日本酒感想日誌

ARTICLE PAGE

【1247】松の司 純米大吟醸 AZOLLA50 29BY

日本酒
  • comment0
  • trackback0

無農薬・無化学肥料で育てた地元産山田錦を使用したアゾラですが35(ブラックアゾラ)と純米吟醸50があります。
ブラックアゾラのほうは3年熟成、今回の50のほうは1年熟成でのリリースがデフォです。
自家熟成とかではなくて1年寝かせのものを今年リリース。

スペック的には生もとになったんですよね。
ブルーとの兼ね合いで去年というかほぼ今年の出荷分からリニューアルしたんですよね。
まえの商品は少し華やかめの仕上げだったようですが、酵母無添加の生もとになったのでそれはないでしょう。







どれどれ。
松の司の生もとの熟成とか、例のあれを思い出すからな。
期待半分、不安半分。

はいうまーい、やっぱ松の司なんだよね。
まだ若いくらいかな?

最初にくるのはほっとした安らぎ。
自然なとろみにわずかばかりの甘みを感じさせつつ、仄かにふんわりとしたニュアンスと味わいは1年間の熟成を感じさせなくもない程度。

そこに続いて酸味がくるのですが、ここはいつもの松の司よりも酸味をはっきりと感じ、生もとっぽいですね。
ほのかに果実味も漂わせつつ、そんなに軽いモダン系の生もとっぽさは感じない、熟成ってこともあるけど。
軽やかだけどクリーミィ感も。

そして全体に清冽な流れ、爽やかさも感じつつ、芯にはしなやかな旨味感が静かにある。
仄かなコク感とか、あるいは軽くパウダリーなドライ感であったり。
でも表面はつるっとしつつ、しすぎないで重さは適度にしっくりくる確かな手触り。

フィニッシュはいつものズバッとくるミネラル感というか、じんわりくる辛味旨味というかですが、スローにまったり柔らかめでじんわりかなあ。
冷やすよりは常温よりとかぬるめのお燗がよさそうですねえ。
軽やかな酸味の中のナチュラルな味わい、少し野趣のあるビターさがじんわりと来て、仄かにキャラメルのようなコク。
そして最後口の中にばっと舞うキレ感からのミネラル的なあれね。


まあ間違ってもビギナーにウケるようなお酒ではない。
初年度なのでどうかなあと思いつつ、そこは外さないのは流石。
個人的にはもう1年くらい寝かせたほうがポテンシャルが出て楽しいんじゃないかなあとは思うけど。
色々なバランスを考えたらここでしょうがね。


そこそこ熱めのお燗。
うおっ、これは美味い。
ナチュラルなとろみ、クリアな輪郭から、一口目思いのほか甘みが!
程よいドライさで味わいが縦にばっと適度に立つ粉の壁の中にまた絶妙の甘み。
クリーミィさ、生もとの酸味の伸びや心地よいビターさに優しい収斂性の味わい、品のいいお米のほっこり感には微かに熟成の後もうかがえて。
フルーティなどとは間違っても言えないがコク感や甘み、クリーミィさの中からいつもの松の司よりも仄かに感じるのはイチゴ感でしょうか。
いつものミネラルっぽさが抜けつつも、生もとっぽい質感の酸味と、味わいが心地よい。
このお燗はいろんな角度から見てもかなり至高。

相変わらずのクオリティ。
これはバカにしてるとかじゃなくて好みの問題として、わからん奴にはわからんだろうが、わかるやつには最高。
このお酒自体は非常に汎用性が高いのと。今後により一層の期待。
リニューアルもそうなんですが、現時点で素晴らしいのですがさらにもう1歩2歩試行錯誤していて、それもかなり好ましい方向に深化しようとしているのがうかがえるのでもうほんと期待しかないです。
本当にわかるやつだけでいいんだ。
誰もわからなくとも松の司の素晴らしさは俺がひそかに言い伝えていく。


面白い仕上げになっている。
常温違いとこで飲んでみても密かにイチゴっぽい香りがたつとともに、ぐっと切れ上がるようにミンティとういかメンソールなところも。
とろあまうまは気持ちよく、それでも純米の生もととは差別化してあくまでも純吟だね。
もちろんらしさは健在。
表情は色々見せてくれるけど、間違いはないです、今後も楽しみ。










関連記事
スポンサーサイト



Comments 0

Leave a reply