日本酒感想日誌

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【1063】真澄 MIYASAKA Core(コア) 純米吟醸美山錦 生原酒

日本酒
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真澄、宮阪醸造さん。
なんか最近頑張りだしたんだ!というのは突釃という新商品で知ったわけなのですが。
このお酒もその時に知ったものです。
酒屋に行ったら売れ残りがふと目に留まって、生で4月出荷だと厳しいけどまあ今飲んどかないとまた忘れるしちょっとやっとくかと。
そんな感じです。

このcoreという商品はおそらく突釃同様に風の森リスペクトな商品だろうと思います。
miyasakaというシリーズはかろうじて知っていて、なんやねんこのスラッシュのラベルは?と思っていたのですが。
今日20分くらいあれこれ考えてて、ようこれ7の字のデザインか!と思い至りました。
気づかなかったの俺だけか?
わかりにくくない?
つまり7号酵母発祥の本家本元が、7号酵母重視にかじを切った新政リスペクトスタイルなんですね。


昨今の7号酵母の重用っぷりや魅力は日本酒好きなら皆さんご存知だと思うのでありがたい話なんですけどね。
ただ真澄については謎があって、7号は比較的酸の出る酵母なのに、ここのはまったりもったりしてきちゃうというか。
その辺どうなってるんでしょうね。
この酒についてた小冊子でも蔵元自らも酸が出やすいとか言ってるんだけど、酒はその割になんだよなあ。
とりあえず7号酵母、を打ち出したシリーズなので、モダンな味わいに期待したいと思います。






でも製法的にあれなら問題ないはずなんだよな。
それこそ風の森のいかきどりだって昔は秋出荷だったし。
あとはガスある酒の劣化は遅い理論もあるし。


うん、いけるいける。
大まかなところは大丈夫っぽいです。
(参照:長野県内外の美味しい“いっぽん(日本酒)”記録帳さん


細かいところのクオリティが光りますね。


まずそんなに甘すぎないで小ぶりで可憐な甘みにぱちぱちとガスが効いて、ややカチッとシャープなのが基本線。
結構苦みがきいていて、ドライな雰囲気も出しています。

その中でまず光るのか香り。
これいいですね、ゆったりちょっと淡めに果実、フラワリーですね。
すこーしバニラっぽい甘さもあるのと、いい意味での穀物感。
味わいの流れに従って後半は少しハーバルな青いニュアンスに、ミネラルっぽい香も出るタイミングあります。
カプ系の香りなのですが、18号とかあっち系とは明らかに違うもので、良く仕上がってます。
7号的な潤い、酸味、ラムネ、にきれいに甘やかさが乗っています。

味わいもよいですよ。
基本的にはガツンと甘いタイプじゃなくて、ほの甘いのをややモダンなシェイプでというタイプなので、そこは好みがあると思いますが。
ネガティブな要素はないですねえ。
潤いを感じる口当たり。
甘みをそんなに高くはないのですがかわいらしい酸味が流麗に。
そこにガスがくるのですが、このタイプの薄口ドライなカプっぽいお酒ってしゃばしゃば水っぽいのがあるけど。
絶妙にボディがありますね。
ミルキーな味わいがあり、程よいビターさが厚みをつけています。
そのビターもネガティブじゃなくて、綺麗ななかでの重層的な味わいというか。

ラストは軽くピッとキレるタイプですが、いいフィニッシュ。
ミネラル香がしっかりとでて、このてのガスのあるタイプには珍しいのですが、いい雰囲気の余韻が長めに残ります。


うん、いいわコレ。
突釃のほうが甘くてインパクトあってウケはいいと思うんだけど。
あれはいささか甘すぎた。
こっちのが繊細な設計の分、コントロールがきいてるなという感じ。

ガス感はこっちも元気なんだけどパチパチ粗め。
つきこしはわっと細かい感じで、どっちがいいかはともかく、そこは違いがある。

つきこしの感想見ると、通じる部分もあるんだなあ。
ミネラル感とか、ビターさとかね。
両方ともミネラル感の表現は素晴らしいと思います。
ビターさも、さっきも書いたけどしゃばしゃば水っぽくならないで、かといって出すぎず、いい重なり。
イメージとしては、九平次の協田的な。
後半に程よく青み、穀物感がきいて、ある意味でワインのタニックさみたいなもんですがそれより繊細かなあ。
シルキーではないかもしれんけど。

かわいらしい、可憐に白桃のような優しいあまみがふわっと舞って。
波が引いていく中で程よく酸味を感じ。
ややビターな味わいを、うざったくなくミネラル感でまとめるキレ。
そんなイメージでしょうか。
完成度高いですね。
これは良いと思います。

あえて僕の今の好みから難癖付けるなら、カプカプシンドロームに支配されすぎ。
そこの香りの分減らしていいから、もっと張りというかテンションかけて、エネルギー感出してもええんやないのと。
もっと硬質に、酸立てて、ガス立てるように搾ったうえで火入れするくらいでいいんやでと。
でもこの甘さはガスのためのような気もするし難しいとこなんでしょうねえ。
いまの風の森好きな人なら必ず気に入ると思います。
昔の蕩けるフルボディな果実を意識すると、いまの風の森は基本しゃらくせぇんだよ跡取りのお坊ちゃん!となりますが。

でもまあこれはアリかな。
ミルキー分とかが効いてるのかな。
甘みからのフィニッシュへと、抑揚が素晴らしい完成度。
これはうまいです。
生で半年寝かせてもこれなんだから。

こーいうのが出てくるなら真澄の今後は可能性を感じますよ。
つきこしの記事で、ドライ、スイート、ジューシーで3パターンくらいリリースしなよといいましたけど。
まあ言ったらこれがドライになると思います。
わがまま言えば、もっとカプに縛られない、酸のハリのある商品とか、ゴリゴリミネラリーな商品とか。
あるいは火入れでもっともっときれいにとかバリエーションは欲しくなるんだけど。
その辺の最適化はやろうと思えばできるはずなので。
今後に期待ということで。

なんせ製造石数が1万石くらいあるらしいですからね。
そのあたりの地酒蔵とは10倍20倍なわけですよ。
10分の1でいいから、突釃なりコアなりできるようになれば、圧倒的じゃないか我が軍はって感じにあると思いますけどね。
個人的はとりあえずこのどっちかを、デパートで常設展開できるようにするのがいいかと進言いたします。
経営者がこっち方面に思い切って舵を切れるかじゃかないかあ。
本気の本気でやれば第二の獺祭ポジくらい狙える気がしますけどね。


2日目。
どうですか、さすがに半年置いた上の2日目は息切れしてますか。
すこーしエキスっぽさが余計に出ていて、引っかかるかなとは思います。
一方でこのコンディションでその程度で済んでるのが素晴らしいですね。
ふんわりした優しい熟れ感と、ミネラル的な粉っぽさのバランスはとれている。
白ブドウや洋梨なんかも感じる含み香の繊細なニュアンスは秀逸。
今日はさすがにパチパチしたガスが感じられず、その分細やかにワッとミネラリーな粉っぽさが出るかな。

やや繊細で上品、澄ました面してる最近の風の森感はあるものの。
デキはいいですねえ。
おすすめできるお酒です。
フラワリーでかつ少しハーバルでもあるんだけど。
カチッと洗練された中に感じる果物の熟れた甘い雰囲気が少しわざとらしいかというくらいか。
やっぱもう一度風の森の雄町かキヌヒカリあたりはやっとかんとアカンか。
























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なまっぴ  

こんばんは。
「MIYASAKA CORE」飲まれたのですね!
記事リンクもして頂きありがとうございます。
自分の感想を今見返すと日誌係さんのレビューと比較すると幼稚で恥ずかしいですが(笑

「MIYASAKA CORE」は今のところ私の今年ベスト酒なので良い評価頂けて良かったです。
やっぱり日誌係さんの感想は大変参考になります。突釃の感想を含めて私が感じた感想と重なる箇所も多くとても安心しました。私の方は上手く言葉で表現出来ていませんが。
突釃と比較すると私もCOREの方が繊細な設計で、香りから味わいまでとても完成度が高く好みのお酒でした。

話は変わりますが、年末には井賀屋酒造さんの「岩清水」のプラネットシリーズ(勝手に命名)のMARS、EARTHに加えておそらくJUPITERが発売されるので、日誌係さんにも是非MARSを飲んで頂きたいです。

2018/10/31 (Wed) 21:07 | EDIT | REPLY |   
日誌係  
Re: なまっぴさん


こんばんはです!
毎度勝手にリンクすいません(汗
ふと見かけたので、なまっぴさんを思い出して買ってみました。

おっしゃる通り、突釃よりも繊細で大人っぽい味わいでした。
これがあるなら突釃の思い切ったフルスイングも納得です。
香りや味わいの細かいニュアンスもきれいで、フレッシュコンディションだったらさぞ素晴らしかったかと。
半年たっていても十分飲めるのもよかったです。
今後も期待大ですね。

岩清水のMARSですね、おぼえておきます。
岩清水さんは精力的に新商品出されてますよね~。
けっこう品数が多いので迷ってしまうのですが、こうやっておすすめいただけるとありがたいです。




2018/10/31 (Wed) 23:20 | EDIT | REPLY |   

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