋津、上松、上三草、天神地祇、上中、米田……。
どれも高いので大変ですが月1本ずつくらいやっていきましょうか。

松の司が同じ地域の山田錦で、畑違い、土壌違いのシリーズを始めましたが。
本田商店さんはその調査もやってるんでノウハウがあるんでしょうねえ。
どういう風に米が違って、どう造り分けているのか気になるところです。

まあ日本酒の味わいなんて自分の感覚なのでわからないですよ。
ただ美味しいのはグビグビ飲んでしまって、その進みが一番正直です(笑)

香住鶴は僕けっこう気に入っているんですよ。
変わったお酒だとは思うのですがよい印象ですね。
守備範囲広めなので(笑)

2018.07.24 23:29 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018.07.28 22:56 | | # [edit]
日誌係 says..."Re:"

初コメントありがとうございます!

これは本当の本当にお勧めのお酒なので、乗っていただいて嬉しいです。
さらに喜んでいただけたようで良かったです。

挙げていただいたお酒、もちろん知ってはいるのですが、こういう切り口で飲んだことがなかったので気にります。
改めて飲んでみたいですね。

ぜひこれからもよろしくお願いします~・

2018.07.30 12:31 | URL | #- [edit]

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