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日本酒感想日誌

【1025】笑四季 モンスーン 山田錦 火入 27BY

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モンスーンは貴醸酒だよね。
貴醸酒ってあんまり飲んでいないジャンルでねえ、どんどん増えてきているけど。
なんか美味しいのあったら教えてください。

笑四季は貴醸酒に力を入れている蔵です。
これはちょっと変わり種。
27BYなので2年熟成、いやもう2年半だね、リリーズが16年2月だもん。
火入れで、滋賀県産山田錦50の高エステル生成型自社酵母。






ほお~これはいいですねえ。
ある意味で貴醸酒のイメージ通りというか、きれいに造って育つとこうなるんですねやっぱり。

もちろん甘いのでしょうがきれいに甘いです。
酸味も生きていて、むしろ冷やしていれば入りなんかはすっきり。
バニラ系の香りから、バナナの蜜のような香りが妖艶にとしか言いようのないかぐわしさ。

甘みもダレすぎず、酸の効果もあってまだまだピュアでフレッシュさも残っています。
後半は熟した滑らかさというか、こっくりオイリーなテクスチャもありますが。
ピリッと切れるような感じで、全然飲めますね。
酸なんかもシャープなキレに寄与してると思います。
結構はっきりと、ともすればビネガーの一歩手前くらいまであるし。

もちろん熟感はあって余韻には少しそういった感じも出るかな。
かるくビターもあります。
もう少し早く飲みたかった気もしますが、その辺は微妙なところ。
とはいえ光るところがあって、加点法というか、良いところをくみ取ってあげればそこはかなり希少なレベルまで育ったいいお酒です。

一口飲んで思ったのが、ブランデーとかラムレーズン系というか。
そういう妖艶な甘い香りがあります。
ハマった瞬間はやばいですよ。
全体がきれいに、蕩けるようで、すっと染み渡るような感じも。
生もとっぽさもありますよね。
法律的には乳酸添加、つまり速醸になるしいんだけど、乳酸菌を添加して自然の乳酸菌の生成させる手法を全量やってるらしいんですわ。
つまり速醸なんだけど、実際は生もとに限りなく近いらしい。

その辺の生もとの熟成に対する好適性と、貴醸酒の熟成に対する好適性と、その辺が存分に生きてますね。
だから感覚的には仙禽赤とんぼ26BYに近いものがかなり散見されたり。
こういうお酒飲むと熟成してえなあと思うんだけど、結局どう転ぶか博打なんだよね。

すばらしい貴重なお酒でした。



2日目。
すごいですね。
ハマる人と、そうでない人が分かれそう。
とろろろろ~っと、舌にまとわりつくオイリーさ。
甘みはブランデーやバニラからのバナナ。
甘いけどきちんと酸味はあって、生もと“系”の酸味の残滓。
つーか全量これなら笑四季は生もとという認識で語らんとダメね。
ここは色々オンリーワンな道歩んでるから面白いわ。
もちろん熟感もある。
場合によっては余韻の後のそれが気になるって人も多いと思うけど。
そのほかのハマった瞬間に、他ではない素晴らしさがあるのも事実。
貴醸酒系のハチミツのようなテイストと、生もと系の抜けるようなライトな酸味の鮮烈さ。
熟成による深み。

1合2合、大きな器でぐいぐい飲むようなお酒ではないです。
が、例えば澤屋のような酒の後に50ミリ60ミリで、小さな素敵なぐい飲みで提供すれば。
素晴らしさで2杯3杯と進むこと間違いなし。
すばらしい熟成貴醸酒です。

こういう味わいのお酒は小さなぐい飲みサイズの器で輪郭を保って出してあげる。
これはシロッピーなあまーいお酒もそうかな。
華やかでもガスがあれば一回り小ぶりカップサイズとかか、白ワイン用のグラスでつるっと。
逆にミネラルがズバッと来るようなお酒ならもっと大ぶりのブルゴーニュまでは必要ないがボルドーワイングラスとか、あるいは開けた茶碗で飲むとポ最高にテンシャルが出る。
本当の意味で澄んでいて、かつ輪郭がしっかりしてるなら皿で泳がせてもいいと思うけどエキスを考えると日本酒ではなかなかないかな。
酸味の強烈なビネガーなんかもこれでも行けるか。
いい山田のミネラルががしっかりしてるのなら、皿でもマリアージュとイメージ次第では十分やれるか。
あとは皿のテクスチャもありますよね、
ガラスとかそれに近いものならツルっと感が出るし。
土物はモノによるし。
焼き締めとが土器系はまたざらっと別物だし。





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