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日本酒感想日誌

【1323】大七 箕輪門 生もと純米大吟醸 

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大七を飲むのはちょうど9年ぶり。
2011年の1月に飲んだとの記録が残ってました。
その時お付き合いしてた人が買ってくれたというなかなか甘酸っぱい思い出……皆伝でも4合2500円くらいするからね。
皆伝も凄く美味しかった記憶が残っていて大七に対して悪いイメージは全くないのですが、流行りの酒に行っていたからおろそかになっていたんでしょう。

大七っていうと大体あの純米生もとか、それかやたら高級酒が色々あるというイメージじゃないでしょうか。
この箕輪門が純大50で4000円くらいするんですが、これでスタンダードキュベというね。
この上に大七頌歌5500、宝暦大七9000、妙花闌曲18000とならびのそ上にもちょいちょいという感じだけど、みんな磨き50なんだよね?
ただ扁平精米の元祖みたいなとこなので、例の普通の磨きよりは上ですよ~みたいな話らしいです。






まあまあ飲んでみましょう、たまにはワイングラスで。

ああ、良いですね。
やっぱりこういうのが本流なんだろうなあと思うと同時に、チンプンカンプンの人も多いだろう。
ざっくりイメージとしては澤屋まつもとの熟成とかそっち系になるのかなあ、いや違違うか?
それより良いかもしんないですけどね。

吟醸香が香るお酒ではなく、ほんの少し香る甘い果実香にミネラル感とかエキスっぽくないエレガントなクリーミィさとかそんな感じの香り。
含むと静かでスローな世界観、ふんわりと少しミルキーな感じでお米の味わいや素晴らしい熟成が感じられる。
適温だとほんのりと蜜のような甘み、また甘い香りが立ち込める中で、味は基本的には綺麗でさっぱりめ。
しなやかタッチだが軽快というわけではなく時間もスローだけど一定のいい意味でのカチッと感や重厚さもある。
生もとらしいような綺麗な酸味、少しの熟成感などが見事な調和。
綺麗で静かだが薄いわけではなく甘さもいい塩梅に感じるし、またミネラル感のあるようなストラクチャからしっかりした複雑性や腰の据わり、余韻は優しく静かだけど少しビッといって清々しさ、そして穏やかな旨味が長く残る。


いや参ったな、いいじゃないかこれは。
税込み4000円で継続的にこれが手に入るって神じゃん。
こういうのが普通に売ってるのに、好きなお酒は大七です!!みたい奴がいないからゴミなんだよ日本酒界はさ。
ツイッターのプロフィールに推し銘柄書いてるやつ9割ゴミ説があるんだけど、そういうやつで大七です!なんて見たことねえもんな、ほんとゴミ。
こういうお酒だと5万とかは知らんけど1万2万のブルゴーニュくらいなら全然勝負できるし、入手の難易度も価格も素晴らしいってことになっちゃうわ。
ある程度偏った、ジャンルのはっきりした日本酒だけど、たまにピュリニーのなんかいいの飲みたいなとか思う程度には欲しくなるでしょう。
でも一応言っとくとカプ系の出番は俺の中ではぐんと減ってるけど、それこそ本醸造みたいのはまた違った良さがあって出番があるのが日本酒の面白いところ。


めちゃくちゃピュアな熟成系ってことになるでしょうか。
細かいとこの質感が凄く良くて、郷えば最近飲んだ中だと菊姫の菊理姫なんかより全然上、たぶん石田屋とか持ってきても同じでしょう。
生もとだからなのか静かで輝きのある綺麗さでうっすら淡いリンゴ系のコーティング。
ミルキーさやクリーミィさが綺麗さを損ねずに適切に。
仄かな甘みや微かな果実味と極めて調和のとれた穏やかで甘やかな熟成感。
それでいてペラっとしたり薄い、線が細いというわけではなくて、しっかりしたストラクチャなんですね。
また熟成がちょっと行き過ぎてるとか、ちょっとも足りないとかがありがちなんですが、本当にいいとこで仕上がってます。
ほんの少しの果実味も、例えばもう少し出てそうな宝暦なんかが楽しみになるような感じ、少しづつ南国。
あとモッツァレラみたいってのはちょっとわかるかもな。
みずみずしさ、少しの清々しさ。うーむ。

これは素晴らしいですね、文句ない。
これで本当に価格通りステージが上がっていくのならそれはもうワクワクしかない。
飲むきっかけを与えてくださった方に感謝です。


2日目。
おっと今日はかなり辛さを感じますね、かなりビッと行きますでの、その点昨日よりは少し落ちるか。
一方で窒素入れたこともあるけど、味が飛んでボディが弱いとかが無い、また熟成感も下卑たところがなくあくまでエレガントなボリュームをキープしている。
非常によくできた熟成酒で、お米のふんわりした旨味が舌に絡んでね。適度な弾力、クリアーさ、甘みなども非常にバランスよくまとまっています。
最近飲んだ中でいえば、系統的には山形正宗の東条山田とかああいうのが好きな人にはわかってもらえる味わい。






4 Comments

みりん says...""
さっそくのレヴューありがとうございます。
なかなかこういうお酒の素晴らしさが伝わらない事が多い中で、同じような感動が共有できたように感じられて、とても嬉しかったです(^^)

ブルゴーニュなら、箕輪門は良く出来た村名~一級畑みたいな印象で、まさにピュリニーとかで感じる世界観の日本酒版と言う感じかと思います。そして、頌歌が一級~特級畑、妙花闌曲が特級畑に通じる印象なのですが、宝暦大七はリリース時~切り替わる前の一年間で整っている事がまず無くて、特級畑のまだ若く開いていない感じがします。とはいえ、高いポテンシャルは感じますので、宝暦を自家熟成させて、記念日ではなくてちょっと飲みたくなった時に、適した酒肴・料理と楽しむと言うのもアリなのかなと思い始めています。

大七は古箕輪とかの限定商品も良く出来ている事が多いですし、梅酒すら極上の味わいに仕上げて商品化しているので、本当にすごい蔵だと思います。先日、友人に飲ませてもらった“お屠蘇”までもとても良く出来ていたのには笑ってしまいました(笑)
2020.01.12 10:32 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: みりんさん"

ご紹介ありがとうございました!

久しぶりなので少しほめ過ぎた気もしますが、凄く良かったです。
そこりゃのちょっとした1級くらいなら雰囲気で負けなさそうな感じですね。
みりんさんのお話なども参考に、今後も定期的に飲んでいきたいと思っています。

2020.01.15 00:17 | URL | #- [edit]
龍力大好き says...""
遅まきながら、明けましておめでとうございます。

日誌さんの新年からのラインナップが個人的に気に入っていた銘柄ばかりで我が事のように嬉しいですね。勢正宗、本金は大塚のこだまやさんにおすすめしてもらって、美味しいお酒だなと感じたものでしたが、日誌さんにも同じく感じていただけたとは。

大七もお酒を造る時のお米は山田錦と五百万石しか使わないそうですが、何となく特a山田錦を基軸とした龍力との姿勢に似ていますね。両者とも高級酒を造ってはいますが、背景を知ると納得と言ったところです、

大七で日常的に飲むのは純米きもととオメガですが、このお酒も良さそうですね。大七の良い所はまさに入手の容易さですね。龍力はマニアックなお酒だとある酒屋さんまでいかないと売っていないことも多いので、秋津十年やらは都内だと高島屋に偶に来るぐらいしかないですし。snsでチェックしないといけませんが、大七はそこのところはきちんとしているなと改めて思います。
2020.01.15 18:59 | URL | #- [edit]
日誌係 says..."Re: 龍力大好きさん"

あけましておめでとうございます!


自分も例にもれずこだまさんで購入しています。
勢正宗はダメでもともとくらいだったのですが、びっくりしましたね。
勢正宗が行けるんであれば比較的ジューシー系で、同じこだまさんで長野の志賀泉(一滴二滴)なんかもいけるかもしれません。

おっしゃる通り、大七は龍力と同じようなカテゴリになるのかなと思いました。
デパートでの取り扱いが多いことなども。
この感じだと全ラインナップ楽しめそうですので、デパートで試飲会をやっているときなどに良さそうなのを買ってくると良いかもしれません。



2020.01.15 22:07 | URL | #- [edit]

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