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日本酒感想日誌

【1233】天明 bangeyamada 会津坂下産山田錦 純米吟醸 本生 30BY

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何本か天明を集中的に買ったのですがラスト。
坂下山田です。

とくに生とボトルには書いてないんだけど、どこを見ても本生と書いてるのでそうなんでしょう。
生で5ヶ月ほど寝かせて4月の出荷。
会津坂下町御池田地区産山田錦 55%で協会9号酵母+うつくしま夢酵母 F701。






すこし香るかな。
少し苦味を感じるようなスマートさがあるマスカットというか、リンゴやグレフルというか。

含んでもそんな感じですね。
これはどうなんだろうなあ、すこし収斂性というかタイトさが強いと感じる人もいるかもしれない。
バランスはとってる。

美味しいね。
マスカット+グレフルで少し柔いような含み香とともに甘みがふわっと軽やかに広がります。
バナナ系も少しふわっとありバランスのいい香りで、また煩いとかそういう次元でなく、味わいと一体感をもってかつスマートに。
また甘みが非常に良くて、軽妙で爽やか、しつこくない。
ほんのり練れてる感。
そこに天明らしく酸味がやや入り、スマートというかタイトというか、苦みがやや強くカチッと固めてる。

ふむふむ。
個人的には少し甘みとかボリュームあるかなという感じですが、天明らしさも出しつつ上手くまとめてる。
大変お上手で、意外となかなかない感じに仕上がってますよこれ。
やっぱ天明良いなあ。

さらに飲み進めて。
この質感素晴らしいね。
味はあるんですが、ピュアでクリア、程よいトロミや弾力もありつつツルっと。
さらにひゅいっと流れる小気味よさ。
その中で、果実味、お米の旨味、でもしつこくなくて爽やか。
軽くビターさが固めてるんだけど、そのビターさも一体感、溶け込みが絶妙で、こういうお酒ってぱっと思い浮かばないな。

いやうっまいわ。
なんつったらいいかねー。
マスカット系にグレープフルーツ。
熟成なのかお米か、旨味も感じるような甘みをつるっと酸でコーティングして、適度な香りとともに。
少しリンゴ系の酸のジューシーさなども感じさせながら、ミネラル感も出ますよね。
ミネラルとも生米ともつかない独特の硬さをニュアンスとして感じるんだけどそれはあくまで表面の風合いで。
飲むうえで嫌な感じが一切ない。
甘みも少しぽちゃ感あるようで硬さがしめてんだわ。
この甘みの上品さなんかはやっぱ山田錦なのかなあ。
でもやっぱ少し違う、ちょいと五百万石っぽい?というようなとこはテロワールなのか。
収斂性だけじゃなくて、乳酸っぽい柔らかさがあるのですが、これがすっごく魅力的ででもキレイ。
仄かなすっとした清涼感とか、ミネラルの粒感、響きあう余韻、すっと消える。
これ凄いと思う。
これは本当に飲んでほしい。
もはや比べるまでもないんですけど、而今だの写楽だの全く相手にならないと思うけど、コレ。
まじか、うまいのはわかったうえで別にそんなに期待してなかったんだけどな。

やっぱ山田か。
あと熟成のほんのりとした深みがあるんだろうな。
華やか系が好きな人でも、それなりにきちんと楽しめるだろう。
熟成感とつるっとしたフレッシュさ。
そして細部まで、いろいろな表情まで素晴らしい。


天明はかなり押せますね。
らしさがありつつも、商品によって違う表情を見せてくれるのが楽しいし。
細かいとこをものすごく感じますね。
設備投資、細かい工程の徹底、そういうとこが進むにつれどんどん乗ってきてるような。
いやそんな言うほど飲んでないけど。
これからは飲むよ!!



2日目。
やっぱり造り手のバランス感覚、目指すところが凄いなあと思います。
ありそうでないんだよなあ、こういうお酒。

ほんのりふわっと果実香や甘みもありつつ、スマートで、かつスマートさのあとにまたふわっと旨味を感じられるようなところ。
柔らかなんだけど凛としていて、筋は通ってる。

もっと露骨に香りや甘みを出したり、純米酒っぽいエキス感だったり、収斂性が強かったり。
少し崩れればダメなんだけど、細かいとこまで絶妙に決まってるよ。

天明らしい綺麗さや酸味に、山田錦っぽい品格と。
淡く瑞々しい果実感をほんのり乗せて、うすーく生で少し寝かせた味乗り感というか。
いやほんとに良いです。

今日なんかはやや淡く熟れた果実味が、いい意味で薄めに瑞々しく感じて。
その中にジューシーさのきらめきがあって、乳酸的な旨味のニュアンスがあり、そしてきちんと骨格ストラクチャがある。
はんなりもしてるんだけどね。

これは美味しいですね。
マスカットを感じて、かつ今俺が飲んで文句がないお酒ってそうそう無い。
あえて言えば白ワインじゃなくて赤ワインをきれいにしたような感じというか。
わかりやすさもあるけど、ミネラルとかエキスの綺麗な重なりが、厚みを感じさせるのかな。

いやーしかしミネラル感が美しく出るね。
酒米によって味が変わるというのはあんまり言いたくないんだけど。
やっぱり山田錦は特別な何かがあるよなあ。
清々しいけど強くなく、品がいい。
すきっとしてる。
そしてビッとくるミネラル感。
この辺の感覚が、例えばイマドキの日本酒の文脈でいうと龍力とか松の司はやや行き過ぎてわかりにくいのかもしれないけど。
あの辺はハマると圧倒的な凄みが出るけど。
これはそこまでいかないけど。
天明のこの辺とか、あるいは惣誉なんかは比較的わかりやすいのかもしれないなあ。

でもこのナチュラルな果実感と、きらめきと、僕の言う凄みとか世界観とか佇まいというあいまいな部分と。
わかりやすさとうまく両立できてるよなあと思う。

うん、これかなりお勧め。
飲んでみてほしい。












2 Comments

こういちろ@単身赴任中 says...""
これ今日呑みましたが、旨いですね~
単身赴任中なのでロクなツマミはないのですが、コンビニのサラダやモツ煮でも受け止めてくれました。
同時購入した黄金瑞穂86生は開けるの早かったかな?ちょっと渋み苦味を感じます。
今年は零号(黄金瑞穂)の新酒と1年熟成を同時購入して、圧倒的に1年熟成の方が旨かったのですが、米によって熟成向きとかあるんですかね?
2019.07.29 22:52 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: こういちろさん"

単身赴任、お疲れ様です!
色々大変ですよね~。

これ、良かったですよね。
今年を振り返ってみても、個人的な好みの要素も満たしつつ、皆さんにもお勧め出るってなるとTOP3に入ってくると思います。
黄金瑞穂86はややマニアック感、玄人好みなとこもありますので、こっちのほうが親しみやすいと思います。
良い意味でのカジュアルさもあるので、ほんとコンビニで良いですよね~。
自分は独身なので、実はそういうことも多いです(笑)

米による熟成の向き不向きは確実にあって、例えば山田錦のハイランクのものなんかは1年くらい寝かせてナンボなとこがありますが。
天明に関してはまたちょっと別で。
ここはおそらく変態的なくらいクリーンなお酒にこだわって、細かい工程や設備に気を配ってますね。
だから1年熟成でも飲めちゃうんだと思いますよ、1年熟成のほうが圧倒的に美味かったというのはうらやましいですね!


ところで全くの偶然なのですが、今日開けた笑四季のマスターピース2019が、このお酒に似た要素があります。
あまりの偶然にびっくりしてしまいました(笑)
ちょっとリリースから時間がたってるので何とも言えませんが、近くで売っているようだったらぜひ。
2019.07.30 02:46 | URL | #- [edit]

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