FC2ブログ

日本酒感想日誌

【1083】松の司 生もと純米酒甕仕込み 27BY

  4   0



だいぶ寒くなってきましたね。
北海道ではどかんと雪が降ったみたいでそれにはびっくりですが、やっと関東もそれなりに寒くなってきました。
やっぱ冬はね、お燗酒を常備しておかないとね~ということで。
辨天娘と迷ったのですが今日はこっちで。

住吉酒販の限定で、日比谷ミッドタウンで買ってきました。
だいぶ前というかオープン直後にご紹介したと思いますが、限定でよいお酒が置いてあるんですよ。
銘柄は限られてますが、光るラインナップでおすすめ。

今回は松の司の生もとなのですが、甕仕込。
甕仕込みですよ。
なんかそそられますよね。
甕仕込み焼酎なんてのは目にしますが日本酒はなかなかないですよねえ。
とはいえ最近はあえての木桶仕込みなんてのも流行ってますし、回顧じゃないですけどこういうのは今後も注目なのかなと。
例えばワインでもアンフォラ仕込みなんて流行ってますしね。
この甕仕込みver.が限定で4合のみ、2000円+税だったかと。


酵母無添加の生もと。
お米は竜王町産という表記なので、おそらく山田錦+でそのほかのお米って感じなんでしょうか。
磨き60ですね、たしかレギュラーの生もとは65だったと思うのですが、その辺もSP。
ただ甕で仕込むんじゃないとこがいいですね。






よく考えたら通常のものと比べるべきか。
栓を抜いて瓶口から嗅いでみると複雑さがちょっとブランデーのような雰囲気。

熱燗から。
うっめえなあオイ。

何だろうね。
熱いというのがあるんですが、そんな酸味が出てくるような感じじゃない。
甘みを最初に感じる。
それがバっと押してくるんじゃなく、中心にあって、それを透明感がコーティングして。
そのままスッと落ちていくような。
ドライ感も、ズバッとした感じ、また香味がブルーのようなニュアンスですばら。

少し温度が下がってきたほうが、このお酒らしい様々はニュアンスが出てくると思う。
もちろんバナナニュアンスも酸味も出てくるし、なんだろうね。
すっとした甘さに、ほんのりビターなんだけど、何とも言えないニュアンスありますね。
マスカットティーみたいな。
あの鮮烈なズバッとしたフィニッシュ後の香りも香りつつ、ふわっとした余韻が何ともほっとさせられます。
どう見ても素晴らしく旨いですね。
いやこれ冷やでも全然行けるんじゃなかろうか。



冷や。
冷やでワイングラスに注いでも、これ見よがしな熟成っぽさとかそういうのは皆無。
何とも表現しにくいんですが高まる香りです。
寧ろ、おとなしいですが、マスカット系の香りなんかして。

いや美味しいよねコレ(笑
なんだよこれ。
とろっと蜜っぽいような甘み&酸で。
ブランデーのような深みを何となく感じさせつつ、ありきたりな熟成感とは全く異なる。
ネガティブは全くないもんね。
甘やかでありなから、生もとっぽいモダンな酸の伸びもあり。
あとは粉っぽいくらいにコリッコリなミネラル香がチョーキーにキマって。

いやコレ凄いっすよ。
鳥肌ビンビン。
別にお燗とかでもなく、冷やで別次元に美味いじゃん。
全温度帯、MAXに旨い。
なによこれぇ。
微妙にマスカットとかメロンっぽいのと、生もとっぽい酸と、ハードなミネラル感。
これヤバいよ~はい買い増し決定。
1年2年育っても凄いんじゃないの?
この微妙なニュアンス、もっと育っても面白い。
これ凄いってなるとレギュラーの生もとも買ってこないといけないし。

やっぱ松の司は凄いですね。
レギュラーの生もと飲んでないからわからんけど。
これを限定で詰めさせる住吉酒販パないっすね。
土下座しても詰めてほしい。

いやごめん、27BYて。
今気づいたわ。
はあ?
29BYじゃないんかい、異次元過ぎるやろ。

いやどう見てもマスカテルにとろっと甘いんですけど。
ブランデー的なニュアンスと、酸はまだ生き生きしてるし。
モダンなノビとミネラル感。
エグいなこれ。
何本買ったらええの?
27BY判明前で1年2年寝かせても美味しいと思うよとか言ってる時点で2本3本買ってもいいと思ってたんやけど。
これ27BYてもう3年ですよ。
ダース買いだよダース。
むしろ飲食店に飲ませてこれをダース買いしない店は全部切っていいと思う。
似てるのを挙げるならあれしかないよ、龍力の奥吉川。
まったく同じっていうわけじゃないけどね。
このあたりを知らないで酒通気取るのはちゃんちゃらおかしいし人生における損失。
俺このあたり知らずに死んでたら死にたいもん。
日本酒の最高峰。
明日朝イチで買いにダッシュで走りたいレベル。
基本12時起きだから無理だけど。
惜しむらくは東京に出店するような力ありつつ、通販はやってないとこですね。
逆に素晴らしいともいえますが。


2日目。
知り合いから売ってねーぞってキレられたんだけどキレたいのは俺だよ(笑)
お前これ買ったの金曜の20時とかだぞ。
その時は普通に売ってたんだがなあ……。
怒らないから買った人挙手してください。

とはいえここの限定はどれもかなり継続的に売っているので、一時的なものでそのうち再入荷があるんじゃないかなあと楽観視していますがどうでしょう。
とはいえ甕だからなあ。
併設の角打ちでもガッツリ扱ってたからそっちはまだ飲めるはず。
お急ぎの方はそちらでどうぞ。
さすがに角打ちならまだ飲めるでしょ。
あそこの角打ち、メニューとかも結構楽しそうなんだよなあ。

いやしかしどう見ても美味いんだよね。
27BYとか生もととか甕とか、そんなことは些細なことで。
なんなら本家の角打ちでもお燗推奨っぽいんだけど、それがもったいないくらい。

独特の酸化感というか、普通の熟成じゃないような練れたニュアンスが繊細に。
熟成がへでもないのはたぶんここの酒質×生もとならデフォなんだと思うけど。
ともすれば曲者っぽいんだろうけど、それをマスカットとかあるいは干したようなブドウっぽい香味とまだまだフレッシュなような酸味が絶妙に引き受ける。
ブランデーっぽい深く甘やかなニュアンスがたまらなく、かといってウッっとするような熟成感はゼロだと断言できます。

あとはブルーとか愛山21で顕著だったコリコリしたよなミネラル感。
熟味というかとろみなんかの分あそこまでズババっと行く感じではないですが。
ピッと切れるのと、それ以前にミネラル香。
ミネラル香が何とも言えない甘いニュアンスと相まってえげつない。
余韻もキリっとした鮮烈なミネラル香と辛さの中に、上品に枯れたミルキーな甘さが残って、それがぐーっと長く。

これはえぐいね。
やっぱコレだわ。
完璧にキマってる。
これが美味しくないって人はもう違う生き物だからサヨナラしていいと思う。
好みの問題、ジャンル違いですけど、アンリオミレジメに劣るということは100パーあり得ないですよね。
恐らくこれソムリエでも何でもいいけどそっちの専門家に飲ませたら逆に度肝抜けると思いますよ。

あと一つ言っとくと、これは確かにスペシャルなボトルだけど。
あくまでも偶然できたものじゃくて、通常の松の司の延長線上にあるものだと思います。
別にそれも打率が低いわけじゃなくて5割くらいはあるかな?
ブルーなんか上手く寝かせたら確実にこのレベルになりそうですし。
これくらいの特に高くもないボトルで、こんだけかまされるとハイクラスに行く勇気がなくなるから困っちゃうんだよね。
ブラックアゾラも去年のは微妙過ぎたけど、一昨年のはえぐかったし。
でも当たればとてつもないし、打率も他に比べれば高いです。
08、09と旧杜氏時代のも近いうちに開けようと思っていますが。

いやでもコレ凄いなあ。
ものが違うわ。
生もとの強いフレッシュさな酸味と透明な伸びに。
マスカット、バニラ、妖艶さが最高のバランスで乗ってる。
あくまでも角は円く面取りしてありながら、ストラクチャーの確かさ。
フィニッシュ、ミネラル感。

いやこれは異次元。
おかしいよ、これ確か2000円ちょいだったと思うけど。
2万3万でも買い占めるレベルだよ。
ワインならさらにその10倍でもおかしくないよ。
はー最後の20m程度、飲み干すのが惜しい。

甕仕込みプロジェクトは現在も継続中なようで、おそらく今後も継続的に出てくるとは思いますが。
蔵元は大増産すべきでしょ。
甕仕込みを日本酒でやってる蔵なんて恐らくないし、天下取れるって。
そして2000円じゃなくて2万で売ってくれ。
これを2000円で売ることが絶望的に機会損失。
いや別に高けりゃいいってもんじゃないけど、しかしこういうレベルのを正確にくみ取れる人がどれくらいいるのかね。
それを図る意味でも3万くらいで売ってほしいんだよね。
10万とかなるとまたそれはそれで黒龍無二とかあったじゃない。
高いってだけで買う層もいるから厄介なんだよなあ。
でもこんだけ言うならアレもやんなきゃダメなのかあ。













4 Comments

アイオライト says...""
どうもです。
なかなかの絶賛っぷりですね。これは買ったほうがよさげだ。
レギュラーの松の司 生酛純米は過去に飲んでて充分美味かったんですが、絶賛とまではいかなかったので違いが気になります。
甕仕込みというだけでどのくらい変わるのか、もしくは単に熟成によるものなのか。非常に興味深いところですね。
自分がレギュラー生酛飲んだ時のメモ見る限りだと、最初の甘さの出し方とか旨みの伸び感とかは共通してるように感じるんですけど、ミネラルの記憶がないので、もしかしたらそこが甕の力か?なんて推測したり。
まあ、飲んでみないとわからないですね。はい、近いうちに買ってきて飲みます。


2018.11.24 22:59 | URL | #- [edit]
タッチ says...""
おおお、賞賛の嵐ですね。
これは試したいところですが、通販なしだと難しいか。。
今年のテロワールシリーズには私も度肝抜かれましたし、松の司の静けさのある澄んだ酒質は代替えの効かないものがあるかと思ってます。
ワイン愛好家にも好まれそうな魅力がありますね、フィネスがあるというか
ピュリニーモンラッシェとか好きな方には受けそう笑(勝手な思い込み
もうすぐあらばしり出ますし、来年はハイクラスも試してみたいと思ってます。
2018.11.25 00:40 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: アイオライトさん"

知り合いから昼過ぎに、売ってなんだけど……というお叱りの連絡が来て焦ってます(笑)
金曜の夜、閉店間際に買ったときは少なくとも数本は並んでたんですけどね。
とはいえ他のここの限定はかなり安定的に売ってるので、追加入荷があるんじゃなかなあとは思っています。
もしお買い求めなら少し間を空けていってみるといいかもしれません。
あるいは併設の角打ちでも出してるはずなのでそっちなら飲めると思います。


レギュラーの生もとを飲んでいないので違いがわからないんですよね~。
熟成なのか甕なのか、味わいの程よい色つきは感じので、それが松の司の強さとの兼ね合いで魅力的に感じました。
ミネラル系というかキレ感なのか、そのあたりは松の司ブルーや愛山21でも感じたのである程度の松の司ならデフォだと思います。
甘みのあたりが共通しているのであれば味わいはさほど変わりなく、ニュアンスの微妙な違い程度かもしれませんね。
ただ27BYでここまで飲めるとなと、僕がいまレギュラーを飲んだら薄味に感じてしまうかもしれません。


甕仕込みプロジェクト?は現在も継続中のようなので、今年の分が切れても今後また出てくるとは思います。
日本酒マニア的にはかなり面白そうなネタなので今後も期待したいところです。



2018.11.25 02:57 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: タッチさん"

これはえぐいです。
もっと広く飲んでもらえないのが残念ですが、今後に期待しましょう。
甕仕込みプロジェクト自体は現在も継続してやっているようなので、レギュラーとして通常仕込みよりも割高でも売れるように宣伝しときますw

とはいえもしかしたら微細なニュアンスの差異はあるのかもしれませんが。
土壌違いともベースの8割くらいは被ってると思います。
そこが松の司の凄みですね。
30BYも楽しみです。
ハイクラスももっと飲んでみたいのですが、土壌違いとかこの辺が美味しすぎるので逆にまよってしまいます(笑

フィネスとかモンラッシェとかもものすごくよくわかりますよ。
ワイン畑の人がこの辺のんだら確実に驚くと思いますけどね。
数万のグランヴァンクラスでも、の当たり年でもない物なら完敗だと思います。
新酒も楽しみですね~。


2018.11.25 04:21 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://osakasj.blog.fc2.com/tb.php/2636-da3fe611