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日本酒感想日誌

【1024】若駒 雄町50 しずく搾り斗瓶採り 1番斗瓶 29BY

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ここ数日似た系統のお酒が続いたので少し趣向の違うものも開けてみましょうか。
今年、愛山の低精白が素晴らしかった若駒です。
蔵元杜氏の6代目である柏瀬幸裕さんは風の森で修行していた過去があるのですが、今の師匠よりいいんじゃないの?なーんて。

かなり低精白の商品に特化した銘柄なのですが、唯一?の磨き50。
これがフラッグシップになるみたいですね、やっぱり。
その中でもちょっと特別なものをということで、搾りの部位別です。
1番斗瓶と3番斗瓶がありまして、今の好みならよりクリアになるであろう3番を選ぼうか悩みましたが……。
まあでも1番でいくかという結論になりました。

雄町50、栃木酵母T-F、無濾過生。
1番斗瓶なのでうすにごりです。




攪拌して。
噴くようなお酒ではありません。

メロン、いやイチゴ?
華やか系ではありますが、いやな感じはしないですね。
カプでも嫌なのといいのがあるけどどの辺かなあ、その差は。

いいねえ。
これキンッキンに冷やして、氷温サーブで行けば最高。
温度上がってきたら俺の好みじゃきついかもしらんけど。

素晴らしいフルーツ香、素晴らしい甘み。
非常に満足感のある、リッチなお酒です。

そしてガス感がしっかり生きているんだけど。
しゅわしゅわって感じではなくて、でもはっきりある。
強いガスじゃないけど、ゆっくりしたテンポで、はっきりと出てきて。
かなりガチっとミネラル感を感じさせながら切れます。

甘いですがミネラル感はかなりずばっと切れますね。
切れた後のミネラル香の立ち上がりもありますし。
率直に言って非常に素晴らしいお酒。
やっぱこの蔵いいなあ。

改めて。
-5度レマコムから直行でも十分香るし甘い。
気持ち的にはイチゴ感があって、鳳凰美田とかあんな感じ。
ただ滑らか、しなやかに美しい。
香りも甘みもぺらぺらと浮いてこないで、しっかりと一体感がある。
越が座ってる、コク感のある甘み。
これがガスなくて澄酒なら、コンディションを合わせれば蕩けるような滑らかな甘みなはず。
それだけだとちょっとくどいかもしれないけど、好み的には。
火入れでもいいくらいか。
ゴージャスな味わいながら気品がありますね。
酸味の溶け方の魅力的なこと、伸びやかさ。

そこにさらにガス感。
さっきも言ったように強くはなく微発泡なのだが、重低音系の表現。
わかりやすく言えば辛味といっていいのかもしれない。
ゆっくりと、重く、力強く、それがゴージャスな甘みを受け止めて。
酒質は重くなくむしろ軽やかでクリアー。

長く口内で味わっても甘酸から嫌な味わいが出ず軽快に伸びるなあ。
香りもしかり。
そしてガス、ミネラルからのズバッとしたキレの後のミネラル香。
一瞬、おりの少し硬い旨味なのか?とも思うけど香味だけ鼻に抜けてミネラル香ですね、すばらしいです。
雄町って感じはしないよね。
山田錦じゃないんだと、五百万石か?って思う。

いやどう見ても素晴らしいね。
最後少し硬い米とも感じるんだけど、おりがらみの押味と思えば全然OK。
ここにきて酸のキラキラした輝きと伸びが効いてくるんだわ。
でそれだけだと浮くんだけど、ガス、ミネラル、じわっとコクのある甘み、おりの味……。
素晴らしくかみ合ってます。
いろんな要素が優れているのでつながってくる。

最初から最後まで、わかりやすいキャッチーな言葉で表現するならと浮かんだ言葉は、かき氷でした。
イチゴメロンややミンティ、シロッピーなだけじゃないのは、甘みの質、おりの米味、そしてガスミネラルその他もろもろ。
温度を上げて飲む気はしませんが、最近の僕の好みとしてカプ系華やか甘々はマイナス補正がかかる中で。
今年1、2を争うといっていい正統派カプエチ系でした。
あっぱれです。

風の森、而今、十四代?
これに勝てるかあ?
勝てるボトルもあるかもしれんけど、負けるボトルもあると思うぞ。
つーかラストのミネラル香が全然違うわ。
完敗だろ。
傑作酒です。

9月2日AM1:14分現在、1番は4合瓶がラスト1本の模様(WEB)。
さあ誰が買うのかしら。



2日目。
うん、昨日よりスッキリしたかな。
これならもう少し温度上げても大丈夫。
こざっぱりした分ゴージャス感はなくなりましたがまだまだ大丈夫。

イチゴやメロンといったフルーツ香。
微かにバニラっぽさもあんのかねえ。
ど頭にカプエチボンバーどかんとかますんじゃなくて、一歩控える品の良さと。
ミンティさ、カプエチの花の部分の気品の部分をうまく使ってるような。
こういうのって何が違うんですかね。
狙ってやってるんだとしたら凄いなあと思う。

甘さはあり、スッキリと流麗に酸が流れ、ほろ苦さもある。
これは生だしオリだし、ガスとかそっち方面もあると思うけど。

初日からはだいぶ落ちるけどそれでも並のお酒よりは全然いい。
味わいの五角形なり六角形なりで、各要素が飛び出ていても、なんていうかな。
解像度が高いというのはちょっと違うけど。
各要素がシームレスにつながっているというか、お互い補完しあっているというか。

やっぱり昨日より高めの冷蔵庫温度で美味しいですね。
シロッピーじゃないってことなんですよね。
すっと溶けるような甘みはやっぱりすっきりしたバニラアイスのようなイメージで。
重低音のガスがささえつつ、オリ味はしなやか。
あとはビシッといった後のミネラル香。
ここももっと甘さや香りが乗ってきてもいいところだけど、かなりドライです。

どうみてもいいですね。
みんな大好きな奴と、最近俺の好きな奴のいいとこどりできてる。
本当にへたな而今や十四代なんかよりこっちのほうがいいじゃんってなると思うけどな。
この銘柄は来年もちょこちょこやっていくと思います。
3番も行くかどうか悩みどころですね。
コメ違いの低精白も行きたいんだよな、雄町とか亀の尾とか。
そういえば1番売り切れてたね。
ラスト買ったのがうちのブログ見た人ならいいですが。
俺が買った以降でもそこそこのペースで売れてたからわからんな。
この味わいならリピ入っちゃうよねえ。
そうは1番は4合だけだったのかあ。
まあ初見なら3番でもそうは変わらないはずだけどね。

あーキマってくると、昨日と全く遜色ない。
なにがちがうんだろうなあ。
甘み、香り、明らかにつややかで気品ある。
ただの酒なら甘くシロッピー、あるいは甘くても苦いなってとこだけど。
ズバッといってくれての戻り香的な。

すくなくとも今年飲んだ而今じゃちょっと太刀打ちできなさそげ。
あえて言えば強化版、芸術点高めの鍋島風ラベルか。
十四代もちょっとダレ気味のやつじゃとても話にならないと思うよ。
いや~かなり凄い酒な気しかしないけどね。
愛山90とこれ並べられちゃうともう参ったというほかないですね。
店やってたら入れたいよね、主力として。






























8 Comments

日本酒初心者 says..."No title"
はじめまして、いつも拝見させてもらい参考にさせていただいてます。
最後の1番を買えました。商品はまだですけど、楽しみに待ちたいと思います。
ブログ読ませていただくと、いろいろと勉強になりますし自分の指標に
なっております。
また飲んだら恐縮ですがコメントさせていただきたく思います。

2018.09.04 08:32 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 日本酒初心者さん"

おお、これはよかったです!!
せっかくなので誰かこのブログを見た方が買ってくれればなーとおもっていました。
おめでとうございます(笑)
僕も他の方の感想を聞くのは楽しいので、期待していますね!


ちなみにこの酒屋さんは取り扱いは少ないですがラインナップは魅力的なので年1回のレベルでもぜひ懇意にしていただければ嬉しいです。
毎回全商品詳細にティスティングを記載してくれる酒屋は日本でもここくらいのもんです。
とはいえ商売ですので、基本的には良いところをかくのですが、慣れると見方がわかってきます(笑)
傑作酒というコメントが出るお酒はまず外さないと思います!


2018.09.05 02:03 | URL | #- [edit]
日本酒初心者 says...""
やっと開栓しました。
口に含んだ瞬間これはずばり好きなやつで、思わずにやけてしまいました。華やかな甘さだけではなくバランスが素晴らしくいいですね~いつまでも飲んでられます。
3番との飲み比べもしたくなりました。日本酒は奥が深いですね。



2018.09.09 07:41 | URL | #- [edit]
リンゴ酸 says...""
ご無沙汰しております。
若駒は私も注目していた銘柄でしたので、日誌係さんがこれを紹介された時に早速飛び着きましたが、残念ながらゲットできませんでした。日本酒初心者さんも絶賛されていますしなんとかと思い探してみると、一番ではないのですが、2番斗瓶は発見できました。一番斗瓶とは少し感じが変わるのではないかという、酒屋さんの言葉が気にかかりますが、まあ骨格はさほど変わらないのではないかと思います。訳あって再来週到着ですが、また感想を報告させていただきます。

ちなみに最近良かったのは、完全食中特化型?ですが田中65と南方の極辛です。単体もまあまあ美味しいのですが、寿司とは相性がかなり良く、定番化してます。

日本酒初心者さんももし3番斗瓶を飲まれることがありましたら、感想をお聞かせいただきたいです。
2018.09.09 08:56 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 日本酒初心者さん"

これは僕としてはかなり自信があったので、かなりほっとしています!
わざわざ買わせてしまってダメだったら信用が(笑)

かなり華やかではあるのですが、ダレないというか、骨格がしっかりしている感じがいいですよね。
喜んでいただけて何よりです。

今ふと思い出しましたが、昨年やった福寿の大吟醸おり酒なんかが近いなーと思いました。
あれこそ超限定で蔵開きに行かないと買えないのが悲しいですが……。

2018.09.11 04:39 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: リンゴ酸さん"

リンゴ酸さん、お久しぶりですねえ!

なんと若駒に注目されてましたか。
好みが合いますねえ~。
かなり低精白系に偏ったくらなので好き嫌いはあるでしょうが、乗ってる蔵の一つかなと今年は感じました。

なんと2番斗瓶があるとは!
懇意にしてる酒屋さんにちょいちょい卸してるみたいですね。
1番はどうしても荒走りでにごってガスもあってとなりますが、この出来であれば別に澄んだお酒でも後悔させることはないかなあとは思っています。

おすすめありがとうございます!
田中六五は明らかに寿司に合いそうな感じですよね~。
酒屋やってたら絶対寿司屋にお勧めする味わいです。
南方は僕が和歌山すきということもあって知っていますが極辛はノーマークでした。
辛口というイメージのない蔵元ですが、最近辛口すきになっているのでチェックしてみます♪
3番はどうしようかなあ……笑


2018.09.11 04:47 | URL | #- [edit]
リンゴ酸 says...""
今年飲んだ中でも、一二を争う旨さでした。とても良いものをありがとうございます。
上質で分厚い甘みが最初出てきて、その後日誌係さんが言われたように、ミネラル感とともに味わいが収束する、というような感じでしょうか。もし、これを狙って作ってたとしたら、杜氏の方は凄いですね。十四代でもこのレベルに達していないロットはありますよね。願わくばここの杜氏さんがコンスタントにこのレベルのものを作り出してもらいたいです。
2018.09.13 14:32 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: リンゴ酸さん"

今年イチきましたか、これは良かったです!
2番でも3番でも外しはしないとは思っていましたが、こうなってくると飲みたくなってきますね(笑)

低精白の商品を見ても要素としてはつながるところも多いので、磨いて大吟っぽくすればこうなってくるのかなあと。
来年も飲まなくちゃいけないお酒です。
ぜひこのような商品を増やしてほしいですね。
十四代でもダレてくるような商品ではとても足元にも及ばないと思います。

2018.09.14 15:12 | URL | #- [edit]

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