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日本酒感想日誌

【1283】田村 純米吟醸 アンフォラ仕込み 30BY

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田村にいだしぜんしゅ、穏、旧金寶自然酒の仁井田本家のお酒です。
ぶっちゃけこの蔵のお酒にあんまりいい思い出ないんだよなーとか思っていたんだけど、去年飲んだ記事を見たらそこそこ良かったっぽいですね、全然おぼえてねえや。
好きな人は好きだろうし、むかーしからオーガニック的なことをやってきたのは凄いし、今後一層ウケそうな気はするけど、正直味わい的に僕にハマりそうな気はあんまりしない。

とそんな意地の悪いことを言いつつ見かけて買ってしまったのは、アンフォラ仕込み!だからです。
松の司の甕仕込みからのつながりで飲んでみたくなったということですね。
アンフォラというのは陶器、いわゆる甕のようなもので、古代にこれでワインを造っていたということで自然派ワイン界隈でこれでワインを造るというのがあるんです、このブログでもそういう類にワインもやっています。
当然日本でもそういうワイン造りを後追いするワイナリーがあるみたいで、これはファットリア・アル・フィオーレとか言う宮城のワイナリーから借りたみたいだけど、山形のグレープリパブリックがスペインから輸入したとかいうアンフォラと一緒かな?

一緒に木桶で全く同条件で造ったもののリリースもあったので飲み比べるのが一番なんでしょうが、2本飲むのはさすがにしんどいのでこっちだけで。
自社田で自然栽培した芒あり亀の尾60を、酵母無添加の生もと、品温制御無しで、木桶とアンフォラに同時に仕込んだという商品。
3月末に上槽したようなので、火入れして半年ほど寝かせての出荷ということでしょうか?
搾った直後は日本酒度+9、酸度2.0というなかなかの数字だったそうですがはたして。







アンフォラということを受けて、素焼きとはいきませんが焼き締め系のお茶碗で。

いたって普通の味わいで個人的には嫌いじゃない方向だけど、まだ若いんじゃねーの。
微妙な個性が出るにはもう少し育てたほうがいいんじゃないのか、比べてないから知らんけど。
いや個性云々の前に若いな。

乳酸系の甘やかさ、コクがふんわりとただよう。
極々わずかに奥にミルキーな甘みが感じ取れるかというくらい。
そこにキュッとしたまだちょっと鋭いかなあというくらいの酸味。
お酒全体のテクスチャとしては滑らかで、味わいという意味ではなく質感の意味で、糖っぽいような軽いとろみ。
そこからミネラル感をもってビッと切れていって、その最中にはやや野趣のあるような苦み、あるいは一方で少しそっけない風ですが炊いたお米のようなニュアンスなど。

目立つような個性はないですが、極めて健全なお酒、よくできた生もとという感じですよね。
ちょっとここのお酒はそんなに飲んだわけじゃないけど、やや外連味が強いというか、変にオーガニック風なとこがあれかなあと思っていたんだけど、これは好きな奴ですよ。

また松の司の甕仕込みとの共通点も何となく見えるかなというとこで、甕で人為的作為的なものをかなり排して造るだけでこんなに素晴らしいお酒ができるんだというこの可能性。
もちろん甕じゃなくても造れるのかもしれませんがね。
松の司の甕については、今年の夏に熟成してない30BYをちょこっと飲んだんだけど、現段階では本当に普通のお酒って感じだったんですよね。
売りますよって言ったのを買わないで寝かせて出してって言ったくらい。
でも軽い糖っぽさとか、よくできたいい意味での普通の生もと感みたいなのはこのお酒とも共通する要素を感じられるような気がします。
このお酒はそうは言っても半年で少し育って雰囲気でてますね、もう1年2年寝かせてどうなるかな。
あとは少し火入れで落ち着いたお酒とは言え乳酸菌飲料みたいなニュアンスがあるのはこの蔵って感じなのかなあ。


冷たいのはNGで(とくに最近涼しくなってきたので、室温に戻りにくくなってきた)、室温に近いところでどうぞ。
お燗にするにはまだボディ不足だからせいぜいぬるめじゃなかろうか。

溌溂とした、ややし過ぎな酸味だが、自然なぽちゃっと感、適度な脂乗りといった体の落ち着き、座りの良さはありますね。
乳酸的なとこから甘さも室温まで戻れば、一応足りて、コク感も伴って溶けてるかなというところ。
酸味がちょっと白麹っぽいようなとこあんだよなこの蔵は。
とはいえしっかりクリアーななかにまっとうにお米味があり、程よいレベルの甘やかさに野趣あるビターとキレと。
するりするり。
まったくもって良いですよね、レギュラー化しろ。
木桶と1本ずつ注文しときました(笑)
前段でウダウダ言っていたのはフラグだったのか。
わりと自然に甘さも出て来ていいなあ。

いいぞ、もっとこういう普通なのやれ。
いや、一番スタンダードな田村がそうなのか?
こんどやってみるわ、すまんな。
うめえぞこれ。

たぶん甕仕込みって手間かかるし、量は仕込めないし、酵母添加ならともかくらしあを出そうと思ったらそうはいかないのでクッソ地味なお酒になっちゃうんだろうけど、価値ある感じがするんだよなあ、木桶もそうだけどね。
ステンレスタンクじゃないニュアンス感とか揺らぎってのはやっぱ魅力ですよ。
もっとやれ、5000円1万円で良いんだよ、ちゃんと金とらないからこういうのがスポットで終わってしまう。
ちゃんと金取って、そのかわりちゃんと説明してわかるやつに売れ。



2日目。
こっちも昨日の後半から感じたけど、室温近めで味わいしっかり。
酸味は生もとっぽい高さだけど、ヨーグルト、コク感。
いい意味でのすこし古っぽさにビッとしたキレもありつつ、ちょっとトロピカルな雰囲気も。

いいですよ良い日本酒ライフおくれてるー。






















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