日本酒感想日誌

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【1021】天明 瑞穂黄金86 直汲み 29BY

日本酒
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瑞穂黄金って天明しか使ってないよね?
ひとめぼれの変異株で会津の農家さんが見つけて選抜・育成して固定・登録したものとかなんとか

磨き86で特定名称の記載はあえてなし。
直汲み無濾過生。

直汲みなのがSPであって、無濾過一回火入れの商品が出回ってます。
本生も6月くらいに出てたみたいですね。
商品的には2年目で去年は88だったそうです。
ちなみの東京江東区のお米屋さん、ふなくぼ商店さんで精米してるらしい?
雄町89もあるらしいのですが果たして商品として出てくるのだろうか?
あーあとこれは720だけど火入れのは900らしいよ、お得だね。








おりからんでるっぽいけど、とりあえず上澄みから。

酸味がきゅーんと来る立ち香はちょっと白麹とかそっち系っぽい感じ。
ところが含むと全然違う。
シンプル系というか味があんまりしない系ですね。

仄かに白ブドウ系のような香味。
セメも出てくるか。
極めて抑制された穏やかな甘みと酸味のフレッシュ感。
やや酸味のほうが出てるかな。

そこに強くはないけどガスの粒立ち。
ほんの少しのビターさから、ちょっと野趣を感じるお米の旨味。
ややガッシリと、少し土臭いような、あとは和のハーブ的なニュアンス、シソとかね。

とはいえ非常にクリアーでシンプルさの中にエネルギー感を感じる仕上がり。
生ですけど味わいやエキス感がうるさいこともなく、クリアな中にクリーミィさを感じさせ。
カチッと硬質にややミネラル感を感じさせつつ、シュッとフィニッシュ。
余韻は非常に長くクリーミィな旨味が残ります。

いいですね、好きな奴ですよ。
上級者向けというところでしょうか(便宜的に言ってるだけでマウント取ってるわけじゃないよ)。
ここまで書けばわかると思いますが、澤屋まつもと系です。
はっきりいってかなり近いですし、間違いなく飲んでインスパイアはされてるはずです。

香り、味わいは当然微妙に異なってくるわけですが、この旨味は良いですね。
山田錦とかそういった王道のものとはまたちょっと違うというか。
そこが狙いなんでしょうけど、これが表現したいことなんだったら成功してるかなと思います。
どっちかというと九平次の協田なんかも近いかな。

天明さんも色々造り分けてるので、どれにいったらいいのか難しいとこですが。
ブログでも何度かやってますが、香り系ですっごい良いのを出してきたり(閏号とか)、あるいは今回のコレとか。
今は生もと、焔だっけ?もやってますよね。
新酒の時期に出る槽しぼり純米本生(シアン色のラベルの奴)何かは好きというか、ぜひやってほしいお酒ですけどね。
今出てる、みどりの槽しぼり純吟本生なんかもたぶんいい感じだと思う。

マジな話言うけこんだけ色々な引出しある天明にあのクソ酒造らせる千葉はやべーよ?
dot SAKE projectのはなし、蒸し返して悪いけどさあ。
disるためとかじゃなくてマジでそう思う。
いやだって実際に目端の利く酒屋はこれをわざわざ直汲みで詰めてもらってるわけじゃん?
カプなら閏号でもそのおりでもあるわけじゃん?
なんで蔵元とコネあってあんなゴミが出てくんのかね。
蔵元ももうやめたほうがいいよ、千葉はセンスないから。
ブランド価値を著しく毀損するだけだってば。
五ノ井の央だって昔と違えどそりゃあちゃんとしたもの詰めてもらってるじゃないですか。
あれリンカーンかなんかでテレビでやったのはもう6、7年前だっけ?
あんときはまだ先代も造りに残っててゴツい酒だったからなあ。


一呼吸置くと、少し熟れた風味が出てきますね。
グレープフルーツなんかも感じるかもしれません。
また、つるっときれいなテクスチャで透き通るクリアー感。
その中から湧いてくる旨味。
これはたまりませんね。

おりを攪拌して、薄濁り程度ですが。
バナナ系というか、ふんわり極めて穏やかな熟れたトロピカル要素。
からのやはりシンプルな味わい。
そして会津坂下のテロワール、瑞穂黄金の旨味。
ズバッと来るって程ではないですが。
きりっとした酸味から、ふんわりと旨味が広がって。
どっしりとした感じから軽くミネラルで切れる。
切れた後の余韻の香味から、そのあとさらに含んだ後の味わい。
素晴らしいですね。
酸味も主張せずキリっと程度なんだよね。
でもこのキリっとがただの純米にして無い。
まああとはシンプルからの粒立ちだけど。

頒布会のお酒で。
前の頒布会が3本だったんだけど、ちょっとお目当てがあって買ったんですよ。
そしたらもう半年も前だけど営業の電話がかかってきて、こんど6本でやるんでどうですかと。
これだけでも乗った価値がありました。
なにがそれだったかもう忘れちゃったな。
赤武はたしかそれだったんだけど。

これくらいの酒のほうがきれいでクリアー、クリーンなお酒を志向する孝市さんっぽいですね。
そういえば天明も設備投資は怠ってない蔵ですからね。
例えば槽場まるごと冷蔵庫状態なのもそれこそ澤屋なんか同じだし。



2日目。
間違いないですね。
おりを混ぜても全く崩れない。
バナナやバニラ、ジューシーな酸味なども感じる。
その辺の色もしっかり出ていて、ただの味のしないお酒ではありません。
甘さもさらあっと。

それらの後にシンプルな削いだ味わいとクリアーさ。
そこからの旨味、コク。

それらが微炭酸に乗って、ミネラリーに。
フィニッシュのミネラル感はよりはっきりと出てきました。
シュパッと切れた後のふんわりと仄かに甘いようなミルキーさ。

やっぱ澤屋まつもと(笑)
うすにごりの分、雄町山田とかあの辺かな。
少しバナナ系なような含んだ香りのニュアンスとか、旨味のどっしりしたところなんかの違いはありますけどね。
旨味はしっかり感じますが、あくまで削いだきれいなお酒です。
あとこれ飲んで磨き86ってのはブラインドではちょっとわからないなあ。
もしかしたら65とか?とは思うかもしれないけど。
いやあっぱれです、素晴らしい。
この手のはどんどん造ってください、お願いします。

参考までに火入れのスペックを。

度数:16度
酸度:1.6
アミノ酸度:0.7
日本酒度:+3
酵母:協会9号+うつくしま夢酵母F701


平形の茶碗で行くとびりっとまた一段とミネラル感がたちますねえ。
それでもしっかりした味わいもあり、酸味のジューシーさや、甘みのミルキーさという表情もある。
あえて言えばオリありなのでしゃーないですが、もうひとつクリアーになれば、ズバッといった後の世界観も鮮やかに出るのかな。
固有結界まではいかず。
火入れも買ってみるかなあ。
あえて言えば昨日も思ったけどちょっと飴っぽいのが出るとこかなあ。




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Comments 2

アイオライト  
No title

こんにちは。磨き86%でまつもと系ですか!なんか想像つかないですね。すごく興味あります。
しかし頒布会かあ…ネットで探したら三ノ輪の鈴木酒販では扱いあるみたいですね。1升ですが。うーん、なかなか手が出しづらい。日本酒オタク自認するならそのくらいのハードル越えろよ、とも思いますが、家庭や肝臓の事情で簡単じゃないのが非常に遺憾です…

2018/08/28 (Tue) 12:15 | EDIT | REPLY |   
日誌係  
Re: アイオライトさん


完全に澤屋まつもと系ですね~。
あそこも守破離とかあえて特定名称隠して磨き65とかで出したりしてますからね。
でも確かにの磨き86は低精白っぽさは全くと言っていいほど感じなかったです。
そこはもっと驚くべきとこなのかもしれません。


これは直汲みが頒布会用のSPなんですよ。
本生は終わっちゃいましたけど、ちょうどいま火入れが出てるみたいです。
それでよければネットでただいても結構取扱店あるみたいですし、4合瓶もあるみたいですよ。
機会があればぜひ!

2018/08/28 (Tue) 18:28 | EDIT | REPLY |   

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