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日本酒感想日誌

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日本酒のミネラル感について

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えーっとうちのブログでよくミネラル感ミネラル感と言っていて、というかいつも言ってるんだけどいい加減わかりにくいと思うので自分でも考えを整理する意味をこめてちょっと注釈として書いておきたいと思います。

まず大事なことというか基本前提になるんだけど、ミネラル感がある=含まれるミネラル分が多いというわけではないです。
もともとはガスっぽいような、ある種の硬さやシュッとしたストラクチャのある(この辺も解説します)をミネラル感かなあと言っていたのですが、現状ではそこから色々な要素へ拡大解釈をして、ミネラル感を感じるような僕の好みのお酒にて感じることの多い好ましい要素を総称して勝手にミネラル感と呼んでいます。
なので僕が言うミネラル感が他の人が言うミネラル感と同じとは限りませんので、話半分でお願いしますクレームも受け付けません。
あくまでのうちのブログを読み解く上での注釈としてご活用ください。


ミネラル感って基本的にはワインから来ている表現なんですよね。
ワインのミネラル感について、エノテカさんですごく参考になる記事があるのでぜひこちらも読んでみてください。
ここでも書いてあるんですが、石灰質などのミネラル感のある土壌→ワインの成分的にミネラルが増えるというわけではないようで、これは日本酒の仕込み水が硬水→だからミネラルっぽいというわけではない、という話と同じとこがあると思います。
一方でワインでよくミネラル感と言われるのは、酸が高くて塩気があるとか、あるいは苦みがあるときだと思うんですが、日本酒なんかだとワインでいうミネラルっぽい塩気ってのはほとんど感じないのでその辺は違うところでなかなか難しいです。
上記の記事でも、言葉に言い表せない美味しいワインを褒めるときに使う言葉「ワインを褒める言葉X」であるというような言い方をしていますが、良いか悪いかはともかく、僕もそのような形でミネラル感という表現を使っています。





以下に日本酒で僕がミネラルっぽいといっている要素をなるべく具体的に挙げていこうと思います。


1、ガス感

もともと昔は甘くてちょっとガス感のある飲みやすいお酒が好きでそこが出発点でした。
どっちかというと瓶内二次発酵系じゃなくて、直汲みとかそっちの発酵時に発生するガスが自然に含まれちゃいましたみたいな、細かいガス感のイメージで、銘柄でいうと風の森だとか澤屋まつもとなんかが該当します。
ガスが溶存することによって感じる、炭酸水や硬水のミネラルウォーターのようなある種の硬さ(粒立ちやストラクチャ)、あるいは18号系で出るような嫌な苦みではなくて適度に深みを与えるような好ましい苦み、そしてそこからくるような心地よいシュッとしたくちどけのあるキレ感。


2、硬水のミネラルウォーターっぽさ

ガス感からの派生で、ガス感のないお酒でもある種のいい意味での硬さが心地よくなってきて、これも勝手にミネラル感と呼んでます。
すっごくわかりやすいのは和田龍登水。
あとはガスものもありますけど土佐しらぎくだとか、会津娘なんかもそうかなあ?
柔らかくて滑らかなお酒は好きなのですが、ただ柔らかいだけだとふにゃっと横に広がるだけで、舌の割のところや頬の当たりでノイズを感じてしまったり、エキス感がウザったかったり、嫌な香味が浮いてきたりするような気がするんです。
特にモダン系とか香り系はそういう傾向が強いですね、純米酒とかアルコールの高めのものだと他の要素がどっしりしていると平気なんだけど。
適度なカチッとした感じ、あるいは粒立ちとかがあったほうが味わいが良くて、また含んだ時のお酒の形が心地よいような感じがるんですよね。
この辺を粒立ちとかストラクチャとか言っているわけなんですが、ミネラル感から派生してこのあたりを心地よさ仕上がりの良さとして勝手にミネラルミネラル言っているところはあります。
最近好きなお酒でいうと、惣誉とか宮阪なんかは該当するのかな。


3、辛味

このあたりから本当にいい加減になってわかりにくくなってきます。
ここはミネラル感というよりも、アルコール感とかただの辛味じゃねーかといわれたら、ぐうの音も出ません。
あえて言えば、美しくて流麗な、あるいは品や世界観を感じて余韻まで響くキレのズバッと感ということになるのでしょうか。
辛口+10とか、あるいは本醸造的なお酒のバシッとした辛さも僕は嫌いではないのですが、もうちょっとお上品になってくると一昔前のハイエンドな大吟醸系のズバッとしたフィニッシュになってきます。
これは凄くたくさん具体例があって、最近飲んだ中でいえば勝駒の特吟とか〆張鶴とかもそうだし、静岡系の大吟醸とかもそうだしもう上げたらきりがないんですけど、僕がミネラル感と特に言いたいのはその一段上の質感ですよね。
ズバッと来るというのと同時にシュッと綺麗に流れて、そのキレ感の中でお酒の味わい香りが再度立つというか、ある種パウダリニーにばっと舞い上げるような感じですかねえ。


4、ミネラル香

もうこの辺は僕と一種に飲んでもらうしかない(笑)
辛みからの派生なんですけど、戻り香みたいなとこだけじゃなくて、頭から明らかに特別な香りがするものがあるんです。
これはもう上立ち香からそうで、わかりやすいのは龍力とか良いときの九平次や澤屋まつもと当たりなんですかね~。
キレのとこじゃなくて、頭のとこから繊細な骨格として感じるというか、良いものになってくるとある種の甘い香りが引き立つとかそんな感じになってきます。
これは個人的には特A山田錦とかこだわり系のお米の時に感じることが多くて、原料的なものなのか、あるいは醸造がうまく行ったときに出るものなのかは何とも。





まあこんな感じでしょうか。
補足として関連ありそうなわかりにくい表現をいくつか。

・ストラクチャ

これもワイン表現で、骨格ということになるんでしょうか。
立体感とか味わいの構造の話です。
先に書いたんですけども、ふにゃっと柔らかいだけとかただ甘いだけのお酒が嫌いで、ある種のハリ感弾力感だったり、含んだ時にイメージされるお酒の形としてきちんとエッジがきいて角が立っているというか、まあ三角形が塔のように立っているというのか。
この辺は副読本としてワインなんかも飲むとわかってもらいやすいのかなーとも思うんですけど、日本酒ファンにお勧めするとマルセル・ダイスとか、それに似たような甘口系でラ・フェルム・ド・サンソニエール、あるいは飲み頃になってるピュリニー・モンラシェのお酒とか。
また少し違うんですが柔らかくても薄い要素がレイヤー的に重なってくると重層的とかって表現になってくると思います。
さらに似て非なるところでいうと、よく粒立ち感と言うんですが、これはなんて言ったらいんだろうなあ。まあそのままなんですけど粒立ちを感じてそれが立体感を出しているとか、あといい具合にホロホロと味わいがほどけるような感じ?


・テクスチャ

これは表面の質感、舌触りの話。
滑らか、きめが細かい、軽やか、伸びがいいとか、まあベルベットみたいな話もあります。
抵抗なくスムースであれば良いというわけでもなくて、少し粉っぽくパウダリーなものが気持ちの良いときもあります。
さらに内部に目が詰まってきて重たくなってくると筋肉質みたいな言い方をすることもあるかもしれません。



まあこんな感じで。
かなり曖昧な話なんですが、もう甘酸っぱいから美味しいとかフルーティな香りだから美味しいとかそういう単純なところでは美味しいと思えないのでしょうがないんですね。
数値がどうとか、あるいはやたら成分を口にしたがる意識高い日本酒クラスタ()もNG。
美味しいと思うのはもっと別のなにか曖昧なところで、官能によって感じる質感とか雰囲気、細かいバランスのの話になってしまうのでなかなか説明が難しい。
ただ基本的に記事が長くてテンションが高ければ、それが美味しいお酒になってるので参考にしてください。




4 Comments

甘口酒 says...""
それぞれの嗜好もありますし、それも変化しますから
感覚を表現するって難しいですよね。
ある程度決めたとこしか覗いていませんが、日誌係さんをはじめ唯々すごいなと(^-^;

今後もチェックさせてもらいながら後追いさせていただきますよ(笑

先日、久々に花邑の雄町を飲んでみました。
今回は火入れのだったのですが、飲みやすい分あっさりしすぎというか、以前感じた
余韻の甘味が…。
単純に処理の違いに因るものかわかりませんが、もやもやが残ってしまったので
比較の意味を込めてまた生酒を入手して飲んでみたいと思います。
2019.10.31 08:27 | URL | #- [edit]
アイオライト says...""
ほぼほぼ自分のイメージと同じだったので安心しました(笑)
個人的な感覚を文章で表現して他人に伝えるのは本当に難しいと思いますが、日本酒の世界もワインのようにある程度決まった常套句を制定していったほうがいいのかもしれないですね。
2019.11.03 23:27 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 甘口酒さん"

いやいや、僕は僕のメモ帳として書いてるだけですし、好みも変わりますし、かなり独断と偏見にまみれていますので(笑)
うまく必要な箇所だけ参考にしていただければ嬉しいです。


花邑ですか~。
いまとなっては求めるところが違いすぎるのであえて飲むことはしませんが、あの手のは逆にしっかり甘くないとダメですよね。
いい意味での重量感とか、コク感とか。
そこが無くておえらぺらになってしまうと香りも酸味も苦みも浮いてきてしまうので、あの手のは生が良いのかもしれません。
十四代含め、たまに飲んでみるのもいいかもなあ、もう少し買いやすいと手も伸びるんですけどね。





2019.11.04 23:45 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: アイオライトさん"


そうおっしゃっていただけると、自分としてもほっとします!!

僕のブログを見ながら同じお酒を飲んでいる人なら、多少の感覚の違いはあってもあーここをそう言ってるんだなというのは理解してもらえるとは思いますが、味わいというのはなかなか共有しがたいものなので。

日本酒の辛いとか甘いとか、あるいはフルーティもそうなんですが大雑把すぎて表現が追い付いてないですよね。
いくつかの酒屋が日本酒の分類として、モダン/クラシック、ライト/フル(リッチ)という指標を出していて、昔に比べてわかりやすいなあと思うんですが、もう少し細かい表現も定着して共通理解できると良いんですけどね。
それこそパーカーみたいな人が出ればいいんですが、そこまでの文化としてまだ育っていないかなあ…。



2019.11.04 23:54 | URL | #- [edit]

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