日本酒感想日誌

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【1145】众 生もと純米 うすにごり 30BY

日本酒
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(ぎん)は初めてだな。
愛知県岡崎市の柴田酒造場さん、孝の司という銘柄もあって、そっちは二度ほど。
去年やった山田錦の無濾過生はどうもつかみどころなくあまり記憶にない。
二年前に京都に行ってた時に飲んだ純吟のおりがらみが良かった印象で、今回はそれに近そうなものを選んでみました。

は生もとのラインなんだよね。
サイトが結構しっかりしてるので、気になったらそっち読んでください。
なんか超軟水が売りなのと、自体は味がありつつキレ欲というのを目指してるとか。
平成28年の新蔵も立ててるみたいなので頑張ってますよね。
栓も樹脂の奴だもんね。
スペックは五百万石70のうすにごりとなっております。








お茶碗で。


なるほどねえ。
結構攻めてるよなあこのお酒。

とろみがあって、色もついていてアミノ酸が多そうなお酒。
おりはそれほど多くなくやや粗め。

含むとセメダイン系の香りですが、味と相まって色々な要素があり、なかなか一言では言い表せない。
マスクメロンや乳酸が顔を出したり、ハーバルなビターさや、柑橘の皮。
ビター系が微妙にラムネっぽかったり。

とろみと乳酸感なのか、ミルキーなややヤクルトテイストの甘みもある。
そこにかなり野趣のあるビターさがはっきり出るのですが、これがおそらく出来損ないなのではなくて狙ってる。
何となくいかにも山のお酒風(愛知でも結構山のほうに蔵がある)ですが、このバランス感覚は異次元ですね。

濃醇さ、重みをある程度感じさせるお酒でありつつ、バランスが取れてるのは生もとの軽さもあるからなのかな。
うまく旨味とか甘みを引き出したり、表層ではさらっと軽さも出してくれるような感じなのと、あと柔らかい。
フィニッシュは強くズバッとってほどではないですが、ボディに負けない蔵にはしっかりゆったり切れて、キレ感とともに余韻として風味が好ましく残るのは秀逸。

これは面白いですね。
なるほど、こういうお酒を造りたいんだな。
クセにある味わいで、結構進むんですよ。
カプ系のが好きな人が、そのつもりでのんだらなんじゃこの苦いのはとひっくり返るけど。

木香ってわけじゃないんだけど、それっぽい香りなんかがあるのも良いんだな。
かなり苦かったりするんだけど、その中にミルキーな甘さや、ふとマスクメロンなんかを感じたりする。
いわばコーヒーが旨い的な感覚か。
苦みがある分酸味は収斂性を感じるようで、また香りも強くないから一見わかりにくいんだけど。
重いようでふわっと軽やかで、果実味があるわけじゃないけど滴るようなジューシーさも感じたり、やっぱりふわっと甘やかで。
キレのあとの香味も心地よい。

かなりの意欲作な銘柄ですが、おそらく単発じゃなく狙ってこれ。
ある意味本当に凄い造り手。
なにがどうしたらこの味わいにたどり着くのか。
決して万人に進めるような味わいじゃないけど、妙なバランス感覚で進むんですよ。
ちょっと似ているお酒が思いつかない。
ワイルドなビターさがあり、しっかりしつつ柔らかで軽くジューシーで、何とも言えない甘みや味わいが深い。
いや進むのよコレ(笑)

やたら変態変態言いたがるやつとか酒屋が嫌いなんだけどこれは変態。
不思議なエレガンス。
造り手の凄い感性。

気になるのはかなり限定的なこの薄濁りじゃなくてレギュラーで。
おりで雰囲気出してる分もあると思うんでね。
澄酒なら3月とかじゃなくて夏からが本番、火入れならなおさらってお酒だと思うんだけど。
澄酒でこのバランス、特に甘さが出るのか。
もしくはドライ系でそこまで年数かけない山陰方面によってくのか。
熟成感も含めて、このバランスがどうなってくるのかだともいます。
新酒のおりで出してもこの感じだからかなりピーキーというか人を選ぶのは間違いないので。
とはいえ僕はこれは評価しますよ、中華とか合ったりしないかなあ。
和食なら絶対に薄味懐石系ではないです、味噌系ですねえ。
それか脂ののったお肉か、もしくはジビエ系にソースをかけて。
魚ならソテーするか、川魚の塩焼きとかかなあ。

お燗。
お燗いけるかなと思ったんだけど、これはちょっと重いな。
にごりじゃなきゃいけるかもしれないけど。
ほっこりはするけど、ビターとエキスと酸味の干渉が重い。
味わいは良いけどね。
これなら冷酒~常温のあいだでやるのがよさそう。


1日あけて3日目。
ただし玉川でかなーり酔ってます。

似たところもありつつ、なんか凄い薬っぽいぞなんだこれ。
マジで薬っぽい。
ただ甘みもそれなりに、軽やかさもあるようなキレ感、ほんのりビターな旨味。
旨いのは間違いない。







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