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日本酒感想日誌

【1070】土佐しらぎく ナチュール 「地」 29BY

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もうずいぶん前になってしまいましたがちょっと取り上げたやつ。
コンセプト・ワーカーズ・セレクションという、広島の酒商山田さんのPBブランド。
ほかの店にも積極的に卸してるみたいです。
そこから今年一つのヒットだった土佐しらぎくのミネラル系、硬水系っぽい商品が出ていたのを買っておいたのでした。
この企画はかなりの品数で気合入った感じなんですが、イマイチ話題になってませんね。

コンセプトがはっきりしないのかな?
コンセプトとか言ってるのに出てくるのがお決まりのテンプレだもんな。
『頭で飲んでほしくない』、『先入観を持ってほしくない』、『だからスペック非公開です』。
誰が言い出したのか、これ馬鹿の一つ覚えみたいにいうアホ蔵が多いけど、言うほど先入観も持って飲んでるか?
一部の拗らせたやつを除けば、普通に飲んで美味いか不味いかそれだけだぞ。
例えば酵母を例にとれば、マニアは同じ酵母でも味が違うって知ってるし、パンピーは酵母なんてそもそも知らん。
意識高い系気取ってんのか、それともプロモーションなんか知らんけど、これ言ってるとアホに見えるから止めてほしい。

それはともかくとして先日の天明とか、今回の土佐しらぎくとか商品の目の付け所は良いんだけどね。
実はこの土佐しらぎくは店頭で試飲してます。
生の「天」とこの火入れの「地」があって、スマートな火入れのほうがいいなと感じてこっちにしました。
今は「水」という直汲みも出てるみたいですね。
あとナチュールですが、生もととかそういうわけではないんだよね?
それはせんきんか(笑)。
あきつほ60だって。






ああいいね。
今日はこってり系の気分じゃなかったので、これが冷蔵庫に1本入ってるとこういうとき助かる。

めちゃスムースな入り。
余計な味がしなくて潤いがあって、すっと入ってくれます。
香りもうるさくなく、ちょっとバナナ系からさらにブドウっぽい香味。

ほんのり酸味の利いた爽やかなテイストの奥にわずかに自然なエキス感が甘やかに感じられます。
とはいえ本当にスマートで主張せず、かといって雑味も感じず、ブドウ系の香りが軽やかに。
スマートな味わいの中に、ミネラル的な旨味が湧いてきて。
少し膨らんできて、酸味やエキス感、心地よい苦みと相まって旨いなあ~でもこれより出ると重くなるぞ~というところで収束。
ピッと少し辛めのアクセントなフィニッシュで、仄かにミネラルも香り、味わいの余韻も結構しっかりしてますよ。

いやあいいですね。
スッとしみ込む、舌になじむ潤いと、いい意味で味のないスマートさ。
また刺激的でないけどゆらゆらする酸味の出方がすごく良くて、そこに自然なエキス感とかミネラル感とか。
もしかしてガチで生もとなのかなあ、モダンな味しない系の生もとっぽいといえばそれっぽい。
全体のバランス感やミネラル感なんかはさすがとしか言えませんが。
進みますねえ。

洒落衛門と比べると少しはんなり目な気もしますがそうでもないか。
洒落衛門の記事みると流石に美味いと思ったのかよく利けてるわ。
程よいクリーミィさとか、ちょっと乳酸っぽいテイスト?とか、こっちでも感じますよ。
ドライさ、ミネラル感、乾いた感じとかはやっぱり向こうのほうが強く、こっちはその分ややジューシーに滴る潤いもあります。
洒落衛門のほうが僕がやったのは生だったはずなんですけどね。
アレの火入れも、ナチュールの直汲みとあわせて買ってみてもいいなあ。

土佐しらぎくのこの辺りは本当にいいですよ。
モダン系の日本酒で美味しいものを紹介するなら絶対外せないですね。
というかモダン系も新旧あってそもそも日本酒の歴史からすると酸を出すということが一つ大きく現代的なことだと思うのですが。
僕はやっぱり一つその先のものとしてミネラル感が今は大変お気に入りで。
最近のお気に入りの中でミネラルミネラル言ってきたけど、土佐しらぎくが凄いなと思うのは、びりっと激しく辛いミネラリーでもなく、ガス感があるわけでもない(あるのはあるけど)。
本当にこの硬水っぽさとか絶妙なジューシーさとか感じてほしい。
さらに言えば、微発砲のようなちょっと流行り系だったり、しっかり香りそうなものを熟成して吟の夢生熟に仕上げたり。
卓越したものがありますね。
いい加減美潮もやらなきゃあなあ。

うっほ、落ち着いても凄い。
控えめに言って神。
しっとりバニラっぽいのが香って。
透き通った中硬水に、すこし柑橘を絞ったような酸味。
その中にうるさくない程度にお米の旨味も表現されていて。
スッとしみ込んで弱ミネラリーに、瑞々しく透き通るようである種の余韻は長く、かつ重すぎずに何とも言えない味わいが残る。
これはうめえわ。
十分に知ってるし、今日そんなテンションが高かったわけでもないけど、唸る。
土佐しらぎくは神。


2日目。
高砂の後に必殺の茶碗サーブ。
んおお?
昨日よりも甘い。
バナナ系のニュアンスに、さらに蜜っぽいような甘さ。
しかし中心が澄んだ水っぽさ、クリアーさ。
生もと的な(生もとじゃないかもしらんが)酸味。
わっと舞うパウダリーなミネラル感からのくるんっと回ってキレ、ミネラル香、余韻。
少なくとも6000円の高砂生もとと同レベルではあると思いますよ。

軽い、甘いバナナ、バウダースノーを通り越して金属微粒子なミネラリー。
軽やかな抜け感、生もとっぽい酸。
洒落衛門とはまた少し違いますが、共通する部分もあり。
また違っても今日も美味い。


4日目か?
うめえな、崩れんわ。
柑橘系の果汁テイストで潤いと薄い酸味の中に甘みが自然に溶けている。
とろみがありつつ、爽やかさ。
スッといって、ほろ苦さとともに甘みや酸味、いろんな味が続く余韻。
ここまでくると凄い安心感。
たぶんぬる燗でも旨い。

少し温度が変わるとマイルドになって、ちょこっとだけバナナ系からメロンっぽい熟れた香味になってくる。
いやこれほんとに生もとだろ。
もち基調として柑橘の香味。
1/4だけど、少なくとも高砂の生もとレベルには旨い。
というかこっちのが好み。
明るさもあるし、それでいてシュッとした微妙なミネラル感とか溶け。
その辺から絶妙に匂いたつさっぱりした、うまいんじゃなくて旨い香りというか。

いやこれ今日の状態かなりうまいよ?
火入れで別にいつ開けても美味いし、開けて時間がたっても揺るがない。
気持ち冷え~常温から、ぬる燗の燗冷まし、ぬる燗。
温度を変え、グラスを変え。
飲み進めていってもスキがないのと、お料理と合わせたときの汎用性の高さ?
これ寿司や天ぷらと合わせてもいいし、かといってフレンチでもなんでもいいと思う。










2 Comments

YK says...""
土佐しらぎく、いいですよねー。女性にも受けそうだし、なんでブレイクしないのかが分からないですが、売り方なんですかね。

このPBブランド、これの天明を飲んでから気になってます。小左衛門のやつとか。
でも、東京の酒屋では見かけなくて、次を買えてないです。
なので、今回の記事で安心できるブランドだと分かり、とても参考になりました!
ホームページはオシャレだけど、結局どういう味目指したのかがイマイチわからないので手を出しにくいんですよね。。
2018.11.07 22:04 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: YKさん"

コメントありがとうございます!

土佐しらぎくはもしかしたら高知酒のイメージで割を食ってるのかもしれないですね。
土佐鶴のCМとかやめてあげてほしいです(笑)
個人的にはフレンチのレストランなんかで扱ってほしいお酒ですし、そんなイメージで売れたら面白いのかなあと思います。

このPBシリーズ気合は凄いんですがイマイチわかりにくいんですよね~。
知らない間に品数ばかりバーッと出てしまって。
看板みたいな商品があるといいんですけど。

天明や土佐しらぎくを見る限り良いお酒造ってもらってるので、期待はできると思いますよ。
いろいろ気になるものが多いのですが、お膝元の中国地方の銘柄を狙おうかな~と思っています。




2018.11.07 22:25 | URL | #- [edit]

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