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日本酒感想日誌

【1293】天明 坂下山田 2年熟成 29BY

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ふと見かけたこのお酒、買わないという選択肢はない。
今年極めて好印象だった坂下山田の2年熟成、自家熟成とかではなくて公式、今月出荷、SPかどうかは知らん。
掌玉や亀の尾29など、天明の熟成モノは楽しみにしています、熟成モノじゃなくてもあまり香らなければ大好き。
ちなみにもう新酒でてますね、中取り零号かな?

そうかレギュラーは本生だったか、これも火入じゃなく生かもしれんな~ちょっとわかんないです。
裏ラベルには天明らしく9号でと書いてありますが、F701 とも書いてあるので、9号+うつくしまのF701ということでしょう。







むっ、これは良いとこと微妙なところがハッキリ、好みは分かれると思う。


ヒネとまでは言いませんが少しツンと来るような、あるいは苦みを感じるような熟成の香りがあります。
実際にはそこまで嫌らしくなくて苦くないし、あるいはちょっとした苦みをハーバルにプラスにもっていってるとこも天明の凄さなんだけど、こういうニュアンスは他の熟成モノでも出がちだね。
味わい優先で熟成して、なんとか最低限に抑えましたーというような感じ。
上立ち香でも含んでも、それは少しはあるので苦手な人は嫌かもしれない。

一方で味わいは素晴らしい。
恐ろしく軽く柔らか、適度に練れた優しい甘みがふわっと。
ふにゃっともしてるんだけど嫌みがないのは、おそらくベースが凄くクリアーで天明らしい行き届いた造りがあること。
また自然なとろみのボディから、ほんのりマスカット、そしてフレッシュさも感じさせる酸味が出つつ、ズバッと来るほど激しくはないが、気品のあるミネラル感がフィニッシュで効いている。

おーこれ凄いな、やっぱこういうのが世界観。
たとえ少々マイナスの要素があっても、それを上回る唯一無二の要素がたくさんある。
開いていって普通はふにゃっとしてくるもんだけど、逆でストラクチャ、骨格が次第にしっかり万時られてくるようなところ、別格の凄み。

柔らかく熟れているようで、やっぱり芯に山田錦のしなやかさ、強さがある。
熟れたニュアンスをまとって最初に酸味、そこから味わいがぐぐぐぐ~っと長く無限に続くよう、濃厚な甘みに少し赤茶けたようなイメージで紅茶感、それに酸味もしっかり入るからね。
マスカット、ほんのり柑橘的にグレープフルーツ、あるいは少し青くビターにハーバルなニュアンスが深みをつけ、うーんでもミンティで爽やか、涼やか。
ぐーっと続く熟成酒ならではの甘み味わいなんだけど、紙一重で綺麗な分汚くないんだろうな、エキス分とか、酸味も綺麗に。
いやこれほんとにもう1周りエキス分で汚くなるのが普通なんですけど、そうはならないこの美しさ。
キレのミネラル感もズバッとはしないんですが、匂い立つように次第にはっきりと、またホロホロと輝きをもって味わいを高めまたきらめきを。


控えめに言って素晴らしい。
系統としては、おそらくですが篠峯の純大(雄町とか愛山とか吟和)とかを上手に寝かせて仕上がればこっち系なんだろうなと、櫛羅の熟成なんか見るとそう思います。
ただそこまでする根気がなくて、その点本気で熟成に取り組む気がありそうな天明なんかは価値高いし、まあ普通に考えてこれベストなポンとで飲めば凌駕してるだろ。
あきらかに寝かせないと出ないものがハッキリ出てるしね。

あーもう1本買ってくっかな、これは価値高い、尊い。
飲み進めていって、グラスの形状でも、温度でも、ペアリングでもいろんな表情は出るけど、結局凄いお酒って何しても美味しいし何なら食べ物を合わせて味覚を汚すのがもったいないのよ。
意外とスルッと入ってくる形状の茶碗より、筒状というかエッジの立った茶碗のほうが合うか、これは勉強にある、ここまで軽やかになるとね。



最近意図的にのど越しまで意識するようにしてるけど(今までは舌や口内に広がる風味中心でそこまで意識してなかった)、そういう意味でもキレ感は仕事するんだな。
あとはこのふわっとエアリーなミルキーさ、これが終始、頭から余韻まで素晴らしいし、輝きがあるの様なフルーツやハーブの細かなニュアンスがね。
なんだろうな、すこし金柑とかそんな風にも感じつつ、でもちゃんと甘みもあるからなあ。
甘いけどクリアー、軽やかな清々しさ、細かいニュアンスがつける複雑さ、立体感。

これ抜群に美味いです。
世界ナンバーワンソムリエでもロバート・パーカーでもお勧めしてやれる自信があります、わかんないならお前バカ舌と目の前で120パーの自信をもって言い張れる。

熟成感、少し引っかかる(カプバカからくらべて)のところも気品あるエロさだな~突き詰まっている。
これ磨き55なんだよね、やっぱ磨きじゃないよね。
山田錦で磨いてしっかり造れば確実に長命にはなるけど。
餡っぽさもあるなあ。


2日目。
熟成酒でたまに出会う、熟れた、あるいは軽く干したようなエロいブドウがふんわり。
じんわりと、しなやかな芯、ピッとミネラリーなキレ。
良いですね、甘やかさも残るし、余韻も長い。

沈み込んでいくような深みがある、リンゴの蜜っぽさや、前述のブドウもありながら、ふんわりエレガントなミルキー感が溶け込んで深い甘さ。
それでも嫌な香りも浮いてこないし、酸味の弾力や明るさ、芯にある鋭さ、ピュアさ。
でも余韻までとにかく好ましい甘みがぐーっと押してきます、長い長い余韻。
まったくもって素晴らしい。

まあ全然飲んでないからわかんないけど、石田屋とかそういう商品と比べて全く引けを取ることはないと思う。


11/26
5日目か、全然いけるわ。
昨日用があったので覗いたら秒速で売切れててワロタ、うそやんまだ1週間もたってないでしょ。
買ったときは少なくともまだ数本あったんだけどなあ。
そんなに買う人が多いとも思えないんだけど……。

熟れ感はあるが、透明感。
うつくしまF701由来なんだろうカプよりの華やかさもあるんだけど、透明感と9号も使ってるってとこでギリ抑えてる感。
微妙なとこで、意識すれば感じられもするんだけど、まあこれはハマってるわ。
練れた餡子系の甘みも感じつつ、ミネラル系の粒立ち、やや重厚さもあるのだが、スッとした要素も出ていい具合にキレる。

まあこれは好きな人には最高に美味いよ。
なんていうのかな、熟成でしかなしえない強い甘みが、同種の商品と比べても最高レベルに綺麗に出てる。
熟成感とか苦みなんかのノイズが少なくて、ふわっと感や酸の綺麗さもあるから。
まあ掌玉で毎年飲めそうだからね、そっちで良いじゃない、高いけど。
新しいヴィンテージのものがこの11月、年末にリリースされてるっぽいですね、3年熟成だから28BYのヤツ。

超吟とか石田屋のかわりに熟成系年末酒として超吟どうですか?
普通に買えるし、その辺好きなら後悔はさせないと思うから、乗ってみなよ。













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