日本酒感想日誌

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【1078】福寿 純米吟醸 山田錦 雫酒 29BY

日本酒
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たしかちょうど1年前だったと思うのですが、神戸に行ったときにたまたま蔵開きの日であわてて寄った神戸酒心館さん。
そこで頂いた大吟醸のおり酒がすんばらしくて、レギュラーもやらなきゃと狙ってました。
蔵元では定期的に限定酒の量り売りをやってるらしくて、ほんとはあれを売ってほしんだけどなあ。
地元の人がうらやましい。

渋谷駅の東急で良さげなスペック(雫酒)を見かけたので買ってまいりました。
ラスター釉っぽいラベルがいいですね。
生もともありましたが、とりあえず速醸から。
山田錦、磨き60の純吟です。





比較的しっかり香ります。
まあカプっぽくはあるんですが、カプカプはしてなくて比較的コク感のあるメロンやブドウというイメージもあるのでまあ。

あーなるほどねえ。
なるほど~なるほどなるほど。

すこし熟したテイストですね。
ヒネがあるとそういうわけではなくて、それなりに味のあるお酒でこの時期なのである程度育っちゃったという感じ。

香りはカプっぽいんだけど旨いんだよなあ。
ブイブイ浮いてこなくて、液体との調和があり、ボリューム自体も抑えられている。
いやまあカプなんだけど。
下手ではないと思います
前述したようなメロンやブドウに、パパイヤとかそんなニュアンス。

味わい的には大吟醸的な味わいを目指したお酒だと思います。
香り甘みもありますが、そんなに甘すぎるわけではないし、それなりにきれいな酸味もある。
しっとりしたタッチで、香り甘みでもってコクもあるようようなお酒造り。
やっぱりちょっと過熟気味なのはマイナスかな。
もう一歩きれいに造ればふんわりミルキー程度で済むんだろうけど、その意味ではカプよりか。
ややビターというか雑味感というかブヨつきというか、あるいはそこへ至る萌芽は感じます。
ちょっとそこは雑っぽいねえ。
ここのリリース前提ならもっときれいに造ってから乗せるべき。

逆に良いのは明らかにフィニッシュ感。
宮水の力なのか、山田錦の力なのか、あるいは伝統の力なのか。
しゅぱっとミネラル感を出しつつ程よく切れる感じは昨年飲んだものと同じ要素があります。
今年飲んだお酒でいえば、このボトルはあそこには至らないけど、若駒雄町50の斗瓶採り。
この感じがある以上、細部を詰めれば最低で而今レベルにはなれると思うんだけどなあ。


なんだろうねえ。
やっぱ灘という立地なのかちょっと特別なんですよね。
小さい蔵なんですが、それなりに販路はあって、ノーベル賞がなんちゃらもある。
だから関東圏で新興の蔵が酒屋めぐりして~特約店で~月替わり米替わりで~みたいな蔵とはちょっと違う売り方なんですよ。
デパートとかでは見るんだけどね。

この蔵こそポテンシャルはあるから、流行り蔵っぽい売り方してほしい。
毎月ポンポン出して、ちょっと酒屋の意見なんかも聞いて、言ったらおり酒とか直汲みとか首都圏流通にちゃんと乗せろ。
そしたらもっと傑作が出てきそうなんだけどなあ。
必要なのは微調整で、ほんまに力はあると思うんですけどねえこの蔵。
ただこのおしい感じでなまじっかやって行けちゃうのがもったいない。

兵庫とか、あるいは西日本全般、福寿なんかよりももっと首都圏に流れてきにくいお酒もあると思うので。
やっぱたまに旅にでなきゃなあと思います。



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