日本酒感想日誌

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【1041】松の司 純米大吟醸 竜王山田錦 橋本 29BY

日本酒
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今日は2本目、橋本のほう。
松の司の土壌別仕込みです。

山中のほうはかなりシャープだったのでうすうすそんな気はしていたのですが、こっちのほうが飲み頃みたいですね。
ご説明によると……

川砂などの混ざった粘土質土壌の橋本では、同じく粘土質の駕輿丁に比べやや軽い質感が特徴です。イメージとしては山中と駕輿丁の中間的な米質。今回の3種類の中では味の膨らみと軽さのバランスが取れ、キレイな伸びのある味わいを感じられるのではないでしょうか。



ということです。
3本目もそろそろ出るんじゃないかなー。
個人的には来年以降に出るであろう他の地域で、ゴリゴリっぽい山之上に期待しています。







おお~違いますね。

メロンかブドウかというような香りが品よく漂い、そのあたりが明らかに異なっています。
その辺の香りがよりはっきり出ているということですね。

そのへんから印象もだいぶ変わっていて、山中はシンプル系だと申したのですが。
こちらはどちらかといえば大吟醸系というか。
派手なお酒ではないですが、ややふくよかにでさらっと伸びやか。
甘さは若干の果実味とともにお米の炊いたような自然な風合いも感じられる。

ところがそのあとのミネラル感は激烈で、山中よりも強いくらい。
これはちょっと驚きました。
しゅばっととかズバッととかよりビリビリくるくらい。
張り付いてくるような収斂性に近いものを感じます。
それが、次第にとろみも感じるような大吟的に近い味わいとの均衡をということでしょうか。
この辺のバランスは好みだと思いますよ。
明らかに違うのですが、個人的にはかなり甲乙つけがたいですね。
そして次の駕輿丁が楽しみになってきました。
世間的にはこっちのほうが大本命とみて間違いないと思われます。

一呼吸おくとやはりさらに大吟的。
甘みが出てきます。
王道な甘みに微かに酸のつける表情なんかもたまらんのですが。
ミネラルは流れ的にシュパッと続くというよりは、瞬間的にギラっと来るイメージかな。
序盤からほろほろは来ますが、ぎゅっと石灰的な味わいで締めて、また上からほろほろと来るような。
果実味とミネラル感のはざまで何とも言えない旨味を感じ、部分的には白い花のフラワリーさなんか、余韻後の世界として出るときも。


ここらで残しておいた山中を。
なかなか言葉にするのは難しいのですが、やっぱ違うんですよね。
味わい的なところでいえばやはり軽くフラット、果実味は極々控えめで、どちらかといえばメロンにバナナ。
飲み頃がどうという感じではなく、ここの味わいの部分が違いなんだと思います。
ミネラル感の印象もだいぶb違うかなと思ったんですが、温度と、あともう酔ってきたのでわかんにゃい。
でもまあ何となく違うような。
しゅぱっと上から下にある程度一定の流れでいく山中と。
山型というか、後半にぐいぐい盛り上がってくるような橋本と。
香りも味わいもはっきりしてるわけでもないし、客観的に見ればやたら辛いで終わりそうな気もする。
また明日。
とにかく美味い、進むことは間違いがないのですが。
世間的にどうなのか、皆さんがこれをどうとってるのかというとわからないですね。

その点でいえば若駒の雄町斗瓶とかのほうがよっぽど自信を持ってお勧めできます。
でも山中よりはわかりやすくなっていると思います。
俺はもうコレ好きだから色々書いてるうちに食わずにガバガバいってすぐ酔っちゃうんだよね。


2日目。
相変わらずいいですねえ。
愛山21なんか見ても、肝いりのこれ見てもこっち系を志向しているのでしょうがほんまにありがたいことです。
やはりこっちのが味わい的には大吟的で、テンプレ的な表現ですがマスクメロンや、微かにマスカット、酸味にイチゴのようなニュアンスも感じます。
とはいえカプを想像されても困ります。

火入れだし寝かせたときにどうなるかってのも気になるとこですけどねえ。
ミネラルの粉っぽさもありながらも、ここの蔵癖からすると、火入れで今の時期これならしっかり味わい出てんのかなあ。
ミネラル感はどうだろう。
強くあることは間違いない。
もう酔ってきたのでまた今度。


3日目。
こういうお酒は開けてからも全く下がらないよね。
やっぱり熟れ感は山中とは段違いです。
メロン系の香味がはっきりとあり、酸味もすこーしチェリー的な色で絡む気がします。
やや粉っぽく、ある意味でシルキーさも感じさせつつ。
ミネラル感もいい具合にまとまってきて。
最初から微妙に緩急をつけつつ、最後にゆーっくりぴりりっとくる感じ。
整ってます。

個人的にめちゃ好みのお酒なのでどこをピークととらえるか難しいのですが。
今日のこの頭からのこの状態はいいですね。
熟れた香味、激しいともいえるようなミネラル感、それらをを整った状態でこの蔵らしいゆっくりとした時間軸で存分に味わえます。
逆に勢いだけでもっとしゅぱっといってくれてもええんやでというくらい。
抑揚、静かですがバニラ感もありますね~。
ちゃんと味出てますよね。
逆に寝かせるならこれは年末くらいまでで、それ以上なら山中のが無難だと思う。

これをただの辛い酒と取るのか、圧倒的な質感世界観を感じることができるのか。
そのあたりは一つの線引きになると思います。
別にバカにするわけじゃなくて、僕もじゃあこれ4年5年前に飲んだら素通りしてそうだもん。
これをなんかスゲーって思える人とは話が合うと思う。
つーかこれが8千円とか1万円じゃなくて4千円で。
しかもこれ土壌は違えど、基本ラインは同じ商品を7月から最低で半年ほどは安定的に味わえると。
このミネラル感で火入れで寝かせて1年はどってことないですよ。
素晴らしいと思います。
圧倒的ですよね。
これをスポットの1タンク少量限定酒ってんじゃなくて、ある程度通年で出していける造りもそうだし、コメの調達力。
それは20年も前から地元の農家と共同でつくってきたからこそなんだと思うんですけど。
圧倒的ですよね。

ドメーヌでこれを安定的に出せるってほんと凄いと思いますよ、何度でも言いますけど。
十四代、而今(笑)、どころではなくてある意味で龍力でも澤屋でも立てないステージに立っている。
トップオブトップの蔵元でしょうね。
対抗するとしたら、黒田庄とかが旨いのかどうかによりますけど九平次くらいしかないんじゃないかな。

ことしの山田錦。
兵庫は大丈夫みたいだったけど、竜王町はどうだったのかなあ……。























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