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日本酒感想日誌

【1238】会津娘 純米吟醸 穣 花坂境22 30BY

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ついに来たか!!という感じでございます。


数年前から僕の中でもかなり大本命な蔵の一つである会津娘
どれもグッドなんですが、特に純吟雄町だとか、純大の東条吉川山田錦だとかお米にこだわってる系の上級キュベに非常に魅力を感じていました。

そして昨年先行リリースのあった自社田羽黒西64。
この自社田の田圃違いの商品を『穣』シリーズとして大規模展開するそうです。
これは本当に本命来たな!という感じですよ。

蔵の周囲3キロ内に、4町歩ってことなのでおよそ4ヘクタールかな?自社田があるようです。
初年度の今年はその中から特徴的な7枚の田圃を選んでリリースするそうで、これは1本目。
また今後自社田だけでなく、契約栽培農家の取っておきの田圃の商品化も予定しているとのことであります。
7本出すってかなり気合入ってますよね。

自社田に関しては土壌の違いから大まかに3つの系統に分類。
今回の花坂境22は昨年の羽黒西64と同じ関本統とされています。
以下資料を引用しますが


関本統
阿賀野川の流れで、砂礫上に泥土と腐食土が堆積した淡い黄灰色の土壌。
保肥力はやや低いが水はけがよく、密で深い根が育つ。




花坂境22 5.048㎡
特等米産出圃場。
東西風抜けが良く、日照も十分。
やや早熟ですがしっかりとした、丈夫で艶・粒揃い良い五百万石に育ちます。




コンセプトとしては松の司の土壌違いなんかと同種の取り組みになるでしょう。
初回なんで詳しくやりましたが、とにかく気合とこれまでの準備は十分ということは理解していただけると思います。
これは一朝一夕ではできないですよね。
本当に注目のシリーズになりそうです。

あとは系統とはまた別にブラック、ベージュ、グレーとかのラベルの色の違いがあるみたいで。
それが何に基づいてんのかしら。
だれか聞いてよ。








1発目どうくるのかなーと思っていたのですが。
けっこうわかりやすい感じで来ましたね。
しっかり味わいが出ていて皆さんが飲んでも物足りないなという感じはしないと思います。
寝かせて遊べそうなコンセプトの商品なんですが、これは今にビタッと合わせてきてますね。
うまーく寝かせられれば寝かせて化けそうな気もするけどね。


会津娘らしいイソアミル系の香りに、すこーしだけリンゴやブドウといったものも感じる。
さらに穏やかに和のハーブやミネラル感も感じる立ち香でしょうか。
あと見た目で極めて細かいガスが溶存してるようなそんな感じがしますね。
気のせいかな?ガスがつくようなお酒ではないんだけどさ。

含むと柔らかくて、サラッと甘み旨味が気持ちよく広がる。
でもややとろみもあり、バナナ系から味がたっぷりめで、ともするとやや重いくどい系になる。
これ火入れなんだよな?
味は良く出ていて、ある程度腰の据わった、重いというわけではなく心地よい重量感なのは間違いない。
そこにクリアーできゅっとしている酸なんかも感じるが、艶っぽい綺麗さで、栓が欲しという感じはないな。
さらっといくのは細かくパッと散るミネラル感で、これがほんとに効いてるわ。
ほんのりとしたビターなニュアンス、少しかすれたようなパウダリー感、穏やかなドライ感で終盤まとめるという感じ。



バナナ系に、やや艶っぽく蜜系のニュアンス。
何と言っても味わいが良くて、甘みもちろんあるんだけど旨いし美味しい。
酸味がつるっとクリアーもあるんだけど、乳酸的な味わいのものもある。
しなやかで繊細にほろ苦さなんかが出てて、まあこの辺が五百万石なんだと思うけど、良いアクセントになってんだよなあ。

これ全体的にはかなり溶かしたようなぽっちゃりな味わいだけで、ヘボが造ると一気に駄作なんだけど。
一歩落ち着いてくすんだようなミルキー感とか、それに寄り添うようなアクセント。

そして。
かなり味わいたっぷり豊満に出してるんだけど、細かくパウダリーにしゅっと決まるミネラル感。
当然ですが、これが無きゃどうしようもない。
これがあるから会津娘は日本酒界の十指に入るといっていいくらいの蔵だし、五百万石でこれ以上の酒あるか?
またきつすぎなくて、すとっと落ち着けるような、ふんわりしたドライな風合いとかね。


まったく文句なし。
まず好みの合う人ならシリーズ的にはマストバイ。
これは年7本でるとか歓喜しかない。

その上でいえば、ちょっと味出すぎ?
全部これで行かれちゃうと辛いんですよね。
これはこれで良いんだけどね。
だからある程度、造りというか管理というか設計段階として、もう少しスッキリ系も出してくれると助かります。
ぶっちゃけこの蔵であれば、現時点で味しなくね?くらいでもいいくらいなポテンシャルあると思うんだけどな。
過去を振り返ってみるとどれもそれなりに味は出ていたので、それは不安要素かも。
これも煩いわけじゃないし、むしろ乳酸的なニュアンスとかエレガントさはあるんだけどね。
逆に寝かせでいい具合に落ち着いてくるのかもしんないけど。


お酒単体の味わいとしては間違いないです。
僕ものっけからガンガンにいっちゃいました。
あだ合わせるってなるとちょっと強いかも?
あとは熟成でどうなるかなあ。
紅茶感とか、凝縮しつつ少しだけ枯れたようなミルキーさ、干しブドウ感。
そういったものが出てきそうなイメージははっきりあるので非凡ですが、本当に結構味が出てるのでその辺はうまくやらないとって感じはする。
とにかく造りも原料も良いので、あえて言えばちょっとした演出がモノを言ってきそう。
豊満に熟すのか、それをいい具合にドライに枯らすのか、元からもっと綺麗に造るのか。
最後のが一番期待してんだけど、一番やってくれなさそう(笑)


1日あけて3日目。
含み香なんかはまだまだチャーミングといっていいくらい。
バナナリンゴなどがけっこう来ます。
味わいは少し落ち着いて、しっとりいい意味で味気ないパウダリー感というか。
そこにミネラル系のキレ感と、あとはほんのりバニラリーというかミネラリーというか。
いい具合に落ち着いてきてて、こうなるとやっぱり熟成が楽しみなんですよね。
これが1発目なので、夏以降に出てくるような商品が楽しみになってきます。
基本レベルは間違いなく高く、かつエネルギー感のようなものもしっかり感じるので、あとは今年のうちに1本くらいとびぬけてスペシャルなボトルが出てくると最高だなあと思います。

今の時点でもそっけないなtt絵感じはしなくて、普通の人でもそれなりに満足感がある仕上がり。
でもその上で綺麗に熟れさせたら化けるんじゃないかなあという期待感がある。
本当に楽しみです。










2 Comments

ティルニア says...""
こんばんは。会津娘というと純米吟醸の雄町や古酒のイメージがあります。二年前に純米吟醸雄町飲んだときは特に印象に残らなかったのですが今飲むとどうなるか気になります。
この蔵も自社田やってたんですね。気になるのでそのうち何か一本試してみたいです。

最近玉川の山廃雄町29BYを手に入れました。相変わらずのガッツリ系でしたが寝かせでやや穏やかに。ロックが良かった印象です。
あと、美の川酒造の19BY出品酒を開けまして。まろやかですごく良かったです。まだ年度違いであれば横浜某所で手に入るようようなので良ければどうぞ。
2019.07.19 05:29 | URL | #.dZNpX6c [edit]
日誌係 says..."Re:ティルニアさん"

コメントありがとうございます!

このシリーズは結構おすすめなので、ぜひどこかで拾ってみてください。
あえて言えばバナナ系で少し味多めの澤屋まつもととかそんな感じでしょうか。
古酒のイメージとおっしゃる通り寝かせても良いので、年末とか遅めのタイミングのものを狙ってもいいかもしれません。


玉川は飲みたいな~と思いつつ、なかなか機会が……。
アイスブレーカーも良いですが、普通の商品をロックは良さそうですね!
山廃系の爽やかさとしっかりした味わいのバランスがいかにも楽しそうです。

美の川さんも気になりますね~。
良寛の蔵で苗場酒造さんが買ったとこですよね。
むむむ、ちょっと探してみます!






2019.07.20 02:22 | URL | #- [edit]

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