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日本酒感想日誌

【1033】新政 コスモス 26BY 自家熟成

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はいもいっちょ。
これは26BYのコスモスか?
改良信交40で磨きの分まだ期待か。
たぶん2年くらいは氷温だと思うけど、今年に入ってからは10度に移してみた。






大まかな傾向は同じだが、こっちのほうが熟成感は表立っては来ないので飲める。

滑らかなタッチで、酸味がやや主張強めなれどビネガー感はなし。
ややヤクルト的な甘みが中から感じられ。
あとは桶のウッディなニュアンスがややはっきり感じるかな。
ちょっと青いくらいの清々しい杉の香が心地よい。
中ほどに強くはないが湧くように膨らむミネラルのボディも感じるし。

あーこれはグッドです、先のエクリュとは全くことなりますね。
たぶんこれ飲んで2015年のリリースとは思わないはずです。
酸味にもう少し表情とかカラフルさがつくといいんだけどなあ、これだと少し酸が強いというただそれだけ。
とはいえ清々しいような木の香りにミネラル感が軽く入って。
切れ味はズバッとまではいきませんが、スパッとくらいはミネラルで行ってくれるし、その後の余韻の立ち方がミネラル的で。
そこにいい具合に木桶の香りが入ってくるのがたまりませんね。

これは良いと思います。
プレミア酒とか言うからおかしくなるのであって、新政は毎度それなりのお酒は造ってきますし。
このように寝かせても十分飲めるような丁寧な造りはしていると思います。
今は特にクリーンでナチュラルな造りに傾倒しているので。
人気があるのはラボの限定系で、あとはスタンダードに生なのでしょうが。
真骨頂はカラーズの高精白かなあ。
まあ白麹もスパークも貴醸酒も美味いんだけどね。

毎度話に出して申し訳ないんだけど澤屋なんかに通じるそっけなさなんかもある。
これは生もとからのそっちの構成なんだろうけど。
酸味が少し余計なのと、乳酸的な丸みが酸でも旨さの部分でもあって、輪郭的もう一つスリムでもとは思う。
ちょっとやっぱりビネガーになっていきそうな雰囲気がね。
それでも程よいスリム感と木桶感と湧いてくる中に感じるような旨味はなかなか。

ちなみに調べると、蔵元駄文のほうで

昨季の26Byは、仕込み水がガラリと変わったシーズンでした。秋田市太平地区の硬度1以下の軟水から、秋田市新屋地区の硬度7近い中硬水にいきなり変貌したのです。



というものがありました。
これはドイツ硬度なので、なじみのアメリカ硬度でいえば120程度の中硬水になりますか。
その辺はミネラル感として如実に出ているのかなあとは思います。
これ以上のところはお米の差かなあ。

こういう変更をしたのは生もと化に向けてのようで、その辺の化学的なテクニックのところの解説もちょいちょい書いてあります。
今は知りませんけどね。

そういや今年のNEXT5は陶芸家とのコラボで、ぐい飲み付きなんだって?
リッチー・ホウティン、村上隆、田根剛ときてその辺のサブカル的センスはやるよなあ。
田根は新国立のコンペ流用した代々木の新スタジアムでも名前が出てたな。
あんな虫が出そうな古墳スタジアム()っやるならSANAAでやっちくり。

ぐい飲みの件だけど、俺はぐい飲み興味ないけど、陶芸好き的には割とガチな作家もいるんだよなあ。
新里明士とか篠原希とか、ほかはクラフト系ばっかだけど。
まあ選べないんだろうけど、その辺も含めて面白いなあと思います。



今回新政の熟成を2本開けて思ったのは。
生もとのモダンタイプで酸ある系は、うまいこといくとブランデー系になって、ダメになるとビネガー化するということ。
その典型が仙禽の赤とんぼで、26BYが前者、27BYは後者でした。
新政でいえば桃やまユ 2015が前者の育成成功、今回やったエクリュはビネガーで、このコスモスはまあ間くらいかな?



2日目。
改めて飲んでみても、これがベストではないんだけど良さは存分に
少し酸味が出すぎなのかなあ。
それでもいい意味でそっけない味わいに、ウッディから来てるような艶と清々しさ。
そこに絡むミネラル感から好ましい雰囲気が湧いてくる。
さすがに新政は飲ませてくれるなあと思います。

とはいえこれとかこれ以上を味わうには何本か寝かせてみなわからんわけで。
個人でやるにはハードルは高いなあと思いますね。
その点も新政はたまにヴィンテージとか出してくれるのでいい蔵ですけどね。


2 Comments

kt says...""
最近、新政飲んでないなぁ…と思って、この日誌見たら、凄い事に気付きました。多分、周りの人は相当気付いてるんでしょうけど(汗)
最近、随分と「生もと」にシフトする酒蔵増えてきたなぁ…と思っていたら、新政って…No.6とかカラーズに路線変更した数年前からもう「生もと」だった!
これって、相当先取りしてたのかなぁ?他が追い付いて来たってことなのかなぁ?
…なんて事を考えてしまいました(^^;)

数年前に「六號」からNo.6・カラーズに変わった時にショックだったのですが、そのせいか、こういう肝心な事に全然気付いてなかったみたいです…。以前の「六號」が好きだったので、段々と離れてしまっていたのですが、今度久し振りに飲んでみようかな…と思いました。
2018.09.15 22:35 | URL | #IQn4OT2I [edit]
日誌係 says..."Re: ktさん"

新政の全量生もとは思い切りましたねえ。
ただでさえ全量6号という縛りがありますから。
ある意味オーガニック的な路線だと思いますが、この辺を先取りするのは流石佐藤さんだと思います。

昔の味わいを知っているだけに少々物足り無さも感じてしまうとこではありますが。
お酒の質自体は悪くはないと思っています。

No.6やカラーズで物足りなければ天蛙や亜麻猫、陽の鳥を飲めということなんでしょうけど。
6号×生もとだとついクリーンすぎて熟成とかしたくなっちゃうんですが(汗


2018.09.17 23:53 | URL | #- [edit]

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