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日本酒感想日誌

【1028】仙禽 一聲 29BY

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頒布会に組み込まれてたので強制購入です(笑)
仙禽はなんだかんだでほっとくと年に2本くらいレマコムの中に紛れ込んできちゃうというか。
そんな感じしますね。
ナチュール系は注目していて能動的にやるつもりなのですがなんだかんだ速醸もよってきてしまう。

なかなかハイスペックな奴です。
昔好きだった鶴亀がこれにリニューアルしたんだったか。
山田錦35なんですね。
いまどき栃木でも山田錦そだてちゃうんだから凄いよね。








静かですが白桃のように香ります。
ちょっとオーラありますね。

あーなるほど。
うーん、うんうん。

キメの細かく滑らかなテクスチャ。
蕩けるような甘みにきゅんとした酸、微かにタニックっぽさという感じか。

少し甘い最近の仙禽の速醸的なちょっとぶよっとしたとこもあるか?という感じなのですが。
きゅんとしたとこの果実味は良いですね、ちょっとチェリーな昔の仙禽の残滓とかライチのようなイメージもあるか。
ぶよっとしてるのをどうとるかはともかく、それなりにエレガンスはあるか。
うーんこれカプ系なんかなあ、そこがもったいないような。

あとは圧倒的に違うのはミネラリー。
まだちょっとふわっとしてて、特にこの甘さがあるならなおさらもっとはっきりズバッと入ってきていいと思うんだけど。
ほろほろと、きらきらっとゆっくり落ちていく流星のように。
そして終盤はシュパッと。
ミネラルがあります。

いやこれが少なくとも現時点での山田錦を使った“良い”酒のスタンダードな表現になると思います。
人によっては辛い、硬い、粉っぽい、チョークや金属感となると思いますが。
少なくとも“最先端”の日本酒蔵ではこれが高い酒、いい酒、高級酒ということになってくると思いますよ。
でこの質を高めるために山田錦の向上があるという。
つーかこのミネラルシリーズだけをピックアップして20種も飲ませたらパーカー爺さんとかその界隈もちびると思うけどな。

なかなかいいですよ。
ちょっとカプってるので、カプ的な苦みにミネラル的な苦みが加算されるわけでその辺はちょっとあります。
好みでいえばこの手のお酒にもう僕は華やかさとか甘みとか求めてなくて、ズバッと来るミネラル感とそぎ落とした中からくる山田錦の旨味と、ズバッといった後の固有結界のごとく広がる余韻の世界があればいいんです。
その点でいえば松の司愛山21とか3万に恥じない神だったし、ブルー土壌違いでも松の司とか、あるいは澤屋の精緻な造りと工程の管理とか。

とはいえ。
これもばちっとはまってくる瞬間は、多くはないですが素晴らしい世界観です。
少し蕩けるような、乳酸的なミルキーな味わいも上品にあり。
きゅんとした酸味とたとえるなら白桃ティーとかライチティー。
ミネラル感が高級でエレガントな香味を引き出してますし、味わいにしてもそうです。

まあ好みはあるかなあと思います。
この手にの味わいならミネラル感なしにピュアーに瑞々しく、水のように横に流れつつ、すーっとしみ込んでいってほしいとか。
いやしみ込む感はさすがナチュールやってるだけあってちょっと感じるか。
極わずかにミンティな清涼感と澄んだ水の世界観というか。

それかミネラル感あってわかりやすくいくってスタイルなら、先日のんだ若駒の雄町50一番斗瓶とかね。
あれなんかはもうちょっと俗っぽく造ってるいい意味での粗さというか。
そっち系なんだけどカスがないのと変にお上品なのとかね。
これなんかは変にお高く留まってエレガントでしょお???って感じだけど。
まあすこしライチ分と、じゃっかんミネラルの強い而今とかそんな感じともいえるか。

でもやっぱカプ的な味わいとの干渉がね。
甘くても香っても、もう1段2段透明なら絶賛するんだけど。
とはいえ個人的には嫌いではないですね。
細かい設計の狙いとか、あるいは技術的なそれの可否は知りませんが。
モウカンさんやまるめちさんの記事を見る限り、2016年の2造り前からはこれで造ってるようですから。
僕がやっと追いついたということなんでしょう。
んでもってコロコロ味わいも買えるソムリエ兄弟がこれを目指しているというのは……そういうことでしょうね。
ナチュールにしてもそうなんですけど。
でもカプってる分、普通の人にはこっちのが受け入れやすいのか。

味付け、色付け、細部はともかく。
こういう系統が一つの頂点で、わかってる蔵は目指してるってことなんですよね。
それに反して山田錦とかミネラルってことを関連付けて言及してる酒屋と飲み屋がいないのはかなりヤバいと思いますが。
龍力とか、あるいは昔から山田錦が最高!ってことになってたわけでその人たちはワインとかミネラルとか言わなくてもこれが最高!とわかってたはずなんですけどね。
いやデパートのバイヤーはどこだって龍力扱ってるし、澤屋まつもとは一気に取り扱い増えたわけだし。
わかってる人はどこもわかってるんだろうけど、それが大衆に伝わってなくてパンピーは2周遅れってのが悲しいとこですね。
市場がそんな感じだから、酒屋もそんなもんなわけである意味の十四代シンドロームか。
その引き受け手が獺祭(笑)じゃなあ。
人の好みや価値観は否定しませんが、ある程度、これがひとつ美味いってことなんだよって啓蒙してあげないと。

まったく期待してなかったんだけど勉強になりましたし、よく知ってるよーってなかでまた一段見直しました。
やっぱり仙禽はつねに先を目指している蔵なんだなあと思います。
ドメーヌさくらの山田錦でこれだけやってくるってのは率直に言って驚きました。
この驚きを共感できる人がごく一部というのが悲しいですが。
これ飲むと流石やなあとしか言いようがありません。

そうか頒布会にこれをぶっこんできたってのが納得か。

五凛ドンブレンド
赤武純吟山田錦SP
天明瑞穂黄金86直汲み
仙禽一聲

とかだったか?
んーいやこれだけだよね。
あれもしかしてまだ1本2本あるのかな?
思い出せない。
つーか知らない。

ちなみにこの前期の3本が
澤屋と、而今の松喰鶴と、絶賛した熟成加茂荷札だったか。
この7本でドンブレンドは趣向がともかくで、松喰鶴除いたのはあたりか。
まあ赤武はだいぶdisってはいるけど、あれはまあね。
とはいえこの辺の世界観提示してくれるのは素晴らしい。
やっぱワインやってるからなのかなあ。
日本酒のがどう見てもワインよりは好きだが、その辺はもうちょっと勉強しないとアカンかね。


2日目。
やっぱあるけど柔いねミネラル。
もっとズバッとゴリっと来いよ!
そして甘酸のボリュームが少し多い。
黄桃なんかもあるかなあ、酸味は余計にあるけど。
すっきりもしてるで、ここを狙ってるのはわかるんです。
もしかしたらこれくらいがウケのいいバランスなのかもしれません。
でもやっぱり個人的は、山田錦に自信があるんだったらここじゃなくてもっとそぎ落とせと言いたい。
あるいはカプじゃない甘みの表現もあるけどね。
奥吉川ブルーなんて磨き70の生もとでミネラルごりっときつつ、その辺の大吟なんかより大吟らしい甘み出てたからね。

でも売れてはいるんじゃない?
今日新宿伊勢丹で売り切れになってたし。
でも鶴亀はあったから別に後継ってわけじゃなくこの辺の商品増やしてるんだろうね。
麗、あとは醸もあるもんね。
その辺は知らん、WEBみれば乗ってるかも。

造りの確かさはわかるけど中途半端だなあ。
やっぱちょっとブヨつく、甘じょっぱいような感じ。
甘いなら甘いでもっと澄ませるとかできると思うし。
エネルギーとか言ったら澤屋に勝てないよ。
でも巨峰や花、ラフランスのような香りで、極めて澄んだ繊細な甘みはありそうでベストなのは思い浮かばないな。
ありそうな気がするんだけど。
そのくらいであればミネラル感を排して、軟水、湧水に香りと仄かな甘みだけを溶かしたみたいのが飲んでみたくて。








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