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日本酒感想日誌

【1048】龍力 純米大吟醸 米のささやき 秋津

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月イチ澤屋に続き、月イチ龍力でも始めようかな。

奥吉川で大変な衝撃を受けた龍力なんですが。
それまでなぜか飲んできていなかったので、基本のところが飲めてないんですよね。
あと各百貨店で限定の畑違い、地域違いなシリーズを出しているので、それは飲み比べてみたいなと。

そんな野望はあるのですが、何はともあれ基本から。
このフラッグシップをやらないわけにはいきません。

たしか米のささやき秋津はデフォで3年熟成なんですよね?
外のパッケージには2018.09という出荷時期を示すシールが貼ってありますが、瓶のほうは2016.09。
おそらくは2015年収穫米でつくった27BYなんだと思います。
ただ最低3年熟成ttえことらしいし、ブレンドしてないとも言ってないのでその辺は何とも。
詳しい人いたら教えてください。
その辺のことはあまり書いていないので、いわゆる古酒っぽい味わいにはなっていないんじゃないかなと思います。





最初だけちょっとワイングラスで。
さっぱりしたテイスト、酸味とミネラル感を感じる最初の立ち香。

おお~。
流石に凄みはありますね。
もうちょっと開いてくるといいかな。

舌先で丸みを感じ味わいでここはさすがの熟成酒。
僅かに熟れた果実の香味と、熟成的な甘みを少々感じます。
そのあとはスーパーミネラリー。
酸味も感じさせながらかなり激しくゴリゴリときいたミネラルでスパッと辛口的にすっきりとしたキレ。
良くも悪くも鮮烈というほかないミネラル香がどひゅーんと鼻に抜けていき。
刺激的ともいえるような辛味の後に残る長大な余韻。
ミネラル感、辛味がはけているなかで極めて仄かな甘やかさなどが延々と。

奥吉川のブルーじゃないほうも頭に浮かびますね(笑)
ぶっちゃけこんなの全然うまくねえよ、って人も多いんじゃないかな。
奥吉川は甘かったので、最も大衆受けするバランスではあった。
この激烈なミネラル感とか余韻とか凄みは異次元だけどね。
あとは依頼てきてどうなるか。


多少の熟成香はあります。
うっと来るほどではないが、ふんわり香るくらいはあります。

あっ、来たね。
開いてくると、奥吉川ブルーに近しい世界観になってきますよ。
これからだなあこの酒は。

味わというともうよくわかんない。
なかなか表現しがたいもののようになってくる。
そのよくわからない世界に、舌が包み込まれるような感触で、それが極めて官能的。
仄かに南国系や、メロン、ブドウのような熟れた香味があり、そこに酸味もゆらゆらと。
粉っぽいようなミネラル感もありながら、例えば石田屋とかあんな感じのものを想像してもらえばいいような熟成の甘みがある。
でもそれは他の銘柄に比べると密やか。

この辺になってくるとあた熟成感も飛んでくるというか、まったくそんなことはどうでもよくなってくる。
とろみに舌が包まれて、なんだか少しだけブランデーっぽいような雰囲気もありつつ、甘じょっぱく旨いような気もし。
とにかく舌をこの液体と絡ませていたい。
いつかは来る嚥下の流れはやはり強烈なミネラル感を伴うが。
ある種の鮮烈な体験のようにあっという間に過ぎ去って、あとに残る余韻はなんだろうね。
少し熟成っぽいかなとも思うんだけど、これが山田錦に旨味なのかなとも思うし。

これはねえ、わからないよ。
ワイン畑の人のほうがなじみのあるお酒で、今の甘口系の人は合わないんじゃないか。
飲んでもだたきりっとしてる、とかあるいは価格だけ見て至高のお酒とか、ただ美味しかったなんて言ってる人が大半じゃないか?

熟成香あるのだがミネラル香とこー混ざってる感じ。
嫌な人は嫌だと思う。
立ち香はね。
フィニッシュのとこでもあるからねーまあミネラル香よりなんだけど。

やっぱり甘いとか旨いとかそういうお酒じゃなくて、もっと違うところにあるお酒ですね。
華やかなお酒が好きならこれじゃなくyk35のほうを買うべきなのは間違いない。

あーなるほどね。
舌を浸すお酒というか、勝手にしたが浸されて抜け出せない魔性のお酒。
舌に絡みついてくる。
円やかで重力のあるというかともすればオイリーなタッチ。
甘じょっぱいような、熟れた果実の香味と甘みが僅かにあるような、そしてブランデーなニュアンスもあるような。
それていてピリっとミネラル感が主張し始めつつ。
ばっと切れて、これはもう熟成とかじゃなく石灰か!というようなミネラルの風味を巻き上げて。
そのあとにホロホロと落ちてくる余韻の恐ろしく長い中で、またさまざまな表情が反復される。

もはやジャンル違いというかジャンル超えというか、かなり行くとこまで行ったお酒。
あとはこういうお酒だからこそ、ヴィンテージに左右されそうな気もするねえ。
26BYを飲んでおくべきだった。
毎年飲んでおかないといけないお酒。

いくつかわかることを言っておくと。
まずお店で1杯飲んでどうにかなるようなお酒ではないと思います、よほどのお店と味覚の持ち主でない限り。
だいたいこれをうまい!とか一言で済ませてるやつは素人か、超舌の肥えた玄人のどっちかですね。
よほどの手練れでない限り最初は???だと思います。
こなれてきた後、何とも言えない圧倒的に長い余韻はなんかよくわからんけど美味いという感じ。
恐ろしいほどの余韻の長さで、本気で待てば115ミリで3分どころか5分は余韻を楽しめるというお酒。
あまり冷やし過ぎはNGで蔵元指定の8度よりはBYにもよるんしょうが、おそらく10度~15度くらいのがいけそうな気がする。

旨いんだけどよくわかんない。
一言でいえば、円やかとミネラルの狭間で深淵に潜るお酒。
もはやこの味わい、余韻と向き合っていくことが瞑想。
やっぱもうちょい飲んでいかないといけない。
香りなんかでいえば、温度が上がってくるとイチゴっぽいのはあるけれど。
香り系のお酒と比べたらそこをどうこう言う酒じゃないし。
熟成っぽい?なんてのももはやミネラル香が半分な気もするし。


ここに限らずもうちょっと兵庫のお酒飲まないとだめかもね。
別に仙介でも龍力でも福寿でも名刀正宗でも。
力は存分に見せつけてくれているから。


2日目。
やはりカカオ的な熟成感は少々。
その分円やかな旨味も感じさせつつ、ミネラルでバっと。
ミネラルのとこのニュアンスなんか、カマルグとも似てるなあ。

とはいえミネラル感は初日よりはずいぶん落ち着いてきましたし。
クリアーですけども、石田屋とかそれに類するようなハイエンド熟成系な味わいになってきました。
すこーし熟成感もあるけど、その分特有の甘み旨味。

龍力らしさは前面に、もちろん悪くなくて凄いなって瞬間もあるんだけど。
ここまでくるとあまりに上級者向けすぎるというか。
余韻とかはすっごいんだけどね。
うめえうめえって言ってガバガバいっちゃうような感じではないです。

あっ、でもやっぱうめえか。
鳥肌の立つ瞬間は確実にどこかである。
そこまでしっかり付き合える根気があればだけど。



4日目。
おいおい旨くなってて焦る。
やっぱりここのお酒は何か違いますよね。
グラスを近づけた時点で、ブドウ、いやマスクメロンか?
いや梨か、うれっうれ。
熟成感どこ行った状態で、静かですがはっきりと大吟・純大敵といってよい香り。
明らかに数日前と違う。

含んでみても熟成感感じないんだよねえ。
やはり熟れた果物のニュアンスが出始めて、そこに酸味のフレッシュ感も健在。
やはり辛すぎるくらいビリビリ来るのはあるけれども。
常温くらいになると、米ジュースみたいな感じ?
まったり感はあるけどやっぱり嫌なニュアンスはどこ行った状態だなあ。
練れてはいるけど嫌みはないし、独特の蕩け感。

この熟れたニュアンスはかなり異質というか、真に迫るものであまり似たようなものが思い浮かばない。
ボリュームは低いですけどね、エチレン系というか。
ここまでのものは感じたことが無い。
酒質的に落ちてるなあというところは全く感じない。

石灰的な味わいは強く出るが、キレのミネラルというか辛口というかは和らいでるかな?
だいぶマイルドになりつつも、余韻は極々仄かな甘さが長く長く。

こっちのが明らかにウケそうですね。
まだ先がありそうというか、どこがピークなのかも難しいというのがこのお酒。
もしかしたら5年10年寝かせてがっつり古酒にしたらまた凄いのかもしれないし。
熟成感が飛んでマイルドになったからこのニュアンスなのか?

いや旨いわこれ。
初日よりいいよ。
4合じゃ足りなかったか。
異質なお酒ですねえほんと。
ちょこっとだけ残しておく。

5日目。
あれっ、今日はまた出るな。
ほんとに微妙なとこやねえ。








8 Comments

龍力大好き says...""
秋津は元々最近亡くなられた三代目会長がロマネ・コンティを意識して造られたお酒ので、そういった感想になるんだと思います。ピノでも造り手によって変わるように同じ山田錦でも造り手や畑と土壌、熟成で差を生み出すことにかなり意識して出来たお酒です。なので、ワイン通の方が実は気に入りやすいお酒なのは確かですね。実際、単体でもいけますが、食事と合わせて楽しむという意識の方が重きを置いていると思いますし。
ワインのような飲み方やデキャンタージュする方がより味わえますし。

ブレンドはちょっとわかりかねますが、おそらくしていないはずです。秋津という名前自体兵庫県の特a地区の名前ですし、その秋津の米だけを使っていると思います。実際に現地を訪れて調査しましたが、あの辺り一体は山田錦だけですし。ただ、酵母とかはブレンドしているかもしれません。

熟成は当然していると思います。会長自体古酒の協会の会長でもあったので、秋津の背景的にも当然熟成かけてると思います。どうしても新酒だと味や風味に磨きがかかりづらいので、そんなことをして売るお酒でもないですし。

四年前に個人的にとあるバーでウィスキー好きばかりいる中で龍力持ち込んで飲んでもらいましたが、かなり気に入られたので、ウィスキー好きでも結構はまる人居ると思います。
ドラゴン緑や熟成古酒、無濾過神力や山田穂、養父、奥谷はかなり気に入られましたし。龍力に使われる醸造用アルコールの自社米焼酎も受けよかったです。

龍力は天、地、人+時を感じられるお酒を提供してくれるので、大好きになりましたが、同じ龍力を気に入ってくれる日誌さんのような方がいて嬉しいですね。

10/10のグランドアーク半蔵門にて関東地区龍力を楽しむ会があるので、興味があれば、行ってみてはどうですか?

長々と失礼しました。
2018.09.30 08:56 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力大好きさん"

遅くなってしまってスイマセン。


現状でも十分に美味しかったのですが、飲んでいる間でも波があってなかなか難しい奴でした。
おそらくヴィンテージとかタンク、あるいは抜栓後のタイミングや温度によって、もう1段も2段も突き抜けたものが出てきそうな銘柄なのでどうしてもそこに期待してハードルが上がってしまいますね。
例えばワインであれば、このヴィンテージはもう少し寝かせて飲むのがいいですよーみたいな話が大っぴらに出るので。
このお酒については飲み頃情報が欲しいところではあります。
蔵元さんにそこまでやれってのは酷な話ですが。


僕自身、龍力歴が短いので、もっと基本から、生もととかドラゴン、もうちょっと安い大吟など色々飲んでみなければと思っています。
おすすめいただいた龍力を楽しむ会に滑り込みで申し込みました。
ちょっとコンディションがイマイチなのですが、気が向いたら記事にしてみます。
これからもぜひ色々ご教授くださいませ!!





2018.10.09 17:44 | URL | #- [edit]
龍力大好き says...""
返信ありがとうございます。
風邪でしたとは残念でしたね。
日本橋高島屋の今週水曜日から日本酒祭りやるみたいですが、その時に秋津17年ものも出すらしいですよ。体調が良ければ、行ってみてはいかがですか?年数ものの垂直比較は面白いですよ
2018.10.22 12:25 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力さん"

いつもありがとうございます!

風邪で舌がきかないのは残念でしたが、採算度外視の大盤振る舞いでたっぷり堪能してきました。
秋津、上三草、吉川米田、上東条からレギュラーの商品まで飲みまくってきましたが、新商品らしい上東条がよかったですね。
秋津も飲み比べると流石のバランス感と味の深さ、また余韻の長さもはっきりと感じられ自宅で飲んだ時よりもさらに気に入りました。
素敵な会をご紹介いただきありがとうございました、また来年も参加してみたいですね。


秋津の17年ものですか!
ぜひとも飲んでみたいところですがお値段8万円はなかなか(笑)
おちょこ1杯でいいので飲んでみたいですが……。

2018.10.22 14:43 | URL | #- [edit]
みりん says..."こういうお酒が好きです"
日誌係さま
はじめまして、みりんと申します。
風の森の愛山純米大吟醸を検索して辿り着きました。

色々と拝見しているうちに龍力の記事を拝見し、私も秋津が好きですので嬉しくなりコメントさせて頂きます。秋津は初期の頃にはなかなか目指す酒質に出来ていなかったようなのですが、想いが天に通じたのか、ここ十数年はロットによっては非常に素晴らしいお酒となっているように感じます。
秋津はカカオのような熟成感が出ていない、本当に別次元に美しいお酒になる事が有ります。天神地祇でその可能性を感じるようなロットに出会ったこともありますが、自家熟成する手間を考えると秋津で良いような気がしています。秋津が試飲販売で入手できる今の環境はとても幸せに感じますが、多くの方にはその素晴らしさが感じられていないように思われ、少し残念にも感じています。
2019.06.22 22:28 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: みりんさん"

おお、なんか新規できてコメントまで頂けるとは嬉しいです!
風の森愛山はどうでしたか、自分はどうにも全くでしたが世間的にはおおむね好評のようで(笑)


やはり秋津ですか。
薄々は感じていたのですがロット差がありますよね。
自分も去年家で買ったものより、龍力の会で出ていたものが明らかに良く感じたので、どこかで最高のアタリに巡り合いたいものです。


龍力はハイクラスの熟成が常時出てくるので自家熟成よりは蔵元で寝かせたもののほうがリスクがないと思います。
それより試飲にこまめに通ってよいものを拾ってくるのが良いのかもしれません。
数日前機会があって軽く試飲をしてきたのですが、上三草がいい具合だったので買ってきてしまいました。


秋津が美味しいと思っている人は素人でも富裕層にはそれなりにいますが、それでも多くは贈答用の高級酒という認識しかないので残念です。
龍力は本当に日本酒の最高峰の一つだと思っているのでこの味わいの凄みと、これが無茶苦茶な価格でなく安定供給されているありがたみは本当にもっと認知されるといいなあと思います。


2019.06.23 01:51 | URL | #- [edit]
みりん says..."龍力と愛山の大吟醸酒:To 日誌係さん"
日誌係さま

早速のお返事ありがとうございます。
ワインバーから帰宅したらお返事を頂けていたので、酔いに任せてお返事してしまいます(笑)

上三草は何回かは飲む機会があったのですが、なんとなく少々イマイチな印象でまだ(これ!)と言う出会いが有りません。ただ、同様に米田も過去に何度もイマイチな印象だったのですが、昨年の年末に試飲で(凄い!)と思った一本は購入して飲んでも凄く、秋津とは方向性が異なりますが改めて龍力さんの底力を知った一本でした。

風の森の純米大吟愛山は開栓後はイマイチですが、仄かに少し磨きの良い愛山の香りはちゃんとありますし、酒器を適切に選べば価格なりには楽しめるとの感想です。ただ、ジューシーな日本酒志向(?)の方々はこれでも価格が高いとか言ったり、いつものよりも高額なの品質が評価できずに美味しいとか感じてしまうようですので、こうした方々にはワインも含めてもう少し経験を積んで欲しいように感じてます。
風の森の酒質設計としてどうしても酒質が若いので味乗りした深みが無く、これを低評価される気持ちも理解できるように思います。

愛山は十四代の大吟醸と磯自慢の純米大吟醸とで良い印象が刷り込まれてしまい、どうにも気になって毎年ちょこちょこ買ってしまいますが、この二者のような格調の高さを感じるようなお酒にはほどんど出会えません。酒米の名前が良いのでそこに引きずられる人が多いかもしれませんし、本来の剣菱のような方向性を目指すのも良いかもしれませんが、大吟醸として上手に醸した時の独特の軽くゴージャスで洗練された香味は、どうか別の蔵でも実現して欲しいように思います。ちなみに最近入手した磯自慢の愛山大吟醸グラッパボトルは、思い出深い香味が若干感じられてなかなか良いと思った一本となりました。
2019.06.23 02:36 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: みりんさん"

上三草は秋津と同じように3年以上寝かせの商品で、熟成感が良い具合かなあと感じ買ってきました。
実は同じ時に米田も試飲したのですが、米田は29BYで悪くはないですが普通感じでしたかね。
あれだと今の時期であれば金賞受賞酒だとか斗瓶取りだとかのフレッシュなものにいったほうが楽しい気がします。

愛山で本当にいいお酒というのはぱっと思い浮かばないですね。
最近飲んだ中だと蒼空とか若駒になるのかなあ。
どこの蔵も十四代の印象につられて甘め華やかめで仕上げがちなんですが、扱いが随分と難しいようですね。
そういうのが好きな人に売りやすいんでしょうし、僕も含めてついつい愛山買っちゃう病の日本酒ファンは多いですが、やっぱり山田錦から入るのが良いかなーと最近は思っています。


磯自慢は最近あまりしっくりこずに、本当に美味しいと思ったのがだいぶ前に飲んだ愛山グラッパまでさかのぼります。
あれが良いというのは良い話を聞きました。
久しぶりに飲んでみてもいいかなあと思いました!





2019.06.28 00:54 | URL | #- [edit]

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